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秋田◆羽州/北東北物件探しの旅 ~ 秋田・由利本荘市の巻 ~【行くぞ北東北!所長ふるさと随想録】

この記事の投稿者: 代表取締役・中村健二

2020年2月22日

▲所有者の案内で暖かい2階の室内へ。

今よりずっと若いころ、地方都市の街づくりのコンサルを10年ほどしていたことがあり、そこでもなかなか貴重な体験をさせていただいた。地権者、自治体、建設省、業者それぞれが思惑のなかで蠢くさまは、当時の私には魑魅魍魎にしか見えなかった。

唯一慰められたのは現場近くのリゾート地・軽井沢の自然環境だった。中軽から国道18号線を越えると、田園地帯が広がり風景が一変する。小さな塩沢湖のほとりにたたずむのが赤い外壁のペイネ美術館だ。建築家アントニン・レーモンドの夏の家を移築したものだという。

さて、話は昨年晩秋のこと。東北自動車道松尾八幡平インターから乗った車は、秋田自動車道横手インターを出て、国道107号線をひたすら西へ。この道は太平洋側(岩手県大船渡市)と日本海側(秋田県由利本荘市)を繋いでおり、列島を東西189キロにわたって切り結んでいる主要国道だ。

昨年の10月末に1通のメールが届いた。秋田市在住の主婦からだった。

内容は「(物件は)夫の実家で家はすぐにでも住める状態です。1階は土間、2階は住居です。子供たちは将来も活用する気はなく、ここを活かして住んでくださる方にお譲りしたいと思います」。物件の住所のほか、土地は300坪、建物は1999年築の総2階で延100坪あり、家の前まで除雪されるという情報を元に衛星写真で探してみたものの、現地は特定できず。ただ、その字名では該当するような建物は1軒のみ。後日改めてお会いする約束をして、訪ねたのがちょうど紅葉の最終盤の日だった。

物件は丘の上に建っていた。夕日を背にそれは光り輝くように私を待っていた(気がした)。外壁はみごとに赤く、20代のころに見たあの軽井沢の夏の家?

▲赤い外壁の物件(秋田県由利本荘市東由利宿)

道に迷い1時間半遅れの私を労ってくれ、寒いからとすぐ室内へ。なんと長いスロープが2階へ続く廊下となっているのだった。レーモンド建築の特徴の一つは「斜行廊下」である。建物内をぐるりと回遊するスロープはゆっくりと五感を働かせながら上へも下へも移動する。人の動きに合わせて内外の風景は少しずつ移ろっていく。

「この建物はどなたが建てられましたか?」と私。

「近所の知り合いの大工です」と所有者。

詳細を見るまでもなく、大建築家の建物とは明らかに一線を画す作り。しかしながら、眩暈とともにデジャブのような30年目の邂逅を私はどこかで楽しんでもいた。

▲高台に建つ母家(奥)とお蔵(手前)

所有者の夫の先祖がこの地に住み始めたのは江戸時代後期の安政年間だという。第1回パリ万博が開かれたり安政江戸大地震があったりしたころだ。小作人のご先祖が勤勉に土地を耕し、屋敷を広げていき160数年後の今日、数町歩に広がった田畑や山林を有しこの地方で一目置かれる存在にまでなったという。

また、三味線を奏する師範としてこの広い建物内で「授業」もして来られた。しかしながら、広い土地と建物はそれゆえ、かえって身内からは敬遠される存在となってしまった。

当地はいま、越冬期を迎えています。本件の物件化は今年の春(5月号あたり)に改めて本誌でご紹介させていただきます。乞うご期待を!(北東北担当 中村 健二)

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ペイネ美術館
http://www.karuizawataliesin.com/look/peynet

山梨◆八ヶ岳/余寒のみぎり、2月のお知らせ【八ヶ岳南麓・高根の里だより】

この記事の投稿者: 代表取締役・中村健二

2020年2月1日

▲八ヶ岳事務所でも年に1回ほど除雪を行います。(北杜市高根町)

