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山梨◆八ヶ岳/初夏の候、6月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】 

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2024年6月8日

▲田んぼに植えられたばかりの稲が育つ。奥には僅かに残雪を残す南アルプス。(山梨県北杜市小淵沢町)

5月中旬から始まった田植え作業も6月初旬までくると、ほぼ全ての田んぼが完了しています。

冬の間は乾いて、カラカラの茶色い大地だった場所が、水をたたえ、小さな緑色の稲が育つ、命の水場へと変わります。

これから冬にかけて、カエルやトンボ、ザリガニ、野鳥など様々な生物が過ごす生活の場となるのですね。

日本人の心のふるさと、原風景ともいわれる田園風景とは、水と稲だけでなく、その周囲に交わる生き物がいるからこそ、魅力的なのかもしれません。

家の近くに田んぼがあると、雨が近づくと、カエルがオーケストラを奏ではじめ、カエルの鳴き声の後、雨が降り出したことに気づく。なんだか自然との中継ぎを生き物がしてくれているようで嬉しくなります。

▲森の中の林道。若葉の木々が緑のトンネルを作る

6月の気候は、最低気温は10℃を下回ることは無くなり、最高気温も25℃くらいと、朝は涼しくて日中は暖かい。体感として楽な時期といえるでしょう。

一方で梅雨の時期にかかり、日常では雨が気になるところですが、そのおかげで森の木々は生き生きとしているように感じます。

たまの晴れ間に森の小道に入ると、みずみずしい若葉の間から光が差し込み、緑のトンネルにいるかのようです。

▲木々に囲まれたウッドデッキで寛ぎのひと時を。

森に囲まれたお家の方であれば、若葉の輝き、風にゆれる様を見ながら屋外でお茶を楽しまれるのも良いでしょう。緑の森とウッドデッキの組み合わせは絵になりますね。

毎年、この時期になると足を運ぶのが、富士見町の入笠湿原です。

冬はスキー場として運営している富士見パノラマリゾート、このゴンドラに15分ほど乗ると、標高1800m程の高地に到着し、そこに山野草の高原が広がっています。

▲日本スズランの可憐な姿に癒される。(長野県富士見町)

この入笠湿原で6月に楽しめるのが、日本スズランです。その数、100万本。びっくりするような数ですよね。

市場で出回っているスズランはドイツスズランが一般的とのことで、日本スズランは一回りも二回りも小さい。

また2枚の葉よりも下に、隠れるように花を咲かせるため、上からは花が見づらい。その為、100万本という言葉からくるほど、ゴージャスな景色では無いのですが、その可憐さが逆に自然に感じ、私は惹かれるのでしょう。

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入笠湿原 富士見パノラマリゾート(富士見町観光サイトENJOY FUJIMIより引用)
・住所:〒399-0211 長野県諏訪郡富士見町富士見6666-703番地
・電話番号:0266-62-5666
・営業時間:8:00~16:30
・定休日:無休

山梨◆八ヶ岳/萌芽の候、3月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】 

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2024年3月9日

▲春は足元から。オオイヌノフグリと小さな菜の花。(山梨県北杜市)

3月を迎えました。

冬の底といえる寒い日々が過ぎ、日に日に気温が上昇していることが体でも感じられる、そんな季節となりました。三寒四温という言葉とおり、日によって気温が大きく上下するのもこの時期の特徴でしょうか。

気を緩ませるにはまだ早く、寒さへの緊張を解いてはいけないのですが、春へと近づいているという確信が、気持ちにもゆとりを生ませるような気がします。

北杜市に住んでいるものにとっては冬のイメージは悪くない。

空気が澄み切り、低い太陽高度により山の陰影がハッキリし、日々変化する山頂の雪化粧。富士山や南アルプス、八ヶ岳といった北杜市を取り囲む山々を、一番美しく魅せる季節が冬だからです。

日々の通勤時に暖かい車から眺める山々は、ただただ美しく、通勤時間なのか、山を眺める時間なのか、判らないほどです。

ただ一方で体は無理をしていたのでしょう。今年の冬は足の指先が霜焼けになり、随分と痒い思いをしました。霜焼けなんていつ以来だろう。雪山に行ったわけでもなく、少しの間、冷たい床に触れていただけなのにと、赤くなった自分の足をまじまじと眺め、大事に至らずに良かったと安堵しました。

