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北海道◆道東エリア/北海道はでっかいどう【本部スタッフ・地方出張余話】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2024年1月10日

▲「北海道のサイズ」道の駅に置いてあったチラシ。

「北海道はでっかいどう」紅白歌合戦に初出場し、顔を出さず、圧倒的な歌唱力で人気のAdoさんが、旧ツイッター(現X)で呟いたのが一昨年の10月のこと。またたくまに拡散、気づけば約48万「いいね」を記録している(23年12月現在)。

昨年はたくさんの方に北海道の物件を契約頂き、何度も北海道に足を運ぶことができた。

北海道とひと口で言っても、実際は本誌でご紹介している弟子屈町を中心とした道東エリア

釧路市や網走市、世界遺産の斜里町や羅臼町など、道東だけでも右往左往、現地を走るとその広さ・大きさを痛感する。数多くの牛を襲ったアーバンベア「OSO18」も、ちょうど標茶町の契約の時にニュースで知り、東京人形町のジビエ料理で出されていたことにも驚く。

▲遊覧船より見た熊は動き鈍!

何度も訪れることになった斜里町ウトロ港も印象深い。重大な過失が認められる遊覧船の事故。仕事は違えど、業務に過信・驕りが無いのか自問する。

少しだけ勇気を振り絞って遊覧船に乗ってみた。知床の大自然、一瞬イルカの姿。船上から約50m、ゴロゴロする石の海岸に熊の姿、心なしか元気がないのが気にかかった。

まだまだ知らないことに気づく一年。今年も本誌を通じて皆さんと学べたらと思っている。(本部 星野努)

北海道◆小樽/地元小樽の元旦【北の国から・制作スタッフ進行日誌】 

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2024年1月7日

▲大晦日の小樽駅。

新年明けましておめでとうございます。

お雑煮を食べながら地元小樽で新年の朝を迎えています。

元旦は例年、車どころか人がほとんど歩いていません。都会育ちの方は信じられないと思いますが、小樽は三が日までお店が閉まっているところが大半です。

そうとはわかっていながらシャッターの閉まっているのは承知で昨年は(年に1、2回しか帰省しないため)散策がてら元旦散歩をしました。

▲元旦の運河付近。

せっかくなので「小樽運河」の方へ向かうと、いつもは観光客で賑わっているのにこの日は小樽運河が貸し切り状態。元旦で寒いということもありますが人の少なさに驚きです。

寒さに年々弱くなっているので今年は元旦散歩しているかどうかはわかりませんが、コロナ明けもあり観光客が歩いてそうですね。

今年も引き続き地方の情報を発信していきたいと思います。本年もどうぞ宜しくお願い致します。(本部 菊地美穂)

北海道◆道南地方/物流を支える縁の下の力持ちは誰が挙手する?【本部スタッフ・全国乗り鉄漫遊記】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2023年11月19日

▲北海道駒ヶ岳を背後に噴火湾沿いを走る普通列車も、新幹線開業と共に廃止予定だ。

現在全国各地で数年に一度のペースで開業している新幹線。直近では2022年9月に西九州新幹線、2024年3月に北陸新幹線(金沢〜敦賀)開業する等、国内交通の発展に著しく貢献している一方、新幹線と引き換えに失われるものもあります。

それはJRの在来線、いわゆる並行在来線問題と呼ばれる話題です。これは従来の在来線を運営するJR 各社が整備新幹線開業後の負担増とならないように、沿線自治体の同意を得られたら廃止もしくは経営分離を行えるというもの。

言い換えたら中央集権の大企業から地域密着型の中小企業への転換でもありますが、運賃値上げや直通・特急列車の廃止、運転両数の削減等、転換後に地元からこういった不満の声も度々挙がるため、新幹線開業後の地域交通体系が変わってしまうことも懸念事項の1つとなっています。

▲10月6日の道新の報道より、2031年3月から2~3年ほど開業が延期する見込みとなった。

話を前号の北海道新幹線に戻すと、2031年3月開業予定の新函館北斗〜札幌で並行在来線対象となるのは函館〜小樽の287・8㎞。函館〜新函館北斗は存続する見込みですが、残る大部分については現時点で新函館北斗〜長万部が貨物専用線として存続、長万部〜小樽は鉄路自体が廃止の方向で話が進んでいます。

一昔前であれば考えられなかった事態ですが、人口減少が著しくマイカー利用率の極めて高い沿線自治体の懐事情を考慮するとやむを得ない決断とも思えます。

並行在来線の経営分離による貨物専用線化はこれが全国で初めての事例となり、JR 貨物や国土交通省、北海道、沿線自治体等で引き続き協議が行われていますが、1番の争点となるのが線路維持費を誰が負担するのかという点。

