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山梨◆八ヶ岳/立春の候、2月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】 

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2026年2月5日

▲青空のした雪をかぶった南アルプス。(山梨県北杜市)

2月4日が暦の上では春が始まる日、立春となります。

一方で北杜市の2月は、まさに冬の真っただ中で、春の兆しはまだ少し先の話。日中の最高気温が5度を超えることは少なく、朝は氷点下5度を下回る冷え込みが続きます。

面白いもので、こうした寒い時期だからこそ魅力が増すものがあります。

代表的なものが温泉。北杜市は公共の温泉施設が大泉町と白州町に2軒ずつ、武川町、小淵沢町、明野町と須玉町にそれぞれ1軒あります。人口約4.5万人の市に公共温泉が8つもあるのは恵まれすぎではないでしょうか。

冬の寒い時期に入る温泉は、格別に気持ちが良いものです。ストーブやエアコンで部屋を暖めていても、体の芯は徐々に冷えていきます。温泉に入ると、その冷え切った体が芯まで温まっていくことに気付きます。そして体が緩むと、心まで緩んでいくのです。心のこわばりの原因は寒さ以外かもしれませんが(笑)、確実に体と心は繋がっていることを実感します。

体が喜ぶ。心がほっこりする。気持ちが良いとはこのことだと思います。

▲山梨の郷土料理「ほうとう」。小作では鉄鍋で提供される。

同様に、この時期に体が欲するのが「ほうとう」です。

ほうとうは、山梨県を代表する郷土料理で、平打ちの太い麺を、たくさんの具材と味噌で煮込んだ料理。山梨県は大部分が山であり、かつては米づくりに不向きな土地でした。その中で米の代わりに食べられたのが、小麦粉を使ったほうとうだったようです。

ほうとうの特徴のひとつは、麺の打ち粉を落とさずにそのまま鍋に入れ、麺の湯切りをしないこと。当時は水が貴重だったり、調理の手間を減らすといった、生活の知恵が料理に反映された結果のようです。

結果、麺の粉が溶けて、汁にとろみが出て、体が芯から温まります。まさに寒い冬にぴったりの食べ物。スーパーでは、うどん、蕎麦と同様にほうとうの麺が売られ、今でも山梨の家庭での日常食。

▲小作の清里高原店。入口横に「かぼちゃほうとう」の漢字。

そんなほうとうを気軽に食べられる飲食店が小作です。県内に何店舗かあり、北杜市の清里高原店によくお世話になります。

一人前にしては大きな鉄鍋に入って提供される熱々のほうとう。具の量に驚かされます。かぼちゃ、にんじん、白菜、じゃがいも、里芋、ネギ、椎茸、きゃらぶきにゴボウ。コシの弱い平打ち麺と、かぼちゃや芋のとろみ、ネギ、ゴボウのシャキシャキとした食感。これらが味噌のコクと塩味のスープで渾然一体となって、口の中に広がります。

途中から味変で、七味をかけると、更に味に深みがでてきます。気づけば体が温まり、汗をかき、上着を脱いでいる自分がいます。

素朴でありながらも深い味わい。寒さの厳しい北杜市の冬には、理屈抜きで体に染み入る料理。皆様も是非、体を温め、寒い冬を乗り切りましょう。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

山梨◆北杜市/甘辛、濃厚。「山梨の鳥もつ煮」【八ヶ岳スタッフ・日々の暮らしより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2026年1月29日

▲山梨名物「鳥のもつ煮」。

「鳥もつ煮」は、山梨県の名物料理、甲府周辺で昔から親しまれている郷土料理です。2010年には、ご当地グルメの祭典B‒1グランプリでグランプリを受賞しました。

「鳥もつ煮」は、戦後まもない昭和25年頃、甲府にある蕎麦屋の主人が、肉屋から「捨てられてしまう鳥のもつをどうにかできないか?」と相談されたのが始まりと言われています。