冬から春への節目である「節分」は、旧暦では新年を迎えるための年越しの日でした。私の子供の頃は「数え年」が「満年齢」と併記するぐらい一般的でしたので、旧暦の新年を迎えるたびに1つ歳を重ねるご老人たちの話を陽だまりの縁側でよく聞いたものです。

そしてその翌日、4日は「立春」。暦の上では春を迎えますが、実はこの時期が一年でもっとも厳しい時期ではないのかと私は思っています。まだ記憶に新しい2014年(平成26年)2月に山梨県内を襲った豪雪は、立春後の14日から15日にかけてのことでした。日本の南海上を発達しながら東上する低気圧によって(14日09:00から15日の09:00までの24時間で14㍱ 下降)、過去に例をみない大雪が山梨県内に降りました。甲府の最深積雪は114センチに達し、完全にマヒ状態となってしまいました。普段積雪の少ない地方の弱点を完全に突かれた格好です。

▲2014年2月14日、15日天気図:前日から南岸低気圧の通過と大陸の高気圧の張り出しによって、等高線が縦じまの冬型の気圧配置に変わっていった。

その後自治体では除雪予算を増やしてエリアメール等で住民への周知を徹底するとともに、地元の建設業者の協力を受け初動体制を見直してきました。私はといえば、東京での移住相談会があり八ヶ岳へは戻るに戻れずじまい。八ヶ岳倶楽部にお勤めで近所にお住いの方に、除雪機で道路を雪かきしていただいたおかげで大いに助けられた次第。このときの教訓として「ここでは人里離れた一軒家には住まない。持つべきものは付かず離れずの交友関係」でした。自然の「恩恵と脅威」が身をもって分からせていただいたその年の2月でした。

◆山梨の今年の花粉症について

「春は名のみの風の寒さや」の歌詞で知られる『早春賦』は信州安曇野あたりの情景をうたった唱歌といわれ、山あいに住む人々にとっては皮膚感覚にうったえてくるものがあります。山国の春を待ちわびるこの2月は、これまでどことなく希望が湧く季節であったものが、いつの頃からか花粉症の始まる辛い季節に変わってしまった、と言ったら大袈裟でしょうか。

とにかく2月中旬から3月下旬までのスギ花粉、3月下旬から5月上旬まで続くヒノキ花粉は、それを報ずるテレビ画面を見るだけで鼻のあたりがムズムズ。私がこの症状を発症したのは2005年ごろで、南巨摩郡増穂町(現富士川町)あたりをよく案内していたころと重なります。ここはご存知の方も多いと思いますが県の森林研究所があるくらいでほんとうに杉の植林がみごとな場所です。

で、今年はどうなのか?どうやら平年よりも少なめだとの予報が出ています(山梨県のHP参照)。昨年は過去30年で3番目に多い飛散量でしたが、今年は平年(過去10年間の平均総飛散数は4207・0個/㎝)以下の飛散量だそうです。その原因は、昨年の7月の日照時間の少なさが影響しています。北杜市大泉町のアメダス(標高867m)の観測では昨年の7月は79・1時間と過去平均日照時間(163時間)の半分以下。実際に梅雨明けが7月29日ごろと一昨年よりもほぼひと月ほど遅れ、稲の作況指数にも影響が出るような数字でした。まあ、数字的なことは別にしてもマスクが手放せない時期ですね。私的にはこの時期の歌としては1973年の「早春の港」(歌手は南沙織)の方が思い出深いです。 (八ヶ岳事務所 中村健二)

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やまなし花粉症ポータルサイト
https://www.pref.yamanashi.jp/kafunsho/index.html

 

◆甲斐適生活相談会のお知らせ

 

2月22日(土)に東京・有楽町の交通会館で山梨県内の自治体や民間企業、就職・就農相談など、山梨県への移住・定住の相談会「甲斐適生活相談会」が行われます。デュアルライフ(二地域暮らし)、子育て移住、中高年者の第二の人生応援、空き家解消など、さまざまなテーマで取り上げられているのが昨今の地方移住といえます。お問い合わせ:八ヶ岳事務所(電話0551 ‒46 ‒2116)

