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東京◆本部/廃村に咲く花 ~アナザースカイ・北海道 ~【本部スタッフ・全国乗り鉄漫遊記】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2022年6月30日

▲美深町のトロッコ王国に咲くルピナス。

みなさんは「6月の花」と言えば何を連想されますか?

一般的には紫陽花やラベンダーなどの紫色の花が代表的ですが、個人的に連想してしまう6月の花としてルピナス(別名昇り藤)も挙げられます。

この花は国内では主に北海道で多く見られる花で、紫だけではなく白やピンク、赤などグラデーションがとても美しい花です。原産は北米やヨーロッパなどの外来種で、日本には園芸植物として持ち込まれた経緯があり、冷涼な気候が適していたこともあって、シーズンになると道内の至る所で見ることが出来ます。

ところがルピナスは山奥の無人地帯でも見られ、園芸植物にしては不自然な場所に咲いていることも多々あります。実はそのような場所でもかつて集落があり、人々の営みがありました。

北海道も札幌への人口一極集中が問題となっており、以前は林業や炭鉱で賑わった山間部では、今では廃村となり見る影もなくなっている地域がたくさんあります。しかし人々が消えた場所でも未だに咲き続けるルピナス。今となってはルピナスがかつて確かにそこに人が生活していたことを証明する一つの要素となっているのです。(本部 髙橋瑞希)

▲1997年生まれの25歳です。
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はじめまして。この度、ふるさと情報館の一員となりました、髙橋瑞希と申します。私は小さい頃から旅行が趣味で、大型連休の時にはよく公共交通機関を使って日本全国を旅して回っていたことから、もはや日本中至るところに地元のような感覚が出来てしまったほど旅行が大好きです。

また昔から現在に至るまでずっと集合住宅住まいだったことから、いわゆる一軒家というものに憧れがあり、友人や親戚などの家に訪問することが好きだったこともあって、学生時代は建築系の勉強をしていました。そういったことから、自身の地理の知識を活かしながら一戸建て住宅に関わる仕事がしたいと思い転職活動をしたところ、唯一自分の本当にやりたかった仕事が叶う「ふるさと情報館」の求人募集を見つけ、この度ご縁がありまして入社しました。

社内最年少ということもありまだまだ社会経験も未熟者な私ですが、全国各地への土地勘を活かして、お客様のご希望に沿った最適なご提案を出来ればと思いますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
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東京◆本部/新たな時代・新たな働き方、好きな場所に住める自由【地域深堀り・のぞむ歴史紀行】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2020年7月15日

職種にもよりますが、テレワークが普及し会社に出社しなくても仕事をする方が増えてきました。会社に行く必要が無くなれば、通勤の制限が無くなり、わざわざ満員電車で押し潰されたり、通勤渋滞の中で運転する必要もありませんので、好きな場所に住める事になります。

最近は、「インターネット環境があれば何処でも良いので、眺めが良い場所に住みたい」と言う方も多く、移住定住して頂いています。勿論、農業をしたいからと移住する方もいますが、一昔前から比べると働き方の選択肢は増え、東京に行かなくても買い物が出来ます。

「便利」の定義は「好立地」と言う時代は終わりを迎えるのかもしれません。「新しい時代」「新しい働き方」が、拡大すれば都市の一極集中の時代が終わり、魅力的な地方への人口移動が起こるかもしれません。いつの日か「都会に住みたいなんて変わってるね。」と言われる時代が来るかもしれませんね。(本部 長内 望)

長野◆蓼科/人口減少社会の先に・・・東京出張の帰路に思ふ【信州蓼科・タイムカプセル】

この記事の投稿者: 信州蓼科エリア案内人/ 星野 登美夫

2017年4月14日

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先日東京出張のおりに本屋を覗いたところ、真っ先に目に付いたのが『老いる家 崩れる街』という書籍でした。

現在800万戸の空き家が、わずか15年後には2100万戸を超えるというタイトルで、やはり不動産を取り扱うという仕事柄興味もあり即購入、帰りの電車の中で一気に読みました。

「人口減少社会」なのに「住宅過剰社会」という不思議な国に住んでいるという前書き。詳しい内容は割愛しますが、たしかに地方では、各市町村がこぞって人口増加を目指し、各種イベントや行事を宣伝し、地域の特色などアピールに一生懸命です。しかしこの人口減少が続く中で、限界集落の増加は避けられない状況になっています。

ふと、先日知人の紹介で地元農家のご夫婦を訪ねたことを思い出しました、この方は田畑約1町歩を耕作してましたが、ともに80才近い高齢者となり、これ以上耕作が出来ない、そしてこの先どう生きていったら良いのかわからないとの相談を受けました。娘さんは関西にお嫁に行って帰ってこないそうで、大きな屋敷にお2人で住んでいるのも大変との話でした。

0414soudan※写真はイメージ。

お話をしながら、この方達もいずれはいなくなってしまい、そのままこの大きな住宅は空き家になってしまい、それは時間の問題なのだと感じました。そして、このような状況に置かれている人達が大勢いると思うと、将来を悲観的に考えてしまいました。

国や自治体、私達も知恵を出し、現状を脱するべく早急に手を打つ必要が求められている、そう強く感じるところです。 (信州蓼科店 星野 登美夫)

※情報誌掲載の文章に加筆・修正してあります。