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福島◆喜多方市/これから進む電化路線の衰退【本部スタッフ・全国乗り鉄漫遊記】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2022年7月20日

JR磐越西線は福島県郡山市の郡山駅と新潟県新潟市秋葉区の新津駅を結ぶ全長175.6kmの地方幹線。

観光都市である会津若松市や喜多方市を通っているものの、

全線にわたり並行する磐越自動車道の開通や沿線人口の過疎化などによって、

都市間輸送と呼べるほどの旅客流動は多くないのが実情。

 

▲かつては主要幹線として栄えたが、今では学生や高齢者が主な乗客となっている。

 

遡ること今から半世紀以上前、ヨンサントオ白紙ダイヤ改正前年の1967年(昭和42年)に郡山駅~喜多方駅が交流電化開業した頃は、

上野駅や仙台駅直通の特急や急行などの優等列車が多数設定されていたが、今では普通列車と快速列車が行き来するだけの路線となっている。

 

そんな中で去年JR東日本は会津若松駅~喜多方駅の電化設備撤去計画を発表。

当然喜多方市はこの計画に反発したものの、今年3月ダイヤ改正をもって会津若松駅~喜多方駅の電車運転を取り止め、

定期列車は全列車気動車ディーゼルカー(気動車)での運転となり、事実上の電化設備廃止となってしまった。

 

地方路線の電化開業は高度経済成長真っ只中の時代、まさに地方の発展ぶりを象徴する出来事であり、

列車のスピードアップと都市間輸送の活性化は、当時の人々に多くの恩恵と希望をもたらした。

 

日本の電化路線は主に直流電化と交流電化の2種類に分類され、後者は列車本数が大都市に比べ少ない北海道・東北・北陸・九州を中心に採用され、

電化が本格的に行われ始めたのも戦後十数年が経ってからと遅いものだった。

それ故に「汽車から電車へ」を合言葉に全国各地で電化開業が待ち望まれ、今の電化路線網が出来上がったわけである。

 

ところがそれと同時期に自家用車の普及によるモータリゼーションの進展と、都市部への人口集中で地方の人口減少に拍車がかかったこともあり、

鉄道利用は現在に至るまで衰退の一途を辿り、列車本数や連結両数は全国的にますます減っている。

気が付けば磐越西線の優等列車も消滅し、会津若松駅~喜多方駅を走る電車も1日2往復しか設定されなくなっていた。

このわずかな列車のために電化設備を残すのは割に合わないという結論に至ったからこそ、今回の発表と列車設定の廃止に至ったのであろう。

 

▲会津若松~喜多方間は現在全てディーゼルカーで運行される(写真の車両は2年前に引退し、遠く離れたミャンマーに渡った)

 

一度も電化されることもなく路線廃止になる例はよくあるが、電化設備を撤去の上で非電化路線に戻した例は全国でも数えるほどしかない。

その中でもJRグループにとってはここが初めての例となり、遠く離れた九州のJR長崎本線でも西九州新幹線開業による優等列車消滅で、

今年9月22日限りで佐賀県鹿島市の肥前浜駅~長崎県長崎市の長崎駅の電車運転の終了が決定している。

こちらも磐越西線と同じく交流電化で、電化開業も1976年(昭和51年)と磐越西線よりも10年ほど遅い。

 

長崎本線の場合は新幹線開業と引き換えという条件があるものの、磐越西線に至っては特にそういった補填措置はなく、

一度作ったものを実質無条件でただ剝がされる喜多方市の無念ぶりにも頷けるものがある。

年々道路網の整備で自家用車での移動は便利になるにつれて、鉄道は地域の足として見向きもされない存在となっているが、

何かのきっかけで鉄道という交通機関が見直され、また日の目を見る機会が来ることを願ってやまない。(本部 髙橋 瑞希)

北海道◆弟子屈町/美味しい食の宝庫・地域のアイデンティティ【地域深掘り・のぞむ生活紀行】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2022年7月17日

北海道の東側(道東エリア)に位置する弟子屈町(てしかがちょう)は、北、東、南の海沿いから内陸へ約70kmの距離にあります。実際海は無いものの、町の北部に摩周湖と屈斜路湖を擁し、西隣りの阿寒町にある阿寒湖までも40kmほどで、自然豊かな町の西部や3つの湖周辺は阿寒摩周国立公園に指定されています。

