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茨城◆霞ケ浦/霞ケ浦条例 ~ 日本で2番目の広さの湖を ~【本部スタッフ・物件法令まめ知識】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2022年5月27日

▲霞ヶ浦大橋と行方市・虹の塔。

茨城県南東に位置する、日本で2番目の広さを誇る霞ケ浦。釣りなどのレジャー場所として物件紹介においても度々明記しています。

コイ、フナ、ブラックバス、シラウオ、ナマズなど様々な魚が生息しています。稀にピラニアも見かけるそうです。(かすみがうら市水族館より)

一方、日本一の生産量を誇るレンコンをはじめ、農業県と言われる所以の田園地帯に豊かな水の供給も。周辺には古刹、古墳、桜の名所などの憩いの場もたくさん。そんな多大なる恩恵をもたらしている霞ケ浦。このあたり前のような状況を作っているのは「きれいな水質」の保持に努めているからです。

その取り組みの柱は「茨城県霞ケ浦水質保全条例」。平成18年に「泳げる霞ケ浦、遊べる河川」を目標にスタートしたもの。分かり易く言うと「垂れ流し排水ゼロ」ということ。工場、店舗はもちろん、個人住宅までも排水質の浄化を徹底。北は筑波山を越えた桜川市、筑西市の一部までが対象というからかなり広範囲に渡ります。

令和3年からその排水規制は更に強化され、自治体は高度処理合併浄化槽設置工事費用の助成を充実しています。個人住宅の取り組みは小さいですが、その一件一件の心配りが大きな霞ケ浦を綺麗にし、更には茨城県全体を豊かにします。霞ケ浦周辺での田舎暮らしの実践を検討の方は頭の片隅に。(本部 金澤  和宏)

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茨城県ホームページ(茨城県霞ケ浦水質保全条例関係/霞ヶ浦流域内の排水規制の強化について)
https://www.pref.ibaraki.jp/somu/nanse/kankyo/kasumigaura-suishitsuhozen.html

岩手◆花巻市/復活のマルカンビル大食堂 ~ 箸で食べるソフトクリーム ~【みちのく岩手・新遠野物語】 

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2022年5月24日

▲階段の踊り場には全国のファンから感謝の気持ちと閉店を惜しむ寄せ書きが貼られている。

デパート、百貨店――――。その定義はちゃんと存在するようですが、近年の大型ショッピングモール等の進出もあり、その区別をあえて意識する人は少なくなったのではないでしょうか?私が幼少の頃はちょっと大きなスーパーも〝デパート”だと思っていたものです。岩手県にもカワトク(川徳百貨店)と並び、古くから多くの人に愛されてきたデパートがありました。それがマルカン百貨店です。

▲花巻市中心部に建つマルカンビル。窓のある6階部分が大食堂となる。

――――ありました、と過去形にさせていただいたマルカンには、紹介する上で欠かせない物語があります。マルカン百貨店が現在の〝マルカンビル”で営業を始めたのは1973年。最盛期には屋上に遊園地、近隣にボウリング場やカラオケボックスなどの複合店舗も展開していましたが時代の流れと共に閉店。そして2016年6月、前年の耐震診断で不適合の診断を受けたビルも閉鎖が決定し、43年の歴史に幕を下ろしたのです。

マルカンが閉店する!!という衝撃の知らせは岩手県内で大きな話題になり、全国のニュースで等でも取り上げられました。その歴史のあるマルカンビルが存続・復活へ向かうきっかけになったのは、意外にも地元の高校生達による存続を求める署名活動だったそうです。そこへ若手経営者が賛同して存続プロジェクトが立ち上がり、動きは一気に広まりました。

▲マルカンビル大食堂。昭和のデパートの食堂の雰囲気そのままだ。

しかし、当然のように老朽化した建物を残すには多くの問題、とりわけ改修費の課題が大きな壁となりました。クラウドファンディングを行ったところ、なんと2億円を超える協力金が集まり、2017年の2月20日、閉店発表からわずか8か月で見事復活を果たしたのです。

なぜそこまで多くの閉店を惜しむ声、存続を願う声が集まったのか?その魅力の中心にあったのがビル6階の大食堂です。「可能な限りそのままの形で存続させる」その言葉通り、昭和を感じさせるレトロな雰囲気をそのままに〝マルカンビル大食堂”は復活したのです。

