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山梨◆八ヶ岳/いつかは憧れの「南十字星」【八ヶ岳スタッフ・ゆるり☆星空さんぽ】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2022年6月4日

6月と言えば言わず知れた「梅雨」の季節。植物にとっては大事な恵みの雨であるが、星を観るのが好きな自分にとっては残念なお天気が続く時期。

そんな時は八ヶ岳の麓を離れて、梅雨明けしているかもしれない沖縄エリアの星空を観に出かけるのも良さそう。

沖縄エリアと小笠原の一部、しかも12月末~6月末くらいまでの期間しか観ることができない憧れの「みなみじゅうじ座(南十字星)」。

もともと南半球の星座なので北半球の日本で観ることができるのはここエリアだけ。沖縄本島よりさらに南西に下った離島(宮古諸島や八重山諸島など)で観る方がさらに条件が良いです。

一生に一度はこの目で見てみたい「南十字星」は全天88星座のうちでもっとも小さな星座。曇天や雨天で家にこもりがちなこの時期、沖縄の離島で観るのか?

はたまた南半球までひとっ飛びして観るのか?など、写真などを見ながら妄想星旅をするのもなかなか楽しいですよ☆(八ヶ岳事務所 安江 美香)

山梨◆八ヶ岳/若葉青葉の候、6月のお知らせ【八ヶ岳南麓・高根の里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2022年6月1日

▲田植えを終え、青々とした田んぼ。(北杜市高根町)

6月を迎えました。

季節の変化を示す暦である「二十四節気」では、6月初旬頃を「芒種」と呼ぶそうです。日常では聞きなれない言葉ですが、読み方は「ぼうしゅ」、稲や麦などの穂の出る植物を蒔く時のこと。因みに、稲や麦などのイネ科植物の、先端の針状の突起を「芒(のぎ)」と言うそうです。

「芒種(ぼうしゅ)」も「芒」のどちらも私の知らない言葉で、「芒」は「すすき」とも読むそうです。暦を知る事は、私にとって昔からの営みを知る良いきっかけになりそうです。

北杜市は5月後半から6月初旬の芒種にかけて、田植えの最盛期を迎えます。「二十四節気」に大体あっていますね。ゴールデンウィークの頃に田んぼに水が入れられ、キラキラと輝いていた水面には、今、青々とした苗が整然と立ち並んでいます。風にゆれる様は見ているだけで、気持ちの良いものです。

田んぼから近隣の山々を見上げると、山頂の雪がほとんど無くなっています。6月は夏山登山の開始時期でもあります。

▲雨をうけ、生き生きとしたバラの花。(北杜市長坂町)

北杜市は北に八ヶ岳、南に南アルプスが位置し、特に八ヶ岳へのアクセス方法が豊富です。ルートも苔の森を楽しむ初級者向けのものから、ヘルメット着用が推奨の上級者まで様々。北杜市に住んだら、登山は身近なレジャーになることと思います。

6月は梅雨の時期でもあります。梅雨というと都心に住んでいた時は、蒸し暑かったり、暗かったりとあまりイメージが良くなかったのですが、ここ北杜市では若干イメージが変わりました。雨が降ることは変わらないのですが、なんというか暑いではなく、涼しい時の方が多い印象です。同じ雨でも気温が低いと、不快感がかなり減るようです。

▲梅雨の時期に咲くヤマボウシ。(北杜市大泉町)

そして一歩、お庭に出るだけで、さらに梅雨の印象は変わってきます。雨を受けたお庭の木々や花が生き生きとしているのです。雑草でさえも美しく感じてしまうことも。そういえば、物件の取材の際に、お庭の写真を撮るときは、炎天下よりも、小雨が降っている方が、魅力的な写真になります。日常生活にとって一見、面倒くさいと思う雨が、自然にとって恵の雨だということ。そんな当たり前のことに、改めて気づかされる北杜市の梅雨です。(八ヶ岳事務所 大久保 武文)

▲お庭の雑草も、雨で美しく感じる。(北杜市大泉町)

山梨◆八ヶ岳/葉桜の候、5月のお知らせ【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2022年5月5日

▲田んぼの代掻き(しろかき)。奥に八ヶ岳の姿(北杜市大泉町)

