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山梨◆八ヶ岳/久々の新宿 ~ もう沖縄にいるとしか思えない ~ 【八ヶ岳スタッフ・巡り巡って出張探訪記】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2022年4月18日

令和4年2月某日。久々の新宿。ここ数年はめっきりと行くことが少なく、この度は仕事での訪問。目的は仕事ですが、個人的な目的がもう一つ。私は沖縄に移住した経緯があるほど沖縄大好き人間。ただ、現在住んでいる山梨には沖縄ショップと沖縄料理屋が無い。そんな日々の小さな残念?を解消したいと思ったのだ。

新宿駅東口には過去に何度も通った沖縄食堂「やんばる」がある。そして京王百貨店には沖縄ショップがある。久々の食堂「やんばる」は沖縄の空気感そのもの。まず店員さん同士の会話が、沖縄の訛とリズム。店内に流れるBGMは本州では無名の沖縄ポップ。オリオンビールのポスター。全てが懐かしい。注文をしたのはゴーヤチャンプルー定食。沖縄の炊き込みご飯のジューシーに、沖縄そばが付いてくる。安定の美味しさだ。奇をてらわない素直な味付けが沖縄らしい。さんぴん茶が付くのも嬉しいところ。

沖縄で日頃飲まれるさんぴん茶。本州で言うところのジャスミン茶なのだが、少し苦みが強い。この苦みが沖縄の暑さにピッタリなのだ。もう沖縄にいるとしか思えない。その後、沖縄ショップにて食材を購入。東京に居ながらに沖縄に迷い込んだ素敵な一日となりました。(八ヶ岳事務所 大久保 武文)

山梨◆八ヶ岳/春宵一刻千金の候、4月の八ヶ岳事務所より【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2022年4月1日

▲集落の外れ、お寺の山門に咲く桜。(北杜市高根町)

北杜市にも春が訪れています。春と言えば桜。花見の季節ですね。桜の花の下でどんちゃん騒ぎというのは、周りの目が厳しい世の中ですが、青空の下、桜の花を見上げに散策に出かけるのは構わないでしょう。

桜前線を追いかけながらキャンピングカーで日本を縦断する方もいらっしゃるそうです。キャンピングカーと言わずキャンプをしながら日本を北上していくのも良いですね。季節の変化とともに居住場所が変わる・・・遊牧民みたいでロマンを感じてしまいます。

そういえば以前ご案内したお客様にシェアハウスを経営されている方がいました。月5万円程を払うと、全国に点在する拠点のどこにでも住むことができるサービスで、旅をするように暮らすことができるとのことでした。

ネットで調べると、全国どこでも住み放題というシェリーハウスのサービスが広がっているようです。こういったサービスで点々と桜前線を移動しながら、自分にあった田舎を探すことも可能ではと思う今日この頃です。

八ヶ岳南麓では桜は標高の低い場所から坂を駆け上がるように順々に開花をするので、比較的長い期間にわたって花見を楽しむことが出来ます。 最初の見どころは、北杜市に隣接する韮崎市の「わに塚の桜」でしょうか。西側に山を背負い、緩やかな傾斜に棚田が広がるまん中に、大きな桜の木がどんと1本立っています。

▲田園風景の中に現れる一本桜「わに塚の桜」。(韮崎市神山町)

樹齢約330年のエドヒガンザクラ。桜の先には残雪を残した八ヶ岳や富士山の姿も見え、多くのカメラマンが訪れる人気のスポットとなっています。例年ですと満開の頃は3月下旬頃。見ごろの時期にはライトアップがされるとのこと。星空の下の夜桜、魅力的なシチュエーションです。

北杜市の桜の見ごろは4月上旬からです。推定樹齢1800年の山高神代桜に始まり、4月中旬には750mの桜のトンネルが見事な真原桜並木、清春芸術村のお庭に植えられたソメイヨシノが見ごろとなります。

須玉町下津金地区に明治、大正、昭和時代に建てられた古い校舎が並ぶ廃校があります。現在はレストラン、お土産売り場もある観光名所ですが、桜が立ち並ぶ校庭はまるで映画のワンシーンのよう。

一瞬で時代を遡ったような不思議な気持ちになります。こちらの桜の見ごろも4月中旬頃。気温も上がり、体も軽くなるこの時期、様々な桜を見に北杜市へ訪れてください。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

