何年か前、母が祖父に代わり役所の事務的な手続きに行った時のこと。
何の手続きか忘れてしまいましたが、祖父の委任状なしでは手続きできない要件でした。
母はそれを知らず、委任状を持ち合わせていなかったため、受付で手続き出来ないと言われてしまいました。
勿論、委任状必須の事なのだから、役所の対応に間違いはなかったと思います。しかし母の愚痴は止まらない。
散々話を聞いて思ったのは、委任状必須の可否ではなく、その時の対応に不満があったのだろう。
つまり、母が祖父の代わりに手続きに来たのだという状況を察して対応して欲しかったのだと思います。機械的にではなく、もう少し優しい対応をして欲しかったのではないだろうか。
仕事だけでなく日常生活でも、「人」がいなければ成立しないことが多々あります。
原則的なことを覚えるだけでなく、相手の気持ちになり行動したいと、最近暖かくなり気持ちも緩んできた今、思い出す話でした。(本部 大野 美紗子)