5月最大のイベントといえば「ゴールデンウィーク」ではないでしょうか。4月末から5月初めにかけてのこの長期休みは、お盆、正月休みと並ぶ国民的な行事と言えますね。

4月から年度が変わり、生活や仕事環境が大きく変わった人にとっては、やっと一息つける、砂漠の中に現れたオアシスのような休暇となるかもしれません。5月病という言葉がありますが、部署異動、転勤などといった大きな環境変化が自分自身に無くとも、4月というだけで色々な変化があったかと思います。

「毎日聞いていたラジオのDJ が変わった」、「新しいテレビドラマが始まった」というものから、「上司が変わった」、「同僚が増えた」、「仕事先の担当者が変わった」と仕事に直結する変化があった人もいるでしょう。一緒に暮らすご家族の生活が変わったかもしれませんね。

今年の4月は電気、ガスといったライフラインの値上げ、日用品の値上げも沢山ありました。物心ついた時から10円だったうまい棒もついに値上がりをしました。まだコロナ禍の先は見えず、たった一人の人間の暴走でも、それが一国の大統領であれば戦争が起きてしまうという現実も目の当たりにしました。気候の変わり目でもありました。自分は何も変わっていなくとも、周りの変化により、案外、私達は疲れているかもしれません。

▲大空を泳ぐ沢山の鯉のぼり。(北杜市高根町、道の駅「南きよさと」)

この連休は、自身を振り返り、体調を整える良い機会となりそうです。体調を整えるということは、ただ家でじっとしていることとは限りません。むしろ外に出て、体を動かし、気候の変わり目を肌で感じることも大事なのではないでしょうか。

そういった時に、最適なのは自然の豊かな場所かもしれません。4月にあった色々な雑事も、自然の中で、その自然のリズムに向き合うことで、自分のリズムを取り戻せることでしょう。

さて北杜市の「ゴールデンウィーク」といえば、道の駅「南きよさと」の鯉のぼりが印象的です。国道141号沿いの谷間に約450匹の鯉のぼりが風を受けて大空を泳ぐ様は見事なものです。ここ最近ではドッグランも出来て、ワンちゃん連れの方にも人気のようです。

▲夕暮れ時の田んぼ。水面に夜空の青色が写る。(北杜市高根町)

田園エリアに目を向けると、この連休を利用して行われるのが田んぼの水入れです。冬の間、干乾びた地面が見え、ひっそりとしていた田んぼですが、水が入ると印象が大きく変わります。

風が吹けば一面がキラキラと輝き、風の無い時は青い空や遠くの南アルプスの山々が映り込みます。夕陽の赤、夕暮れの青を映す様も美しいものです。田植えが始まるまでの短い期間でしか見られない景色となります。北杜市を訪れた際は、是非目を向けていただければと思います。良い休日をお過ごしください。(八ヶ岳事務所 大久保 武文)

山梨◆八ヶ岳/久々の新宿 ~ もう沖縄にいるとしか思えない ~ 【八ヶ岳スタッフ・巡り巡って出張探訪記】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2022年4月18日

令和4年2月某日。久々の新宿。ここ数年はめっきりと行くことが少なく、この度は仕事での訪問。目的は仕事ですが、個人的な目的がもう一つ。私は沖縄に移住した経緯があるほど沖縄大好き人間。ただ、現在住んでいる山梨には沖縄ショップと沖縄料理屋が無い。そんな日々の小さな残念?を解消したいと思ったのだ。

新宿駅東口には過去に何度も通った沖縄食堂「やんばる」がある。そして京王百貨店には沖縄ショップがある。久々の食堂「やんばる」は沖縄の空気感そのもの。まず店員さん同士の会話が、沖縄の訛とリズム。店内に流れるBGMは本州では無名の沖縄ポップ。オリオンビールのポスター。全てが懐かしい。注文をしたのはゴーヤチャンプルー定食。沖縄の炊き込みご飯のジューシーに、沖縄そばが付いてくる。安定の美味しさだ。奇をてらわない素直な味付けが沖縄らしい。さんぴん茶が付くのも嬉しいところ。