岩手◆八幡平/Seek and Find 北東北物件探しの旅 ~ 岩手・八幡平の巻 ~【行くぞ北東北!所長ふるさと随想録】

この記事の投稿者: 代表取締役・中村健二

2020年1月30日

▲八幡平の別荘地へ向かう途中のイーハトーブ火山局。

未明に山梨の八ヶ岳南麓を出発して北東北・岩手山麓の八幡平(はちまんたい)に着いたのは朝の9時半だった。『グスコーブドリの伝記』を思わせる岩手山火山防災情報ステーション(イーハトーブ火山局)を過ぎたころには小雪がちらつき始めた。雨から雪へと一気に変わる気象。ここには移ろいの中間層である霙(みぞれ)はないのだ。

amazon検索 グスコーブドリの伝記

さて、物件調査の楽しみのひとつは、これから世に問う物件を最初に見ることができる「恩恵」に浴せることである。われわれが「物件化する」とは、世の中の誰もが自分なりの評価ができるようにパラレルに情報化していくことである。しかしながら、もっと大事なことはそこに内包されている「歴史」を発見していくことでもある、と私は考えている。歴史を把握しそれを自分なりに継承していく。いわば汗の染み込んだタスキを引き継いでいくような泥臭さが地方物件には数多い。そしてそれを伝えていくことが私のミッション(使命)だとも思っている。

物件は取り壊され、高度に再構築される「スクラップアンドビルド(Scrap and Build)」である一方、引き継がれ再利用される「シークアンドファインド(Seek and Find)」(僥倖なる出会い)ではないだろうか。我々の取り扱う地方物件は資産価値にもなるし、詰将棋のような慎重さで価値の転換を促す循環型社会の先取りであるといえるかもしれない。さあ、ここから物件探しの旅に出よう!

▲岩手山は標高2038m で岩手県のシンボルでもある日本百名山の一つ。かつて宮澤賢治はこの山へ雨にも風にも負けずに親友の保阪嘉内とよく登ったという。

岩手県八幡平市は、県庁所在地の盛岡市から北西へ東北自動車道で30分ほどの場所にある。総面積862平方メートルで東京23区のおおよそ1.4倍。そこに2万5千人ほどが暮らしている。スキージャンプの小林陵侑選手の出身地からも知られるように、雪質自慢の岩手山にはいくつかのスキー場があり、ペンションも他地域と比較して稼働中のところが多いようだ。

また温泉は45度と高温で「八幡平温泉郷」の分譲地は各戸に高温泉が引かれており、リゾート地でありながら移住定住者の姿が目を惹く。初冬のこの時期は菜園・庭づくりにいそしむ方々の活気に包まれており、冠雪した岩手山を目の前にして夫婦で野良仕事に励んでいる光景に出会うことが多いのがここ八幡平だ。

さて、2005年(平成17年)に西根町、松尾村、安代町が合併してできた八幡平市であるが、旧町村の名残りがこうした分譲地にはある。それが境界標だ。さりげなく、しかし強固に主張するコンクリートの標。頭部分が朱塗りで勢いよくこう彫られている。「松尾村」と。(北東北担当 中村 健ニ)

▲八幡平温泉郷の境界標。

中村後姿

東京◆本部/令和ニ年・新年を迎えて皆様へ 【三十周年・ふるさと情報館】

この記事の投稿者: 代表取締役・中村健二

2020年1月1日

令和二年、明けましておめでとうございます。昨年も当社事業に格別なるご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。本年も皆さまの夢の実現に向けて当社スタッフ一丸となり邁進してまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、昨年の7月号より本情報誌もオールカラー化され、これまで表現しづらかった新録や紅葉、夜景や夕景、植栽の具合、室内の陰影なども、読者の皆様にはっきりと見せられるようになりました。情報誌の特性は手に取ってページを繰りながら、想像力を膨らませられること。ネットの動画などにはない隙間感があるため、かえってその先を知りたくもなります。

