季節が一段階深まるといわれる11月。里山の紅葉がいよいよ進み、初霜の便りが届きはじめるころは、冬支度の準備に忙しくなる時期だとも言われています。
霜は放射冷却(雲のない晴れた夜に赤外線が放射され続けて地表の熱が奪われる現象)により氷点下になった地面に水滴が触れてできる氷の結晶です。山間の土地や盆地などではこの放射冷却が進みやすく、甲府の初霜は平年で11月3日です。この日は例年北杜市明野町で「浅尾ダイコンまつり」が行われており、家族連れで毎年賑わっています。
もともとは保存食として貴重な食料であっただいこんをこの時期農家総出で収穫をしてきた名残だとか。木枯らしの吹く中の農作業ですが、日照時間で日本屈指の明野町のお漬け物はやはり名産品ではないでしょうか。
師走を前につるべ落としの秋の夕暮れは、やはりどこか心寂しく感じられるものです。甲斐駒ヶ岳の先に沈む夕日は11 月がなぜか一年で一番早いようにも感じられます。学生の頃、最終時限のゼミが終わって校舎を後にする時に感じた夜の早さと虚しさは、安い飲み屋に足を向かせていましたが、北杜市の今の暮らしでは、暖かい薪ストーブの出迎えが待っており、ちょっと隔世の感もあります。
さて、この時期の物件見学では日当たりをよく見てください。夏の間葉を繁らせていた敷地は11 月にはどうなっていますか?貴重な見学時期となります。
(八ヶ岳事務所 中村 健二)
◆「空き家に関する事例紹介とセミナーの相談会」
山梨県が主催し、県内全市町村、山梨県弁護士会、山梨県司法書士会、公益社団法人山梨県宅地建物取引業協会などが参加して、この9月から県内4ヶ所で「解決 空き家問題」として行われてきました。相続や売買、施設入所で空き家になってしまった等々、空き家に関する事例紹介とセミナーの相談会です。11月は4日(日)に身延町総合文化会館、17日(土)には甲州市民文化会館で開かれます。
私も県の宅建協会からお声がかかり甲州市民文化会館にて話をすることとなりました。内容はスライドを交えた事例紹介が中心になります。県内に空き家をお持ちの方だけではなく空き家の有効活用をお考えの方など、皆さまの積極的なご参加をお待ちしております。
お申込・お問合 公益社団法人山梨県宅地建物取引業協会 電話0552-43-4300 または八ヶ岳事務所 電話 0551-46-2116まで。
◆よろず相談室in東京
八ヶ岳事務所に勤務している所長の中村が行う、東京本部での空き家等のよろず相談室。11月12日(月)、26日(月)の17:30から19:00まで。要予約。