巡り巡って北杜市探訪◆わに塚の桜 (山梨県韮崎市神山町北宮地624)

山梨◆八ヶ岳/浅春の候、3月のお知らせ【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2022年3月1日

▲3月上旬。北杜市でも梅の花が開花。(北杜市高根町)

八ヶ岳南麓で生活する中で、3月は寒さの中にも日々、春の訪れが近づいていることを実感する季節でしょうか。「今年の冬は寒いね?」という言葉が挨拶となった今シーズンの冬でしたが、それも後半戦へと足を踏み入れました。

例年ですと、寒さは2月の中旬を底に、最低気温が緩み、3月の初旬あたりは最高気温が10度を超えはじめ、春分の日を迎える3月後半には最高気温が15度、日によっては20度とぐんぐんと上昇してきます。日が長くなるのも嬉しいですね。

街明かりの少ない北杜市では、都心に比べ夜の訪れがダイレクトに感じます。1月には17時くらいには暗くなっていたことを思うと、随分と明るい時間が増え、季節が着実に進んでいることを感じます。植物も気温の上昇につれ、春の訪れを感じさせてくれます。北杜市でも3月上旬に梅の花が見られるようになり、3月中旬には道端にムスカリ、菜の花などが賑やかに咲き出します。

▲3月中旬。道端にはムスカリ等の花々で賑やかに。(北杜市須玉町)

花見といえば桜の花が一般的ですが、歴史をさかのぼると、奈良時代は花見と言えば梅の花だったそうです。「万葉集」で詠まれた歌の数も、桜より梅が倍以上詠まれているとのこと。そういえば、都内に住んでいた時に使っていた小田急線の沿線に「梅が丘」という駅があり、梅の花見に行ったことを思い出しました。季節は2月、北杜市より1カ月ほど早い開花ですね。まさに駅名のとおりの立地で、駅から歩いて直ぐの所に梅林の丘があり、まだ寒空の下、多くの方が花見に訪れていました。

花を見ることもですが、梅の香を楽しまれている人が多いのが印象的でした。調べてみると山梨県にも梅の名所がいくつかあるようです。その中の一つが甲府市の不老園。インターネットで名所を調べていたところ、偶然にも北杜市のスーパーにもパンフレットが置いてありました。総面積約5万平方メートルにおよび広大な山を切り崩し、谷を生かし、池をつくり、その周辺に30数種類、約2、000本の観賞用の花梅木や赤松、桜、南天、つつじ、もみじ、牡丹等が植栽されている梅園とのことです。なんだかとても広そうですね。

開園の期間も梅の花が楽しめる2月と3月の季節限定。甲府盆地を一望できる高台に位置し、南に富士山、西に南アルプスの山並みを望めるとのこと。なかなか魅力的な場所のようで、今年は是非足を運びたいと思います。皆さんのご近所に梅園はありませんか?今年は桜の前に梅から花見を開始するのも良いですね。素敵な春となりますように。(八ヶ岳事務所 大久保武文)


▲スーパーで見つけた梅園「不老園」のパンフレット。

不老園 ~開園明治三十年~ 富士山の見える梅園
http://www.furouen.jp/
甲斐路の春は 梅の名所不老園から

山梨◆八ヶ岳/立春の候、2月のお知らせ【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2022年2月4日

▲枯草、落葉した木の先に雪化粧をした南アルプス。(北杜市高根町)

暦では2月4日は立春となります。正直、北杜市にいると「春の始まり」という感覚はまだありません。1月下旬から2月の中旬ぐらいまでが年間で最も気温が下がる時期となります。夜明けの時間帯が一番冷え込み、日によっては気温がマイナス15℃度に達する日もあるほどです。

毎年、我が家の給湯器の調子が悪くなるのもこの時期でしょうか。昨日までは普通にお湯が出ていたものが、ある朝、急に動かなくなる。早ければ日中に動くようになるのですが、機械にとっても八ヶ岳の寒さは厳しいということなのでしょう。他にも身近なとこではスマートフォンやカメラのバッテリーの消費が激しくなります。充電満タンのはずが、取材中にカメラのバッテリーがまたたく間に切れて驚いた事がありました。最初はバッテリーの経年劣化かと思いましたが、原因は「寒さ」でした。現在は、ズボンのポッケに入れて体温でバッテリーを温めておけば、通常どおり動いてくれています。同業者の方から教えてもらったのですが、私にとっては「生活の知恵」となりました。

