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宮城◆白石蔵王/ブルー・オーシャン・シフト【遠刈田温泉・ペンション奮闘記】

この記事の投稿者: 白石蔵王駐在/渡辺 和夫

2019年3月21日

年末年始、以前ほどではないけれど、今年も山中のわが家にも新聞折り込みチラシが大量に入りました。少子高齢の家庭はむろん、いまどき、これでもかという価格を見比べて買い物に向かう消費者がどれほどいるのでしょうか。

値引き競争にあけくれ、血みどろの戦いをつづけるマーケッティングを「レッド・オーシャン(赤い海)」とよび、その対極にある、競争相手のいない穏やかな青い海「ブルー・オーシャン・シフト」にたどり着くという戦略。そこに立てばと、薦めるのが、韓国出身の経済学者W・チャン・キムさん。誰かを打ち負かして勝ち残るのではなく、競争を避け、誰も思いつかなかった発想で人の心を動かし「孤高の境地」を作り出せという気鋭の方法論を知りました。共感した私は、年のはじめからおおいに合点しています。

ペンションの経営で、同業者との血みどろの誘客合戦を繰り広げてきたわけでもありませんが、60歳の定年後からスタートし、いまも生き残っていられるのも、ブルー・オーシャン・シフトの気づきがあって、多くのお客様へ通じたものが、私どもにあったのかもしれません。

街の小さな電気屋さんが年商10億円という信じがたいテレビ放映がありましたが、店員ひとりひとりが作り出しているブルー・オーシャン・シフトの成功例と、画面で伝えられた映像の記憶にいまになって納得しています。

「この店とこの人たちでなければ」と言ってもらえる蔵王のビジネスを目指します。(白石蔵王駐在 渡辺和夫)

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☆渡辺さんが経営する宮城蔵王・遠刈田温泉郷ペンションそらまめのホームページ
http://www.soramame-p.com/
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栃木◆那須/年末恒例のイベント報告【那須高久・里山日記リターンズ】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子

2019年3月9日

※雪降る中の「餅搗き」って風情があっていいね~と、寒さで震えながらの餅搗きです。

12月30日 餅搗(つ)き(27名参加)
今日はお正月用の餅搗きの日です。年末に「最強寒波が来襲する」という天気予報に気が揉めましたが「何とかなるさぁ~」と楽観的に思っていました。朝起きて外を見ると、天気予報が大当たりで雪が降っています。過去一度もなかった「雪降りの餅搗き」に急遽、のし餅を作るテーブルの上にテントを張りました。前の野原では雪降る中、もち米を蒸すセイロからたちのぼる湯気の側で早く蒸し上げようと男衆達は薪をくべています。

お蔭様で開始予定の9時には「サァ~始まるよ~!」の掛け声で、搗き手の面々が臼の周りに揃いました。先発隊の3人が杵を手にし搗き始めたのですが、お隣さんと杵同士が「ゴッツンコ」したり、臼の縁を叩いたりと1年振りなので、どうも息が合わない。「餅搗き歌を歌ってよ~!」とリクエストがありましたが、以前私の歌で調子を乱してしまったことがあるので、辞退しました。

周りのギャラリーから「1(いち)・2(に)・3(さん)」とか「ワン・ツー・スリー」の掛け声でエールが送られるとリズム感が戻ったのか、それからは順調に進みました。臼の周りで腕を組んで待機しているメンバーに「寒そうだね~温まるかい?」とさり気なく杵を渡して交代を促している。お隣のテントの中では最初に搗きあがった餅で御供えを作り、その後はのし餅を作るのですが、腰が強くなかなか伸びない。熱々の搗きたて餅を伸ばすのに汗だくで手間取っている。

餅搗きも後半になった頃、どこからか「ビィーン」というエンジンの音が聞こえて来た。テントの中で仕事している人達が「何の音?」と手を止めた時「アッ!ドローンが飛んでいる~!」とテントの外の方から声がした。いつもは小鳥がさえずりながら飛び交う空間に「謎の飛行物体出現?」とざわついたが、今日参加された人が、餅搗きの様子を上空から撮影しているのだとか。雪降る中、間近に見るドローンのエンジン音と動きに何故か軽い動悸がし、「もしかしたら前世で何かあったのかな~」なんて素朴な疑問をもってしまいました。