北海道の大自然、肥沃な大地で育った野菜や、冷たい北海道の海で育った魚介が上がる釧路港、ミネラルたっぷりの天然水で育った阿寒ポークやブランド牛が集まる食の宝庫です。弟子屈町オリジナルの蕎麦やラーメン、豚丼など何を食べてハズレ無し!と、言っても過言ではないかも知れません。

またペンションで出される朝食もレベルが高く満足のいく物でした。北海道出張の集大成、今まで出張して頂いてきましたオススメフードの一部をご紹介させて頂きます。

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1)ペンションビラオの朝食
海の幸、山の幸を贅沢に利用しバランスの取れた朝食です。ペンションにあまりお泊りにならない方でも、この朝食を食するためだけでも宿泊頂きたい、そんなオススメフードです。
ペンション&コンドミニアム ビラオ【公式】
http://birao.sakura.ne.jp/

2)くまうし・弟子屈本店
阿寒ポークを利用した豚丼は、味は勿論のこと、見た目よりも軽く、また食べたくなる味です。道の駅より東へ国道391号線・通称パイロット国道沿いにあるのでわかりやすいです。

3)キッチンくいしんぼう
初めて食べたのに懐かしさを感じる味は、町民に長く愛される町のビストロたる由縁でしょう。

4)スーパーフクハラのお惣菜コーナーのお弁当
ここのお弁当はひと味違い、価格もお手頃です。東京ではお目にかかれないオホーツク海の海産物、スーパーの値札を見ているだけでもこの地の暮らし・日常がわかるようで楽しいです。

食はその地域のアイデンティティ、楽しい旅行に花を添えてくれます。そんな魅力溢れる素敵な町・弟子屈町でした。(本部 長内 望)

てしかが移住・定住ポータルサイト ~てしかがでくらしてみませんか~
https://www.town.teshikaga.hokkaido.jp/iju/index.html

東京◆本部/共有したい思いを・・・【本部スタッフ・日々の業務より】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2022年7月11日

※写真はイメージで本文とは直接関係ありません。

昭和50年代、桂小金治(こきんじ)さんの名司会で「それは秘密です」というテレビ番組がありました。生き別れた肉親などを探し、番組内で再会させるという感動を売りにした内容。そんなことが実現できたら良いなと思うことがあります。

2018年、娘の高校の交換留学生として我が家に香港から女学生が訪れました。背が高く丸い目が印象的で、緊張もしていたかもしれませんが幼い子供のような女学生でした。日本語が上手く話せない彼女に家族は身振り、手振りでコミュニケーションを取り、楽しいひと時を過ごしました。

※写真はイメージで本文とは直接関係ありません。

彼女が香港へ帰国した後も、メールをしたり、プレゼント交換をしたりしていました。ただ、そんな貴重な経験も「香港国家安全維持法」2020年7月1日施行少し前から途絶えました。あの女学生は今、どこでどうしているのだろうかと、時々家族で思いを廻らすことがあります。

また、当事者でなくても「あの人はどうしているのか」と、気にせずにはいられないことがあります。北朝鮮による拉致被害者です。横田めぐみさんのお母さんの思いを聞くといつも目頭が熱くなり、涙腺が緩みます。桂小金治さんの「番組スタッフが一生懸命探しました。そして見つけました」と、いうようなことができないものかと、私は少しでも思いを共有したいと、救う会「ブルーリボン」をカバンに付けています。(本部 金澤 和宏)

救う会 全国協議会 ~ ブルーリボンバッジ ~
http://www.sukuukai.jp/

アニメ「めぐみ」(政府 拉致問題対策本部)
https://www.rachi.go.jp/jp/megumi/gaiyou.html

東京◆本部/対岸の火事?世界情勢と暮らしの影響に【地域深掘り・のぞむ生活紀行】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2022年7月8日

2月よりロシアとウクライナの戦闘が始まり未だに終息の兆しが見えない日々が続いています。今の一次元的な世界情勢では対岸の火事とは言えず、遠く離れた世界にも影響を与えています。

サプライチェーンの混乱とコモディティの高騰、地政学的リスクの表面化。物資の不足に始まり価格の高騰は、すでに幅広い分野で影響が出ており、不動産業界のみならず、特に建築業界はその影響が小さくありません。昨年の見積もり価格では請け負う事が出来なくなり価格の変更をお願いするケースや、資材が入荷出来ないために納期の延期などの話も耳にします。

