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岩手◆遠野市/持続可能な地域おこし・プレ活【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2023年3月17日

▲第2回プレ活フライデー(令和5年1月27日)の様子。

進学、仕事、人生の節目など、移住を考えるきっかけは様々あるかと思います。

みちのく岩手事務所がある岩手県遠野市では、これまで多くの地域おこし協力隊や緑のふるさと協力隊(令和2年度終了)、またJICA海外協力隊など多くの人材を受け入れ、地域活動の活性化に大きく貢献していただいています。

その遠野市で昨年11月から始まったのが『プレ活フライデー』。

遠野に集まった多様な生き方・働き方をしている人々が、気軽にその活動の紹介や意見交換をする事により、楽しく過ごすとともに相乗効果を生み出すきっかけになるイベントとなっており、プレ活のプレは『プレゼンして、プレシャスな時間を過ごす、プレミアムフライデー』というコンセプトからきているそうです。

▲会場の”Commons Space” は地域おこし協力隊の方々を中心に運営されているコワーキングスペース。
(つくる大学 https://note.com/tsukuru_univ/

プレ活は現在は隔月で開催されており、1月27日の第2回目に参加させていただいた際にはJICAのプログラムで遠野に来たばかりの方や遠野で活躍されてきた先輩、また、過去に本誌の取材を受けていただいた方など、多くの方々と触れ合う事により、良い刺激とアイディアを頂きました。

第3回プレ活は3月31日開催予定。自身も引き続き参加していくと共に、地域に根付いた場になっていく事に期待しています。(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

岩手◆陸前高田市/陸前高田市立博物館〜乗り越えて継がれるもの〜【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2023年2月12日

▲再建された陸前高田市立博物館。

今回訪れたのは陸前高田市立博物館。

2011年の津波により被災した「旧市立博物館」と「海と貝のミュージアム」の展示物や資料を多くの人の努力と情熱により再生修復、建物は新しい市街地に再建され、昨年11月5日にオープンした施設です。

入館料はなんと無料。

入り口のパンフレットを手に取り館内を歩き最初にたどり着いたのは〝大地の成り立ち〞のコーナー。1850年に落下した〝気仙隕石(けせんいんせき)〞の標本と共にプロジェクションマッピングによる映像と音の見事な演出。

遠野からそう離れていない土地であっても知らなかった歴史や成り立ちを、臨場感をもって学ぶ事が出来ました。

〝奇跡の海三陸〞のコーナーでは陸前高田の生態系が、多くのはく製などの目で見て楽しめる展示がされていました。

〝宿命とともに生きる〞のエリアでは津波の歴史と教訓が紹介されており、私たちの知る東日本大震災もその長い歴史の資料の一つに加えられていました。

▲博物館屋上の展望デッキより。太平洋や防潮堤、新旧道の駅などが見渡せる。

他にも館内には資料の修復の様子や博物館復活まで道のり紹介、お子様向けの体験コーナー等もあり、家族で楽しめる施設になっていました。

皆さんも新しい拠点を探す際、博物館や歴史館などで歴史をのぞいてみるのも良いかもしれませんね。(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

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陸前高田市立博物館
住所:岩手県陸前高田市高田町字並杉300番地1
TEL:0192-54-4224
開館時間:午前9時00分から午後5時00分まで(最終入館は午後4時30分まで)
休館日:毎週月曜日(祝日・休日の場合は翌日)
    12月29日から翌年の1月3日まで
観覧料:無料(特別展示を行う場合は、展示内容に応じ観覧料を徴収する場合があります)
※詳細に関しては、陸前高田市ホームページ内の博物館ページ(https://www.city.rikuzentakata.iwate.jp/soshiki/kanrika/hakubutsukan/index.html)をご確認ください。

岩手◆遠野市/五右衛門ラーメン〜遠野のソウルフード〜 【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2023年1月16日

▲夢産直かみごうの五右衛門。ミニとり天丼セットで。

新年あけましておめでとうございます。本年もみちのく岩手事務所を宜しくお願いいたします。

新年1発目のみちのくだよりは、当事務所がある岩手県遠野市のソウルフード「五右衛門(ごえもん)ラーメン」を紹介したいと思います。

はて、五右衛門?→石川五右衛門?の、ラーメン?と思う方もいるかもしれませんが、これが当たらずとも遠からず。

石川五右衛門のかまゆでの刑に倣ったと言われる五右衛門風呂に入ったかの如く、(食べると)ドッと汗が出る事が由来と言われているようです。

そうです、この五右衛門ラーメン、汗が出るほど辛いんです!!