6階でエレベーターのドアが開くと、手前両側に食品サンプルの並ぶショーケースが目に飛び込みます。同時に正面にはレジに並ぶお客さんの列。休日の昼の時間帯にはこの行列が階段、5階から4階くらいまで続くため、エレベーターで6階まで行ったのに階段を下らなければならない事態になります。そのため階段の踊り場にもメニュー表が貼られており、待ち時間にもラーメンや洋食、寿司など全部で100種類以上のメニューの中から迷って選ぶ楽しみがあります。

▲マルカンビル大食堂からの展望。花巻市の市街地が見渡せる。

ようやくレジで食券を購入したら、560ある席から好きな場所を選んで座ります。人気の席はやはり見晴らしの良い窓際の席でしょうか。花巻の街を見渡せる他、天気の良い日は遠くに山地や透き通った空を望む事ができます。ホールで接客をしてくれるのはウエイトレスさん。そうです。〝古き良き昭和のウエイトレスさんの制服を着たウエイトレスさん”です。

その他食器や内装、もちろん料理の味をふくめて、1960年代から変わらない雰囲気をそのまま感じる事ができます。料理を待っている時間に周りを見ると、家族連れから若いカップル、老若男女問わず本当に幅広い層のお客さんが食事を楽しんでいます。その中で、数あるメニューの中から多くのお客さんが注文しているメニューがある事に気がつくはずです。

▲定番のナポリかつ 870円

▲名物ソフトクリーム 230円

マルカンビル大食堂名物の〝10段巻きソフトクリーム”です!高さ約25㎝、割り箸を使って食べるこのソフトクリームは、ウエイトレスさん達が運ぶトレイの上にたくさん乗せられ、各席へ次々と配られていきます。他にもボリュームたっぷり定番のナポリかつや辛口のあんかけが人気のマルカンラーメンなど、迷った時はコレというメニューもあります。

マルカンビルは現在6階の大食堂の他、駄菓子屋やカフェが入る1階と、2階と地下1階の一部のみ営業しており、マルカングループの経営店舗は別にありますが、若い有志が残し引き継いだマルカンビル大食堂、皆さんも是非一度足を運んでみてください。
(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

岩手◆平泉町/伝統芸能 ~ 鹿踊 ~ 【北の国から・制作スタッフ進行日誌】

この記事の投稿者: 編集

2022年5月20日

▲中尊寺の金色堂。

奥州の藤原氏を彷彿させる「平泉」。中尊寺の金色堂へ向かう途中〝タンタンタン♪”と太鼓の音が聞こえてきました。音のする方に目を向けると、落ち武者のような髪と鹿の角をはやした被り物に、和柄の衣装を身にまとって、大きな太鼓を叩きながら踊っている集団が近づいてきました。

その集団にはすぐに人だかりができ、踊りが始まりました。初めて見る迫力のある踊りと中尊寺という非日常的な場所のせいなのか、まるで平安時代にタイムスリップしたような錯覚に陥り、最後まで魅入ってしまいました。

▲中尊寺での鹿踊。

鹿踊(ししおどり)は今年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』にも出てくる源義経公主従の鎮魂のための踊りが原点とされています。それが奥州の各地に伝わり念仏歌とともに踊る亡魂鎮送の念仏踊が風流化したものが鹿踊だそうです。

現在は特別な行事やイベント時にのみ踊りが見られるそうです。是非一度は見てほしい日本の伝統芸能です。また毎年平泉町では5月に「春の藤原まつり」が開催されます。(本部 井上 美穂)

栃木◆那須/今年で25年目!恒例味噌づくりイベントの報告【那須高久・里山日誌りたーんず】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子

2022年5月17日

3月26日 味噌仕込みイベント 25人参加

長い事やっている味噌仕込みイベントも今回でちょうど25年になります。今ではそれぞれの家族関係も変わり、「一桶(約30㎏)では多すぎて食べ切れない」ということで、隔年や知り合いとシェアするという人など様々です。それでも毎年参加する人達の数は変わりません。

そんな中で、最初から毎年参加の「皆勤賞」の方が何人かいらっしゃいます。その中のひとりは、知り合いに自慢のお味噌をあげたところ、あまりの美味しさに自分でも作りたい!と三年前からお友達と4人で参加しています。