現在は運賃収入等からJR 北海道が保守管理し、JR 貨物が貨物列車運行分の線路使用料を支払うという、我々不動産の世界でいう借地契約における貸主と借主のような関係でした。

しかし今後その〝貸主〞がいなくなると、〝借主〞にこれまでかかっていたランニングコストの支払能力は到底ありません。

本州と北海道を結ぶ貨物列車は、本州→北海道便が書籍や宅急便等の生活物資を、北海道→本州便が野菜等の食糧を運んでいます。

これがトラックや船舶輸送となると、ただでさえドライバー不足が叫ばれている物流業界に更に打撃を与えることとなり、野菜等や配送料の価格高騰はまず避けて通れません。

そうなると田舎暮らしを希望されているラーバニストの方々が、その第1歩を踏み出すきっかけがますます減っていくことでしょう。

旧国鉄が発足し解体されたのが、1949〜1987年の38年間。そして現在のJR が1987年の分割民営化から現在までの36年以上と、もうじき国鉄時代より長いスパンを経ようとしています。

とても簡単ではありませんが、個人的にはそろそろJRの体制見直しや、これを機に交通や物流といった社会インフラの維持管理費の負担を民間企業だけに押し付けるのではなく、地方でも都市部と遜色なく人々が快適に生活出来るよう、社会全体で支えていく仕組みになってほしいと願っております。(本部 高橋瑞希)

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公式 北海道新幹線のページ/北海道
https://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/stk/skt/

北海道新幹線(JR北海道)
https://www.jrhokkaido.co.jp/shinkansen_h5/

※「どこでもユキちゃん」ご利用ガイドライン

北海道◆道南地方/1時間圏の創出による新しいネットワークの構築【本部スタッフ・全国乗り鉄漫遊記】 

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2023年10月20日

▲新函館北斗駅と函館駅を最短15分で結ぶ「はこだてライナー」

今年4月27日より北海道函館市に新市長が就任することになりました。その人物とは大泉潤氏、北海道では誰もが知る有名タレントの実兄にあたる方です。

そう言った点では当選前から注目の選挙戦となりましたが、個人的には選挙公約の中で非常に興味深いものがありました。

それが「北海道新幹線の函館駅乗り入れ案」というもの。

北海道新幹線はルート上の関係で直接函館駅まで乗り入れることが出来ず、現在お隣北斗市の新函館北斗駅まで運行されており、函館駅までの輸送は主に普通/快速「はこだてライナー」が担っています。

しかし2031年3月ダイヤ改正で開業が予定されている北海道新幹線札幌延伸時には、並行在来線としてJR函館本線(函館〜小樽)は廃止され、それと同時に函館駅は特急列車が発着しないローカル駅に格下げすることとなってしまいます。

▲札幌~函館間の特急「北斗」は全て新函館北斗駅に停車し、新幹線からの乗り換え需要を意識したダイヤになっている。
かつて航空機が大衆化するまでは、新千歳空港に代わり北海道の玄関口として多くの人々が行き交っていた函館駅。それが普通列車しか発着しない駅になってしまうのは、時代の流れとはいえ未だに信じられない事態です。

そこで最寄りの新函館北斗駅から函館駅まで新幹線を直通させたらどうかというのが今回の話。この構想はそこまで非現実的な話ではなく、在来線の線路を新幹線が乗り入れるミニ新幹線方式であれば比較的容易と思われます(山形・秋田新幹線で実用化済み)。

コロナも落ち着きインバウンド需要も少しずつ回復し始めたとはいえ、やはり人口減少に歯止めが効かない函館市。近年財政破綻が噂されている京都市とはまた立地条件が異なりますが、観光産業に依存してきた結果、人口流出を食い止め切れていない感は否めません。

これは全国各地の観光都市に限った話ではなく、地方移住を促進したくてもなかなか進まない最大の理由として、地元に働きたい環境が整っていないからと思います。

一方で都会から地方に移住したい気持ちはあっても、仕事が無ければ実際に踏み切る決意は生まれようがありません。

▲北海道新幹線H5系は51本中わずか3本しかいない、見られるとラッキーなラベンダーカラー。
しかし新幹線が開通すると、これまで在来線の特急「北斗」で片道約3時間半かかっていた札幌〜函館間が、新幹線ではなんと約1時間強で結ばれることとなります。ここで函館駅に乗り入れたとしても約1時間20分程度と、これまでとは比較にならない距離感になり、人の流れが大きく変わることが期待されます。

