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信州◆安曇野/しんしましまとしましま~新島々駅の歴史~【ちーまめ安曇野】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2017年4月19日

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松本駅から上高地方面に延び、登山客の観光路線、あるいは周辺住民の通勤通学路線として親しまれている松本電気鉄道。その西側の終着駅は「新島々駅(しんしましまえき)」といいます。

何だかキュートな響きのこの駅名、海がないのに島、しかもなぜわざわざ「しましま」と音を重ねるのか。さらには島々駅がないにもかかわらず、なぜいきなり「新」島々なのか。その裏側には、実は知られざる「栄枯盛衰の歴史」がありました。

同鉄道の開業当初は、終着駅は「島々駅」だった。

所在地は波田町前渕ですが、既に登山基地として名を馳せていた2㎞西の「島々」を敢えて駅名とし、利用客へのアピールを図ったそうです。日本が高度経済成長期に入り、国民の間にレジャーが一般化するなか、上高地や乗鞍へ向かう人も次第に増えていきました。ついには「島々駅」前のスペースが手狭となり、一つ松本寄りの「赤松駅」に大きなバスターミナルを建設。昭和41年、同駅を「新島々駅」に改称し、新たなスタートを切りました。 その後、「新島々」~「島々」間は乗客が激減。昭和58年の台風では土砂崩れが起き、線路被害が要因となって同区間は廃止されます。

以来、新島々駅が新たな終着駅となり、現在に至ります。なお、「旧島々駅舎」は「新島々駅」前に移築され、直売所(4~11月)として活躍中です。

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地名の由来は?

市内では他にも島内(しまうち)、島立(しまだち)などの地名が見られます。川沿いの小さな集落や耕地を「島」と呼ぶことがあるそうで、中でも2本の川の合流点に位置する「島々」は、平地が散在する様子からこのような名前が付いたようです。(本部・安曇野担当 大澤 憲吾)

宮城◆白石蔵王/田舎暮らしを始めたら・・・果樹を植える【蔵王ツーリズム・遠刈田からの手紙】

この記事の投稿者: 白石蔵王駐在/渡辺 和夫

2017年4月16日

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watanabesan歳月人を待たず。田舎に暮らし始めたらすぐやっておかないと、後年ホゾを噛むことのひとつに「くだものの苗木を植えておくこと」があります。「温州ミカン」や「ビワ」など、温暖が絶対条件の果樹以外に、この蔵王でもほとんどのくだものがつくられています。

「桃栗3年、柿8年」はもちろん、「梨」、「ぶどう」、「ブルーベリー」、「りんご」、「いちじく」、「梅」、「かりん」、「キウイ・フルーツ」など、まわりの農地でたくさん目に入ります。平成10年に横浜から移ってきたときに借りた畑や庭に、苗を買って植えていたら、いまごろは立派な果樹園になっていたはずと、昨今雑草の目立つ畑や庭をみて残念な思いです。

毎年の野菜作りに専念し過ぎて、くだものづくりを忘れていた18年でした。もっとも、田舎暮らしの蔵王が、自分の人生の到達地点という気持ちや計算は当時なく、果樹園つきの「終の住処」に思いは至っておりませんでしたから、歳月を積んだ今だから考えることでしょうか。

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「秋には干し柿づくりが体験できるハチヤ柿が庭に3本もある家」などのフレーズは、中古住宅の立派な付加価値となります。

(白石蔵王駐在 渡辺 和夫)

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☆渡辺さんが経営されるペンションそらまめのホームページ
http://www.soramame-p.com/
「ペンションそらまめ」で検索できます。

ペンションそらまめ

長野◆蓼科/人口減少社会の先に・・・東京出張の帰路に思ふ【信州蓼科・タイムカプセル】

この記事の投稿者: 信州蓼科エリア案内人/ 星野 登美夫

2017年4月14日

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先日東京出張のおりに本屋を覗いたところ、真っ先に目に付いたのが『老いる家 崩れる街』という書籍でした。

現在800万戸の空き家が、わずか15年後には2100万戸を超えるというタイトルで、やはり不動産を取り扱うという仕事柄興味もあり即購入、帰りの電車の中で一気に読みました。

「人口減少社会」なのに「住宅過剰社会」という不思議な国に住んでいるという前書き。詳しい内容は割愛しますが、たしかに地方では、各市町村がこぞって人口増加を目指し、各種イベントや行事を宣伝し、地域の特色などアピールに一生懸命です。しかしこの人口減少が続く中で、限界集落の増加は避けられない状況になっています。