安くて美味しいものになるように試行錯誤し、醤油と砂糖でこってりと煮た「鳥もつ煮」が開発されたそうです。

「鳥もつ煮」は、鶏のレバー、ハツ、砂肝、キンカン(卵巣の未成熟卵)などのもつを使った甘辛い煮込み料理です。

甘辛い醤油ベースのタレで、短時間で照りが出るまで煮詰めるのが特徴。煮詰めることで、しっかりとした照りとコクが出ます。やや焦がし気味に仕上げるのがポイントです。レバー、ハツ、砂肝と、部位によって歯ごたえと味わいが違うのも「鳥もつ煮」の美味しさ。

▲スーパーで販売している「鳥もつ煮のタレ」

甘じょっぱい味付けで、お酒にも白いご飯にのせてもあうと、今では居酒屋や定食屋、蕎麦屋などで定番になっています。

また、「鳥もつ煮」のタレはスーバーでも販売されていますので、ぜひ味わってみてください。(八ヶ岳事務所 柳本朝子)

山梨◆八ヶ岳/新春の候、1月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】 

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2026年1月4日

▲冬の早朝。自宅の近くから見える富士山。(山梨県北杜市)

新年明けましておめでとうございます。2026年、令和8年の幕開けです。

昨年は前年に引き続き、ふるさと情報館八ヶ岳事務所には多くのお客様にご来店いただきました。誠にありがとうございます。

タイムコストパフォーマンスという言葉が日常に浸透し、限られた自分の時間を何に使うのかを、日々意識させられる今日この頃。ご自身の一度しか無い人生の中で、より深く、より長い時間を八ヶ岳南麓で過ごしたいという方が沢山いらっしゃる事を有難く感じております。

別荘利用、移住希望、二拠点居住なりと生活スタイルも、八ヶ岳南麓を目指す理由も人それぞれ。

ただ、ご見学に来られる皆様の共通点は、目がキラキラとして希望に満ちていること。前向きに人生を選びとろうとしている姿勢がヒシヒシと感じられるのです。

▲雪をかぶった八ヶ岳の上に広がる冬の青い空。(山梨県北杜市)

先日も70代後半の男性が、北杜市で乗馬を楽しむ為に、別荘を購入されました。現在も現役で働かれている多忙な身から、当初は都内から日帰りで乗馬に来られていたそうです。

ただ、中央自動車道の渋滞、日々や乗馬での疲れからくる、帰宅時の強烈な睡魔から車の運転が恐くなったとのこと。その後は、宿に泊まるようにしたとのことですが、仕事の合間に乗馬に行ける日が出来た時に、宿が取れないことも続き、思い切って別荘を購入しようと決心されたとのことでした。

聞けば、若い時から仕事人間で、全く遊んだ記憶もないとのこと。それが5年程前に乗馬に出会ってからは、もう楽しくてしょうがない。年下の奥様も同時に乗馬を始められ、もう手放せないライフワークとなったとのこと。夫婦仲が円満なのも共通の趣味があるからかもしれません。

新しいことにチャレンジし、自分自身の人生が豊かになっていく。そういった方と日々出会えることが、この仕事の魅力の一つだと思っています。

今年もそんな皆さまのお役に立てるよう努めてまいります。ふるさと情報館八ヶ岳事務所をどうぞよろしくお願いいたします。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

山梨◆北杜市/「山梨ヌーボー」解禁【八ヶ岳スタッフ・暮らしの歳時記】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2025年12月29日

▲「八ヶ岳ワインフェスタ2025」の様子。

山梨県は、日本の中でも世界に誇るワイン県で知られています。

山梨のぶどう栽培の歴史は1300年。先代から受け継がれてきたぶどう畑で収穫され、丹精込めて造ったワインが「山梨ヌーボー」です。

「山梨ヌーボー」とは、日本国有のぶどうの品種である甲州とマスカット・ベリーAで造られた新酒ワインで、洋食、和食を問わず、様々な料理と共に楽しめるワインです。

11月3日の解禁日に合わせて開催された、「八ヶ岳ワインフェスタ2025」に行ってきました。

リゾナーレ小淵沢で3日間開催され、山梨県産のワイン200銘柄が勢ぞろい。会場では、沢山のワイナリーが出店し、大勢の人がテイスティンググラスを持ち、多種多様なワインを楽しんでいました。