市内ではラーメン店の多くで五右衛門ラーメンが出されており、スープの味や具材など、それぞれ特徴が出るラーメンを頂くことが出来ます。

▲道の駅遠野風の丘の味噌五右衛門ラーメン。

観光も兼ねて来られる方は2021年4月にリニューアルオープンした「道の駅遠野 風の丘」がオススメ。

また、遠野の五右衛門ラーメンの〝元祖〞と言われ味を受け継いでいる「喜楽(きらく)」も、この(2022年)12月にお店が元々あった土淵町の敷地に再移転オープンする予定との事で、通なお方は要チェックです。

▲イチオシは上郷町の「味蔵(あじくら)」。野菜も美味しい。

身も心も温まって、寒い冬を乗り切っていきましょう!!(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

 

青森◆青森市、十和田市/八甲田(はっこうだ )・十和田(とわだ)ゴールドライン【みちのく岩手・新遠野物語(番外編)】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2022年12月20日

▲この日の十和田湖畔は情報の通り色づき始め。波音の中、心地よい風が吹いていました。

全国旅行支援がスタートし、宿泊やお出かけの機運が再び高まりっているこの秋、皆さんはどのようにお過ごしですか?

私は10月の末、紅葉を眺めに隣の青森県へ日帰りでドライブをしてきました。

最初に向かったのが、秋田県と青森県にまたがる十和田湖でした。

今回紹介するコースの南端にあたるこの湖ではヒメマスが名物なのですが、前日の湖面の状況により漁に出られなかった事で、湖畔の食堂でも昼前にはヒメマス料理は完売…。天然の新鮮な食材を振舞っているんだなぁと感じた瞬間でした。

ラーメンをいただいて十和田を後にし、続いて見えてきたのが、所々色づき始めた森の中を流れる奥入瀬渓流(おいらせけいりゅう)です。

この日は平日で紅葉もこれからというところでしたが、道は散策を楽しむ人やレンタサイクルで汗を流す人で賑わっていました。

紅葉を見る場合は車を停めてゆっくり。よそ見運転は絶対厳禁です。

▲山頂からの眺め、右手には陸奥湾。5℃の気温と強風により長居は出来ませんでした。

木々のトンネルや温泉地帯を抜けついに八甲田山に到着。ロープウェイから見渡す紅葉は、麓が見頃を迎え頂上に近づくほど落葉になっていて、駅間654m の標高差を存分に味わう事が出来ました。

魅力いっぱいの青森県、ぜひ一度訪れてみて下さい。(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

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・十和田湖・奥入瀬渓流
青森駅や青森空港から路線バス等あり
※一般社団法人十和田湖国立公園協会ホームページ(https://towadako.or.jp/)より引用
ホームページ内に湖周辺の散策マップがあるので、お出かけの際は参考にしてください。

・八甲田ロープウェイ 山麓駅
住所:〒030-0111 青森県青森市荒川寒水沢1-12
電話番号:017-738-0343
営業時間:平日 9:00 ~ 16:20(冬季 15:40)
運転間隔:15~20分
所要時間:約10分
※普通乗車券他、各種乗車券あり。詳細は八甲田ロープウェイホームページ(http://www.hakkoda-ropeway.jp/)をチェック!!

岩手◆遠野市/遠野盆地の雲海~高清水展望台より~【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2022年11月14日

▲ウ・ン・カ・イ!! この日は風がなく雲も濃く留まっていたため「水面」はとても穏やかでした。

記録的な暑さが続いた夏も終わり、一気に秋の気配が漂ってくる頃、みちのく岩手事務所がある遠野市には、その絶景を拝もうと多くの観光客が訪れる場所があります。松崎町にある高清水展望台です。

本誌の2021年5月号でトオヌップ展望台として取り上げた際には、この展望台から望む遠野盆地に広がる田植え前の水鏡の風景を紹介させていただきましたが、今回は晩秋の風物詩【雲海】をご覧いただきたいと思います。

遠野の雲海は毎年9月頃からの夜明けから午前8時くらいまでの早朝、前日から天気が良く放射冷却が発生する条件の時に、高い確率で見られます。

濃い霧の中の展望台への道中、夜が明けてから家を出た私は、先にご来光を拝んで下りてきた数台の車とすれ違いました。

駐車場に着いたのは6時半、平日の早朝にも関わらず県外のナンバーの車を含め6台ほど停まっており、デッキで朝食を楽しんでいる奥様方もいました。

雲海の絶景予想はバッチリ!!もうすっかり昇ったお日様の下、遠野盆地には一面に白く雲が溜まり、向こう岸には六角牛山(ろっこうしさん)をはじめとした山々が頭を出し、いつもの遠野の街並みはすっかり雲の底でした。

高清水展望台への道は例年11月後半より冬期通行止めとなり、舗装道ではありますが大きな凹凸がある個所もあります。夜明け前の暗さや濃霧も含め、十分に気をつけて訪れてみて下さい。(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

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高清水展望台
住所:岩手県遠野市松崎町
※展望台への道は例年11月後半より冬期通行止めになります。