で、その先は・・・? それは実際に現地にお越しいただき、その地域の空気感もご自身で体験してみていただくことが必要ではないかと思います。八ヶ岳事務所のある山梨県北杜市、八ヶ岳南麓エリアでいえば、中央自動車道・長坂インターを出たところの「五町田(ごちょうだ)」信号で雨だったものが、「若林」の信号あたりではみぞれ、「甲斐大泉駅」では小雪になり、柳生さんのお店(八ヶ岳倶楽部)あたりでは本格的に雪になるなど、その気象の面白さもぜひ自分のものにしていただくと、よりいっそう物件探しが楽しくなります。

また、夏に写した物件の外観では、全体的に樹木がかぶさり鬱蒼とした雰囲気になりがちですが、冬場のこの時期では陽光がさんさんと敷地いちめんに降り注ぐ様は、同じ物件とは思えないほどの違いがあります。夏も見て冬も見るというのはわれわれの物件見学では鉄則といえます。それから敷地内だけではなくその周辺の樹種が落葉であるかどうかにも関心を持つこと。二地域居住や定住をお考えの方には必須項目です。

子育てをお考えの方は学校からの距離だけでなく標高差や除雪される道路かどうかもぜひこの時期に調べて見てください。この2月には山梨移住のための東京で相談会があります。備えあってこその里山暮らし。同じ志を持つ人と場所と物件に今年こそ皆さまが出会えますことをお祈りしております。 (ふるさと情報館・代表取締役 中村 健二)

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ふるさと情報館の新年の営業は 本部・八ヶ岳事務所・みちのく岩手事務所とも
1月6日(月)9:30からの営業となります。

北東北◆秋田/秋田で学べる特記すべき場所【いくぞ北東北!中村所長・ふるさと随想録】

この記事の投稿者: 代表取締役・中村健二

2019年12月24日

▲国際教養大学キャンパス。(秋田市雄和椿川)

「教育県」として知られる秋田で、私が興味を持っている場所を2つ紹介する。

ひとつは「国際教養大学」。

国際教養学部のみの単科大学で、その理念を要約すると高度な言語能力によって国際人としての資質を身につけるということのようだ。特記すべきは、入学時の半端ない偏差値の高さと卒業要件に最低1年間の海外留学が含まれていること。一定の条件を満たせば自分の好きな時期に留学できるという。

また、国内外から集まった学生は全員学内の木造板張りのアパートに住んでいる。こうした生活環境をはじめとして県立中央公園に隣接した好立地のキャンパスは、都会にはないような開放感に溢れており、どことなく海外のカレッジの雰囲気を醸し出している。地域FM 局(エフエム椿台)があるのも面白い。 

もうひとつは「秋田大学鉱業博物館」。鉱物資源の宝庫・秋田県の中でも、北秋田市南部にある旧阿仁町は江戸時代から鉱山開発が盛んで平賀源内も訪れたという全国屈指の銀鉱、銅鉱の産地だった。明治期には官営鉱山として活況を呈し、ドイツ人技師の官舎として使われた建物は「異人館」として現在も保存される国の重要文化財だ。

そうした下地のある秋田にあって、鉱物、化石、地質のほか地球の成り立ち、自然災害史なども一堂に見られるのがこの鉱業博物館(入館料100円)。全国的にも珍しい鉱山学部があったことでも知られるこの秋田大学の母体のひとつは1910年(明治43年)創立の秋田鉱山専門学校に端を発しており、現在は大学院の中に鉱山資源学部が置かれている。

▲博物館内部は生命の生まれる胎内またはアンモナイトの内部を思わせる。(秋田県秋田市手形大沢)

秋田駐在・案内担当の片山保さんいわく「全部見るにはまる1日かかります」。確かに圧倒的な鉱物の展示品の数。よくぞここまでと来場者に言わせるものがある。

しかしながら私が感じたものは別にあった。巨匠宮崎駿監督が描いた映画『天空の城ラピュタ』がどうしても頭から離れなかった。

博物館入口横にある原油掘削機は「何でできているかもわからない」あのロボットを彷彿させる。また、大正時代にドイツから輸入して教材としても使われた採掘櫓と映画の冒頭でパズーが修理している機械がそっくりだとはツイッターでもつぶやかれている。そして1階に展示されている「蛍石」はまさに飛行石の形そのものだ・・・。

