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北海道◆釧路市/釧路湿原が一望できる展望台【本部スタッフ・地方出張余話】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2025年5月11日

▲展望台は東側に位置し西向きであるため、夕日をキレイに望むことができます。

釧路湿原高原に位置する細岡展望台は、日本最大の湿原を一望できる絶景スポットです。

釧路湿原は貴重な自然環境が広がり、特別天然記念物タンチョウをはじめとする各種鳥類等、絶滅危惧種を含む多くの動植物が生息しています。

展望台からは、蛇行する釧路川や遠くの阿寒の山々まで見渡せ、その壮大な景色は圧巻で、ここからしばらく動きたくないという気持ちになります。

特に夕暮れ時は、空が赤く染まり、湿原が幻想的な雰囲気に包まれるため、多くの写真愛好家が訪れるほどの美しさです。

▲展望台に行く道で出会えたタンチョウ。

また近くには「細岡ビジターズラウンジ」があり、湿原の自然に関する展示や写真の展示が行われています。

ここでは軽食やドリンクも販売されており、散策の合間に一息つくことができます。

釧路市内から車で約40分と程よい距離にあり、車でも訪れやすい場所にあり、四季折々の変化も楽しめそうなので、何度訪れても新しい発見があると思います。

標茶しべちゃ町や弟子屈てしかが町への移住をお考えの方は、釧路湿原の豊かな自然をぜひ体感して欲しいです。(本部 角南辰彦)

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細岡展望台・細岡ビジターズラウンジ(釧路・阿寒湖観光公式サイトより引用)
・住所(細岡ビジターズラウンジ):北海道釧路郡釧路町字達古武22-9

・アクセス:JR釧路駅より車で約40分
釧路空港より車で約45分

・営業時間:4月~9月 9:00~18:00
10月~3月 10:00~16:00

・定休日:年末年始

北海道◆道東エリア/一本に繋がる魅力【本部スタッフ・ふるさと見聞録】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2025年2月12日

▲水量豊富で穏やか、全国のカヌーイストを魅了する釧路川。

一級河川・釧路川は、北海道東部にある弟子屈町の屈斜路湖に源を発し、弟子屈町や標茶町の市街地を経て釧路湿原へ至ります。

高低差が少なく、豊かな水量を誇り、流域にダムが無いのも稀少のようで、夏季シーズンをメインに全国からカヌーの愛好家が川下りのために訪れます。

今年の4月からはついに一部通行できなかった市街区域の300mも通行できるようになる予定、上流から下流までカヌーで下れる河川となります。

▲川のほとりにはたくさんの動物達も現れます。

また昨年12月22日には道東自動車道の阿寒インターと釧路西インターが開通し、札幌から釧路まで約4時間、一本の道路で繋がりました。

観光産業のみならず物流や防災など、今後の道東エリアに注目です。(本部 星野努)

北海道◆全域/北海道の郷土料理「うま煮」【北の国から・制作スタッフ進行日誌】

この記事の投稿者: 編集

2025年1月7日

▲我が家のうま煮。

新年あけましておめでとうございます。

地元小樽で新年を迎えています。

毎年寒くてストーブから離れられず、母から「そんなに寒いなら温度上げたら?」と言われますが、上げると暑くてストーブの傍にいられないので上げずにストーブの前でテレビを見るのがささやかな幸せです。

元旦の朝はお雑煮と昨日の残ったうま煮を食べます。この「うま煮」ですが北海道特有のものだということを上京した年に知りました。

見た目は筑前煮と似ていますが別物です。

材料は鶏肉、豚肉、干し椎茸、たけのこ、レンコン、にんじん、こんにゃく、ごぼう、里芋、なると、ゆり根、栗。

この「なると」、「ゆり根」、「栗」を入れるのがうま煮の特徴です。

我が家のうま煮は1つ1つ煮るので出来上がるまで5、6時間掛かります。

レシピを載せようと思ったのですが、とてもじゃないけど収まりきらないので省かせていただきます(笑)。

今年も地方の魅力を発信していきますので本年もどうぞよろしくお願いいたします。(本部 菊地美穂)

