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栃木◆那須/みんなほっこり? 久々の田舎膳です【那須高久・里山日誌りたーんず】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子

2020年11月22日

▲天気の良い秋の1日。枝豆は食べ頃、白い蕎麦の花が一面に咲いている。

9月21日 枝豆の収穫祭と蕎麦の花見 21名

今日は待ちに待った「枝豆収穫解禁?」の日で、「ちょうど食べ頃ですよ」のお知らせの日です。先日「枝豆食べ頃になるけど、収穫祭どうするの?」と仲間から声があり、蕎麦の花が見頃なので収穫祭と花見を兼ねて畑でやる事に・・・。私はここ数ヶ月、田舎膳を作る出番がなくて寂しい思いをしていたので、思わず「お弁当作りは私に任せて??」と気合が入ってしまいました。

昨日、枝豆班長さんが急ぎの連絡で「都合の良い人だけ集まって下さい!」と声を掛けたところ全員で21人も集まりました。枝豆畑と蕎麦畑の間の通路に軽トラックを止め、その荷台にコンパネ2枚を敷いてとりあえずのテーブルを作りました。その上に私の作った栗おこわと田舎膳弁当、そして仲間から差し入れのケーキ、果物、手作りまんじゅう等が所狭しと並んでいます。見頃に咲いた蕎麦の花をバックに記念の集合写真を撮った後、テーブルの所に集まり、枝豆収穫を無事迎えられたことに感謝し「お疲れ様でしたー」とお茶でカンパイしましたが立食なのでゆっくりできず皆さんお持ち帰りされた様です。コロナ禍のご時世で形ばかりの収穫祭と蕎麦の花見でしたが、何ヶ月も皆さんにお会いしてなかったので、久しぶりに見る元気な笑顔にほっとひと安心しました。

▲親戚・知人に送る枝豆を収穫中。「おいしかったよ~」の言葉を聞くのが張り合いになるとか・・・。

軽トラックから少し離れたところに幸せを絵に描いたようなファミリーが私のお弁当を広げて食べています。両親と男の子3人(6歳と1歳6ヶ月の双子)で家族全員私の田舎料理のファンとかで、栗おこわや里芋の煮染め等喜んで食べていました。おなかが満腹になると少しもじっとしていません。お兄ちゃんが蕎麦畑の中に入ると、双子ちゃん達もすかさず後に続き、お父さんに注意されるとすぐ止める。と思いきや収穫の終わった畑の中に寝っころがるとすぐ真似して3人で土だらけという元気の良さです。

近くにいる大人達は孫を見る目で見守っていると双子ちゃんの1人が急に泣き出した・・・「何事か?」と聞くと草で指を切ったとかで、もみじの様なちっちゃい指先から血が出ています。それを手当てしているお父さんは、初めての痛みと出血を「痛いの分かって良かったねー」と優しく言っていました。

▲お父さんお母さんはチビちゃんを優しく手当て中です。

これを見ていた大人達はノビノビと自然体の子育てに感心し、ほのぼのとした親子に拍手喝采です。子供たちのお父さんは最初の子供の時は宝物を磨くように大切に育てたそうですが4年後、双子が生まれ3人になると手が掛かり構ってやれない状態になり鷹揚になったとか・・・。久しぶりに元気の良い子供達を目で追っていると動きのない日常生活を送っている私には刺激になったのか、ちょっとだけ活気付きました。

▲お花畑にちょうちょが。

その後、畑にぽつりぽつり収穫する人達が集まり、それぞれ親戚、知人に送る枝豆を収穫しています。届いた人たちから「おいしかったよ?!」の嬉しい言葉を思い浮かべそれを張り合いにしているとか・・・。私の知り合い等は届けた枝豆を後の楽しみに冷凍保存しようと塩ゆでし、サヤから出していると隣で見ていた2歳になる孫娘さんがそーっと手を出し1粒口に入れて食べたところ初めの味に美味しいと思ったのかパクパクと手が止まらなくなったとか・・・。枝豆仲間のまわりの人たちは旬の味?としてこの時期幸せ気分に浸かっている事でしょう。

▲軽トラックの荷台にコンパネ2枚を敷いたテーブルに並んだ栗おこわ、田舎膳弁当、その他。

9月28日 はさ掛け(天日干し)

もう労力的に無理かなーと思い、今年から「はさ掛け」を止めることに心を決めたのですが、稲ワラや籾もみ殻がらが欲しいという声に急きょ今年もやる事になりました。今では珍しい「はさ掛け」ですが、さすがに手刈りは出来ないのでバインダーで刈り取った後、はさに掛ける作業です。毎年お手伝いして頂いている仲間達は仕事の手際がよく、思いの外早く終わりました。