▲屋外に展示されている掘削機。

秋田は地下資源が豊富でいまも原油掘採が行われていること、奈良時代に築城され片山さんもボランティアガイドを務める秋田城は、律令時代から大陸との交易が盛んであったことなど、日本海側の要衝地「秋田」は私にとってまだまだ知らないことが多い魅力溢れる地域である。(北東北担当 中村健二)

山梨◆八ヶ岳/初冬のみぎり、12月のお知らせ【八ヶ岳南麓・高根の里だより】

この記事の投稿者: 代表取締役・中村健二

2019年12月1日

▲ゆず畑の先に富士山。距離感がとても良い(富士川町の旧増穂町平林地区)

令和となって初めての師走を迎え、なにかとあわただしい年末になりそうです。もう車のタイヤをスタッドレスに履き替えた方も多いと思いますが、標高差の大きいここ山梨県北杜市(八ヶ岳南麓)は、たとえば同じ高根町内でも気象状況はまるで違います。

中央道須玉IC に近い下黒沢地区では、FFのノーマルタイヤで一年中過ごされる方がいれば、文化の日の休日を利用して明野の「ダイコン祭り」に出かけた後、ガソリンスタンドによって冬用タイヤに履き替えて国道141号線を清里方面に上がっていく方もいらっしゃるとか。どちらが良いとは一概に言えませんが、住宅性能も格段に向上するなか、移住や二地域居住をお考えの方には昨今の酷暑を思えば、標高はやや高めの方がおすすめかもしれません。北九州市出身の私の知り合いは、とにかく暑いのが嫌で清里の気候をこよなく愛しています。

大泉町にあるアメダス(標高867m)では昨年の12月における最低気温は、大みそかの31日に記録したマイナス8.6度でした。それでも最低気温がマイナスとなった日は大泉の場合、月のうち18日と2/3弱でした。降雪は観測データには記録されてはいませんでした。

今年から23日が祝日ではなくなりましたが、その前日の22日は冬至です。6月の夏至から半年かけて地球はゆっくりと昼間の時間を短くしてきてついに年明け前のこの日、9時間45分ほどになります。昼の時間は仕事、日暮れたらゆず湯に浸かる。そんな一日があっても良いと、冬至の日は思い出させてくれるのでしょうか。(八ヶ岳事務所 中村健二)

▲銀河鉄道展望公園(韮崎市穂坂町)

◆文化放送「大人ファンクラブ」

在京ラジオ局の文化放送は、かつてふるさと情報館の本部がある四谷の、新宿通りを挟んだはす向かいにありました。教会の建物であった外観は古い作りながらも壮麗で、私の顧客のお一人が勤めていたご縁もあって、レモンちゃん(落合恵子さん)がDJ をしていたスタジオを見せてもらったり、ビートルズもその場でリクエストできた甘酸っぱい記憶のある局です。今は山手線浜松町駅に隣接したモダンなビルディングに移っています。

その文化放送から日曜日の朝に放送されている「大人ファンクラブ」という番組に出演のお話があったのは今年の8月のこと。パーソナリティは大垣尚司(おおがきひさし)青山学院大学教授と残間里江子(ざんまりえこ)氏のお二人。気象予報士でもある鈴木純子アナウンサーが司会進行です。

「『セイ!ヤング』でタニムラとバンバンがひどい替え歌を歌っていて、それが頭を駆け巡り、いまも悪夢にうなされています」とか「モモエさんとは同学年です」などと自己紹介したものですから、「物件の話はいいからナカムラさんの話をしてよ」と、残間氏。ボクも大泉に200坪の土地持っているんだ、と大垣先生。それ以来、北杜市では標高の話、岩手県では宮澤賢治さんなどの話を交えながらお二人に物件のご紹介をしながら(この物件のどこが本当にすごいのか、あるいは引き継がれるべき大事なものは何かなど)、お二人の感想をうかがうというコーナーになっていきました。