岩手◆住田町/まち家世田米駅【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2022年10月19日

▲まち家世田米駅。左奥にレストランkerasseがある。

みちのく岩手事務所がある遠野市から岩手県の沿岸南部に向かう道中、赤羽根峠(あかばねとうげ)を越えた先に、住田町(すみたちょう)という小さな町があります。

緑と清流に恵まれたこの町は、遠野地域との交流も盛んに行われていたそうです。

今回はそんな住田町にある「まち家世田米(せたまい)駅」という施設を紹介します。

まち家世田米駅は、藩政時代の明治30年代からその場所にほとんど変わらず残されていた建物を保存改修し、平成28年に住民交流拠点施設として営業が開始されました。

敷地には交流スペースやギャラリー、カフェなどがありますが、イチオシは地産地消レストランの「kerasse(けらっせ)」さん。

地域の恵みをふんだんに使った定食や丼などのメニューの他、ランチプレートやパスタ、ピザは日替わりメニューで、季節ごとの野菜を使った味わいの変化も楽しむ事ができます。

▲この日は盛岡胡蝶の牛タンカレー+清流どりの唐揚げのトッピングをいただきました。

現在住田町に取り扱い物件はありませんが、岩手の自然を五感で感じたい方は是非立ち寄ってみてください。(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

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けせんだいどころkerasse
住所:〒029-2311 岩手県気仙郡住田町世田米字世田米駅13
電話番号:0192-22-7828
営業時間:ランチ11:00~14:30(L.O.14:00)
     ディナー18:00~22:00(フードL.O.21:00/ドリンクL.O. 21:30)
定休日:不定休(詳しくはSNSをご確認ください)
アクセス:東北自動車道水沢ICより車で50分
     釜石自動車道宮守ICより車で30分

岩手◆遠野/住み継ぎと文化の継承【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2022年10月4日

▲次世代に残したい遠野の風景

当地方に移住されて長年楽しまれた方々が、高齢化に伴い自動車の免許更新のたびに返納を考える事があるとのお話を聞きます。

それと同時に、田舎暮らしも十分楽しんだので、老後の生活の準備としてご親族の近くや、利便性の良い街に引っ越そうかとのお考えから、最近は住み継ぎの物件として、売出を依頼されることが多くあります。

また、田舎暮らし物件をお探しの方々にとっても、生活用環境が整って直ぐに移住できる物件は好都合なようで、短期間で購入者が見つかることが多いです。

ご自分たちが楽しまれた日々、時間は何物にも代えられない貴重な宝物だと思います。

そして、その思いは次代の方々に引き継がれて有形無形の自然環境生活の文化づくりに繋がっていくものと思われます。

これから当事務所もスタッフ共々、生活文化づくりに貢献できているとの気概を持って取り組んで行きたいと思っています。(みちのく岩手事務所 佐々木 泰文)

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岩手◆遠野市/森フェス2022 in 遠野 ~ こんな山しかない所に ~【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2022年9月16日

▲会場入り口。受付で検温をすませ、森の中へ。

~ こんな山しかない所に ~

岩手県内、とりわけ山に囲まれた盆地の遠野市でふるさと情報館の仕事をしていると、多くの方からこのような言葉をいただきます。

そのニュアンスはそれぞれに異なり、近隣に転入者が越してきた方からは「こんな何もない田舎へようこそ。でもどうして?」という疑問であったり、新規に申し込みをいただく売り主様は「こんな田舎の古い家を買う人なんかいるのかな?」という不安からの言葉であったりします。

確かに岩手県の森林面積は約118万haといわれ、北海道に次いで2位の面積を有しているそうです。また、県の総土地面積に対する割合においては、なんと77%を森林が占めており、そういったデータからも〝山しかない?という表現は決して大げさでないという事が分かります。

2022年7月30、31日、そんな岩手県遠野市のとある山の中であるイベントが開催されました。

「森フェス2022in遠野」と題されたこのイベントは、森でかたり 森でうたい 森であそぼう!というコンセプトそのまま、ほとんど手つかずの山林の中に様々なコンテンツのブースが並びました。

気温が体温に迫ろうかという真夏日の中、青々と伸びる森の木々が強い日差しから守ってくれて、会場の丸太の椅子に腰を掛けると心地よい風が流れます。

▲森ヨガの様子。見上げる空と木々のコントラストも素晴らしい。

▲ 木を加工した“ 入場証”。

メインステージでは語りや音楽ライブ、太鼓や人形劇の公演などが行われ、特に森ヨガは自然の空気との相乗効果で参加者にとってとても充実した時間になったようでした。

▲左手のメインステージの屋根も木製の手作り。体験コーナーなどのテントも並ぶ。

各ブースでは焼き鳥やパン、コーヒーなどの販売、木工、炭づくりや山仕事の体験コーナーなどがあり、ツリークライミングの会場ではたくさんの子供たちが木登りを楽しんでいました。

2日間にわたる森フェスは大盛況のうちに幕を閉じました。イベントを主催した「NPO 法人遠野エコネット」は平成16年に遠野市民の有志で発足、以後平成22年にNPO 法人化し、森(自然界)とヒトとの関係を取り戻し、後世につなぐ活動をしています。マンスリーサポーターの応援も随時募集中です!

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※NPO法人遠野エコネット https://tono-econet.org/
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「山しかない」岩手県ですが、同時に環境を活かして「山でしかできない」ライフスタイルを描けるのも緑豊かな東北の魅力の一つだと、改めて感じさせてもらえる良い機会になりました。(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

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