北海道◆全域/ダウンと帽子は必需品【北の国から・制作スタッフ進行日誌】

この記事の投稿者: 編集

2024年12月10日

▲寒い日の小樽運河。

寒い日に雪道を歩くと耳の奥がキーンと痛くなる。

気圧差で血管が膨張と収縮を繰り返しているのか、暖かい所へ行ってもこの痛さはしばらく治らない。

帽子やフードを被ると耳が痛くならないのに10代、20代の頃はオシャレ優先とフードなしのコートばかり着ていた。

ところが年々歳を重ねると寒さに弱くなり、冬の北海道へ帰省するときにはフードか帽子が必需品となりダウンを着ることが増えた。

昔の自分では考えられなかったが、この歳になってダウンの暖かさを実感した。

ダウンを着るようになった一番のきっかけは3年前のお正月。

とても寒い年で私の地元小樽は例年-5℃ぐらいまでしか下がらないのに、珍しくこの日は-10℃まで下がった。

流石にウールコートで外を歩くと肌に突き刺さる寒さでコートを着てきたことを悔やんだ。

それからというもの毎年ダウンを着て帰省している。

▲フード付きダウンコートが◎

けれどもダウンを買いに出掛けた日、フード付きダウンで気に入ったものがなく結局フードなしのダウンを購入してしまった(笑)。

その為、帽子を持って行くことを忘れそうになりながらダウン+帽子で帰省している。

さて今年もそろそろダウンを出さねば!(本部 菊地美穂)

北海道◆道央/転換クロスシート【北の国から・制作スタッフ進行日誌】

この記事の投稿者: 編集

2024年8月14日

▲進行方向に向きを変えられる転換クロスシート。

小樽駅発の電車で「発車まで5分ほどお待ちください」と車内のアナウンスを片耳に動き出すのを待っていると、進行方向とは逆向きで座っている人に目が留まります。

中には座らずキョロキョロしている人もいるので、そういう人には「この座席向きを変えられますよ」とお節介承知で進行方向に座席を動かしてしまいます。

始発駅の小樽駅、札幌駅では「小樽―札幌間」を行き来しているので自身で進行方向に座席を動かす必要があります。

このことを知らない道外の方が進行方向とは逆向きに座っているのです。

電車好きの後輩と偶然この話題になったときに、私みたいに向きを変えてあげる人が多いと聞き、同じ人がいると思うとなんだか安心しました。

この座席を動かせる「転換クロスシート」はロングシートの座席と比べると乗車できる人数が少ないので東京の電車ではまず見かけません。

転換クロスシートは東日本以外の地方都市でよく見られます。

▲その土地の電車に乗って風情を感じるのも面白そうですね。

現在は東京と同様、北海道の新しい電車も全てロングシートに移行しているので、数年後には転換クロスシートは廃止されてしまうかもしれません。

電車に乗り大橋俊夫さんの車内アナウンスを聞いて、転換クロスシートを見ると「北海道に帰ってきた!」と実感するので、なくならないでほしい北海道の電車です。(本部 菊地美穂)

北海道◆全域/酒場の主役は何の肉?【本部スタッフ・ご当地ローカル発見伝】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2024年8月11日

▲全国7大焼き鳥タウン、ご存知でしたか?

居酒屋の定番メニューとして不動の地位を築いている焼き鳥は、大衆酒場からスーパー・コンビニまで、全国至る所で提供されています。

焼き鳥と言えば、一般的には鶏肉を細かく一口サイズに切り分け、串に刺したものを連想されがちですが、南北で最大約3,000㎞も離れた国土を有し、多種多様な文化圏を持つ日本において、全部が全部そうではありません。

焼き鳥の広義的定義は別に鶏肉だけに限ったものではなく、鶏肉その他豚や牛の内臓等を串に刺して提供するものを指し、特に北海道の根室・室蘭・函館エリアでは、焼き鳥=豚精肉と相場が決まっています。

酪農が盛んな北海道では3大畜産の鶏豚牛には、鶏は卵、豚は肉、牛は乳と明確な役割が決まっており、その影響もあって十勝エリアの豚丼は、ご当地グルメから今や全国区へと知名度を上げました。

北海道ではお馴染みのセイコーマートと資本関係にある地域密着型コンビニ、函館市のハセガワストアと根室市のタイエーでは、「やきとり弁当」として豚精肉を串焼きにしたものをのり弁に載せるスタイルが市民に受け、今や隠れたご当地グルメにもなっています。

▲焼き鳥とビールは相性が◎!

