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山梨◆八ヶ岳/盛夏の候、7月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2023年7月9日

▲霧に包まれる霧ヶ峰高原。自然の冷気を肌で浴びる。

北杜市も夏本番を迎えます。梅雨明け後の急激な気温変化に体がついていかず、全国的に熱中症のリスクが高まる時期でもあるそうです。

北杜市でも日中に最高気温が30度を超える真夏日が度々あり、炎天下の庭仕事、畑仕事には注意が必要です。

北杜市と一言にいっても日中の暑さは場所によって大きく異なります。

標高が低い場所、日当たりの良い場所は気温が上がりやすく、標高の高い場所、森の中などは涼しく過ごすことが出来ます。夏だけ考えると標高が高く、森の中であることが最高の環境となるのですが、冬は寒く、年間をとおして湿気を感じる気候でもあります。路面の凍結も気になる人がいるでしょう。

北杜市の中だけとっても、どの場所に家を構えるかというのは本当に悩むところです。地球温暖化で年々気温が上昇しているとの声も聴きます。

そんな中、お客様から良く言われるのが、標高が高すぎず、かといって低くもないところというリクエストでしょうか。程ほどのバランスでというのが正解なのかもしれません。

そんなことよりどんな山が見えるか、眺望の方が大事との声もあるでしょう。隣家が無いぽつんと一軒家を望む方もいるし、ぽつんとは寂しくて心配という方も。森の香が好きな方もいるでしょう。逆にカラッとした乾いた空気を好む人も。森の中だとリスが遊びに来てくれるかもしれません。正解は人それぞれというところでしょうか。

夏の暑い日は北杜市から一歩足を延ばして、霧ヶ峰まで行かれても良いでしょう。

日本百名山のひとつで、長野県茅野市、諏訪市、下諏訪町にまたがり、周囲には湿原が広がり、様々な高山植物が楽しめることから「花の百名山」にも選ばれています。高原のドライブコースとしても人気の場所で、北杜市からは下道1時間程で標高1600mの草原にたどり着きます。

▲ニッコウキスゲが山肌を黄色に染め上げる。(霧ヶ峰高原)

エアコンの商品名にも使われている霧ヶ峰ですが、夏でも気温は20℃前後、度々発生する霧に包まれると夏でも肌寒い程。7月にはニッコウキスゲが見ごろを迎え、黄色い花が一面を埋め尽くす光景は見る人に安らぎを与えます。

7月、八ヶ岳の気候を感じに是非おいでください。自分にとっての最適な夏の過ごし方が見つかるかもしれません。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

 

山梨◆八ヶ岳/梅雨空の候、6月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2023年6月10日

▲田植えからひと月、稲は緑色の濃さを増していく。(北杜市高根町)

6月というのは水の月だ。旧暦で水無月と書くが、この際の、無は「なし」ではなく「の」という意味らしい。梅雨が始まるこの季節、水の月という表現は、直球な表現ということになる。

一方で水の月という言葉は、素敵な響をもつ。文字だけみると、お空に浮かんでいる月がこんこんと水を讃えているイメージが湧いてくる。地球を水の惑星というが、月も水の惑星だったらどんな風に、地上から見えるのだろう。

話が妄想で広がってしまったが、六月の梅雨は単純に嫌いでは無いのだ。

沖縄の西表島に住んだことがあるのだが、降水量が年間2,200㎜と非常に多い場所だった。島の中央の山には大海からの雲がぶつかり、留まり、雨を降らす。そこから多くの滝や川が派生し観光資源となっている。離島というと水不足に悩ませされることが多いのだが、西表島は雨に恵まれた島、言い換えると水の島だ。

ここで私は雨が嫌いでは無くなった。雨は濡れてはいけないという発想が無くなった。

沖縄の雨は暖かく、そして柔らかい。濡れることが気持ち良かった。雨って濡れても大丈夫ということ。雨に濡れても怪我しない。そんな当たり前の事に気付いた場所だった。

都会に住んでいた時は、雨が嫌いだった。服が濡れることが気になり、混み合った電車の中で他人の傘がぶつかることにイライラしていた気がする。雨は革靴とも相性が悪かった。靴の中が蒸して気持ち悪かった。どんどん、どんどん雨から遠ざかりたかった。