▲ホトケノザが広がり紫の絨毯に。奥に南アルプス。(山梨県北杜市)

春が近づくにつれて、まず気づくのは体が緩むという感覚、続いて色彩に飢えていたという気づきでしょうか。自分が緊張をしているというのは、実は緊張がとけてからでないと判らないもの。色彩の飢えも同様のもののようです。

足元の緑が芽吹くのが3月頃から。冬の間は、茶色い台地だったものに、色が点々と増えていく。気が付けば新しい絨毯のように広がり、世界の色を変えていく。その時に初めて冬の間、自分は色に飢えていたのだと実感をする。

毎年繰り返される事なのに、それを忘れ、巡りあった時に、また感動をする。物忘れということも悪いことばかりではないと思う瞬間です。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

山梨◆八ヶ岳/向春の候、2月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】 

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2024年2月6日

▲晴天が続き、台地は乾燥、八ヶ岳は雪化粧をしている。(山梨県北杜市)

年間で最も気温が下がる、冬の底といえる時期となりました。

昨年の気象庁の記録をみると、1月下旬から2月中旬が最も気温が低く、大泉町の観測地点においてはマイナス10度までさがった日も何日かあったようです。

冬の北杜市というと田んぼや畑、家々の屋根にまで雪が積もった、白銀の世界のイメージを持たれるのですが、実際にはそういったシーンが見られるタイミングはごく僅かです。

▲南アルプスの上は頻繁に雪雲が発生。(山梨県北杜市)

基本的には晴天の日が続き、地面は乾燥し、カラッとした明るい里を囲むように、雪化粧をした山々がたたずんでいる。それが北杜市の冬の景色でしょうか。

ただ、明るいからといって、暖かいわけではないのが北杜市の冬。写真からは伝わりづらい寒さは是非現地でご体験ください。

厳しい冬を過ごしていると、暖かいというだけで楽しくなる、娯楽だと感じる感覚に至ります。

八ヶ岳おろしによる強い風と低い気温、外で作業をしていると、どんどんと体温が奪われていきます。

そんな中、家に戻った時の安堵感はかけがえのないものです。部屋の中ってだけで、こんなに違うのかと驚き、暖房のスイッチを入れ、やかんでお湯を沸かします。コタツはすぐに暖かくなるのが良いところですね。

▲ホッとする瞬間

お湯が沸くのを待つ間に、何を飲むかを考える。お茶かコーヒーか。コーヒーは入れるのが面倒で、コタツから離れる時間も多くなる。お茶にしようか。家にあるのは、紅茶、緑茶、焙じ茶、ウーロン茶、なんか薬草系もあったなと思う。身体が冷えた時に飲みたくなるのはほうじ茶が多い気がします。香ばしく広がる香りが身体をほっとさせるからか…。こんな風に思いを巡らすのも楽しい時間となります。

お茶を入れ、菓子箱から甘いものを出し、身体の中へ入れる。暖かい飲み物と甘いお菓子が体にいきわたり体の中から暖まるとともに、コタツが冷えた足先をじんわりと暖める。なんとも幸せを感じる冬の瞬間です。

▲冬の幸せ

仏教では、人は苦から解放される時に幸せを感じるというが、まさにコレがそうなのかと思うことも。

寒い環境に住んでいると、身体を暖めるというだけで、幸せを感じてしまう。暖かいは娯楽である。オシャレな薪ストーブである必要は無く、コタツだって、灯油ストーブだって、エアコンだって効能は変わりません。

冬の八ケ岳、暖かさをくれる自分の家が大好きになる季節です。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

山梨◆八ヶ岳/大雪の候、12月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2023年12月9日

▲冬の陽射しは角度が低い。暗い森の先に、煌々と輝く南アルプス。(北杜市高根町)

師走となりました。師走という響きだけで、なんだか慌ただしく、せわしない気持ちにさせられてしまいます。

毎年、気が付けば12月、そしてじっくり味わうというよりは、走り抜けるように過ごす感覚になるのは、年末というゴールが目前に迫り、それまでに決着をつけねばという気持ちになるからでしょうか。

八ヶ岳南麓の北杜市の気候でいうと、11月下旬から12月初旬に毎朝の最低気温が0度を下回り、別荘や長期間に留守をする場合は、水道管の凍結防止のために、水抜きをしないといけない時期となります。