出店者には、立ち上げたばかりのワイナリー、そして若手の醸造家さんも多くいました。

▲ドメーヌ キョウコ ホサカさんのブース。

各ブースでは、ぶどうの栽培から完成するまでのお話、こだわりやワインに込められた熱い想いを、直に聞くことができました。

会場では、生産量が限られている珍しいワインにも出会え、素敵なひとときを過ごすことができました。

丹精込めて造られた唯一無二のワイン、ぜひ味わってみてください。(八ヶ岳事務所 柳本朝子)

山梨◆八ヶ岳/霜寒の候、12月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】 

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2025年12月5日

▲冬晴れの中、雪化粧をした南アルプスに目を奪われる。(山梨県北杜市)

北杜市の12月は、時間がゆっくりと流れるような静けさに包まれる季節です。

春の桜、ゴールデンウィーク、夏休み、そして秋の紅葉と、高原の爽やかな気候を求めて、多くの人が訪れた賑やかな日々が過ぎ去り、12月ともなると一気に落ち着きを取り戻します。平日はもちろん、週末でさえ車の数が減り、年末年始を除けば、中央道の渋滞にも悩まされることもほとんどありません。

自然の中にも静けさが広がります。カエルやスズメ、トンボ、シラサギなど、さまざまな生き物たちの生活の場となっていた田んぼ。稲刈りが終えた今は、カラカラとなった乾いた土が剥き出しとなり、生き物の気配がすっかり消えています。

清里高原で観光客の目を楽しませていた放牧の牛も、姿を見せなくなりました。

▲ふと天窓をみると雪の結晶が。(山梨県北杜市)

賑やかな季節が過ぎ、人や生き物の気配がさり、ただただ静けさが生活を包む。寂しいようでありつつも、毎年のサイクルが繰り返され、陽から隠の落ち着きのある場所へ戻ってきたという、安心感。ちょっとここで落ち着いてみなさいなと、誰かから言われたような安堵感のある静けさです。

一方で、静けさの中にも冬ならではの音があります。

冬にかけて八ヶ岳の東側と西側から北杜市へ吹き抜ける強風。日本海側からの雪雲は、北アルプス、八ヶ岳という山脈で遮られ、乾いたこの強風だけがこの地へ届けられます。夜になると、家を取り囲むように轟音を立てて吹き荒れる風。それが恐かった時期もありました。

ただなんというのでしょう、「静か」と「静けさ」は違うというのでしょうか。外界と家とを遮断するような風音、八ヶ岳おろしを聞いていると、より深い静けさを感じるようになりました。

▲庭のアナベルは自然のドライフラワーに。(山梨県北杜市)

そしてこの静けさに包まれた12月は、天候に恵まれる季節でもあります。

夏場は雲が発生しやすく、落ち着かない空模様でしたが、冬の八ヶ岳の南麓は、まるで毎日が晴天のような日が続きます。

夏場は雲に隠れがちだった南アルプスや八ヶ岳、富士山といった山々がスッキリとすんだ空気の中で、雪化粧をまとって見える日々は、なんとも贅沢です。

この静けさと、澄んだ空気の中で暮らす豊かさ。そんな北杜市の12月に、改めてこの土地の魅力を感じながら、自然と接しながら生きる魅力を感じる今日この頃です。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

山梨◆北杜市/蜜あふれる津金つがねのりんご【八ヶ岳スタッフ・暮らしの歳時記】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2025年11月27日

▲りんごが赤く実る、秋の風景。

北杜市須玉町津金つがね地区は、標高約700mの高地に位置し、八ヶ岳南麓に広がる、自然豊かな地域です。昼夜の寒暖差が大きいこの地域は、糖度の高い果実を育てるのに理想的な環境です。

「津金のりんご」は、9月から順次出荷が始まります。9月は「つがる」、10月は「早生ふじ」、「秋映」、「シナノゴールド」、「シナノスイート」、「ジョナゴールド」、「ぐんま名月」と、様々な品種が販売されます。

「津金のりんご」は、甘さと酸味の絶妙なバランス、シャキッとした歯ごたえ、そして豊かな香りが魅力です。特に「津金のりんご」の主力品種「サンふじ」には、多くのファンがいます。