沖縄で日頃飲まれるさんぴん茶。本州で言うところのジャスミン茶なのだが、少し苦みが強い。この苦みが沖縄の暑さにピッタリなのだ。もう沖縄にいるとしか思えない。その後、沖縄ショップにて食材を購入。東京に居ながらに沖縄に迷い込んだ素敵な一日となりました。(八ヶ岳事務所 大久保 武文)

山梨◆八ヶ岳/春宵一刻千金の候、4月の八ヶ岳事務所より【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2022年4月1日

▲集落の外れ、お寺の山門に咲く桜。(北杜市高根町)

北杜市にも春が訪れています。春と言えば桜。花見の季節ですね。桜の花の下でどんちゃん騒ぎというのは、周りの目が厳しい世の中ですが、青空の下、桜の花を見上げに散策に出かけるのは構わないでしょう。

桜前線を追いかけながらキャンピングカーで日本を縦断する方もいらっしゃるそうです。キャンピングカーと言わずキャンプをしながら日本を北上していくのも良いですね。季節の変化とともに居住場所が変わる・・・遊牧民みたいでロマンを感じてしまいます。

そういえば以前ご案内したお客様にシェアハウスを経営されている方がいました。月5万円程を払うと、全国に点在する拠点のどこにでも住むことができるサービスで、旅をするように暮らすことができるとのことでした。

ネットで調べると、全国どこでも住み放題というシェリーハウスのサービスが広がっているようです。こういったサービスで点々と桜前線を移動しながら、自分にあった田舎を探すことも可能ではと思う今日この頃です。

八ヶ岳南麓では桜は標高の低い場所から坂を駆け上がるように順々に開花をするので、比較的長い期間にわたって花見を楽しむことが出来ます。 最初の見どころは、北杜市に隣接する韮崎市の「わに塚の桜」でしょうか。西側に山を背負い、緩やかな傾斜に棚田が広がるまん中に、大きな桜の木がどんと1本立っています。

▲田園風景の中に現れる一本桜「わに塚の桜」。(韮崎市神山町)

樹齢約330年のエドヒガンザクラ。桜の先には残雪を残した八ヶ岳や富士山の姿も見え、多くのカメラマンが訪れる人気のスポットとなっています。例年ですと満開の頃は3月下旬頃。見ごろの時期にはライトアップがされるとのこと。星空の下の夜桜、魅力的なシチュエーションです。

北杜市の桜の見ごろは4月上旬からです。推定樹齢1800年の山高神代桜に始まり、4月中旬には750mの桜のトンネルが見事な真原桜並木、清春芸術村のお庭に植えられたソメイヨシノが見ごろとなります。

須玉町下津金地区に明治、大正、昭和時代に建てられた古い校舎が並ぶ廃校があります。現在はレストラン、お土産売り場もある観光名所ですが、桜が立ち並ぶ校庭はまるで映画のワンシーンのよう。

一瞬で時代を遡ったような不思議な気持ちになります。こちらの桜の見ごろも4月中旬頃。気温も上がり、体も軽くなるこの時期、様々な桜を見に北杜市へ訪れてください。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

巡り巡って北杜市探訪◆わに塚の桜 (山梨県韮崎市神山町北宮地624)

山梨◆八ヶ岳/浅春の候、3月のお知らせ【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2022年3月1日

▲3月上旬。北杜市でも梅の花が開花。(北杜市高根町)

八ヶ岳南麓で生活する中で、3月は寒さの中にも日々、春の訪れが近づいていることを実感する季節でしょうか。「今年の冬は寒いね?」という言葉が挨拶となった今シーズンの冬でしたが、それも後半戦へと足を踏み入れました。

例年ですと、寒さは2月の中旬を底に、最低気温が緩み、3月の初旬あたりは最高気温が10度を超えはじめ、春分の日を迎える3月後半には最高気温が15度、日によっては20度とぐんぐんと上昇してきます。日が長くなるのも嬉しいですね。

街明かりの少ない北杜市では、都心に比べ夜の訪れがダイレクトに感じます。1月には17時くらいには暗くなっていたことを思うと、随分と明るい時間が増え、季節が着実に進んでいることを感じます。植物も気温の上昇につれ、春の訪れを感じさせてくれます。北杜市でも3月上旬に梅の花が見られるようになり、3月中旬には道端にムスカリ、菜の花などが賑やかに咲き出します。