安い中古住宅を購入してリフォームを行い快適に過ごす方も多くおります。「直したいけど直せない・・・」そんな状況が長く続くと「手直しの要らない中古住宅」という、選択肢が確かに考えられます。

比較的に築年数が新しい物件や、大規模修繕をしてから、日が浅い物なら多少の手直しで利用出来る物もあります。勿論手直しが不要な物件はそれなりに高価になりますが、いつ終わるか見通しのきかないこんな時代。新たな選択肢に加えてプランニングしてみてはいかがでしょうか。(本部 長内 望)

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◆◆◆今月のオススメコミック◆◆◆!!
『You are a father! 1』 作者 野崎ふみこ
松本柱、32歳の大工。妻は10歳年上の1級建築士。妻が設計した念願のマイホームが完成した日…妊婦の妻が、突然の事故で逝ってしまった。ところが、助かったお腹の娘は妻の生まれ変わりだった!?あったかく、ちょっぴり切ない愛の物語!!

長野◆諏訪/今年の信州は七年に一度に【本部スタッフ・ふるさと見聞録】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2022年6月27日

▲建て御柱は、境内の一部に関係者のみの入場規制がかかり、一般見学者は建物の間から見学。

新型コロナによる行動規制がないGWは約3年ぶりです。令和4年の信州では、善光寺(長野市)や光前寺(駒ヶ根市)の秘仏・本尊の御開帳をはじめ、諏訪大社の御柱祭(諏訪地域)やお練り祭り(飯田市)など、7年に一度のイベントの年です。(イベントによっては延期を行ったため本年に重なった模様)

年初よりその開催を心配される声が聞かれましたが、大きな混乱も無く、各地で無事開催されました。私も前回に引き続き上社の「御柱祭」を見学することができました。

▲大きく掲げられた「感謝」の文字が、この祭りにかける人々の想いとして伝わってきます。

お祭りは5月3日4日に、すでに山から伐きり出して運ばれた8本の御柱を上社・本宮と前宮にそれぞれ4本ずつ運ぶ「里曳き」、5日にそれぞれの境内の四隅に垂直に立ちあげる「建て御柱」が行われ、上社周辺のいつもの道路は交通規制がしかれ、様々な色の法被(はっぴ)を着た氏子の方々が歩く歩行者天国となっていました。

それぞれの集落名が入り、色の違う法被姿を見るだけでも、この祭りの奥深さを感じます。織田信長の諏訪大社焼き討ちや戦時中でも中止しなかったお祭り、柱を建てた際に鳴り渡る花火の音を聴きながら、無事に開催されたことに感謝して帰路につきました。

これからは集落単位の「小宮祭」が各集落の諏訪神社で行われます。(本部 星野 努)

▲きなり(歌声)とラッパ隊の音色に合わせて威勢良く建てていきます。

山梨◆山梨市/廃校の再利用?ドローンの学校、増えてます!【地域深掘り・のぞむ歴史紀行】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2022年6月21日

▲甲府盆地の東縁に位置する旧牧丘町。明るい高台の立地で田舎暮らしの人気エリア。

先日、山梨市牧丘町牧平と言う集落の中で古民家の売買があり、数年ぶりに訪れました。

売主様の話では、人口の自然減があるものの外から人が入って来たことの無い集落とのことで、ここ数年子供の声を聞く事が無かったそうです。物件から2㎞程の場所には小学校があったのですが、当然のように統廃合となり、使われない建物となりました。

▲甲府盆地・ドローンで撮影した富士山。

この度、その廃校舎を利用してドローンの免許が取得できるドローンスクールが開校しました。山梨県内でドローンのライセンスを取得できる場所が無かった頃は、圏央道を利用して神奈川県まで行かなければならなかったそうです。今回、この山梨市に開校されることで、前泊の必要が無くなったと県内在住の方も喜んでおりました。

他にも、三富小学校跡地などまだまだ企業誘致をしている場所があり、ふるさと会員の方も活動に加わっている話も耳にします。
移住された方々が地域活性化に一役買って頂き、廃校になった建物を活用し、地域が元気になることは喜ばしい出来事だと思います。
(本部 長内 望)