▲急きょやることになった稲刈り。何一つ無駄なものがない稲。天日干しのお米は美味しいですよ~。

よく考えてみると自然乾燥の美味しいお米、稲ワラ、籾殻、米糠と何一つ無駄なものが無いことを今更ながら知りました。味噌作りの時お世話になっている日野屋さんが麹を作る時使用するそうで「今では稲ワラを見つけるのが大変で貴重なんだよー」と稲ワラ欲しい組の仲間になりました。(那須店 高久タケ子)

栃木◆那須/みんな笑顔で、手作りのごちそうに舌つづみ【高久の里山日記リターンズ】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子

2018年1月12日

10月9日 はさ掛け作業 参加者16人

こちらに移住された方や週末に来られる皆さんに手を借りて、今年も天日干しのはさ掛け作業をやりました。はさ掛けで穂先を下向きに掛けてかわかすと、穂先に自然の恵をたっぷり蓄積させ、手間暇を掛けた分だけ旨味になるそうです。


心配していたお天気も朝のうちは霧が立ち込めていましたが、次第に昼頃には日が射して良い天気になりました。このところ雨が多かったので足下が泥濘み、人もバインダー(稲刈り機)も身動きが取れず四苦八苦することが時どきありました。

バインダーが刈り残した稲株が沢山あるのを見つけた私の同級生のいっちゃんが、

「これもったいないから手刈りしよう~」

と側にいた人達に声を掛け泥濘みの中の稲刈りが始まりました。

浦和に住む孫娘達も、いっちゃんの指導で泥だらけになりながら頑張ったようです。田んぼ仕事の時「この一株が、お茶碗一杯のご飯になるんだって・・・」と孫娘達にかならず言い聞かせている言葉を、今回はいっちゃんが作業をしながら代弁してくれたようです。孫娘達は田植えと稲刈りだけの参加ですが、ちょこっとでも手掛けるとご飯の味が違うらしい。

今回作業した30アールの内、10アールの田んぼを、私達と共同で作付けしていた仲間から「74才になり、体力的に限界なので今年限りで田んぼ作り卒業するわ~」と引退を告げられました。来年のことをあれこれ考えた結果、稲ワラと籾穀の欲しい人は、稲刈り手伝いに来てもらうことに・・・と勝手に決めてしまいましたが、大丈夫なのかな?とちょっと心配です。

11月11日 コンニャク作りイベント 参加者28人

朝のうちパラパラと雨が降っていましたが、集合時間の頃には止み、今度は肌寒い風が吹きちょっと心配でしたが、コンニャク作りに集中している皆さんは「これしきの風なんか何のその!」と頑張っていました。 最初から参加しているベテランさんが、初めて参加の人達に手取り足取り親切に教えてくれているので大助かりです。

コンニャク作りは、細かく切ったコンニャク芋をミキサーにかけ、鍋に入れて焦がさないようにかき混ぜます。鍋を火から下ろし、その中に凝固剤の石灰を入れ、よ~く練り合わせ箱に入れて固め、冷えたら切り分けてゆがき水に浸して出来上がりです。

今まで何度も参加している男性Aさんが、ゆがき終わったコンニャクが浸してあるバケツから袋に移しながら「良いコンニャクができて安心したよ~」とニコニコ顔で独り言をつぶやいています。実は今朝出掛けに「毎回ダンゴのような不出来なコンニャクを持ち帰ってくるけど、今回ダメだったら次回は参加しなくていいよ!」と奥さんに言われたとか・・・。これを聞いた時、今まで気づかずにいてごめんなさいね、と謝りました。


炭火で魚を焼きながら我が家の畑でとれたサツマイモ「ベニハルカ」を焼き芋に、、、おいしかった~!!


昼近くになると「うどん煮えたよ~!」の声が掛かり、いよいよ手作り醤油の出番です。醤油絞り機の槽ふな口くちから滴り落ちる生の醤油を汲んで来て、茹でたうどんにかけて食べるのです。


搾りたて醤油とネギ、カツオ節の入ったお椀と箸を両手に持って鍋の周りに集まり、競い合うように箸が伸びます。あちこちからうどんをすする音と「うま~い!」「おいし~い!」の声が飛び交い、何度もお代わりをする人の姿を見ていると何だか嬉しくなります。

その後すぐ昼食ですが、「うどんで満腹!」といいながらも「天日干しの米を羽釜で炊いてできたお焦げに、搾りたて醤油をかけて食べるなんて、こんな贅沢ないよね~」と別腹に入れていたようです。


この会話を小耳に挟んだ私は「こんな素朴な食事が贅沢? 信じられな~い!」と思いました。「いつもダンゴのようなコンニャクを持ち帰る」と奥さんからクレームのついた男性Aさんを見送る時、今回は褒められるかな?と他人事でない気がしました。

皆さんお疲れ様でした。(那須店 高久 タケ子)

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