ヨーロッパ、中国を中心に普及が進んでいる電気自動車においても、バッテリーの温度管理が大事なようです。外気が暑いときにはバッテリーを冷まし、寒いときにはバッテリーを温めることで、航続距離を随分と伸ばせるという話を聞きました。寒さの厳しい八ヶ岳の気候は、電気自動車には負担が大きいかもしれません。ただ、脱炭素の波は確実に、地域を問わず日本にも訪れることでしょう。八ヶ岳で最もポピュラーな暖房は「灯油ストーブ」ですが、暖房機器にも脱炭素の流れがくるのでしょうか。なんだか、当たり前に使いすぎているので、「石油ストーブ」が無くなるというのは現実感が湧かないところです。

一方で、薪ストーブが環境に優しい、カーボンニュートラルな暖房だと言うのは嬉しい話です。ただ、それも継続的に「森林」を育てていくことが大前提となります。昨年は「ウッドショック」(※)という言葉が聞かれましたが、現在、薪の調達も難しいという話をお聞きします。冬の暖房をどうするのか、北杜市に住む上で、今後は大きなトピックとなりそうです。

寒い、寒いと書いてきた2月の北杜市ですが、後半にもなると所々で「春の訪れ」を感じることがあります。新緑の時期はまだ遠く、畑も草原も枯草でまっ茶色な状態ですが、足元をよく見ると、枯れ葉の間から小さな草花が咲いている様が見えるようになります。いつの間に葉を伸ばし、花を咲かせていたのだろうと不思議な気持ちになります。八ヶ岳おろしの冷たい風が吹き、時には雪がちらつき、朝は霜柱が立つ、そんな過酷な環境の中、地面の下で着実に新しい命を育んでいた事に、リスペクトの気持ちさえ湧いてきます。小さな春を探しに、寒空の下、お散歩するのも良いものですね。
(八ヶ岳事務所 大久保武文)

※ウッドショック:新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、建築用木材の供給が需要に追いつかないことに起因した木材価格の高騰の状況。1970年代に発生した「オイルショック」になぞらえてこのように呼ばれている。(経済産業省ホームページより)

▲2月の下旬。仏の座、オオイヌノフグリが咲き始める。(北杜市大泉町)

山梨◆八ヶ岳/初春の候、1月のお知らせ【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2022年1月5日

▲日の出を受けて青く染まる富士山。(北杜市大泉町)

あけましておめでとうございます。2022年、新しい年が始まりました。新年になると、具体的には何も変わっていなくても、心に一つの区切りがつき、リセット、再スタートという気持ちになり、なんだか得した気持ちになります。気持ちだけでなく、「モノ」もリセットすると良いらしいですね。

昔は物が少なく、なかなか衣類を買い替えることが無かったけど、正月には新しい「靴下」と「下着」をおろしたという話をご年配の方から聞いたことがあります。今やっても良い習慣だなと思います。

さて昨年、一昨年は新型コロナの影響で、北杜市でも観光はもちろん、日常でも大きな影響を受けました。例年行われている「クラフト骨董市」、「音楽ライブ」、「観光イベント」のほとんどが開催中止となりました。ただ、そんな状況の中で、まるでお祭りイベントのように北杜市民の中で盛り上がったのが、市役所が行ったコロナ禍での地域振興の取り組みでした。

▲ PayPay キャンペーンの旗。(北杜市内)

2021年の10月、11月にPaypay で支払うと30%がポイントで戻ってくるというキャンペーンが北杜市でありました。私はスマホで支払いをした事がなかったのですが、このキャンペーンへ向けてアプリをダウンロードしました。なんだか初めての事って小さな事でも、ワクワクどきどきするものですね。人生初のスマホでの支払いは、毎週火曜日に事務所に来てくれるパン屋さんのお会計でした。馴染みの方なので、気軽に支払い方法を教えていただき、680円の代金を支払うと、その瞬間に204円のポイントが付くと画面に表示がされました。そんなに返ってくることに驚きと、金額がすぐ判ることに、不覚にもテンションが上がってしまいました。このような体験をされた方が多かったようで、一気にPaypay 支払いが北杜市に浸透をしたようでした。今日はどこの肉屋さんがPaypay で行列が出来ていたとか、あそこのお店でもPaypay が使える。この時期に喪服をクリーニングにだそうといった情報交換が頻繁にされました。