地元ラジオにおいても凍結防止のために、蛇口をゆるめ水を少し出しておくようにという自治体の広報が流れたりします。都内で住んでいた時には聞かなかった話題です。

冬場の習慣として、北杜市に移住してから知ったのは、お風呂に水をはっておくというものです。暮らし始めてから2年程は、全くそういった事は知らずに、過ごしていたのですが、気温がマイナス5度を下回るような寒い朝に、お湯が出なくなるということが数回ありました。

そんな日は、朝風呂派の私は家での風呂を断念し、仕事帰りに公営温泉に立ち寄って帰るという生活をしました。

まあ寒い地域なので、それも仕方ないのだろう、たまに行く温泉はめちゃくちゃ気持ちが良いし、仕事帰りに気軽に温泉に寄れる北杜市は最高だ、なんてポジティブに思っていました。

ところがどっこい、お風呂に水をはっておけば、そんなことにはならないと、後から知ったのです。

▲冬の凛とした朝に、暖かな太陽が昇る。右奥に富士のシルエット。(北杜市高根町)

お風呂のお湯を沸かすのは、外にある給湯器。寒い朝にはこの給湯器に残っている水が凍ってしまい、詰まり、お湯が出なくなるのだそうです。

一方で、追い炊き機能があるお風呂については、水をはっておけば、気温が下がると、給湯器のポンプが自動で動き、給湯器内の水を循環し、凍結を防止する機能がついています。

なお、加熱はせずに水をポンプで循環させるだけなので、光熱費はほぼ変わりません。

給湯器の凍結は、故障へもつながり、それは大きな出費となります。冬になるとお風呂には水をはっておく、北杜市に移住してからの新しい習慣となりました。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

山梨◆八ヶ岳/清秋の候、10月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2023年10月12日

      ▲稲刈りを終えた田んぼ。奥には雪をかぶった南アルプス。(北杜市高根町) 

目まぐるしく季節の変化を受け入れる日々、それが八ヶ岳南麓の10月ではないでしょうか。

前半には稲刈りが最盛期を迎え、田んぼの様相が日に日に変わってきます。

黄金色の稲が次々とコンバインで刈り取られていく様はなかなかダイナミックで、稲が天日干しされている景色は清々しいものがあります。ただその後、天日干しされた稲も回収されると一転、寂しさのようなものが漂います。

そのころになると気温も大きく下がり、10月の中くらいには最低気温が10度を下回り、後半にかけては1度近くになる日も。秋の様相も気が付けば冬へ。涼しいと思っていた気候がいつの間にか寒いに変わっています。

10月後半には周囲を見ると標高の高いとこから紅葉で山々が色付いています。南アルプス、八ヶ岳の頭には積雪の様子も。毎年、薪ストーブの火入れの時期もこのころでしょうか。季節の変化を間近に感じられる北杜市の10月です。

▲縄文遺跡の跡地を試掘調査している様子。

■身近な縄文時代
八ヶ岳山麓は縄文文化が花開いた地域として、考古学好きな方には知られる場所。

北杜市、茅野市、富士見町には考古学資料館があり縄文土器の実物が見られ、当時の人々の暮らし方を知ることが出来ます。

ロマンのある話、でも現在の我々には関係ないよねと思うのだが、そんな縄文時代を身近に感じられるのが、意外にも土地の売買です。

北杜市では売買をする土地が、縄文遺跡の上にあるということが度々あるのです。現在は集落であったり、町工場であったり、畑や森だったりと一貫性がなく、はたからみても、縄文遺跡があるか見分けがつきません。

そこで、売買の際には埋蔵文化財センターという場所に照会をかけることになります。

標高が高いエリアでも該当することがあり、縄文時代は今より気候が温暖だったのでしょうか。

縄文遺跡の跡地に家を建てる際は試掘調査が入り、めぼしいものが見つかれば発掘、写真や記録を残して埋め戻して調査終了となります。調査費用は市が負担します。

以前、試掘調査に立ち会う機会がありました。試掘とはいえ、遺跡発掘、さぞかし繊細な作業をするかと思ったら、実際にはショベルカーでガツガツと地面を掘っていきます。かなり広い土地でしたが、作業は1日かからずに終了。それでも縄文土器のカケラが何点か見つかり回収がされました。