▲雨の中、北八ヶ岳の苔の森を訪れる。

雨の中で自然は活性化する。花や木々は潤い、田んぼではカエルが大合唱を始める。野鳥は意外と雨でも活動をしている。水浴び場が増えて楽しそうだ。鹿や狐、熊はどう思っているのだろう。雨の日に、自然の中に入ると、都心の電車の中では見えてこなかった世界がある事に気付く。

なので、今では梅雨の時期が嫌いでは無いのだ。

▲雨で生き生きとした表情を見せる。

ただ、北杜市は沖縄とは違い、雨で身体が冷えやすい。そのため雨合羽は必須。素材は少々値がはってもゴアテックスが良い。雨合羽を手に入れるだけで、晴れてなくとも、雨でもどんどん山の中へ、自然の中に遊びに行ける。

布一枚の上を流れる雨水の流れを感じながら歩くのが楽しい。雨合羽は魔法のマントだと気付く。そして雨が楽しいと気付くと、自然に少し近づいた自分がいると感じる。

▲雨が山に降り、湧き水になり、川になる。

北杜市の6月はそんなことを教えてくれるでしょう。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

山梨◆八ヶ岳/若葉の候、5月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2023年5月12日

▲5月の田植えの様子。残雪の南アルプスを望む。(北杜市高根町)

5月、北杜市でも最高気温が20℃を超える日が頻繁になります。

季節を把握するのに便利な二十四節季では5月5日頃が「立夏」となります。夏が立つと書くように、夏の気配が感じられ、陽気も増してくる時期です。

一方で5月の中くらいまでは最低気温が5度を下回る日もあり、朝と昼の気温差に体がついていかないことも。ゴールデンウィークの期間中に暖房が必要となることもあり、ストーブはまだまだ片付けられません。

外に目を向けると風景は刻一刻と変化を遂げていきます。

5月上旬頃から田んぼに水が張られはじめ、2週間ほどの水張の期間を終えると、田植えとなります。田植えは家族総出でする事が多く、結果、人が集まりやすい土日が田植えのタイミングとなります。

私自身はお米を買うだけの立場ですが、毎年変わらぬ田んぼの営みが、日々の生活越しにたんたんと進んでいく様は不思議と安心感を与えてくれます。

▲新緑の季節。みずみずしい若葉の足元には小さな花々。

5月は新緑の時期でもあります。冬の間、葉を落とし、陽射しを透過していた樹木の枝を青々とみずみずしい若葉がおおっていきます。青空の下、陽射しを受けた葉は様々な表情を見せ、さわやかな夏の訪れを予感させてくれます。家の周辺のお散歩から、ちょっと足を延ばして山の懐や低山にと、そろそろ自然の中に出かけていく時期ですね。

八ヶ岳、南アルプスは残雪が残る為、夏登山にはまだ早く、気軽に行くには飯盛山や日向山、もう少し登りがいを求めると茅ケ岳がお勧めでしょうか。

▲山肌に彩を与える藤の花。(北杜市須玉町)

この時期、山々で目を引くのが藤の花です。藤の花というと藤棚で咲いているというイメージがあったのですが、北杜市では野山の木々に藤のツタが絡まって成長し、春になると紫色の花々が山肌に彩りを与えます。

ただ、ツタが成長しているということは、山の手入れがされていないという側面があり、藤が絡まった木を絞めつけて、倒木に至ることも。

沖縄ではガジュマルという木が「締め殺しの木」という異名があるのですが、藤にも似た性質があるようです。そういった話を聞くと、単純に綺麗だなと喜んでいられないとも思うのですが、遠方に見える山肌に咲く藤の花はやっぱり美しい。

北杜市の5月、日常の風景です。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

山梨◆八ヶ岳/陽春の候、4月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2023年4月12日

▲山高神代桜。推定樹齢は1800年とも言われる。(北杜市武川町)

春が少し遅れてやってくる北杜市ですが、4月を迎える頃には、さすがに春になったなという安堵感に包まれます。

3月の後半あたりから最高気温が20℃近くになる日もあり、最低気温もマイナスからプラスへと転じます。着ている服も一枚少なくなり、体が軽くなります。日が長くなったのも嬉しいですね。