11時頃になると、10回目が搗き終わり「水切り餅」をとり、昼食の準備です。雪がちらつき冷たい風が吹くので、テントの側に焚き火をして暖をとることにしました。テントの中のテーブルには田舎料理の品々がずらりと並んでいます。取り皿を持った人達が「水切り餅」の入った鍋の所に集まって来て、鍋の中から腰の強い餅を取り「あんこ・ゴマ・納豆・大根おろし」等を絡めて食べ、いつもの様に「別腹」にもいっぱい食べて至福の時を過ごしました。

その後、片付けを終えて解散の後、豆餅を抱えた人の行列?が。前日に作って置いた豆餅が固くなって切るのに一苦労するので、数年前に「餅切り機」を買いました。これが大好評で、それぞれ切ってから持ち帰ります。

※慰労会兼忘年会で「お疲れ様~?」のカンパイです。
夜には慰労会兼忘年会があり、その時ドローンで撮影した映像を見せてくれました。雪景色の中、元気に餅搗きをやっている様子や、動いている自分達の姿を見ていると白黒で写っている画像の中はまるで自分が子供の頃の記録映画を見ているようでした。

12月31日 晦日そば打ち(15名参加)
昨日の餅搗きの疲れで、体中痛いといいながらも、そば粉の入った捏ね鉢に向かうと「名人の技」にスイッチが入ります。名人も初心者もそれぞれが今晩食べる晦日そばを打ち終わると、お待ちかねのラーメンです。

※仲良く並んで晦日そば打ちです。初めて参加の方も上手に打てました。
白河ラーメンの麺に特製スープ?手作りチャーシューは仲間からの差し入れです。お代わり自由で食べ放題ですが、ドンブリの上に乗っけたトッピングの量が半端ない。見ただけでお腹いっぱいになりそ~です。今年もこの締めラーメンを食べ終えたところですべてのイベント終了です。お疲れ様でした。
(那須店 高久タケ子)

※今年の締めのラーメン、お代わり自由の食べ放題。おいしかった~。

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千葉◆いすみ市/「無理せず? 背伸びせず?」これでいいんだ、私の田舎暮らし【地域スタッフ・日々の業務より】

この記事の投稿者: 千葉現地案内人/澤田 道明

2019年2月28日

15731Sいすみ市松丸
昨年8月より千葉県(いすみ地区)の案内スタッフになった澤田です。よろしくお願い致します。私も平成21年4月に今の所にふるさと情報館で物件を購入し、移り住んで来ました。

最初の頃はいろんな事をいっぱい何でもやらなければと気持ちだけがはやっていたみたいで、心に余裕のない状態でした。沢山の種類の野菜を作ってみましたが、所詮素人。すべてが上手に出来る訳がありません。

日々年数をかけて試行錯誤。少しずつわかって来て、今では失敗の少ない簡単な野菜や果物を作り、収穫した食べ物は近所の方にお裾分けをしたり、頂いたりしています。他には、椅子やら棚を自作してここでの生活を楽しんでいます。

移住を始めて今年で10年!これでいいんだ、私の田舎暮らし。「無理せず? 背伸びせず?」をモットーにこれからも田舎暮らしを満喫しつつ、先輩移住者として皆様にアドバイスが出来れば嬉しいです。  (千葉案内スタッフ 澤田 道明)

 

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宮城◆白石蔵王/沖縄に脱出してみます【蔵王ツーリズム・遠刈田からの手紙】

この記事の投稿者: 白石蔵王駐在/渡辺 和夫

2019年1月29日

冬の100日間は雪に埋もれて、という蔵王山中の生活を20年。慣れはしましたが、やはり高齢も後期となると寒さがこたえます。数年前から厳冬期は寒さから逃げ出して暖かな土地で過ごそうと、スキー場下で、まだ現役のペンション経営者らしからぬ願望を口にするようになりました。特に寒さがきつくなる1月中旬からは連日の雪掻きにも飽き、気分は春の陽気を欲してやみません。

加齢に比例するように減ってきているスキーの泊まり客の数を言い訳に「脱出」を「春への充電」だと強弁して、ついに、この冬から夫婦で実行だと妻と合意しました。

行き先は「沖縄」。

実は数年前から現地に2度、候補地を物色に行きました。むろん、ホテルや街中などは論外。冬の蔵王で暮らす出費より低額で済む暖地沖縄の田舎暮らし、貧乏生活、長期滞在を、というわけです。

探しあてたのは沖縄中部の海岸沿い、「恩納村」の古いマンション風の住まい。暮らしに必要な電化製品、寝具、食器のたぐいまで一切用意されていて、自炊が条件。花粉症や疲れた都会人がよく利用されているという、ごく庶民レベルの家でした。数日に限らず、半年、一年と長期の滞在者も多いとか。田舎暮らしの適地が海を渡ってここまで広がっているとは驚きです。