金融や法律のプロと名プロデューサーを前にして貴重な時間を過ごすことができています。結論から言うとお二人ともとても聞き上手な方々です。

▲文化放送収録の様子(東京都港区浜松町)

◆年末年始の営業について

ふるさと情報館・本部及び八ヶ岳事務所の年内営業は、12月28日(土)12:00までです。
また、年明けは2019年1月6日(月)9:30より営業開始です。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

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★☆★遠方からの物件見学の際は、「田園暮らし体験館」がお得です!


<田舎暮らし体験館とは>

ふるさと会員の皆さまに田園暮らしを体験していただくために建てられました。「リタイヤ後の田園暮らし」にふさわしい快適な住まいを求めて設計した「ラーバンシリーズ甲斐/大屋根の家」。夫婦二人の生活は1階で簡潔、2階は週末に訪れる子供や孫たちの「夢のある空間」。都市の農山村を結ぶあたらしい二世帯住宅の提案です。約180坪の敷地には、野外テーブルや菜園。テレビやラジオのない中、お料理もご自分で。夜は町営温泉でゆったりと、また満天の星空を眺むるのもよし。ご自由に「田園暮らし」をお楽しみください。

◆空き家大募集中! 八ヶ岳岳事務所には「一般社団法人空き家相談士協会」認定の空き家相談士が常駐しています。相続手続きや農地や山林、築100年以上の母屋の有効活用など空き家に関する相談を承っております。(要予約、相談無料。担当は中村

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北東北◆秋田/秋田へ熱い夏の旅 ~その2~【いくぞ北東北!中村所長・ふるさと随想録】

この記事の投稿者: 代表取締役・中村健二

2019年11月23日

▲土地家屋調査士とともに図面を手に敷地境界を確認。

「北秋田市」というと県庁所在地の「秋田市」に隣接したイメージがあるが、実際には県都より北へ90㎞ほどの内陸部に位置していて、東は秋田犬で知られる「大館市」、西は風光明媚な五能線の始発駅(東能代駅)がある「能代市」に隣接している。

東京23区2個弱の面積がある当地は、内陸性気候のため寒暖の差が大きく、市役所のある「鷹巣(たかのす)」では(標高約30m)夏の平均最高気温が29.2度、冬の平均最低気温がマイナス5.1度。最深積雪量は131センチと豪雪地帯に指定されている。

▲綴子(つづれこ)の大太鼓の模型(大館能代空港にて)

当社は今年設立30年の節目に当たるが、この町に創業以来2件目の成約者が出た。首都圏在住者で、「川あり森ありキノコの原木あり」のこの地を田舎暮らし再出発の地に選んだ方だ。東日本大震災によって福島県内での定住を断念した経緯から、「過疎地こそが自らの生活を立て直す場所だ」との強い信念が芽生えたという。そして心温まる売主との出会い、近隣住民の人柄にも触れていく中で、この地への現実的な移住のプロセスがはっきりと見えてくるとともに、未曾有の原発汚染のため実現できなかった「山里の暮らし」を、条件が合えば来春にも始めたいと決心させた。

私はその方の北秋田市移住実現のために売主との間で不動産売買契約を仲介させていただくとともに、すみやかなお引き渡しに微力を尽くさせていただく僥倖に立ち合うことができた。(北東北担当 中村健二)

※北秋田市:平成17年に北秋田郡の鷹巣町、合川町、森吉町、阿仁町が合併して誕生。県の北部中央に位置し、西から南に秋田市、東に大館市・鹿角市、南に仙北市に接する。

中村龍潭寺

山梨◆八ヶ岳/暮秋のみぎり、11月のお知らせ【八ヶ岳南麓・高根の里だより】

この記事の投稿者: 代表取締役・中村健二

2019年11月1日


季節の変わり目を告げる風が、冬の終わりなら「春一番」、秋の終わりなら「木枯し一号」。「一番」というと 「お墨付き」のようで、「一号」というと「この先まだ強い北風が吹きますよ!」という覚悟を植え付けているようでおもしろい。「木枯らし」の条件は厳密で、東京方面では次のとおり。