▲3月中旬。道端にはムスカリ等の花々で賑やかに。(北杜市須玉町)

花見といえば桜の花が一般的ですが、歴史をさかのぼると、奈良時代は花見と言えば梅の花だったそうです。「万葉集」で詠まれた歌の数も、桜より梅が倍以上詠まれているとのこと。そういえば、都内に住んでいた時に使っていた小田急線の沿線に「梅が丘」という駅があり、梅の花見に行ったことを思い出しました。季節は2月、北杜市より1カ月ほど早い開花ですね。まさに駅名のとおりの立地で、駅から歩いて直ぐの所に梅林の丘があり、まだ寒空の下、多くの方が花見に訪れていました。

花を見ることもですが、梅の香を楽しまれている人が多いのが印象的でした。調べてみると山梨県にも梅の名所がいくつかあるようです。その中の一つが甲府市の不老園。インターネットで名所を調べていたところ、偶然にも北杜市のスーパーにもパンフレットが置いてありました。総面積約5万平方メートルにおよび広大な山を切り崩し、谷を生かし、池をつくり、その周辺に30数種類、約2、000本の観賞用の花梅木や赤松、桜、南天、つつじ、もみじ、牡丹等が植栽されている梅園とのことです。なんだかとても広そうですね。

開園の期間も梅の花が楽しめる2月と3月の季節限定。甲府盆地を一望できる高台に位置し、南に富士山、西に南アルプスの山並みを望めるとのこと。なかなか魅力的な場所のようで、今年は是非足を運びたいと思います。皆さんのご近所に梅園はありませんか?今年は桜の前に梅から花見を開始するのも良いですね。素敵な春となりますように。(八ヶ岳事務所 大久保武文)


▲スーパーで見つけた梅園「不老園」のパンフレット。

不老園 ~開園明治三十年~ 富士山の見える梅園
http://www.furouen.jp/
甲斐路の春は 梅の名所不老園から

山梨◆八ヶ岳/立春の候、2月のお知らせ【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2022年2月4日

▲枯草、落葉した木の先に雪化粧をした南アルプス。(北杜市高根町)

暦では2月4日は立春となります。正直、北杜市にいると「春の始まり」という感覚はまだありません。1月下旬から2月の中旬ぐらいまでが年間で最も気温が下がる時期となります。夜明けの時間帯が一番冷え込み、日によっては気温がマイナス15℃度に達する日もあるほどです。

毎年、我が家の給湯器の調子が悪くなるのもこの時期でしょうか。昨日までは普通にお湯が出ていたものが、ある朝、急に動かなくなる。早ければ日中に動くようになるのですが、機械にとっても八ヶ岳の寒さは厳しいということなのでしょう。他にも身近なとこではスマートフォンやカメラのバッテリーの消費が激しくなります。充電満タンのはずが、取材中にカメラのバッテリーがまたたく間に切れて驚いた事がありました。最初はバッテリーの経年劣化かと思いましたが、原因は「寒さ」でした。現在は、ズボンのポッケに入れて体温でバッテリーを温めておけば、通常どおり動いてくれています。同業者の方から教えてもらったのですが、私にとっては「生活の知恵」となりました。

ヨーロッパ、中国を中心に普及が進んでいる電気自動車においても、バッテリーの温度管理が大事なようです。外気が暑いときにはバッテリーを冷まし、寒いときにはバッテリーを温めることで、航続距離を随分と伸ばせるという話を聞きました。寒さの厳しい八ヶ岳の気候は、電気自動車には負担が大きいかもしれません。ただ、脱炭素の波は確実に、地域を問わず日本にも訪れることでしょう。八ヶ岳で最もポピュラーな暖房は「灯油ストーブ」ですが、暖房機器にも脱炭素の流れがくるのでしょうか。なんだか、当たり前に使いすぎているので、「石油ストーブ」が無くなるというのは現実感が湧かないところです。

一方で、薪ストーブが環境に優しい、カーボンニュートラルな暖房だと言うのは嬉しい話です。ただ、それも継続的に「森林」を育てていくことが大前提となります。昨年は「ウッドショック」(※)という言葉が聞かれましたが、現在、薪の調達も難しいという話をお聞きします。冬の暖房をどうするのか、北杜市に住む上で、今後は大きなトピックとなりそうです。