4LDK 程度で光熱費込み家賃と1か月のレンタカー代合計13万円。年寄りの気ままで質素な自炊生活ですから、島野菜を食べて過ごせばあとはどうという出費もないだろうと踏んでいます。滞在は2月の1か月間、こまめに日記を書いて、4月号で体験記をお知らせします。(白石蔵王駐在 渡辺 和夫)

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栃木県◆那須町/コンニャク作りと醤油絞り【那須高久の里山日記リターンズ】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子

2019年1月15日

11月10日 コンニャク作りイベント(33名参加)

昨日雨が降っていたので、とっても心配でしたが晴れるという天気予報を信じて、準備をしながら夜明けを待ちました。朝のうちは14℃の曇天でしたが、次第に晴天になり、日差しが暑く感じられるイベント日和になりました。

集合時間になると「お久しぶり~!」と口々に挨拶をして、近況を語り合いながら作業を始めます。いつもの様にコンニャク芋を洗い、細かく刻んでミキサーにかけるのですが、ミキサーにスイッチを入れようとした人に「待って?」と近くにいた人から声が掛かりました。

そして「水が入ってないよ~!」

と言われるとドキッ!とした様子で「1年前のことはすっかり忘れたよ~!」と大笑いです。

その後鍋に移し、焦げ付かない様にかき混ぜながら煮て、ねっとりと粘りが出てきたら火を止め鍋を下します。その中に凝固剤を溶かした水を入れ、一気にかき混ぜ良く練り合わせてそれを箱に移し、平にならし冷まします。

次に等分に切り分けるのですが、その時に切り方を聞かれたので「4×8で32個に切ると市販サイズのコンニャクになるよ」と言ったのですが、ゆがいているコンニャクを見るとルービックキューブのように四角です。私の頭の中にあるいつものコンニャクではなく初めて見るタイプのコンニャクに「えっ!」と思い、話を聞くと、長方形の箱の横4×たて8=32個を横8×たて4=32個に切り分けたらしい。どうでも良い事ですが、言葉で伝えるって難しいな~と思いました。

最後の作業となるコンニャクゆがきの順番待ちをしている人達に「そろそろうどんが茹であがるよ~!」と声が掛かると、お椀とお箸を持った人達がズラーリと並んでいます。人影も疎らな村に謎の行列?なんて言われそうですが、行列の先にはうどんを茹でている釜があり、そこから引き上げられたうどんをお椀に入れ、その上に薬味をのせ、搾りたての生醤油をかけて食べているのです。

ズルズル~とうどんを啜る音や「うま~い!」「最高だよ~!」の声がいつもは静かな村里に響いている。その後テーブルに並んだ昼食の田舎膳を食べ始めると、釜の中からお焦げご飯を見つけた人が、それに生醤油をかけて「おいし~い!」「別腹よ」と食べていました。


いつもの田舎料理に炭火焼きの魚と素朴な食卓ですが「こういうのが御馳走なのよ~」と言われると、何となく恥ずかしく思いますが、嬉しくなります。参加された皆さん、とっても上手なコンニャクを作られそれぞれお持ち帰りしました。お疲れ様でした。

醤油絞り

思えば一昨年春のこと。待てど暮らせど醤油作りの師匠、つくば市の沼屋さんが醤油の仕込みに使う大豆と小麦を引き取りに来ない。しばらくして連絡があり、家業(醤油作り)を息子さんに渡したのですっかり忘れたとのこと。そして、今年は仕込みが終わったので、今回分は完成したものをイベントの時持って行くということで、昨日届きました。

我が家の桶に移し替えるのを眺めていると、とっても良く発酵していてトロトロと輝いてみえます。私が手入れしたもろみを思うと、ボテボテと固くて「醤油もろみを育てています」なんて恥ずかしくて言えなくなり、本物を目の当たりにして、自分がどれだけ手抜きしていたか思い知りました。70才半ばの沼屋さんが今年の夏は猛暑のため、醤油もろみの管理方法の微妙な調整に今までで一番苦労したと語っていました。今までは撹拌して大好きな酸素を入れてやればよいと思っていたが、そんな単純ではなく奥が深い事を知りました。