1)時期は10月なかばより11月いっぱい。

2)西高東低の冬型の気圧配置。

3)東京の風向は西北西から北方向。

4)最大風速が、おおむね風速8m/s 以上。

山梨県内では昨年1日に「初霜」、15日に「初氷」を観測しており、農家ではこの時期も気象状況に敏感になっている。アメダス大泉の観測所では(標高867m)、昨年11月の最高気温21.0度、最低がマイナス2.0度。月平均9度で平年よりやや高めであった。日照時間が191時間、降水量は16ミリと内陸性の乾燥した晴れの気候が続く。「八ヶ岳ブルー」と呼ばれる澄み渡った青空のその先に富士山、甲斐駒ヶ岳、八ヶ岳、瑞牆山(みずがきやま)などの四方の雪を抱いた名山が一望のもとに見渡せる時期がやってきたのだ。

平山郁夫先生が「小海線甲斐小泉駅」から描いた富士山のブルーはもう少し季節が進んだ頃だと思われるが、こうした時期に見学会を行う僥倖にも私は感謝している。

季節とともにあるのが「地域の行事」、毎年11月3日は明野町の「浅尾ダイコン祭り」が行われる。雨の少ない茅ヶ岳の麓では江戸時代から灌漑用水(浅尾堰)を須玉方面より引いてきて地域の農地を潤してきた。

苦労の甲斐あって冬場の保存野菜にも重宝する「浅尾ダイコン」はこうした冷涼で寒暖差が大きく、日照時間が長い南西斜面の当地だからこその農産物だ。その日は瑞々しいダイコンで鍋物を囲む家族が多いという。

この時期の物件見学は朝夕の冷え込みと日中の気温差が20度近くになるため、着帽で上厚手の上着が必要。今年最後の見学会にもお出かけください。(八ヶ岳事務所 中村健二)

◆「山梨まるごと移住セミナー&相談会」

山梨県内への移住を応援する「甲斐適生活応援隊」メンバーである当社八ヶ岳事務所では、このたび都内で行われる下記大規模相談会に参加いたします。八ヶ岳南麓に移住した当社八ヶ岳スタッフが自身の経験をもとに、ご参加いただいた皆様にアドバイスできる機会になればと思います。

新着物件や賃貸不動産を含めた「北杜市空き家バンク」の動向などもご案内させていただく予定です。

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開催日時:11月4日(月・祝)11:00〜16:30
開催場所:東京交通会館12階カトレアサロン(一番広い会場です)
お問合せ:山梨県地域創生・人口対策課(055 ‒223 ‒1850)
または
ふるさと情報館八ヶ岳事務所(0551 ‒46 ‒2116)まで
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★☆★遠方からの物件見学の際は、「田園暮らし体験館」がお得です!


<田舎暮らし体験館とは>

ふるさと会員の皆さまに田園暮らしを体験していただくために建てられました。「リタイヤ後の田園暮らし」にふさわしい快適な住まいを求めて設計した「ラーバンシリーズ甲斐/大屋根の家」。夫婦二人の生活は1階で簡潔、2階は週末に訪れる子供や孫たちの「夢のある空間」。都市の農山村を結ぶあたらしい二世帯住宅の提案です。約180坪の敷地には、野外テーブルや菜園。テレビやラジオのない中、お料理もご自分で。夜は町営温泉でゆったりと、また満天の星空を眺むるのもよし。ご自由に「田園暮らし」をお楽しみください。

◆空き家大募集中! 八ヶ岳岳事務所には「一般社団法人空き家相談士協会」認定の空き家相談士が常駐しています。相続手続きや農地や山林、築100年以上の母屋の有効活用など空き家に関する相談を承っております。(要予約、相談無料。担当は中村

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