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宮城◆気仙沼市/気仙沼〜生まれ変わる日本有数の港町〜【みちのく岩手・新遠野物語(番外編)】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2024年4月10日

▲海の見える街、気仙沼

皆様が住まう地域にも春が訪れている頃でしょうか?

暖冬から一変し遅れてやってきた冬に見舞われている遠野も、無事に暖かい新年度を迎えている事と思いたい3月の頭です。

心地良いぽかぽか陽気が始まると、ふと海を見たくなりませんか?

昨年の夏に宮城県の気仙沼市で新規売り出しの申し込みがあり、以降調査や案内で気仙沼に赴く事が多くなり、街中や港の方を見て回る機会が増えたのですが、感じる事はやはり〝新しく生まれ変わった〞という事。

特に港の方は新しい施設が建ち並ぶオシャレな港町になっていました。

▲2020年の7月にオープンした商業施設「ないわん」

2020年の7月にオープンした商業施設「ないわん」は、迎(ムカエル)、創(ウマレル)、結(ユワエル)、拓(ヒラケル)の4つの施設からなり、それぞれの中に多種多様なテナントや飲食店などが入り、すっかり気仙沼観光の中心地となっています。

美しい海を見ながら新鮮な海の幸をいただいたり、遊覧船でウミネコの群れと一緒に海に乗り出したり、宮城気仙沼の魅力を間違いなしです!!

「ないわん」気仙沼市まち・ひと・しごと交流プラザは三陸沿岸道路・気仙沼鹿折(ししおり)IC から車で約5分。

海の見える街への移住を考える方には特にオススメのスポットです!!(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

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商業施設「ないわん」(気仙沼観光推進機構ホームページより引用)

・所在地 宮城県気仙沼市南町海岸1-14

・アクセス
【車でお越しの方】
仙台方面から:三陸自動車道気仙沼港ICから9分
岩手県方面から:三陸自動車道気仙沼鹿折ICから4分
【バスをご利用の方】
・三陸沿岸道路高速バス(仙台空港・仙台駅・気仙沼・宮古線)
最寄りバス停:気仙沼市まち・ひと・しごと交流プラザ
・市内循環バス(気仙沼市立病院~気仙沼駅前~市役所前~南気仙沼駅~気仙沼市立病院)
最寄りバス停:南町

・駐車場
内湾地区駐車場:24時間利用可/駐車可能台数 普通乗用車66台/料金は入場から3時間以内が無料。
さらに午後8時から午後12時までは無料で利用可能。

岩手◆釜石市/程よいコシ、極細・縮れ麺 ~ 釜石ラーメンを堪能【みちのく岩手・新遠野物語】 

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2024年3月12日

▲新華園本店の赤のれんは、大きな被害を受けた東日本大震災の津波でも流されなかった。

寒い時期に特に食べたくなるラーメン。

全国各地にに個性豊かなご当地ラーメンがあり、当みちのく岩手事務所がある遠野市にも〝五右衛門ラーメン〞という汗が出る程に辛〜いソウルフードがありますが、今回紹介するのはお隣・釜石市の「釜石ラーメン」になります。

釜石ラーメンの特徴は、まず何と言っても麺の細さ。ラーメン通の間でもここまで細い麺はなかなか珍しいのでは?と思う程。

なんでもお腹を空かせた漁師さんや製鉄所で働く人たちを待たせないために、早く茹で上がる極細麺が浸透したのだとか。

港町そして鉄の街として知られる釜石の生活に根付いた歴史があるようです。

▲釜石ラーメン&半チャーハンのセットは休日でもランチ価格の1050円。

提供する店先にはためく釜石ラーメンののぼり旗を目印に訪れたのは、発祥のお店と言われる「新華園本店(しんかえんほんてん)」。

釜石ラーメンのもう一つの特徴でもある琥珀色に透き通ったスープはあっさりとした味わいで細ちぢれ麺に見事にマッチし、非常に美味。本当にご馳走さまでした。

岩手の釜石にお越しの際は是非「釜石ラーメン」ののぼり旗が立つお店をチェック!!