以前から課題とされている道内の札幌一極集中も、札幌圏に移住する必要性が低下し、道南エリアの人口流出を食い止めることにも繋がり、逆に函館がグッと近くなったことで新しいオフィスを検討する企業も増えるのではないでしょうか。

また厳寒期に遅延や運休を頻発する特急や高速バスに代わり、全体の約8割がトンネルの新幹線は物理的に降雪の影響も受けにくいメリットもあります。

乗換という手間は想像以上に心理的負担を感じやすいものです。乗り換えなしの直通というだけで経済効果が変化するといった点に着目した現市長の発想力は、実現出来る出来ないに関わらず素晴らしいアイデアだと思います。

開通まであと7年半とまだまだ先ですが、今後の道南の未来を担う新しい交通手段として、今のうちから新幹線をより便利で信頼を置ける乗り物になってほしいと切に願います。(本部 高橋瑞希)

北海道◆道東エリア/道東エリアを巡る〜知床旅情から霧の摩周湖〜【本部スタッフ・地方出張余話】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2023年9月19日

▲飛行機内より見える釧路湿原

北海道の東、道東エリアが人気です。今年の夏はすでに3回、北海道へ行ってまいりました。

現地案内人の松岡さんもフル稼働、物件は摩周湖や屈斜路湖で有名な弟子屈町(てしかがちょう)のものに加え、隣り町である標茶町(しべちゃちょう)の土地や世界遺産で知られる知床半島・斜里町の住宅など多岐にわたりました。

▲摩周湖第三展望台より

特に弟子屈町は長野県の富士見町と同じで、地籍調査(国土調査)が完了しているので、測量点のある面積計算簿や正確な地図(地籍図)が取得でき、役場職員の対応が親切なのも不動産業者として魅力です。


さて、本誌でも何度か「弟子屈町ってどんな所」と題してこの町をご紹介して来ましたが、今回は道東エリアの市町村を紹介してみたいと思います。

釧路市・・・人口約15,8万人。道東の中でも南東に位置する港町。国の施設など各種公的機関や大きなスーパーなど生活施設が集まり、郊外には新興住宅街も見られます。

6月から8月にかけて幻想的な霧が発生し、雄大な釧路湿原に注ぐ夕陽も印象的です。気候は25度を超えることは少ないので、市街地から車で30分ほどの内陸側にある「たんちょう釧路空港」に降りると、30度を超える羽田空港とはうってかわり、20度前後の気温で半袖を後悔することもありました。

ちなみに弟子屈町の西隣り、まりもで有名な阿寒湖のある阿寒湖町も、平成の大合併で釧路市に編入されました。

※弟子屈町は釧路総合振興局に属するので、経済的な結び付きはやはり釧路市。「町内会のバスツアーで厚岸まで牡蠣を食すツアーに行ってきたよ」、なんてお話も聞きました。弟子屈町は放射状に様々なスポットに行ける魅力を再認識。

網走市・・・人口3,3万人。オホーツク海に面した流氷の街。刑務所の名でも知られます。かつて「富国強兵」を掲げ、ロシア帝国による脅威を防ぐため、蝦夷地の開拓が急務であった明治維新後の日本において、釧路から囚人を移動させたのがはじまりで、囚人を労働力として使役させ、南の北見市までの中央道路開削工事を実施。過酷な労働条件と犠牲の上で開通したそうです。

今でも沿道には供養塔や石碑があり、網走監獄博物館でその遺構を見ることができます。高倉健さんの映画によって全国的な知名度となり、同時に怖いイメージが定着しましたが、現在では塀の無い開放的矯正施設として農場を開設、ブランド牛の飼育なども行われています。

内陸方向に南下して車で30分ほど行けば女め満別(まんべつ)空港。空港は平成の大合併によって女満別町と東藻琴村が合併して誕生した大空町にあります。

▲知床峠と羅臼岳

知床(しれとこ、斜里町・羅臼町)・・・平成17年に世界遺産に登録。原始性の高い大自然の中で貴重な野生動物が生息。海洋生態系の保全と、人間活動による適正な利用の両立の中、保護管理がされています。