ちょっぴり初見殺しなこの焼き鳥文化ですが、ちゃんと鶏肉を焼いた串焼きも提供しているお店が多いので、渡道先のお酒のお供にいかがでしょうか。

イスラム圏の方はその焼き鳥が何の肉かよくお確かめの上ご注文ください。(本部 髙橋瑞希)

東京◆本部/あえて東京を攻めない姿勢【本部スタッフ・ふるさと見聞録】 

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2024年5月23日

▲必要不可欠な社会インフラとして機能しているコンビニ(写真はイメージです)。

日本の現代人がほぼ毎日立ち寄ると言っても過言ではないコンビニエンスストアは、もはやただの小売業チェーン店に過ぎず、人々の生活基盤を支える必要不可欠な社会インフラとして機能しています。

各大手コンビニ各社は常にしのぎを削り、売り上げを伸ばすため近年では同じコンビニの店舗同士を隣接させて、互いに競わせるほど利益確保に勤しんでいます。

日本国内でも最盛期には200近いコンビニチェーンがあったそうですが、今では大手御三家への吸収合併が進み、ご当地限定の珍しいコンビニブランドも少なくなってきた中、果たして顧客満足度の高いコンビニとはどこなのでしょうか。その答えは北海道にあります。

▲セコマは店舗ごとに営業時間が異なっており、こういった常識に囚われない柔軟な営業形態も好感度の1つなのでは。

札幌市に本社を構えるコンビニチェーン「セイコーマート」は、オレンジの暖色系で統一された外装デザインが特徴な店舗で、道内179市町村のうち175市町村に出店済みという地域密着型な営業スタイルが強み。

他社では見られない地産地消を意識した独自商品や、かつて会社の出自が酒屋だったことから、ワインの種類豊富さには目を見張るものがあります。

そんな通称「セコマ」は全1177店舗中、1080店舗も北海道が占めていることもあり、しばしば道内限定コンビニと誤解されがちですが、実は埼玉県と茨城県に100店舗弱営業しています。茨城県内は車で走っているとそこそこ見かけますが、わずか9店舗しかない埼玉県内は、狙って通らないとまず見かけることは難しいでしょう。

ならばもうすぐ東京都内にも出店するのでは?と期待もされがちですが、当の運営会社としてはその構想は更々考えていない模様。

それもそのはずで、セコマにはそのユニークな営業形態からファンも多く、最寄りのコンビニに目を向けず、わざわざ車を数十キロ走らせて訪れるファンも多いとか(自己紹介)。

だからこそ競争の激しい都内に出店すれば、セコマのアイデンティティが薄れてしまう要因にもなるので、むしろ都内出店を願わないファンもいるほど。この点については静岡県限定の某ハンバーグチェーン店も、自社工場からの輸送時間を考慮した鮮度維持を理由として、他県出店計画が現時点でありません。

他社の二番煎じをしたところで、結果的にはオリジナリティが消えてしまい同業他社に敗れてしまうのは、何もコンビニ業界だけに限った話ではありません。

▲企業独自のオリジナリティを見つけるのは面白そうですね。

英語のmust(マスト)は「〜ねばならない」という意味で使われる機会が多いですが、○○で無ければ買うことが出来ない、○○で無ければ買う意味がない、というのは裏を返せばそのブランドが確実に顧客の信用を得ている裏返しであると読み取れます。

