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宮城◆白石蔵王/活発に利用者を迎え入れる~さすが国営公園【蔵王ツーリズム・遠刈田からの手紙】

この記事の投稿者: 白石蔵王駐在/渡辺 和夫

2018年8月24日


蔵王町の隣にある川崎町は、広大な公園に仙台圏からの来客を集めています。仙台の水ガメ「釜房湖」の一帯を公園化したもので、「みちのく杜の湖畔公園」という国営公園です。

県や市町村営とはレベル違いの、国の直営施設で、面積286ヘクタールの広さに、自然公園とも、テーマパークとも異なるユニークな設備を備え、利用態勢も万全です。公が直轄する公園には、国立公園34か所(環境省)、国定公園56か所(都道府県)、国営公園17か所(国土交通省)と3種あり、国営公園は国家的記念行事や広域的な見地から国が設立したものです。東北6県では宮城県のこの湖畔公園が1か所だけで他にはありません。

特に優れた景勝地を線引き指定しただけの、国立、国定公園と違って、国営公園は、自然景勝の中に盛沢山な新しい設備が施されていて活発に利用者を迎え入れています。 四季の花々が絶えなく咲く共生園、東北6県の代表的古民家を移築公開している「ふるさと村」、農的な体験、子供たち向けの遊具を充実させた「わらすこひろば」、30棟のコテージを含むキャンプ場やゴルフ場など、大人450円(中学生以下無料、65歳以上210円)という低廉な入場料で入れる公園とは思えない施設が揃っています。

ネットで検索されて、ぜひ一度お出かけをおすすめします。 山形自動車道・宮城川崎インターから車10分です。(白石蔵王駐在 渡辺 和夫)

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宮城◆白石蔵王/瀬戸内の小島に1000戸の空き家【蔵王ツーリズム・遠刈田からの手紙】

この記事の投稿者: 白石蔵王駐在/渡辺 和夫

2018年7月30日

逃げ出した一人の囚人を追って、動員された多勢の警官たちの10日間は驚きの光景でしたが、私がもっと驚いたのは瀬戸内の小さな島に、人の住まなくなった家屋が、すでに1000戸以上あったという報道です。

この騒動は高齢・少子の進む、日本の田舎の住宅事情もあぶりだして見せました。世間がそれをそれほど話題にしなかったのは、もう、中山間地の大半では増える空き家が常態化していることを日本人として知っているからでしょう。

「これほどの住まいが、この価格で買えるの?」と思わず食指が動いてしまう物件が、本誌でも以前より格段に増えているように思います。すべての空き家が買い手を待っているわけではないものの、売却を急ぎたい中古住宅同士の競合がきびしくなるのではないでしょうか。

長年の仲介体験から、すぐ売れると思える住宅と、これは売れないと直観できる住宅があるものですが、昨今のような空き家戸数の著しい増加が進むと、仲介業者から対象外として敬遠されてしまう住宅もでてきます。

一昨年、家人が全く住まなくなって売却を決めた農家物件は 1)売れるまでの保守維持費 2)保険や固定資産税の負担 3)いずれ発生する家屋の取り壊し費用の用意、などを冷静に考えたうえで、わずか100万円でという価格で譲渡を早々と決められました。いつまでも売れなければ譲渡益を得るどころか、損を被らなくてはならないという計算をされておられました。(白石蔵王駐在 渡辺 和夫)

 

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宮城◆白石蔵王/天候ばかりは人知の及ばぬ世界にて「蔵王ツーリズム・遠刈田からの手紙」

この記事の投稿者: 白石蔵王駐在/渡辺 和夫

2018年7月4日


※写真はイメージ

山道を軽快な自転車で駆け上がる競技、ヒルクライム。蔵王観光の象徴として町を代表する行事となりました。蔵王の山頂千七百メートルを目指すこの大会も今年で7回目。今年の開催は5月20日。残雪の白壁を縫う山岳コースが人気で、知名度もずいぶんあがりました。

蔵王山の噴火警戒解除が遅れ、参加申し込みの選手が今年は例年より減ったのが残念でした。それでも、役場からの募集に応じ、コースなかばの標高800メートル地点で給水を担当するボランティアチームに加わりました。

当日は早朝4時起き。妻に送られて集合地点でバスを待っていると、入ってきた情報は前線の異常で大会は急遽中止の知らせ。蔵王山は中腹から上が降雪3センチ、道路部分は氷結の通行不可で、選手以下千名のイベントがあっけなく水に流れてしまいました。