1月にはすぐに暗くなっていたものが、4月では19時を過ぎても明るさを感じます。街明かりが少ないせいか、都会以上に日没が気持ちに影響しているようです。日中の活動時間が増えると気持ちも前向きになる、4月はそんな季節ですね。

春の訪れと桜の開花は同意義といっていいほど、日本の春には桜が欠かせません。

近隣では韮崎市の和二塚の桜を皮切りに、次は武川町の山高神代桜と3月下旬ごろから標高の低い場所から順々と桜が開花を始めます。冬の寒さの中から開花を待ち望み、春の暖かな空の下、ワイワイと桜の花びらの下に集まるこの慣習というか文化は本当に良いものです。

▲新府城跡からほど近い桃畑。奥に八ヶ岳の姿。(韮崎市中田町)

桜の花と時を同じくして、桃の花も開花します。桃の花見というのは桜に比べれば、あまり馴染みが無いかもしれません。韮崎市中田町には出荷用の桃畑が一面に広がり、春になると桃の花見に多くの人が訪れます。

ちょうど目線ほどの高さに選定された木にピンク色の花が咲き、あたり一帯が華やかな雰囲気になり、自然と桃源郷という言葉が頭に浮かんできます。

武田氏最後の城となった新府城跡に隣接しており、駐車場はそちらを使うと良いでしょう。周囲より小高い、新府城の本丸跡地まで息を上げながら登ると、眼下にピンクに染まった桃畑、その遠方に八ヶ岳の峰々の景色。新府城跡は桜の名所でもあるので、一度に桜と桃の両方の花見を楽しむことが出来ます。

日頃のストレスを和らげに、春の花を楽しんでみてはいかがでしょうか。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

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🌸山梨・桜桃観光コレクション🍑
①韮崎市の和二塚の桜(韮崎市観光協会ホームページより)
・所在地:407-0042 山梨県韮崎市神山町北宮地624
・アクセス:中央自動車道韮崎ICから約15分
バス停「武田八幡宮」を下車から徒歩5分

②新府城跡(韮崎市観光協会ホームページより)
・所在地:407-0262 韮崎市中田町中條4787
・アクセス:中央自動車道韮崎ICから約20分
JR中央線新府駅から徒歩約15分

北杜市には他にも4月開花の桜がたくさんあります。詳細は北杜市観光協会ホームページでご確認ください🌸

山梨◆八ヶ岳/おでかけスポット増えました!【八ヶ岳スタッフ・日々の暮らしより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2023年4月6日

▲感性を磨くアートスペース。(写真はイメージです)

私が住む明野町は昔からの集落と広大な農地が広がり移住者の方は少ない印象でした。

最近新しいスポットが2つオープンし、住民の私はワクワクしています。

2つのお店の共通点は元工場を再生している点。

「MANGOSTEEN HOKUTO」は、東京に拠点を持つ会社がクラフトビール製造の為に立ち上げ、ビールやワイン、今注目のお酒「メスカル」の販売とビール食堂も併設された大変おしゃれな空間になっておりました。甲斐駒をはじめとする南アルプスを正面に臨む素晴らしいロケーションに惚れ、この場所を選ばれたそう。

▲見て楽しい、飲んで美味しいクラフトビール!(写真はイメージです)

お隣は「GASBON METABOLIZM」という巨大アートスペース。作品展示の他、撮影スタジオの他多彩な機能を併せ持つ施設で、現在入店は無料です。

若い人達のパワーを感じる2つの施設。そのパワーが波及していくといいな。イベントも色々開催されているので、北杜にお越しの際は、明野にもぜひお立ち寄りくださいませ。(八ヶ岳事務所 原 きみえ)

東京◆本部/地方移住を取り巻く環境の変化について~グリーンツーリズムから少子化対策へ~【静岡生まれ山梨県人・所長ふるさと随想録】

この記事の投稿者: 代表取締役・中村健二

2023年4月3日

▲『月刊ふるさとネットワーク』創刊号(1991年~2012年)の保存版。

わたしがふるさと情報館に入社したのは1995年のことだった。いまから28年ほど前になる。

その年の1月には阪神淡路大震災があり、入社の一週間前には地下鉄サリン事件が起こった。バブル崩壊後の景気後退は誰の目にも明らかで社会情勢も混沌としていた矢先のことだった。

