漫画みたいな出来事が起きてしまいました。
自宅の裏山の牧草地では大型トラクターによる乾燥牧草の収穫が最盛期を迎えております。現在は乾燥牧草を500㎏位のロール状に巻き取って収穫するのですが、作業中に操作を誤って、その一つが斜面を「ドングリころころドンブリコ」と転がりだし、100mも転げ落ちて、トラクターの入れない狭い小川に填はまって、下流の水田への用水を止めてしまったから、さあ大変!
トラクターで遠くからワイヤーで引き上げようとしても500㎏もの重さの丸いロールがズポッとはまったのですから、ワイヤーの掛けようがないのです。
天気予報では夕方から大雨とのことなので、乾燥牧草を濡らすわけにもいかず!下流の田んぼへの水も止めるわけにもいかず!一刻の猶予もない状態で途方に暮れていた時です。農作業もした事の無い息子と、お盆に帰省中の娘が、「ロールの撤去は人の手でやるしかないじゃないの!」と言って手伝いを買って出てくれたのです。
30度を超える炎天下の中、親子三人で暑さにクラクラになりながら約2時間でロールを解体し一輪車で何度も何度も運搬して、雨が降る前に撤去を終えたのでした。お蔭様で十数年ぶりに親子の力が結集した成果でした。(みちのく岩手事務所 佐々木 泰文)