一杯のラーメンからその地域柄を感じ取ることが出来るかもしれませんよ?(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

岩手◆平泉町/世界遺産・平泉中尊寺〜金色堂建立900年〜【みちのく岩手・新遠野物語】 

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2024年2月9日

▲多くの初詣客で賑わう中尊寺本堂。

元日から大きな災害に見舞われてしまった2024年。今回は常に自然災害と隣り合わせの日本で、平安の時代から守り残されてきた平泉町の中尊寺を紹介します。

平泉町は岩手県南部に位置する町で、平成23年6月、同町内の中尊寺(ちゅうそんじ)、毛越寺(もうつうじ)、無量光院跡(むりょうこういんあと)、観自在王院跡(かんじざいおういんあと)、金鶏山(きんけいざん)を中心とした周辺一帯が「平泉の文化遺産」としてユネスコ世界遺産に登録された事により〝世界遺産の町〞として広く知られることになりました。

中尊寺を訪れたのは1月3日、正月も3日目の午後という事もあり駐車場には比較的スムーズにたどり着けましたが、それでも家族連れのなど多くの初詣客が集まっていました。

お寺が建つ場所と言えば、山。中尊寺も例にもれず月見坂と呼ばれる急な表参道を登っての参拝となります。

休憩を取りながらも参拝する人々の姿を見ると、神仏のご利益はもちろん自身の頑張りによって新年の運気を手繰り寄せ切り開いているように感じました。

▲覆堂の中に黄金に輝く金色堂が建つ。

本堂へのお参りを終えてさらに進むと覆堂(おおいどう)に覆われ守られた金色堂(こんじきどう)に到着です。

今年で建立900年と言われる金色堂は奥州藤原氏の眠る場所でもあり撮影は禁止。かの松尾芭蕉も光堂(ひかりどう)と詠った輝き、ぜひ一度その目でご覧になってください。(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

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平泉中尊寺公式ホームページより引用)

・所在地
〒029-4195 岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関202

・参拝時間
境内通年開放
3月1日〜11月3日/8:30~17:00
11月4日〜2月末日/8:30~16:30
※10分前に拝観券発行を終了。

・拝観券
拝観券にて、讃衡蔵・金色堂・経蔵・旧覆堂を拝観いただけます。
大人 800円
高校生 500円
中学生 300円
小学生 200円
※30名以上(上記より1割引)、100名以上(上記より2割引)

岩手◆遠野市/今年も開催!!第23回遠野どべっこ祭り【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2024年1月14日

▲遠野ふるさと村の様子

2024年、あけましておめでとうございます。

昨年は気候変動による農作物の不調や、世界情勢による物価の高騰など、生活に関わる事が多くあった1年だったかと思います。

本年は新拠点や新生活を検討される皆様のためにも、落ち着きを取り戻した新しい年になる事を祈念したいです。

▲どべっこ祭り広告

新年1発目のみちのくだよりは、あえて一昨年の1月号でも取り上げさせていただいた遠野ふるさと村の「どべっこ祭り」をピックアップしたいと思います。

ここでおさらいですが、皆さんは〝どべっこ〞という言葉を聞いた事がありますか?

最下位の・・・子?という予想もありそうな雰囲気ですが、どべっことは遠野の方言で〝濁り酒〞=どぶろくの事を指します。

岩手県遠野市は、自家製の酒類の製造が可能な日本のふるさと再生特区(通称どぶろく特区)に指定されており、附馬牛町の遠野ふるさと村で開催されるどべっこ祭りでは、どぶろくや郷土料理のおもてなしの他、語り部による昔話、郷土芸能も堪能できます。

どべっこ祭りの詳細や参加申し込みは遠野ふるさと村ホームページ(https://www.tonofurusato.jp/)から。

猛暑の夏に反しこの冬は寒くなるという噂もあります。是非しっかり〝もよってきてくだんせ〞(着て来てください)。(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

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第23回遠野どべっこ祭り(遠野ふるさと村ホームページより引用
・日程(全6回)
2023年11月25日(土)
2023年12月2日(土)
2024年1月20日(土) ※満員御礼
2024年1月27日(土) ※満員御礼
2024年2月17日(土) ※満員御礼
2024年2月24日(土) ※満員御礼
2024年3月2日(土) ←追加開催決定!