陽が昇ると蔵王は今年一番という好天となり、信じられない空模様になりましたが、これだけは人知の及ばぬ世界、来年に期すしかありません。(白石蔵王駐在 渡辺 和夫)


※日本の蔵王ヒルクライム・エコ2018実行委員会のfacebookより
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日本の蔵王・ヒルクライム・エコ2018
https://www.zao-hillclimbeco.com/

宮城◆白石蔵王/隣人が替わる~ペンションオーナーの世代交代【遠刈田温泉・ペンション奮闘記】

この記事の投稿者: 白石蔵王駐在/渡辺 和夫

2018年6月11日

長い間、軒をならべて営業しあってきたお隣のペンションから売却の相談を受け、話し合いのうえ、本誌で読者に紹介することで、厳冬期というハンディを負いながら短期に買い手につなげることができました。20年前に私がペンションを始めた時、すでに開業後12年の実績をお持ちで、東北にはまったく無知な私に、この地の特性や宿泊事情をこまかく指導してくれたオーナーに、今回は転出のお手伝いで応えることができました。

私は蔵王に移住する前、八ヶ岳で10年間の田舎暮らし(二地域居住)を体験し、甲斐大泉や清里でペンションの仲介経験を重ねていましたので、自身のペンション経験は自信をもってスタートできたと思います。平成10年ごろのペンション業界は、みな忙しかった創業期を過ぎ、ちょうど上昇後の航空機が巡航速度に移ったような状態でしたが、子弟の教育事情や繁忙疲れから早々と転業を考える方が出はじめるころでもありました。

それから20年の昨今、軒並みにオーナーの高齢化が進み、気力、体力の低下が売却の大きな要因となっています。田舎暮らしへの憧憬が都市社会で言われる一方で、ペンションオーナーの後継ぎ息子たちは、親爺の期待とは裏腹に、都会の花に魅せられて走り出ていきます。 今回のお手伝いは「もう32年やったものね」というオーナーの充足感からの売却でしたので、譲渡価格も低廉に設定され、次の所有者に喜ばれて引き継がれました。その顛末はまたご報告します。(白石蔵王駐在 渡辺 和夫)

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宮城◆白石蔵王/国の登録有形文化財・豪商の屋敷を楽しむ【遠刈田温泉・ペンション奮闘記】

この記事の投稿者: 白石蔵王駐在/渡辺 和夫

2018年5月21日

蔵王町の隣は、仙台伊達藩の出城があった白石市。その東隣が、町中を阿武隈川がゆったりと流れる丸森町です。那須高原から北上し、太平洋にそそぐ阿武隈川の水量でかつては大いに栄えた水運の町で、いまは農、工、商、それに観光面でもあまり目立たない静かな町です。

ビルなどほとんどない町の中心部に残された古い豪商の屋敷が、いまはこの町のシンボルになっていて観光拠点として渋い人気を集めています。江戸後期から営業していた豪商「齋藤屋」は、昭和25年に七代目で廃業、その広い屋敷と家財一式を町に寄贈。受けた丸森町は代々の当主の名前「理助」から、ここを郷士館「齋理屋敷(さいりやしき)」と名付け公開しています。


※写真はイメージ

国の登録有形文化財として認定された蔵12棟の中には、嘉永元年建築でいまだレストランとして営業中のものもあり、大切に収納されてきた多くのお宝や庭園とともに四季おりおりの風情を楽しませてくれています。江戸、明治、大正、昭和と流れた時代に使われてきた斎藤家七代の家具、農機具、衣装、食器、書画、玩具など、豪商の生活雑器を蔵のひとつひとつをまわりながら見て歩く1時間はとても充実しています。

蔵王に移住して以来、ペンションのお客様を案内してたびたび訪れますが、手入れの行き届く館内や展示に共感を覚えるのは私だけではないようです。若い移住者を歓迎する丸森町の姿勢に水を少しさした東日本大震災は残念でしたが、もう影響はほとんどないようです。(白石蔵王駐在 渡辺 和夫)

丸森町観光案内所「蔵の郷土館齋理屋敷」
http://marumori.jp/spot/sairiyashiki/

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宮城◆白石蔵王/緊急提言!ペンションを受け皿に【遠刈田温泉・ペンション奮闘記】

この記事の投稿者: 白石蔵王駐在/渡辺 和夫

2018年4月21日

政府は12 年後の2030年には昨年比2倍強の年間6千万人の訪日観光客を見込んでいると発表しました。年間8百万人台で長く伸び悩んでいた訪日客が加速度をつけて多くなっているのは最近どこでも実感できます。浅草の雷門に行ってみると、平日なのに世界中からきた観光客の人波のすさまじさにおどろいてしまい、この2倍の人をどう捌くのかと考えてしまいます。