いつもイベントがある度に気になるのが「お天気」です。週間予報では「週末にまとまった雨が降るでしょう」と言っていたが日々変わり、土曜日の午前中は、雨が降らないという嬉しい予報になりました。

朝4 :30大釜に火を点ける。

すぐに燃え上がったので、太い薪をくべ安心してその場を離れました。時々遠くから炎を確認できたので、そのままにしていたところ、予定の時間(7 :00)になっても吹きこぼれてこない・・・これは大変と急いで杉の枯枝等をくべて火力を強めると吹きこぼれが始まったので、ホッと一安心です。

開始時間になんとか間に合って、いよいよ今年の味噌仕込み開始です。幼稚園の年少さんからお母さんと一緒に参加している男の子がこの春小学1年生になるとか・・・。双子の弟さんも3歳になり、今ではすっかりお兄ちゃん気取りで「玄米糀と白米糀、2つ作るんだよ!」とやる気満々です。小耳に挟んだ情報では、味噌の中に入っている丸大豆が大好きで、毎朝味噌汁を食べる時にこれが入っていると「当ったりー!」と大喜びしているそうです。

この話を披露している私の横にいた仲間が、近くにあった大ザルから「煮大豆」をひしゃくで掬い男の子の前に空けると大喜びで拾って食べ始めました。

▲今春小学1年生になる男の子も今ではベテラン?お母さんのお手伝いを頑張っています。

その後、丸大豆が挽き大豆と混ざって見えなくなると、挽き大豆でおにぎりを作り口に頬張り、お母さんに注意されていました。私の作る田舎膳が大好きとかで、孫の様に可愛い男の子です。

参加された皆さんベテラン揃いで段取り良く仕事がはかどりました。皆さん自分の味噌を仕込み終えると、後片付けをし、明日の大豆を洗い浸してくれました。

「今夜から朝方にかけて風が吹いて荒れるらしいよ?!」と誰かが言ったのでテントが飛ばされない様にとすぐに横の立ち木にロープでしっかりと括りつけ、クモの巣状に四方八方に張り巡らしてくれました。しっかり対策をしてくれたお蔭で心配なく次の日を迎える事ができました。

▲それぞれ思い思いに自分の味噌仕込みを段取り良くやっています。ベテラン揃いで味噌作りの師匠・日野屋さん(写真中央右のマスクの男性)も安心して眺めていられる~と言ってました。

3月27日 22人参加

昨日の疲れが出たのか今朝は4 :30まで朝寝坊してしまいました。急いでテントの中に行くと昨夜雨と風が吹き荒れたらしく、テントの中の薪や焚き付け等が湿気っている・・・。

暗闇の中、懐中電灯の明かりを頼りに乾いた薪と焚き付けを見つけ、釜口に突っ込んで火を点けるとすぐに燃え上がったので、ひと安心です。空を見上げると三ヶ月のおぼろ月で今日のお天気は大丈夫そうです。

予定の時間(7:00)よりちょっと遅れて大釜の蓋が吹き上がって大豆の汁が吹きこぼれ始まりました。ここからは弱火にして蒸し煮にするのですが、焦がさない様に火加減を見るのが大変で最後まで気が抜けません。

予定の時間になると、いつもの様に「サァー始まるよー!」と大きなザルに入った熱々の煮大豆が運ばれて来ると、今日の「味噌仕込み」の始まりです。

仲良しの三人組の女性達は大きな桶の中に頭を突っ込んで混ぜ合わせ中です。マスクをしているせいか息を弾ませながら自称18歳の女子会だそうです。1年ぶりの再会は積もる話に時を忘れているようです。

▲仲良し三人組の女性達は息を弾ませながら自称18歳の女子会とか・・・。

今日参加された皆さんも今ではすっかり味噌仕込み職人?で何のトラブルも無く順調に終わりました。いつもは田舎膳の昼食を食べながら和気あいあいと情報交換するのですが、今年もいつもの田舎膳のお弁当をお持ち帰りしてもらいました。

▲味噌の神様が住み着いている?年季の入った木桶と重石。私より早くからここに居ます。

お疲れ様でした。

サァーこれからは我が家の味噌と皆さんの預かり味噌の始末をします。我が家の分は昔から木桶で熟成させます。鎌倉に住む次女の所でも昨年、以前から持っていたという手作り木桶に、こちらから送った「味噌の素?」を仕込みました。