人の多い東京で勝負しなくても、わざわざ東京からお客様が足を運んできてくださるという点では、田舎物件という商材で勝負している弊社と案外似た者同士だと思います。

新型コロナウイルスの感染拡大から、政府は「ウィズコロナ政策」を打ち出し、感染もかなり収束してきましたが、依然として地方の人口減少・少子高齢化問題は一向に歯止めが効きません。

なかなか明るい話題のない日本社会において、私は「マストブアイデンティティ」で企業存続を図っていく時代が、より一層到来するものと予想しています。(本部 高橋瑞希)

北海道◆道東地方/117年の大動脈、この春終止符を【本部スタッフ・全国乗り鉄漫遊記】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2024年4月16日

▲雄大な夕張山地の中央に位置する芦別岳を背後に、大自然の中を1両だけの根室本線の普通列車が走り抜ける。

今からちょうど25年前の1999年に公開された、故高倉健氏が主演を務めた映画「鉄道員(ぽっぽや)」をご存知だろうか。

妻子に先立たれながらも寡黙に最期まで職務を全うする駅長が主人公の感動作だが、その舞台となったのは北海道のど真ん中に位置する空知郡南富良野町。

そんな人口2300にも満たないこの小さな街から、先月3月31日限りでとある鉄道路線が姿を消した。それが本作のロケとして度々登場したJR根室本線だ。

▲台風災害後は途中の東鹿越止まりとなり、7年半に渡りこの区間で折り返し運転を行ってきた。

道央の滝川駅と道東の根室駅を結ぶこの路線は、全長443,8㎞と道内最長かつ日本最東端へ至る路線だが、2016年8月の台風災害により途中の東鹿越駅〜新得駅(上落合信号場)が不通となっており、元々存廃議論もあったことから復旧せず、運行中の富良野駅〜東鹿越駅も含めた57,6㎞が廃止されてしまった。

この区間は道東開拓の先駆者として1907年(明治40年)に開通し、道央と道東を最速で結ぶ輸送の大動脈として機能してきた。

ところが1981年(昭和56年)に千歳空港(現在の南千歳)〜新得間の短絡ルートとなる石勝線が開通すると状況は一変。特急列車は一夜にして全て石勝線経由となり、根室本線(滝川〜新得)は一気にローカル線へと格下げされ、南富良野町を通る乗客も同時に減少。

かつては林業や石灰石鉱業で栄えた南富良野町も、他の自治体に漏れず人口流出が加速していたところに台風災害が直撃。鉄道での復旧を断念することとなり、4月1日から路線バスが新しい住民の足となった。

JR北海道では2016年11月に「当社単独では維持することが困難な線区について」を発表した。北海道では河川・道路・空港・港湾といった公共インフラは、国土交通省管轄の北海道開発局が管理運営を行っているが、鉄道だけはJR単独での負担となっており、沿線自治体や道としても支援等は行わず自力経営を求められてきた。

ところが民営化から約30年が経過し、景気低迷・人口減少・航空機や高規格道路といったライバルが登場し、これまで耐えていた限界値が突破したのが7年前。つまりJRが民間企業として健全経営をするには、赤字線区については廃止もしくは上下分離し、数少ない黒字線区について必要に応じた設備投資を行う必要があるという悲痛な宣言である。

その赤字線区に当区間が含まれており、これまで2019年から毎年(2022年を除く)道内各地の路線で廃止され、本線区の廃止を以て道内でも深刻な赤字路線は一通り整理されたことになる。

▲空知川をせき止めて作られた人造湖「かなやま湖」は、キャンプ場やラベンダー畑が広がる町の憩いの場。

鉄道会社は公共交通機関でもあるが利益を求める営利企業でもあり、民間企業の一括りには出来ない特殊な立ち位置である。札幌一極集中が進む中、道内の小さな自治体はどのように生き残りを懸けて行くべきか、まずは地元の足から見つめ直すことが地域存続の架け橋だろう。

昨今の不動産仲介業者も倒産が相次ぐ中、この時代で生き残るためにはやはり単独ではなく、チームワークがより一層必要不可欠だ。(本部 高橋瑞希)