11月に直売所に並ぶのは、この「サンふじ」。津金の「サンふじ」は、特に糖度が高く、蜜が入りやすいことで知られています。

▲色々な品種のりんご並ぶ直売所。

「津金のりんご」は収穫量が限られ、地元で消費されることが多いため、全国の流通は少なく、希少性の高いりんごです。

「津金のりんご」はまさに知る人ぞ知る一品です。ぜひ味わってみてください。(八ヶ岳事務所 柳本朝子)

山梨◆八ヶ岳/晩秋の候、11月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】 

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2025年11月6日

▲紅葉の山肌を背に農作業が続く。(長野県川上村)

時は刻々と過ぎ去り、季節は再び廻ってきます。北杜市は秋の盛りを迎えています。そして冬の足跡が刻一刻と近づいてきているようです。

春には標高の低い場所から高い場所へ、絨毯を広げるように桜前線が駆けあがっていきましたが、秋はその逆で絨毯を再び巻き直すように、標高の高い場所から低い場所へと紅葉の前線が移動をしていきます。

同じ場所にいて、たとえそこから動かなかったとしても、自然という世界は勝手に巡り、その様を見せてくれます。

今年の春から夏にかけては、仕事が忙しく、目の前の事をこなすことで、精一杯の自分がいました。今日が何月なのか、何日なのかも体の感覚とは一致せず、頭で生きているような生活。忙しさから今を生きているようで、今というものを見ていないような生活でした。

今年の夏の記憶は、映像というよりは、皮膚感覚でしょうか。ヒリヒリと肌を突き刺すような太陽光。元々、紫外線が強い地域ではありますが、皮膚が痛くなるという感覚は北杜市では初めてでした。

強い日差しの中では、のんびりと景色を眺めることもせず、ただ、ただ日差しが沈む夕方を心待ちにし、気温が一気に下がるこの気候に身をゆだねていた夏だったように思います。

▲紅葉の丘と夕日で染まる岩肌。(長野県川上村)

気付けば、そんな夏も終わり、今年は山に登ることなく、目の前には、ただただ紅葉が広がっています。

木々の葉が枯れる様子が、何故こんなにも美しく感じられるのだろうか。それは葉のそのものの色だけでなく、かつてその葉が新緑として芽吹き、深い緑となり木陰を作っていた様を我々が覚えているからでなないでしょうか。

自然は巡り、我々の目に、時は刻々と過ぎていったことを教えてくれます。古代ローマのストア派哲学者のセネカは、「人生は短いのではない。我々が多くの時間が浪費しているのだ。」と教えてくれます。

今年の私は、人生という観点では、時間を浪費していたのだろうと思います。せめて、この自然の営みである紅葉を楽しみ、今というものを取り戻したいと思う秋の日。

昨年出会った、川上村で山の全てが黄色に染まった景色。今年もこんな景色に出会いたいものです。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

山梨◆北杜市/北杜の秋、新そばの季節【八ヶ岳スタッフ・暮らしの歳時記】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2025年10月27日

▲畑一面に咲くそばの花。

秋の訪れとともに、山梨県北杜市では「新そば」の季節がやってきます。

標高1,000メートル前後この地では、昼夜の寒暖差や清冽せいれつな水がそば栽培に理想的な環境で、秋には地元で育まれた「新そば」が味わえます。

毎年、8月中旬から9月上旬に咲くそばの花。そばの花は、小さくて可憐な白い花です。八ヶ岳を背景に、白く小さなそばの花が畑一面に咲き誇る風景は、この時期の風物詩です。

▲「新そば」はこの時期だけの特別な美味しさ。

そして、10月下旬から11月上旬にかけては、いよいよ収穫された「新そば」が登場します。収穫されたばかりの新鮮なそばの実を使って打ったそばは、香りや風味が格段に高く、そば好きにはたまりません。

北杜市は、地元産そば粉を使用したお店が数多くあり、それぞれのお店のこだわりの「新そば」を堪能できます。

北杜市の「新そば」は、まさに秋の訪れを感じさせる味覚の一つ、この時期だけの特別な味わいです。(八ヶ岳事務所 柳本朝子)