途中部屋中味噌の香りが漂ったらしいが無事味噌になったとか・・・。今年は木桶が無いのでこちらで仕込んで「見本?」で送ろうと思います。ジューシーな味噌(1年もの)が大好きな次女は自分の手元にあればいつでも食べられると大喜びです。(那須店 高久タケ子)

▲イベント後のテント。今年も無事に終了しました。みなさん来年お会いしましょう。

 

東北◆福島/食べ飽きるほど山菜が食べたい【地域深掘り・のぞむ生活紀行】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2022年5月14日

毎年、ゴールデンウイークは親族が多い東北を転々廻り山菜採りに励みます。日の出と共に叔母と山へ入り、袋いっぱいになるまで互いに下山の意思はありません。私は専ら「タラの芽」を探します。トゲのある特徴的な木は、山菜採り初心者の私でも直ぐに見分けがつくだけでなく、採れたてを天ぷらで食すのが至福の時です。

山菜採り上級者の叔母は「わらび」、「ゼンマイ」、「根曲がり竹」、「フキ」等々何種類もの袋をぶら下げて来ます。何年経っても種類・量ともに完敗です。中でも「ミズ」と言われる山菜は東京ではお目にかかれないご馳走で、シャキシャキとした食感は色々な料理に利用でき東北を代表する食材の一つです。

長いコロナ禍でなかなか行けませんが、新緑が芽吹きだすとソワソワするのは変わりません。広い庭があれば、一面タラノ木を植えたいと思うものの、東京暮らしでは夢のまた夢。以前に福島の物件に「タラノ木」があり、「春に採っても良いですか?」と尋ねたところ「東京の人は変わってるね。こっちじゃ食べ飽きたよ。」と、何とも羨ましい限りです。

私も移住したら是非食べ飽きたいものです。(本部 長内 望)

▲桜が咲くとタラの芽を探す。

東京◆本部/無理だと思っていたコトが案外と【本部スタッフ・日々の業務より】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2022年5月11日

五月になりました。

いろいろな事が例年とは違う昨今ですが、新緑はいつもと変わらず美しいですね。

多くの会社でテレワークが実施され、「無理だ!」と思っていたコトが案外出来たり、想像していたのとちょっと違っていたり、思いがけない経験もたくさんありました。

「テレワークが出来るようになったので、生活拠点を都会から移そうかと思う。」

「拠点を二つにして生活しようと思う。」

ふるさと情報館にも、いろいろなご希望がよせられるようになりました。住まいを考えるのは大きい事ですが、まずは自然の中に出掛けてみるのはいかがでしょうか。

芸能人のソロキャンプがすっかり一ジャンルとして定着し、アニメ『ゆるキャン△』などで、キャンプの敷居もずいぶん低くなりました。今年のゴールデンウィークは天候に恵まれ、昼キャンや一日キャンプから挑戦した方もいらっしゃるのではないでしょうか。

里山や林を散策するだけでも気分が変わり、自然の中でゆっくり出来る幸福を感じます。(ふるさと情報館 杉田 玲子)

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ヒロシちゃんねる
https://www.youtube.com/channel/UC_ak3ZurSDtT3Kv1RFdrgiA
キャンプ西村チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCtUrueNga0A8dSqByQpR4Fg
藤森慎吾のYouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC25Ah0_XF2lOUwWV9VSfl2g
アニメ『ゆるキャン△』ポータルサイト
https://yurucamp.jp/

長野◆飯田/まだまだある信州の7年に一度のお祭り【信州蓼科・タイムカプセル】

この記事の投稿者: 信州蓼科エリア案内人/ 星野 登美夫

2022年5月9日

▲飯田市の夜景は味わい深く、是非宿泊旅行を検討して頂きたい。

ここ信州では、今年7年に一度の開催される行事として、善光寺の「御開帳」、諏訪大社の「御柱祭」、穂高神社の「式年遷宮祭」、飯田市大宮諏訪神社の「式年大祭」に合わせて行われる「飯田お練りまつり」があります。