そんな中、地方不動産を専門に取り扱うこの会社は常に時代の要請に応じてきたように思う。

会員向けの情報誌の毎月発刊と不動産実務、各地の団体と提携しながら都市と農村を結ぶ当社の基本的な姿勢は、インターネット全盛時代の今日、膨大な販売チャネルが拡散している中でも継続されているのだ。

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当時のエピソードを一つ。

ある百貨店が陶芸家の作品の展示販売をしている会場に我々も乗り込んでブースを出店した時のこと。

情報誌の購読会員を募ったものの、陶芸作品に興味ある方々であっても陶芸に適した田舎の場所探しをする人はいなく、結果的には一人の会員も得ることができなかった。

田舎探しは自分探し。人から勧められてやるべきものではなかったのだ。

▲「民話の里」岩手県遠野市に数多く残る見事な古民家。

そののち旺盛なエネルギーを持つ会員の方々によってわれわれの提唱するグリーンツーリズムが評価され、毎日新聞社本社の「グリーンツーリズム大賞」に選ばれ表彰された。

それは「ラーバニストのみなさんの勝利でもあった。

▲中山道の古き街道文化を感じる長野県佐久市の日本家屋。

その前後に当社が中心となって全国に広がりつつあった利用されない古い日本家屋を現代に蘇らそうという、民家再生の全国組織(NPO日本民家再生リサイクル協会・現 認定NPO日本民家再生協会)が生まれその理事長には日本文化の伝統を継承する観世流の能役者が選出された。

この反響はすさまじく、社内の電話は数日間止むことがなかったほどだった。

「実家」の問題がマスコミによってクローズアップされ出すとNHKの取材班が山梨県北杜市の物件を取材に来るなどその対応に忙しい思いもしたし、「空家等対策特別措置法」が成立されるやいなや(2014年、平成26年11月)、空き家活用法の事例紹介で大学の市民講座や宅建協会の地方支部などで登壇したこともあった。

自治体の「空き家バンク」ではその立ち上げとともに地方移住やいわゆる二地域居住の実務、東京のふるさと回帰支援センター等で行われている相談会や協議会等の要請を受け、いま現在もリアルやリモートで参加させていただいている。

▲文化放送第7スタ。「大人ファンクラブ」毎週土曜日6:25~。(中村の放送回は毎月第4週目)

わたしの八ヶ岳事務所が所属している山梨県の官民協同組織「やまなし二地域居住推進協議会」(通称「甲斐適生活応援隊」)でも県内の自治体に応募して活躍する多くの地域おこし協力隊のメンバーたちとも知り合うことができた。

バブル崩壊→震災→実家のあり様→民家再生→空き家バンク→移住定住→二地域居住と、地方不動産を扱う我々の日常とそれを取り巻くキーワードは常に変化してきた。そしてコロナを経験した都市住民の地方志向はリモートワークとメディアの多様化等により今後さらに加速化していくことだろう。

さらには「少子化対策」としての田舎暮らしがこれからの新たな潮流として拍車をかける勢いだ。

そして昨年末の政府発表では、東京集中是正へ支援拡充との方針から、2023年度の地方移住支援金として次のことが挙げられている。
1、地方での起業に300万円
2、地方での就職に100万円
3、子供一人当たり100万円を追加
ただし、現在東京23区居住者か東京圏から23区への通勤者限定で、移住後5年間は居住するという条件がつけられている。

自治体によっては中古物件を購入する場合に購入補助金として100万円程も出る(金額はそれぞれ違います)。

▲甲府盆地の東側に位置する山梨県山梨市。文化財級の古民家が残り、それらを大切にする工務店や設計事務所など熱意も高い。

楽しみながら古家をリノベする方々も増えてきておりその過程を自ら情報発信している。動画サイトでも閲覧回数は軒並みうなぎ登り。そうした大きな社会の変化やうねりの様なものを肌で感じられるのが、実はこの仕事の醍醐味でもある。

我々はこれからも多くのラーバニストに支えられながら事業を続けていきます。そして3年ぶりに6月から各地で「現地見学会」を開きたいと考えていますので、みなさまどうぞリアルでご参加ください。(代表取締役 中村健二)

 