絞り袋にもろみを入れると、すぐに袋から醤油が滲みだし圧力を加えなくても、舟口から滴が落ちます。その後軽く圧力を加えると、もろみが柔らかいので、一晩の間にいっぱい溜まっていました。沼屋さんが「いつもより沢山でるよ」と言っていたので、参加された皆さんにも大盤振る舞いすることに…。と言ってもお醤油なので飲むわけにいかず、適当な容器がないので、飲み終えた小さなお茶のペットボトル(200cc)に生醤油一合を入れ、一家に一本おみやげと一緒に持ち帰っていただきました。

「最後の一滴がうまいんだよ~」という師匠の言葉に、その瞬間を待ってもいまだにピッタンポットンと音がする。この音が聞こえなくなるまで、気長に絞り待つことにしました。 (那須店 高久 タケ子)

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宮城◆白石蔵王/何もかもが、おすすめです【遠刈田温泉・ペンション奮闘記】

この記事の投稿者: 白石蔵王駐在/渡辺 和夫

2018年12月17日

本誌先月号(11月号)24頁に掲載された蔵王の物件は、私のところから車で5分と近いペンションで、同業の知人の立場で売却の相談を受けたものです。平成5年開業と、まだ新しいのですが、建物よりオーナー夫妻の年齢が継続を難しくさせてしまいました。

歳をとると、しみじみ悟ることですが年齢には逆らえません。仕事と暮らしを都会を離れてリセットするなら一日でも早いほうがよい、を実感させられた案件です。

新築開業後わずか25年で人手に渡すのは無念でしょうが、敷地300坪に2階建100坪のこの瀟洒な小ホテルをこの金額で得られる買い手、二番目のオーナーは幸運ではないでしょうか。ペンション再開案だけではなく、独り暮らしが増えるいま、この蔵王町の私の身近にも単身世帯のお仲間が目立ってきましたので、こういう人たちを受け入れる「シェアハウス」という自宅兼用の集合賃貸住宅に転用することも考えられます。


さまざまな業績、経歴のひとたちが、適度な距離感で自然に交流して暮らしていける住まいへの転身です。自室以外に広いリビング、しっかりした本格的なキッチン、きれいなトイレや洗面所、浴室には熱い温泉が終日溢れているという質の高い共用設備をすでに備えているこの中古ペンションは、理想的な集合住宅になり得ます。

オーナーも暮らせるプライベートスペースが91㎡も確保されていて、申し分ありません。11月号をもう一度開いてみてください。
(白石蔵王駐在 渡辺 和夫)

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宮城◆白石蔵王/3株で充分~身の丈にあった菜園面積に【遠刈田温泉・ペンション奮闘記】

この記事の投稿者: 白石蔵王駐在/渡辺 和夫

2018年11月25日


都会と違って土地に不足のない田舎では、昨今欲しければ菜園はいくらでも広くできる状況にあります。私共で耕作する「そらまめ農園」も20年の間に500坪に広がりました。

カラマツの林間にあるペンションの敷地は300坪あっても大半は耕作に適しませんので、この500坪は2キロ下った平坦地の耕作放棄地を借りているものです。戦後に開拓に入った篤農家が60年近く丹精込めた農地は地味豊かで、石コロひとつなく、寒冷気味の弱点を忍べば申し分ない菜園です。

元気にまかせ、広げ続けて楽しんできた菜園ですが、高齢の体力の衰えで今年あたりから、その半分以上はいささかお荷物となりはじめ、雑草に圧倒されるようになりました。よい農地ほど肥沃が災いして恐ろしいほどの雑草のジャングルにすぐ変わってしまいます。 いつかペンションにお泊まりの農家のお客様からアドバイスされた「シロウトの畑は10坪が限界、500坪など論外」という指摘をつくづく実感しています。

来年は高く伸びた雑草をそのまま防風林がわりに残し、風下の、日照もよい場所を選んで囲み、20坪ほどの菜園に縮小します。インゲン、ズッキーニ、キュウリ、シシトウ、南瓜、トマトなどペンションで使う多くの野菜は、3株も植え、手厚く育てれば調理に過不足の心配はないと経験上心得ていますから、私の後期高齢の余生の畑仕事は、そこに収束していくに間違いはありません。(白石蔵王駐在 渡辺 和夫)

 

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栃木◆那須/ 田んぼで「エッチコタッチコギューッ!」【高久の里山日記・リターンズ】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子

2018年11月7日

9月22日 エダマメ収穫祭(16人参加)

6月30日に種を蒔き、7月14日に定植し、アミダクジで三本畝ずつの持分が決まると、名札を立て、この時から収穫するまでそれぞれの責任で畑を管理します。定植の時は暑さと乾燥で日中はグッタリと項垂(うなだ)れていても、夜になり夜霧に濡れるとシャッキリとします。これの繰り返しでいつの間にか成長し、立派な莢(さや)が付きました。