農水省は旗をふって農家民宿の推進、拡大をうたい、この6月には法改正で一般民家への民泊もかなり緩和させるようです。訪日客受け入れには単純にいうと、いまの2倍のベッドが必要なわけですが、客を泊める部屋や家族でもてなすことのできる農家が簡単に増えるわけもあり得ません。ちなみに観光と農業の町を称する蔵王町に農家民宿は一軒もなく、その姿勢も見えません。

先日、農泊推進のセミナーが仙台でありましたので、『日本には50年ほどの歴史をもつペンションという民宿が全国にあり、高齢化で休業状態の店が多いから、この業態を観光庁の力で再編成、設備や経営をリノベーションして若い起業家に任せたら訪日客のすばらしい受け皿になる』と提案してきました。

消防署、保健所などからの営業許可もすでに持ち、宿としての仕様も農家民宿の比ではありません。イギリスのB&Bに匹敵する宿泊文化を日本につくりだす機会をこの爆発する訪日観光客がもたらしてくれるはずです。 一世を風靡した日本のペンション群の再生は、いまならまだ充分間に合います。(白石蔵王駐在 渡辺 和夫)

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宮城◆白石蔵王/蔵王山の咳払い~火山活動【蔵王ツーリズム・遠刈田からの手紙】

この記事の投稿者: 白石蔵王駐在/渡辺 和夫

2018年3月24日

2月早々、4年前の発令を繰り返すように蔵王山の火山活動が再発とニュースが流されました。火山列島の日本では、いつもどこかの活火山の咳払いが高感度のセンサーで捉えられて噴火警戒レベルを示されて緊急通報されます。

ほとほと困るのは、観光ヘの悪影響です。想定火口に近い市町村の一部だけに伝えられ、住民に万一を用心してもらえれば充分の、ごくごくの初期情報が瞬時に全国放送されることです。

御嶽山、箱根、草津と鳴動が続いたあとの放映でしたので、蔵王もやはり怖いという風評が発信されてしまいました。厳冬期で、山頂の想定火口の周囲1200mに近づくのはベテランのスキーヤーぐらいなのに、10㎞も離れた温泉街や多くの別荘地まで警戒され、観光客の敬遠を呼んでいます。

噴石はむろん、噴煙も見えず、感じる振動も全くありません。山頂に沢山埋められた感知計がかすかな微動を感じたという根拠ですから、何度空撮しても、いまは雪に埋もれて静かに眠る「お釜」が写るだけです。

大火事は一過性で済む事故ですが、噴火予測の風評は発令以後に何年も残って地域経済を苦しめます。安心、安全のための情報が住民を泣かすことがないように報道の仕方、表現には普段から工夫を考えたいものです。刺激の強かった草津本白根山噴火の報道はその点、上手で、噴火情報を逆手に使った宣伝になっていたのには感心しました。(白石蔵王駐在 渡辺 和夫)

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宮城◆白石蔵王/田舎暮らし再び・・・時代背景による新たな潮流【遠刈田温泉・ペンション奮闘記】

この記事の投稿者: 白石蔵王駐在/渡辺 和夫

2018年2月20日

田舎で暮らす魅力が再び脚光を浴びています。何度も来たブームですが、これまでとは違うその背景は、

1)高齢化が進み、地方の町の好物件が各地で空き家化して増えていること。
2)AI社会の拡大で、従来型のサラリーマンでは、現職で働いていても先が見えなくなってきていること。
3)都会地はミニバブル化しているが、地方では不動産価格が低落、買いやすくなっていること。
4)借りる融資の金利が低いこと。
5)JRや道路など都会地との移動のアクセスの進化。
6)テレビやSNSなどで田舎の暮らしやすさが盛んに伝えられ、田舎への抵抗感がなくなってきていること。
7)地方の行政が移住相談窓口を積極的に打ち出していること。

などが移住での心機一転を押しています。

昨年末から近くの2つのペンションの仲介をお手伝いしていますが、見に来られる方々は定年はまだはるか先なのに都会暮らしを見切っておられることに驚きました。

「緑の少ない人工的な町の人混み」、「仕事や人付き合いの激しい軋轢」をもう切り上げて、「自然の中で生きていきたい」といわれます。マイペースでスローダウンしても暮らしいていけそうだと話されます。その後押しには、「自立の応援」、「起業の事例紹介」、「創業のヒントやアドバイス」などを本誌も誌面を割いてより多くするべきと思います。(白石蔵王駐在 渡辺 和夫)

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