山梨◆八ヶ岳/軽暖の候、3月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2023年3月11日

▲雲の上から頭を出す甲斐駒ヶ岳。(山梨県北杜市)

3月になりました。八ヶ岳南麓に位置する北杜市では3月の前半はまだまだ寒く、最低気温がマイナスの状況が続きます。

それでも2月に比べると寒さが僅かに緩んだように感じられます。3月の後半へ向けては、日中の気温が日々少しずつ上がり、春が近づいていることが肌でも感じられます。なんだか体が少し軽くなってきたという感覚でしょうか。

気温の上昇に伴い、山に靄がかかることが多くなってきます。冬の間はスッキリと見えていた富士山や南アルプスが少しピンボケしたような、せっかくいままで4Kの高画質で見えていたのに、解像度が荒くなってしまったような感じでしょうか。やはり山の景色は冬が一番だったなと、しみじみと過ぎ去った冬を振り返るタイミングです。

▲ふと足元を見ると小さなお花が。オオイヌノフグリ。(山梨県北杜市)

ふと足元を見ると小さな花々が地面の間から顔を出しています。春は足元からやってくるんですね。

北杜市から下道を1時間程南下すると気候はだいぶ変わってきます。北杜市で春の訪れが待てない場合は、甲府まで足を延ばすと良いでしょう。

▲県内から多くの人が訪れる梅園「不老園」。(山梨県甲府市)

3月の前半のこの時期、不老園において梅の花が見ごろを迎えます。不老園は、総面積約5万平方メートルの広大な山を切り崩し、谷を生かし、池をつくり、その周辺に30数種類、約2000本の観賞用の花梅木や赤松、桜、南天、つつじ、もみじ、牡丹等が植栽されている梅園のこと。

甲府盆地を一望できる高台に位置し、南に富士山、西に南アルプスの山並みを望むことが出来ます。空気が柔らかくなったこの時期、山梨県内の方を中心に多くの方が訪れます。

▲青空の下、梅の香りを楽しむ。奥に南アルプスの姿。(山梨県甲府市)

園内は高低差のある地形の中を、遊歩道が張り巡らせてあり、花を眺めながらウロウロするだけでかなりの運動になります。冬の間、運動不足だった方には良いリハビリとなるでしょう。

春の訪れを探しに、体を動かしに、お出かけされてはいかがでしょうか。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

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不老園(公式ホームページより)
・住所:〒400-0805 山梨県甲府市酒折3丁目4-3
・電話番号 事務所: 055-232-3550
      庭園:055-233-5893

・アクセス:JR中央本線「酒折駅」下車 徒歩7分
      中央道「一宮御坂IC」より車で15分
・駐車場無料

・開園時期:2月1日~3月下旬
・営業時間:9時~17時(入園受付は16時まで)
・入園料  大人(中学生以上):500円
      小学生:200円
      未就学児:無料
      障害者手帳をお持ちの方:無料(入園窓口でご提示下さい)

山梨◆八ヶ岳/浅春の星を見てみよう!【八ヶ岳スタッフ・ゆるり☆星空さんぽ】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2023年3月5日

▲天体観測のイメージ。この時期は空気が澄んでて星がキレイ★

3月というと一般的には「春」のイメージだと思いますが、八ヶ岳南麓ではまだまだ冬のような風景。

山暮らしの衣替え、車のタイヤ交換も春雪に備えて今月末くらいからぼちぼちといったところ。

それでも山菜の春一番、フキノトウの便りを聞くと、少しずつ春めいた気持になります。

夜空の方も明るい星が多い華やかな冬の星座から、落ち着いた春の星座へと移っていきます。

この時期に見つけてみたいのが、星雲や星団です。肉眼でも空気が澄んだ、月のない夜など条件が整えば、ぼんやりと見えるかもしれませんが、もっとしっかり見るには双眼鏡が役立ちます。

7×50くらいのもので宙をのぞいてみると…たくさんの星が目に飛び込んできて、しばしうっとりします。そう、双眼鏡は夜、星をたくさん見るために必要なアイテムなんです!!

しっかりと防寒対策をし、背もたれが傾く椅子などに腰かけて、淡い星団や銀河の光を探す、春の夜を過ごしてみてはいかがでしょうか☆(八ヶ岳事務所 安江 美香)