日本百名山の斜里岳は内陸側で、海沿いに斜里町の中心があり、大きなスーパーやホームセンターなどが集まっています。

知床半島の玄関口であるウトロ漁港は市街地より車で約40分。町を支えてきた観光船事業は事故の記憶が新しいものの、自粛されていた小型観光船の運行が6月に再開。高台にある大きなリゾートホテルにも観光客が戻りつつある印象です。ウトロから知床峠を超えると、小さな港町・羅臼町に至ります。

「知床」はアイヌ語で「地の果て」を意味する「シリエトク」が語源とされ、一年を通じて様々な海産物が水揚げされるそうです。(本部 星野努)

 

岩手◆遠野市/バケツでジンギスカン?【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2023年9月16日

▲遠野市内のホームセンターに毎年当たり前のように並ぶバケツとジンギスカン鍋。

ジンギスカンと言えばどの地域の名物でしょう?まぁ、北海道ですよねぇ。

さすがに北海道には敵いませんが、みちのく岩手の遠野にも知る人ぞ知るジンギスカン文化、それも少し変わった風習があるんです。

「遠野ではジンギスカンはバケツを使って食べるよ」

他所の地域の人達にポカ〜ンとされるワードなのですが、もちろん皆さんもピンときませんよね?

バケツとはジンギスカン用に作られたブリキのバケツ、その中に固形燃料を入れて着火し、その上にお馴染みのジンギスカン鍋を乗せる。これで準備完了!!あとはお肉や野菜を乗せて焼くだけです。詳細は「遠野ジンギスカンのあんべ」さんの動画をチェック!

ところで、遠野に羊って、いないよね?なのに何故?と、自身も長年思っていたのですが、かつては市内の多くの農家で羊毛用に飼われていたのだそうです。

〝あんべ〞初代の「安部梅吉」が満州からジンギスカンの文化を持ち帰ると爆発的に普及し北海道に次ぐ羊肉の消費地になりました。

その反面、人気に供給が追いつかなくなり、遠野の羊は次第に数を減らしていったのです。

今でこそ全国どこでも新鮮な羊肉を頂けます。遠野のバケツでジンギスカンも是非一度お試し下さい。(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

北海道◆更別村/更別スーパービレッジ構想【北の国から・制作スタッフ進行日誌】

この記事の投稿者: 編集

2023年5月15日

▲道東に位置する更別村。

「更別スーパービレッジ構想」を掲げている更別村(さらべつむら)は北海道の道東に位置します。

この構想はAI やビックデータを活用して新しい未来都市をつくる取り組みで2030年頃に実現されるであろう未来社会を先行実現することを目指しています。

たとえば自動運転のデマンド交通(乗合運行バス)の実現や無人ドローン配送。

高齢者が健康であり続けるために、スマートフォンを所持していない65歳以上の高齢者には無料でお貸しし、IOT(モノのインターネット)ヘルスケアを充実させます。健康促進のため歩くだけで地域通貨が貯まる仕組みも取り入れるそうです。

また顔認証で本人確認を行い証明書を発行します。来庁や書類記載、押印、パスワードの暗記が不要になりマイナンバーカードの併用も加速するそうです。

農業では農業人口を食い止めるために農機具、農薬、システムなどのパッケージ化により準備期間を短縮し、安心して新規参入者を呼び込み全自動化農業を目指します。

この構想が実現されれば全国で更別村が最先端を走ることになります。地元北海道の更別村が今後どのように発展していくのか楽しみです。(本部 井上美穂)

▲更別村は帯広空港にも近い。

北海道◆全域/つきこんにゃくの子和え【北の国から・制作スタッフ進行日誌】

この記事の投稿者: 編集

2023年4月18日

▲つきこんにゃくの子和え。

北海道から上京したばかりの頃「つきこんにゃくの子和え」は全国共通の食べ物と思っていたため、東京で北海道の郷土料理と知ったときには驚きました。

▲真鱈の子。

たしかに東京のスーパーでは真鱈の子を見かけません。どうやら北海道や北陸以外では入手が困難みたいです。

真鱈の子は見た目はグロテスクですがとても美味しい食材なので気軽に手に入らないのが残念です。

▲松前漬け。

また「つきこんにゃくの子和え」よりもメジャーな「松前漬け」も北海道の郷土料理です。

松前漬けはご存じのとおり数の子と乾燥させたスルメイカと昆布を細切りにし、醤油、酒、みりん、砂糖などで漬け込んだ保存食です。

どちらもごはんにとても合いますし、お酒のおつまみに最適です。

魚卵でコレステロールを気にされる方も多いと思いますが食べ過ぎない程度であれば過度に気にされなくても大丈夫かと思います。気になる方はご賞味ください!(本部 井上美穂)