この一年を振り返って、皆様、いかがでしたでしょうか?
お陰さまで八ヶ岳事務所では、ふるさと倶楽部の皆さんはもちろん、
地元の方々にも大変お世話になりながら、
充実した年を過させていただくことができました。
今頃クリスマスの話題からスタートで、すみませんがちょっとした私的エピソードを一つ。
一月ほど前、趣味で参加しているアカペラ・アンサンブルのメンバーの一言から。
「あのぉ、よかったら最後の練習は、うちでお茶会ってどうかしら?」
練習会場を提供してくれてるメンバーが
ご両親に練習の成果を聞いていただこうというお話から
そのお宅のご近所さん等、知り合いをお招きして
小さな音楽会兼ホームパーティを楽しませていただきました。
プログラムは、手持ちの楽譜から適当に
ご両親に楽しんでいただけるもの、ということで
日本の四季を感じていただける唱歌4曲と
クリスマスっぽく華やかな2曲の間に
ティータイム直前、
ちょっと、おふざけでブラームスのハンガリアン舞曲第5番。
ラストは一応アンコールを想定して「埴生の宿(home, sweet home)」
とにかく、まあ、みなさん褒め上手、乗せ上手で一曲終わるごとに拍手喝采。
「もったいない、ホント、もったいないよ。
こんなところで歌ってるだけじゃ。
あ、そんなこと言ったら、ここの主に悪いけんど。」
それはそれは賑やかに、楽しく、
初顔合わせの方もいらしたのでティータイムに自己紹介などもありまして
特に心に残ったのは、この家の主(メンバーのお父様)ご夫妻のお話でした。
お父さんは、もう80近いのに
未だに混声合唱団では代表を務めオペラにもチャレンジ
堂々とホールでソロも披露なさる方。
この町で、まだピアノのある場所もほとんどなく
あっても弾ける人がいないような状況で、歌いたい仲間が集まり始めた頃のお話や
お母さんがここへ嫁いできてから御年寄りを二人看取られるまでのお話。
「なんも特別なこたぁないけど庭でとれた野菜でお漬物つくっても、
おいしいって食べてくれる衆がたくさんいるとまた作り甲斐あるしね。
イマドキの人は核家族だけんど年寄りがいる大家族は、いいよぉ。
子ども達も情緒豊かに育つしねぇ。ほんと、みんないい子に育ったよぉ。
年寄りに教わることも、た〜くさんあったしねぇ。私は、ほんと、幸せでしたよぉ。」
それを見ているお父さんと娘さんの笑顔がまたいいんです。
目の前にいる家族や知人の支えになることを一番に考えて
地に足の着いた暮らしをして時々、こんな風に人が集まって。
こんな人たちが住んでいる日本の田舎が、私は大好きです。
皆様にも、こんな心温まる田舎を早く見つけていただけるよう
来年もがんばりますので、どうぞよろしくお願い致します。
年明けは1月7日(木)午前9時半から
皆様のお越しをお待ちいたしております。
(ふるさと情報館八ヶ岳事務所 和田)