寒い、寒いと書いてきた2月の北杜市ですが、後半にもなると所々で「春の訪れ」を感じることがあります。新緑の時期はまだ遠く、畑も草原も枯草でまっ茶色な状態ですが、足元をよく見ると、枯れ葉の間から小さな草花が咲いている様が見えるようになります。いつの間に葉を伸ばし、花を咲かせていたのだろうと不思議な気持ちになります。八ヶ岳おろしの冷たい風が吹き、時には雪がちらつき、朝は霜柱が立つ、そんな過酷な環境の中、地面の下で着実に新しい命を育んでいた事に、リスペクトの気持ちさえ湧いてきます。小さな春を探しに、寒空の下、お散歩するのも良いものですね。
(八ヶ岳事務所 大久保武文)

※ウッドショック:新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、建築用木材の供給が需要に追いつかないことに起因した木材価格の高騰の状況。1970年代に発生した「オイルショック」になぞらえてこのように呼ばれている。(経済産業省ホームページより)

▲2月の下旬。仏の座、オオイヌノフグリが咲き始める。(北杜市大泉町)

山梨◆八ヶ岳/初春の候、1月のお知らせ【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2022年1月5日

▲日の出を受けて青く染まる富士山。(北杜市大泉町)

あけましておめでとうございます。2022年、新しい年が始まりました。新年になると、具体的には何も変わっていなくても、心に一つの区切りがつき、リセット、再スタートという気持ちになり、なんだか得した気持ちになります。気持ちだけでなく、「モノ」もリセットすると良いらしいですね。

昔は物が少なく、なかなか衣類を買い替えることが無かったけど、正月には新しい「靴下」と「下着」をおろしたという話をご年配の方から聞いたことがあります。今やっても良い習慣だなと思います。

さて昨年、一昨年は新型コロナの影響で、北杜市でも観光はもちろん、日常でも大きな影響を受けました。例年行われている「クラフト骨董市」、「音楽ライブ」、「観光イベント」のほとんどが開催中止となりました。ただ、そんな状況の中で、まるでお祭りイベントのように北杜市民の中で盛り上がったのが、市役所が行ったコロナ禍での地域振興の取り組みでした。

▲ PayPay キャンペーンの旗。(北杜市内)

2021年の10月、11月にPaypay で支払うと30%がポイントで戻ってくるというキャンペーンが北杜市でありました。私はスマホで支払いをした事がなかったのですが、このキャンペーンへ向けてアプリをダウンロードしました。なんだか初めての事って小さな事でも、ワクワクどきどきするものですね。人生初のスマホでの支払いは、毎週火曜日に事務所に来てくれるパン屋さんのお会計でした。馴染みの方なので、気軽に支払い方法を教えていただき、680円の代金を支払うと、その瞬間に204円のポイントが付くと画面に表示がされました。そんなに返ってくることに驚きと、金額がすぐ判ることに、不覚にもテンションが上がってしまいました。このような体験をされた方が多かったようで、一気にPaypay 支払いが北杜市に浸透をしたようでした。今日はどこの肉屋さんがPaypay で行列が出来ていたとか、あそこのお店でもPaypay が使える。この時期に喪服をクリーニングにだそうといった情報交換が頻繁にされました。

特にインパクトが大きかったのが、高騰しているガソリン、灯油にも使えることでした。ガソリンが30%オフで入れられると聞き、隣のそのまた隣の甲府市から、わざわざガソリンを入れる為だけに来ているという話も聞きました。あるガソリンスタンドでは、人が殺到し、在庫のガソリンだか灯油が無くなってしまったとの噂も聞きました。こういったドタバタとした話も、後から振り返ると新型コロナからの復興の道筋だったと言えるのでしょう。

今年は恒例イベントの復活といった、新型コロナからの再生の一年となる予感があります。地域が活気を取り戻す中で、田舎暮らしの良さを再確認いただければと思います。八ヶ岳事務所では引き続き、北杜市での物件購入のサポートを行っていきます。どうぞ今年もよろしくお願いします。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

▲宅建協会が発行するカレンダー。平成、昭和の年号があり大変便利。