縄文人が住んでいた場所にまた現代の人が家を建てる。時代を超えた人の営みになんだか不思議な楽しさがあります。少し縄文時代が身近に感じられる瞬間です。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

山梨◆八ヶ岳/初秋の候、9月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2023年9月10日

▲稲穂が黄金色に輝く。先に南アルプスの姿。(北杜市大泉町)

夏が終わり、一足早い秋を感じられる季節となりました。

例年ですと、8月のお盆を頂点に気温が下がり、夏の終わりを感じながら8月下旬を過ごし、9月になると夏では無く、もう秋の足音が聞こえてきてしまう、それが北杜市の季節感でしょうか。

田んぼに目を向けると、稲穂がいつのまにか大きく育ち、穂が垂れています。稲穂の周りをトンボが飛ぶ様も秋を感じされる一因かもしれません。

また商店や道の駅ではブドウが並ぶようになり、味覚の秋、食欲の秋と舌の上でも秋を感じるのでしょう。

▲9月はエゾリンドウが美しい。(富士見町入笠山)

ブドウの流行りといえばシャインマスカット。酸味が無く、甘みとみずみずしさ、皮ごと食べられ、まさにデザートのようです。ただ、お値段が高いことが個人的にはネック。さらにいうと酸味が無いことが、フルーツ感を減退させているような気がします。甘さも上品なせいか、砂糖水のように感じないことも。まあ、気軽に買えない自分の難癖のようなものでしょうか。

そんな私がお勧めするブドウがベリーAです。ワイン用のイメージだったのですが、道の駅など生食用で見かけることも。シャインマスカットに比べ、粒は小振りですが、濃厚な香りと強い甘み、ほどよい酸味で、まさにブドウという感じがします。お値段も驚くほど安いのが嬉しい。

▲ブドウは秋の楽しみ。

こういった掘り出し物のブドウはスーパーでは見かけることが少なく、北杜市から足を延ばして、笛吹市、甲州市の直売所まで出かけると良いでしょう。

また、お昼くらいに着いたのでは遅く、目ぼしいものは売り切れています。早起きをして、開店時間に合わせて来所する気力が必要です。

少し頑張って美味しいブドウに出会いに行く、9月の楽しい休日の過ごし方の一つです。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

山梨◆八ヶ岳/大暑の候、8月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2023年8月8日

▲ひまわり畑がお出迎え。(北杜市明野町)

まだまだ陽射しを避けたい時期ではありますが、真夏の太陽の下には魅力的なのもあります。

そんな一つとして、お出かけいただきたいのが、北杜市明野町のサンフラワーフェスです。

茅ヶ岳の裾野にどこまでも広がる畑。その日当たり良好な畑に40万本ものひまわりが咲く、人気の観光イベントです。

今年は7月22日〜8月20日まで開催。コロナ禍で中止されていたのですが、昨年から復活しました。

サンフラワーフェスの魅力はひまわり畑の眺めは勿論ですが、北杜市ならではと言えるのがひまわり畑とその先に広がる山岳景観のマッチング。

会場は明野町の中でも標高の高いハイジの村のすぐ下。ここは北杜市でも南アルプスと八ヶ岳を同時に眺められる屈指のビュースポット。

さらに天候が整った日には遠方の北アルプスも眺めることが出来ます。この風景を見たことがきっかけで北杜市に移住を決意した方もいらっしゃるほどです。

期間中で順次、区画ごとにひまわりが咲くように工夫されているのですが、タイミングによってはイメージより随分と花が少ないことも。

私が初めていった時は、まさに残念なタイミングで、一区画だけ咲き、他の区画は咲き終わった寂しい状況でした。

このタイミングを合わせるのが難しいところが、自然を相手にするイベントの醍醐味とも言えます。

サンフラワーフェスについては、開花状況がホームページでアップされるようなので是非チェックされてからお出かけください。

▲水信玄餅とそれを求める行列(北杜市白州町)

もう一つお勧めしたいのが、金精軒の水信玄餅。山梨県のお土産といえば信玄餅ですが、今回ご紹介するものには「水」が付きます。

信玄餅は高速ドライブイン、コンビニ、スーパーと様々な場所で買うことが出来ますが、水信玄餅の入手はなかなか大変です。

まず販売しているのは県内の3店舗のみで、そのうちの一つが北杜市白州町の金精軒台ケ原店。6月〜9月末までの夏季、かつ金・土・日・祝日で販売。数量限定の為、売り切れの場合があります。