・開催時間(共通)
17:00~19:00 (遠野ふるさと村ビジターセンター16:30集合)

・会場
遠野ふるさと村 肝煎の家(座席指定/テーブル・椅子席)

・内容
特製どぶろく2合+遠野の田舎料理、語り部による昔話、郷土芸能神楽の披露
※ノンアルコールビールやソフトドリンク等もご用意しております(別途料金)

岩手◆遠野市/世紀の大修理~重文・旧千葉家住宅~【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2023年12月12日

▲遠野ふるさと村の南部まがり家。

物件の見学、特に歴史のある古民家を案内する際、度々お客様からこんな質問を受ける事があります。

「建物の屋根を茅葺きにする事は可能ですか?」

やはり遠野周辺には〝南部まがり家〞の名残がある、というよりも茅葺きだった屋根を瓦やトタン屋根に葺き替えて住んでいる家も多く、茅葺き屋根をイメージしたくなるのも必然ですよね。

しかしながら、現代で再現できる技術を持った人材の不足、維持管理の難しさ等から、「難しい」とお答えせざるを得ないのが実状です。

とは言え、遠野の茅葺き屋根は途絶えた訳ではなく、日本の原風景を五感で感じられる〝遠野ふるさと村〞や〝伝承園〞などの観光地の他、神社仏閣でも茅葺き屋根を継承している建物が度々見られます。

その中で今回紹介するのが国指定の重要文化財「旧千葉家住宅」です。

遠野市綾織町に構える〝千葉家〞は約200年前となる天保の時代に建てられた南部まがり家で、代々の千葉家が修繕しながら住み続け、遠野観光の中心的役割も担ってきました。

平成19年に重文に指定され、市が譲渡を受けた後の平成28年の6月、数十年にも渡る保存修理工事が開始したのです。

平成に始まった世紀の大工事は令和に入った今も続いており見学する事は出来ませんが、遠野市のホームページよりその工事の様子を見る事が出来ます。

後世に残していきたい文化の一つですね。(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

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旧千葉家住宅

千葉家住宅は、天保年間(1830-1844)に当時の千葉家当主である四代喜右衛門(1792-1870)が、飢饉で困窮した人々の救済のため、約10 年の歳月をかけて普請したと伝わる茅葺屋根の南部曲り家です。その後代々千葉家が修繕しながら守り続け、昭和49年(1974)からは「南部曲り家 千葉家」として公開し遠野観光の中心的役割を担ってきました。平成19年(2007)に主屋と附属建物及び宅地が国重要文化財に指定され、平成25年(2013)には遠野市が譲渡を受け、観光施設としての活用を継続しながら、保存整備工事に向けた準備を進め、平成28年(2016)6月に保存修理工事が始まりました。整備事業は文化庁の補助を受けて進めています。なお、令和4年9月20日に宅地内の「便所」が国の追加指定を受け、あわせて指定名称が「千葉家住宅」から「旧千葉家住宅」に変更となりました。(遠野市ホームページより引用)

岩手◆八幡平市/第42回一関国際ハーフマラソン【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2023年11月13日

▲稲刈り待ちの田んぼの中を駆け抜けるランナー達。息遣いが聞こえ、汗も出きったか。

〇年ぶりに、〇年ぶりの――。

今年は日本全国のあちこちでお祭りや催しが復活し、その模様をニュースで見る毎に改めて流行り病を乗り越えた日常が戻ってきたんだなぁと感じますね。

9月16、17日にはみちのく岩手事務所がある遠野市でも「日本のふるさととおの祭り」が開催され、多くの観客で賑わいをみせました。

遠野まつりで踊った疲れが残るまま、翌週の24日には岩手県の最南に位置する一関市で開催された「第42回一関国際ハーフマラソン」に参加…ではなく、初めて応援に行ってみました。