今回は諏訪大社「御柱祭」の先駆けとなる3月25日から27日迄開催された「飯田お練り祭り」を紹介します。このお祭りは諏訪大社を一之宮と仰ぐ信濃国にあって、祭礼において度々神役に勤仕し、諏訪本宮の祭政を預かってきた由緒ある大宮諏訪神社の7年に一度の「式年大祭」で、諏訪大社の「御柱祭」に合わせて開催されるのが「飯田お練りまつり」です。

毎回約30万人の見物客が集まり、また飯田の各町内や近郷から参加する約30団体が「獅子舞」や「囃子」、「踊り」などを演じました。その中でも格式百万石の長さ100m、参加人数120人の大名行列と、他の獅子舞に類を見ない日本最大の全長25mの胴体を表す屋台を背負って30㎏の獅子頭を操る独特の「東野大獅子の獅子舞」、これが最大の見所。

なお、これらを演じながら飯田の街筋をゆっくりと「練り歩く」事から「お練りまつり」と言われるようになったとのことでした。今日まで数百年続けられており、信州の民族芸能の宝庫と言われる南信地域の代表するお祭りです。次回の7年後の大祭に是非見物にお出かけ下さい。(信州蓼科エリア案内人  星野 登美夫)

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飯田お練り祭り 
https://oneri.iidacci.org/
七年に一度の特別な三日間。この瞬間を見逃すな

山梨◆八ヶ岳/葉桜の候、5月のお知らせ【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2022年5月5日

▲田んぼの代掻き(しろかき)。奥に八ヶ岳の姿(北杜市大泉町)

5月最大のイベントといえば「ゴールデンウィーク」ではないでしょうか。4月末から5月初めにかけてのこの長期休みは、お盆、正月休みと並ぶ国民的な行事と言えますね。

4月から年度が変わり、生活や仕事環境が大きく変わった人にとっては、やっと一息つける、砂漠の中に現れたオアシスのような休暇となるかもしれません。5月病という言葉がありますが、部署異動、転勤などといった大きな環境変化が自分自身に無くとも、4月というだけで色々な変化があったかと思います。

「毎日聞いていたラジオのDJ が変わった」、「新しいテレビドラマが始まった」というものから、「上司が変わった」、「同僚が増えた」、「仕事先の担当者が変わった」と仕事に直結する変化があった人もいるでしょう。一緒に暮らすご家族の生活が変わったかもしれませんね。

今年の4月は電気、ガスといったライフラインの値上げ、日用品の値上げも沢山ありました。物心ついた時から10円だったうまい棒もついに値上がりをしました。まだコロナ禍の先は見えず、たった一人の人間の暴走でも、それが一国の大統領であれば戦争が起きてしまうという現実も目の当たりにしました。気候の変わり目でもありました。自分は何も変わっていなくとも、周りの変化により、案外、私達は疲れているかもしれません。

▲大空を泳ぐ沢山の鯉のぼり。(北杜市高根町、道の駅「南きよさと」)

この連休は、自身を振り返り、体調を整える良い機会となりそうです。体調を整えるということは、ただ家でじっとしていることとは限りません。むしろ外に出て、体を動かし、気候の変わり目を肌で感じることも大事なのではないでしょうか。

そういった時に、最適なのは自然の豊かな場所かもしれません。4月にあった色々な雑事も、自然の中で、その自然のリズムに向き合うことで、自分のリズムを取り戻せることでしょう。

さて北杜市の「ゴールデンウィーク」といえば、道の駅「南きよさと」の鯉のぼりが印象的です。国道141号沿いの谷間に約450匹の鯉のぼりが風を受けて大空を泳ぐ様は見事なものです。ここ最近ではドッグランも出来て、ワンちゃん連れの方にも人気のようです。

▲夕暮れ時の田んぼ。水面に夜空の青色が写る。(北杜市高根町)

田園エリアに目を向けると、この連休を利用して行われるのが田んぼの水入れです。冬の間、干乾びた地面が見え、ひっそりとしていた田んぼですが、水が入ると印象が大きく変わります。

風が吹けば一面がキラキラと輝き、風の無い時は青い空や遠くの南アルプスの山々が映り込みます。夕陽の赤、夕暮れの青を映す様も美しいものです。田植えが始まるまでの短い期間でしか見られない景色となります。北杜市を訪れた際は、是非目を向けていただければと思います。良い休日をお過ごしください。(八ヶ岳事務所 大久保 武文)