ふと、先日知人の紹介で地元農家のご夫婦を訪ねたことを思い出しました、この方は田畑約1町歩を耕作してましたが、ともに80才近い高齢者となり、これ以上耕作が出来ない、そしてこの先どう生きていったら良いのかわからないとの相談を受けました。娘さんは関西にお嫁に行って帰ってこないそうで、大きな屋敷にお2人で住んでいるのも大変との話でした。

0414soudan※写真はイメージ。

お話をしながら、この方達もいずれはいなくなってしまい、そのままこの大きな住宅は空き家になってしまい、それは時間の問題なのだと感じました。そして、このような状況に置かれている人達が大勢いると思うと、将来を悲観的に考えてしまいました。

国や自治体、私達も知恵を出し、現状を脱するべく早急に手を打つ必要が求められている、そう強く感じるところです。 (信州蓼科店 星野 登美夫)

※情報誌掲載の文章に加筆・修正してあります。

 

東北◆某地域/春の楽しみといえば・・・【地域担当・出張余話】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2017年4月11日

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我々関西出身者が春を感じるニュースと言えば、「東大寺のお水取り」、「大相撲の春場所」があって、「選抜高校野球」から「花見のシーズン」となるのが定番です。しかし気づけば、私がこの仕事に就くようになってからの「春の楽しみ」と言えば、「山菜」、「タケノコ」が真っ先に頭に思い浮かびます。出張で行く先々での思いがけない出会い、つまりは【旬】のおいしいものにありつけることがいつしか「春の定番」となっていました。

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たいていは夜の居酒屋でそれとなく「山菜」の話題を出すと、冷蔵庫からメニューにない一品が現れてきます。「味」や「香り」の良さを楽しみ、その土地の「味の好み」と「郷里の味」との共通点を見つけて一杯やるのは格別のものです。

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ある日、新規物件の調査に現地にお伺いした時のこと、話の途中で、売主のご主人が、”プイ” といなくなってしまいました。何か気に障ることでも言ってしまったのか・・・と心配になりかけたころ、裏山から今掘ってきたばかりの大きな「タケノコ」を両手に持って、お土産に持たせていただいた、なんてこともありました。

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山菜などはアク抜きやゆで方にコツがあるようで、一度失敗してからは、もっぱら出来上がったものをいただく方を専門としています。しかし、食べ物の旬にあわせて仕事をするわけにもいかず、実際にはおいしい山菜を思い浮かべながら出張先のホテルでコンビニ弁当を食べているのが実情です。
(本部・営業担当 山中 準一)

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山梨◆北杜市/4月の八ヶ岳事務所からのお知らせです【八ヶ岳南麓・高根の里だより】

この記事の投稿者: 代表取締役・中村健二

2017年4月7日

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「新」という言葉が一年で一番似合う4月となりました。街には新入社員があふれ、真新しいランドセルの子供達が闊歩しています。桜は満開の時季を迎え新しい希望に向かう人生の船出です。

二十四節気の「清明」はまさに生命力も満ちています。北杜市には全国的に有名な武川町の「山高神代桜」があります。樹齢は二千年以上とも言われるエドヒガン系の古木です。毎年見頃は今月中旬です。

しかしながら一方で4月の天気は不安定でもあります。移動性高気圧が大陸から偏西風に乗り張り出してくるため晴天になりますが、その後は天気が急変することもしばしば。この高気圧はスピードが速いため晴れが長続きしません。また日本付近に二つ玉低気圧があると全国的に荒れた天気となります(いわゆるメイストーム)。25年前の4月25日の夜東京上空は雷鳴が轟く大雨となりました。

その日は尾崎豊の命日とも重なりとても印象深い夜でした。

八ヶ岳南麓へ物件見学にお出かけの際にも天気の急変に十分ご注意ください。動きやすい服装やウインドブレーカーなどが必要です。また今月に入っても標高の高い場所では積雪があります。チェーンなどすべり止めもご用意なさってください。

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◆今月号の物件こぼれ話

高根町住宅1380万円はレインボーライン(広域農道)の北に位置する定住者も多い分譲地内の木造注文住宅です。現オーナーは2代目で都会から移住された方です。実は八ヶ岳事務所の高さ1.5メートルの立派な門松は毎年このオーナーに作っていただいておりました。また、オーナーは移住後に隣接地を買い増ししました。その理由は都会の孫たちの遊び場にするためでした。雑木林を切り開き作業小屋を作り泥んこ遊びができる池を掘りました。このように178坪の広さがある敷地にはオーナーの思いが隅々まで込められていますが、このたび娘夫婦の住む千葉県内に引越しを決められたためその志を継いでいただける方をぜひ見つけて欲しいと私は懇願されました。

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◆「移住希望地域ランキング2016」と八ヶ岳事務所の取り組み