そして面白いのが賞味期限は作ってから僅か30分というところ。あまりの賞味期限の短さに持ち帰りが出来ない。限られたタイミングの中で、お店に行き、その場で食べる。

賞味期限が短いというのは、実物を見ると納得できるかもしれません。餅というよりはゼリー、ゼリーというよりは水そのもの、というのが私の印象でした。水が球状にまるまって存在を保っている。そんな外観です。

金精軒のHP によると白州の名水を僅かな寒天で固めたシンプルな水菓子が水信玄餅です。それはちょっとの体の振動で、プルプルと震え、今にも崩れ、水に戻ってしまいそうな繊細さです。そんなお菓子を求め、夏の炎天下の行列に並ぶのも良い思い出になるでしょう。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

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🌻サンフラワーフェス(北杜市ホームページより引用)
期間:2023年7月22日(土)~8月20日(日)

時間:午前8時~午後5時まで

協力金:車1台1000円、二輪車1台500円(排気量50cc以下のバイク、自転車は無料)、バス1台5000円

入場料金:無料

メイン会場:山梨県北杜市明野町浅尾5664
農村公園会場:山梨県北杜市明野町上手13811

山梨◆八ヶ岳/軽暖の候、3月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2023年3月11日

▲雲の上から頭を出す甲斐駒ヶ岳。(山梨県北杜市)

3月になりました。八ヶ岳南麓に位置する北杜市では3月の前半はまだまだ寒く、最低気温がマイナスの状況が続きます。

それでも2月に比べると寒さが僅かに緩んだように感じられます。3月の後半へ向けては、日中の気温が日々少しずつ上がり、春が近づいていることが肌でも感じられます。なんだか体が少し軽くなってきたという感覚でしょうか。

気温の上昇に伴い、山に靄がかかることが多くなってきます。冬の間はスッキリと見えていた富士山や南アルプスが少しピンボケしたような、せっかくいままで4Kの高画質で見えていたのに、解像度が荒くなってしまったような感じでしょうか。やはり山の景色は冬が一番だったなと、しみじみと過ぎ去った冬を振り返るタイミングです。

▲ふと足元を見ると小さなお花が。オオイヌノフグリ。(山梨県北杜市)

ふと足元を見ると小さな花々が地面の間から顔を出しています。春は足元からやってくるんですね。

北杜市から下道を1時間程南下すると気候はだいぶ変わってきます。北杜市で春の訪れが待てない場合は、甲府まで足を延ばすと良いでしょう。

▲県内から多くの人が訪れる梅園「不老園」。(山梨県甲府市)

3月の前半のこの時期、不老園において梅の花が見ごろを迎えます。不老園は、総面積約5万平方メートルの広大な山を切り崩し、谷を生かし、池をつくり、その周辺に30数種類、約2000本の観賞用の花梅木や赤松、桜、南天、つつじ、もみじ、牡丹等が植栽されている梅園のこと。

甲府盆地を一望できる高台に位置し、南に富士山、西に南アルプスの山並みを望むことが出来ます。空気が柔らかくなったこの時期、山梨県内の方を中心に多くの方が訪れます。

▲青空の下、梅の香りを楽しむ。奥に南アルプスの姿。(山梨県甲府市)

園内は高低差のある地形の中を、遊歩道が張り巡らせてあり、花を眺めながらウロウロするだけでかなりの運動になります。冬の間、運動不足だった方には良いリハビリとなるでしょう。

春の訪れを探しに、体を動かしに、お出かけされてはいかがでしょうか。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

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不老園(公式ホームページより)
・住所:〒400-0805 山梨県甲府市酒折3丁目4-3
・電話番号 事務所: 055-232-3550
      庭園:055-233-5893

・アクセス:JR中央本線「酒折駅」下車 徒歩7分
      中央道「一宮御坂IC」より車で15分
・駐車場無料

・開園時期:2月1日~3月下旬
・営業時間:9時~17時(入園受付は16時まで)
・入園料  大人(中学生以上):500円
      小学生:200円
      未就学児:無料
      障害者手帳をお持ちの方:無料(入園窓口でご提示下さい)