特にインパクトが大きかったのが、高騰しているガソリン、灯油にも使えることでした。ガソリンが30%オフで入れられると聞き、隣のそのまた隣の甲府市から、わざわざガソリンを入れる為だけに来ているという話も聞きました。あるガソリンスタンドでは、人が殺到し、在庫のガソリンだか灯油が無くなってしまったとの噂も聞きました。こういったドタバタとした話も、後から振り返ると新型コロナからの復興の道筋だったと言えるのでしょう。

今年は恒例イベントの復活といった、新型コロナからの再生の一年となる予感があります。地域が活気を取り戻す中で、田舎暮らしの良さを再確認いただければと思います。八ヶ岳事務所では引き続き、北杜市での物件購入のサポートを行っていきます。どうぞ今年もよろしくお願いします。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

▲宅建協会が発行するカレンダー。平成、昭和の年号があり大変便利。

山梨◆八ヶ岳/寒冷の候、12月のお知らせ【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2021年12月1日

八ヶ岳はすっかり真冬の様相です。今年は10月の中旬からグッと気温が下がり、秋が無くていきなり冬になったような気候でした。とは言え、別荘の水抜きが必要になるような本格的な寒さは11月の下旬から。12月は連日の最低気温はマイナスを記録し続け、最高気温も10度をしたまわる状況となります。

日陰は路面の凍結に注意が必要で、市内に住む方は冬タイヤに履き替えています。空気が澄みわたり、雪化粧をした山がクッキリと存在感を増し、暖かい日差しを感じながらドライブが楽しい季節なのですが、路面状況にはくれぐれもお気をつけください。冬の八ヶ岳南麓は移住者には大変人気が高い季節です。北杜市は冬の寒さが大変厳しいところです。それなのになぜ、移住者には人気の季節なのでしょうか。

まず、八ヶ岳南麓の冬の魅力は、前述したように「空気が澄み渡ることによる山の眺望の見事さ」があると思います。そして夜には「満天の星空」が広がります。夜の屋外は泣きそうになるくらい寒いですけど、やはり一番きれいに星が輝くのは冬でしょう。

※写真はイメージです。

人の数がぐっと減る季節でもあります。観光客が多いのは春から夏、そして秋の紅葉シーズンには再びピークとなります。紅葉も終わったこの時期は一気に観光客の数が減り、結果として静かで落ち着いた雰囲気になります。ペンションや飲食店等、観光客向けにご商売をする場合は冬の営業をどうしていくのかが大きな課題とお聞きしたことがありますが、定住している者からすると、人の気配がないことに魅力を感じるから不思議なものです。

次に、冬の北杜市の冬の過ごし方では「薪ストーブ」の存在がとても大きいと思います。八ヶ岳事務所で扱っている物件の4軒に1軒くらいの割合で「薪ストーブ」が付いています。新築を建てられる方は、かなりの割合で薪ストーブを設置されています。そして何より感じるのが、使っている方の満足度の高さです。薪ストーブについてお話をお聞きすると、薪の仕入れ方から、薪棚を作った時の話し、薪の割り方、着火のコツ、炎を見ながら過ごす冬の暖かさなど、どんな人でも皆さん饒舌に語りだすから面白いものです。

「薪への着火方法」だけをとっても話に花が咲き、新聞紙派、着実な着火剤派、果ては強引なガスバーナー派など、そこへ至る遍歴など話は尽きません。地域によっては煙の臭いが洗濯物についたり、煙臭さがトラブルになったりとあるようですが、この北杜市では薪ストーブという暖房が地域に根付いています。冬には薪ストーブを楽しめる。これも冬が人気の大きな理由となりそうです。高根町清里にある清泉寮というホテルは、「暖炉の宿」と呼ばれるほど、ロビーやホール等館内各所に暖炉が設置してあるとのこと。薪ストーブ付きのお部屋もあるそうで、その魅力を体験されてはいかがでしょうか。

冬場には北杜市の近隣でスキー場もオープンします。スキーは激しいスポーツと思っていましたが、還暦、さらには古希を越えてスキーを楽しむ方を見かけます。正直びっくりしたのですが、スキーは生涯スポーツ、シニア割引もあり、元気なシニアがスキー場をにぎわしているそうです。 北杜市の冬の過ごし方は人それぞれですが、それぞれが冬の生活を楽しんでいるから人気の季節となるのでしょう。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