▲こんなに立派に実りました。何ともいえないおいしさです。

実がしっかり膨らんで来て「何となく食べられそうだね~」と待ち切れずに収穫祭をやることになりました。「ちょっと早かったかな~」と言いながらも、おいしいエダマメを食べ始めると止まりません。真夏の酷暑の中に除草や土寄せの作業を「愛情込めてやったので、そのご褒美かな?」と言いながら作業をやらない人もおいしくいただきました。

▲エダマメの収穫祭で。おいしいエダマメが出来たことに感謝してカンパーイ?

数日経ったある日、エダマメを知人に送ったり、冷凍保存をするという人達が畑に集合し、自分のエダマメを収穫していました。毎年20数個宅急便で送る人は、送り先から「おいしい~!」と好評で、早くから催促されているらしい。取り残しは乾燥させて来春味噌豆に使います。

10月7日 孫田の稲掛け

浦和に住む孫娘達も大きくなり(長女・高2、次女・小6)それぞれの都合で昨日の稲刈りに来ることができず、今朝早くに家族4人で来ました。家に着くと、すぐキープしてある衣装ケースの中から、それぞれの作業着を取り出し、身支度を整えて10時頃には作業開始です。

昨日のうちに稲を刈り倒し稲は架さを作っておいたので、あとは引っ掛けるだけです。「サァ~頑張ろう~!」と我が娘の掛け声で、「稲束を運ぶ人」、「引っ掛ける人」、「手刈りでバラになっているのを束ねる人」と分担作業で段取り良く働き始めました。

▲借り倒した田んぼで架さを作成中。

しばらくすると「おっ!」というわが娘の声がしたので、「どうしたの?」と聞くと、「稲ワラに不思議なものが付いている!」というので見てみると、カマキリの卵でした。孫達に聞いてみると「これカマキリの卵だよ!」と二人共分かるのに50才になる田舎育ちの我が娘が知らなかったとは驚きました。

「へえ~お母さん分かんないんだー」と鼻で笑っていた下の孫娘が、「あのね、友人がカマキリの卵を取って来て忘れていたら、部屋のカーテンに小さなカマキリがいっぱい付いていたって言ってたよ~」と得意げに話していました。

▲一輪車を使うのは初めてらしく屁っぴり腰で恐る恐る稲束運びです。

その後下の孫娘が「ウヒャ~!」と叫び声を上げたので、「どうしたの?」と聞くとヘビの抜け殻があったとか・・・。「それをサイフに入れておくとお金が貯まるんだって~」というと「キモーイ!お金いらなーい!」と訳の分からないことを言っていた。

田んぼの土手に座って監督気分で「エッチコタッチコギューッ!とやらないといっぱい掛からないからね~!」と指導(?)すると「それどこの言葉」と言われ通じなかった・・・「互い違いに掛けてギューッと押す」と言いなおすと、「エッチコタッチコギューッ!」と掛け声にしてやっていました。

▲家族揃って稲掛け作業中。一年分の食糧米確保の為の大切な仕事と思うと、張り合いがあるようです。

少しだけ掛け残しがあったので事務所脇のフェンスに掛けることになり、下の孫娘に「一輪車で運んで~」というと「えっ!一輪車って乗るんと違うの?」というので「ネコ車よ」というと「ネコバスのこと?」と何とも話がかみ合わない・・・。

そのうち、やっと分かったように運び始めましたが、すべて終って浦和に帰った後で、事務所の裏に一輪車一台分位の稲束が置いてあるのを見つけました。本人に確認すると、「まったく覚えが無いよー」と言ったので、「なら、ばあちゃんと一緒だねー」と言うと笑っていました。

春の田植えと秋の稲刈りの農作業も体験農業程度ですが、娘の家族にとっては、一年分の食糧米確保の大切な年間行事らしいです。(那須店 高久 タケ子)

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◆那須店恒例・こんにゃく作りのお知らせ◆
那須店・店長タケ子さんと一緒に寒仕込み、手作りこんにゃくを作ってみませんか?
お昼はみんなで田舎膳!お気軽にご参加ください!
日 時:11月10日(土)9時~15時
集 合:ふるさと情報館・那須店
参加費:大人3,000円、子供1,000円
(昼食、飲物、こんにゃくのお土産付)
☆炊事用手袋をご持参ください。
お申込:ふるさと情報館・本部
TEL:03-3351-5601
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