ふるさと暮らしを希望する都市住民と全国の地方自治体のマッチングを行っている「認定NPO 法人ふるさと回帰支援センター」(本社:東京都千代田区)が発表した「移住希望地域ランキング2016」で、前年2位だった山梨県がふたたび1位となりました。以下、2位:長野県、3位:静岡県 という結果です。県民人口が82万人という山梨県ですので移住希望地としての注目度アップは、県や北杜市をはじめ甲斐適生活応援隊メンバーや空き家バンクメンバーとしても協力させていただいている当社八ヶ岳事務所にとってもありがたい結果です。やまなし暮らし支援センターが中心となって、移住セミナーや相談会、地域マッチングツアーや移住コンシェルジュの皆様の取り組みなど地道な活動を評価していただいたのだと思います。

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八ヶ岳事務所としては優良な中古住宅(国指定のR住宅)の掘り起こしと流通に加え、日ごとに増え続ける空き家や古民家の有効活用の提案などをこれからも積極的に推進してまいります。そのために民家のオーナーとユーザーを結びつけた新たな組織づくりを勘案中です。

(八ヶ岳事務所 中村 健二)

岩手◆遠野/「湯めぐり手形」に追われて・・・【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2017年4月5日

tohono岩手県の民放テレビ局の一つの「岩手めんこいテレビ」の企画で、「めんこい湯めぐり手形」が発行されまして、只今、私と家内はこの手形に記載されている「県内四十一カ所」の日帰り温泉巡りに挑戦中です。そもそも、この企画の「入浴料がだいたい半額!」とのうたい文句にほだされて、定価千円の手形を購入してしまったのが事の始まりでした。

岩手には温泉が多くあります。特に奥羽山脈沿いには多くの温泉があり、県北の八幡平温泉郷、雫石・鴬宿温泉郷周辺は硫黄臭が強いお湯が多く、県中央・県南の花巻温泉郷、夏油温泉、厳美渓温泉等は比較的に硫黄臭が少なく、つるつるしたお湯の処が多くあります。寒い冬場は温泉で温まるのが最高なのですが、日帰りなので温まった気分も外に出ると真冬の寒さで、帰りは体を縮めながら冬道を自動車で一、二時間かけて遠野の自宅まで帰るのが一苦労なところもあり、出来ることなら自分も温泉近くに引っ越したいところです。

手形の有効期間は今年の4月23日までなのですが、二週間前にテレビコマーシャルを見て購入して、三週間でまだ七カ所しか行っていません。家内は記載されている全部の温泉を巡ると鼻息が荒いのですが、残された日時を考えると二日に一度または一日に三カ所巡るとかしないと達成できそうもありせん。

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のんびり温泉に入るのが夢で購入したのですが、今では手形に追いかけられている始末です。 「だいたい半額」のキャッチフレーズに、まんまとはまった次第です。

(みちのく岩手事務所 佐々木 泰文)

埼玉◆秩父/今年の秩父は何かと賑やかな春です!【ふるさと見聞録】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2017年4月3日

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「東京から最も近い田舎暮らし地域」のひとつである秩父エリア。長瀞の蝋梅が終わるとにわかに本格的な春の到来を感じるが、昨年末、「秩父(夜)祭の屋台行事と神楽」がユネスコの無形文化遺産へ登録が決まったことを皮切りに、今年の秩父の春は例年よりも何かと賑やかさを感じる。

駅の旗

まずは新しい市役所庁舎の落成が目前だ。2年ほど前から旧建物の隣りの「歴史文化伝承館」が仮庁舎となっていた。物件調査に必要な都市計画課や道路課は旧荒川村支所に分散されていたので、不便が解消されるのはうれしい。

新庁舎
庁舎と歴史館

2つめは西武鉄道の終点駅「西武秩父駅」の改装と仲見世通りの複合型温泉施設が「西武秩父駅前温泉・祭の湯」としてオープン予定。さらに25日のダイヤ改正に新型車両を導入し、土日限定の「元町・中華街」行の有料座席指定列車「S―TRAIN」が運行を始める。横浜に子供や孫が住んでいるのでうれしいという声は意外と多かった。

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もう一つは姉妹都市関係のある「秩父市」と「豊島区」が連携する「日本版CCR C※」構想。4月から担当窓口を置き、豊島区は秩父の豊かな自然の中で仕事や趣味を通じて地域社会に参加したい高齢者の希望を叶え、秩父市は受け入れによって地域活性化を図るという枠組みがスタートする。我々民間業者との連携は未知数だが、今年の秩父エリアは注目である。(本部 星野 努)

※「日本版CCRC 」構想とは、東京圏をはじめとする高齢者が、希望に応じ地方に移り住み、地域住民や多世代と交流し、健康でアクティブな生活を送るための取り組み。