▲子供でも操縦できる容易さがドローンのウリだが、風に弱いのが弱点だ。

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2022年6月から航空法改正により、機体重量100g以上の無人航空機に対しドローンの機体登録が義務化されました。ふるさと情報館で撮影に利用されているドローンも規制・登録対象となりました。

 

長野◆伊那市/‰←これの読み方なんでしょう?【本部スタッフ・全国乗り鉄漫遊記】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2022年6月18日

突然ですが、当ブログをご覧になっている皆様は「‰」この記号の読み方をご存じでしょうか。

これは「パーミル」といって%(パーセント)に0が1つついているので、100分の1ではなく1000分の1という値になります。

例えばこれが40‰なら1000分の40ということになり、1000m進むごとに40m高くなる勾配の角度を表しています。

ゴムタイヤを用いる自動車やバイクなどは、摩擦力が大きいので10%(100m進むごとに10m高くなる)の坂でも楽々登ることが出来ますが、

それに比べて鉄車輪を用いる鉄道車両は摩擦力がとても小さいので、25‰(1000m進むごとに25m高くなる)の坂でも急勾配と分類されています。

今から25年前の1997年に北陸(長野)新幹線開業と引き換えに、惜しまれて廃止となった群馬県と長野県に跨る碓氷峠はJR線最急勾配の66.7‰でしたが、

現在のJR線最急勾配はどこになるのかというと、実は前回私が取り上げた同じJR飯田線の赤木~沢渡(長野県伊那市)にあります。

碓氷峠とは異なり辺りはごく普通の田園地帯ですが、そこには40‰という目視でも確認できるほどの急な坂があり、

難読駅名の1つとして数えられる沢渡(さわんど)駅から一気に80km/hまで加速し、

勢いをつけて一気に40‰の坂を駆け上る姿は、まさに伊那谷のジェットコースターとも言えます。

 

付近には伊那谷ではおなじみの「かんてんぱぱ」の本社兼ミュージアムやショップがあり、

国道153号線からも近いので、付近にお立ち寄りの際はぜひこの急坂を見てみてはいかがでしょうか。

おそらく実際に飯田線に乗車し、先頭車両から「かぶりつき」してみるとその迫力が伝わりやすいかと思います。

写真の片側2ドア車両(213系5000番台)には先頭にかぶりつき席があるので、小さいお子さんには喜ばれること間違いなしです。

(本部 髙橋 瑞希)

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静岡◆西伊豆/県外からもこの水を求めて【本部スタッフ・ふるさと見聞録】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2022年6月10日

▲仁科峠側からだと気づきづらいかも??大きな看板が沿道にあります。

先日西伊豆の物件を案内してきました。

西伊豆に行くには土肥(とい)や堂ヶ島へ海岸線を国道136号線で向かう方法と、伊豆半島の馬の背のような船原峠から仁科峠に抜ける県道411号線があります。特に仁科峠ルートは対向車が少なく、広い空や沈む夕陽など、ドライブ旅行にもオススメルートです。

今回も風が吹き荒ぶ仁科峠を越え、物件のある大沢里(おおそうり)集落へ山を下りました。

▲立派な施設で駐車場も広く、県外ナンバーの姿もあります。

すれ違いに気を遣う一本道、15分ほど山を下ると大きな文字の新しい看板を発見。

「天城山の深層水・わさびの駅」の文字。

説明書きによれば地下1000mから汲み上げた深層水で、一般細菌がゼロの無菌水。硫酸イオンとカルシウムイオンが主成分で、めずらしいミネラル水なのだとか。確かに絶えずペットボトルを積んだ車や軽トラが訪れていました。

お話を聞いてみると、お米の炊きあがりやコーヒーは水道水と違うとのこと。100円で15リットルの取水が可能で、併設した食堂で試飲することもでき、こんなスポットがあったとは気づきませんでした。

そこから5分ほどの所に本誌ルーラル・レポートで執筆中の堀内さんが住んでおり、「あれ?星野さん、何度も来ているのに知らなかったんですか?」と笑われてしまいました。(本部 星野 努)

▲こちらは大沢里集落の中にある昔からの水場。

▲「頼朝の硯水」の文字、、、本当ですかね??

※天城深層水「健」取水場 わさびの駅 取水の可能な時間 7:00~19:00 売店の営業時間 9:00~15:30(火曜日休)