山梨◆八ヶ岳/深秋の候、11月のお知らせ【八ヶ岳スタッフ・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2021年11月1日

▲秋空の下、夕暮れで赤く染まる八ヶ岳。(北杜市高根町)

「秋」から「冬」へと移り変わる季節です。

朝晩の冷え込みが厳しくなり、紅葉の見ごろとなるのが10月中旬からで、11月の前半にはカラマツの葉が日を受けて黄金色に輝く様を見ることができます。標高差のため比較的長い間、紅葉が楽しめる八ヶ岳南麓ですが、11月の中旬にもなると標高の高いエリアでは葉が全て落ちてしまいます。紅葉狩りを楽しむには急がれた方がよろしいでしょう。

甲府地方気象台の2020年の観測によると、「初霜」が11月1日、「初氷」が少しおいて11月5日でした。「霜」は空気と接触している物体の温度が0度より低くなると、空気中の水蒸気が、物体の表面に「氷」として成長することで出来ます。

冬の晴れた朝などでは放射冷却で、地面付近の温度が気温よりも数度低くなるため、気温が0度にならなくても「霜」が降りることがあるそうです。「霜」が降りていると朝の気温が零下になったと思っていたのですが、そうとも限らないのですね。「初霜」と「初氷」に数日のタイムラグがあるのはそういう理由なのでしょう。

▲11月初旬。紅葉したカラマツの葉が輝く。(北杜市高根町)

甲府地方気象台ではその他に、「初雪」、「富士山の初冠雪」、「甲斐駒ヶ岳の初冠雪」の観測をしており、観測記録をホームページに記載をしています。「富士山の初冠雪」は平年では10月2日なのですが、今年は大幅に早まり9月7日に「初冠雪」というニュースが流れました。

ニュースを見て驚き、早速に八ヶ岳事務所近くの田んぼまで見に行くと、確かに富士山の頂上が白くなっています。まだ北杜市では残暑を感じる陽気で、稲は成長の途中、麓と山の上では随分と気候が違うなと思いました。

しかし、この「初冠雪」ですが後日談があり、記録としてその後に取り消されてしまいました。数日で融けたとはいえ、一度は雪が積もったのにどうしてでしょうか。

これは「初冠雪」の定義に当てはまらなくなってしまったからだそうです。その定義とは、◆富士山特別地域気象観測所の日平均気温の最高値が出現した日以降に、初めて冠雪を観測した日を「初冠雪」としています。というもの。

当初、8月4日に日平均気温の「最高値」が出現したものとし、9月7日に「初冠雪」を観測としていましたが、その後、9月20日に日平均気温の最高値が更新されてしまったそうです。その為、「最高値」が出現した日より前の冠雪は「初冠雪」の定義に当てはまらなくなり、「初冠雪」記録も抹消となったそうです。冠雪後の9月の後半にもなって、1年度で一番暑い日になるとは、気象の当事者も驚いたでしょう。

因みに9月20日の富士観測所の平均気温は10・3℃でした。とても年間の最高値とは思えない低い気温ですね。富士山の環境の厳しさを改めて感じました。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

▲11月中旬。標高の高い場所では落葉が進む。(北杜市大泉町)

山梨◆八ヶ岳/「育てられない女」家庭菜園を始めました【八ヶ岳スタッフ・日々の暮らしより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2021年10月21日

4月に下の娘が県外に出て、5人で始まった移住生活が、とうとう夫と二人になってしまいました。

子供の送迎に費やされていた時間が突如空白になり、子育ての終わりのあっけなさを思い知った春でした。

何を思ったか夫が庭に小さな畑を作り、初心者向けの野菜の種を買ってきました。

枝豆、えごま、バジルを蒔き、移住12年ついに畑デビューを果たしました。

実は私、サボテンを枯らしたことがあり、数々の観葉植物も残念な最期を迎えさせてしまった「育てられない女」です。

再犯が心配されましたが、今回はなんとか我が家の食卓に上ることができました。

枝豆がなかなか膨らまない心配、えごまは料理の腕が追い付かず、活用しきれなかったという後悔、調子に乗って植えたズッキーニは中指くらいの上品な大きさにしかならなかったという失望。

1畳ほどの畑で様々な感情と向きあう事ができました(大げさ)。

ゆるい家庭菜園、来年は愛してやまない「モロッコいんげん」を育ててみたいと思っています。(八ヶ岳事務所 原 きみえ)