例年であれば9月の下旬ともなれば少し肌寒くなってくる時期ですが、今年は残暑が居座りこの日も真夏日予報の地域もある暑い日でした。

それにも関わらず海外招待選手から市民ランナーまで約2500名のランナーがエントリーし、一関から世界遺産の街平泉、苦しいレース終盤には黄金色の田園の中を、十人十色の様相で駆け抜けていきました。

この大会は昨年の同時期にも第41回大会が開催され、その時は全国的にも先駆けて再開されたマラソン大会だった事もあり、遠くからの参加者も多かったそうです。

各地の伝統の催しのこれからに期待です。(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

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第42回一関国際ハーフマラソン大会ホームページ
https://ichinoseki-half.jp/

岩手◆八幡平市/岩手県有数の避暑&紅葉スポット・八幡平【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2023年10月15日

▲夏の湿原散策 (2017.7.8)

残暑、厳しいですね。

地球温暖化どころか沸騰化とまで言われている2023年ですが、先日、気象庁よりこの秋の紅葉予想が発表されました。

みちのく岩手事務所のある北日本は、色づきが平年より遅い予想と出ており、過ごしやすい秋の到来が待ち遠しいところです。

という事で、今回は岩手県有数の避暑&紅葉スポット、八幡平を紹介します。

▲八幡平より紅葉越しに見る岩手山(2014.10.5)

八幡平とは岩手の北西部の八幡平市にある標高1614mの山で、〝はちまんたい〞と読みます。

正式には岩手県と秋田県にまたがる周辺の大地を含む八幡平は、日本の百名山や花の百名山にも名を連ねており、四季を通して多くの観光客や登山客が訪れる場所です。

八幡平の頂上付近にはレストハウスがあり、アスピーテラインと樹海ラインの2つのルートにより車でアクセスが可能、その道中でも紅葉ドライブを十分に堪能できます。

冬期の閉鎖期間は雪山を歩いて登る形になりますが、樹木に氷の粒がぶつかって凍りついた〝樹氷〞や、池に溶け残った氷が龍の目のように見える〝ドラゴンアイ〞も近年話題となっています。

遊歩道も充実し観光客も多く登りやすい八幡平ですが、山は山。事前のチェックと準備をしっかりとして、それぞれの歩き方に合わせてお楽しみ下さい。(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

※トレッキング・観光について詳細は八幡平市観光協会公式ホームページをチェック!!

岩手◆遠野市/バケツでジンギスカン?【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2023年9月16日

▲遠野市内のホームセンターに毎年当たり前のように並ぶバケツとジンギスカン鍋。

ジンギスカンと言えばどの地域の名物でしょう?まぁ、北海道ですよねぇ。

さすがに北海道には敵いませんが、みちのく岩手の遠野にも知る人ぞ知るジンギスカン文化、それも少し変わった風習があるんです。

「遠野ではジンギスカンはバケツを使って食べるよ」

他所の地域の人達にポカ〜ンとされるワードなのですが、もちろん皆さんもピンときませんよね?

バケツとはジンギスカン用に作られたブリキのバケツ、その中に固形燃料を入れて着火し、その上にお馴染みのジンギスカン鍋を乗せる。これで準備完了!!あとはお肉や野菜を乗せて焼くだけです。詳細は「遠野ジンギスカンのあんべ」さんの動画をチェック!

ところで、遠野に羊って、いないよね?なのに何故?と、自身も長年思っていたのですが、かつては市内の多くの農家で羊毛用に飼われていたのだそうです。

〝あんべ〞初代の「安部梅吉」が満州からジンギスカンの文化を持ち帰ると爆発的に普及し北海道に次ぐ羊肉の消費地になりました。

その反面、人気に供給が追いつかなくなり、遠野の羊は次第に数を減らしていったのです。

今でこそ全国どこでも新鮮な羊肉を頂けます。遠野のバケツでジンギスカンも是非一度お試し下さい。(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)