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岩手◆宮古市/遊覧船「宮古うみねこ丸」【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2025年6月12日

▲遊覧船「宮古うみねこ丸」。乗船10万人(2024年9月4日に到達)の横断幕で感謝。

岩手では天候がジェットコースターのように変わった今年のGW連休、皆さんはどのように過ごされましたか?

私達は晴れ間を見て、帰省中だった家族と一緒に日帰りのお出かけをしてきました。

目的地は沿岸の宮古市にある岩手県内有数の観光スポット〝浄土ヶ浜〞、そこで小学校2年生になった姪っ子に船を体験させようというプランでした。

さすがはGW、駐車場には県外ナンバーの車たちがビッシリ、客層も家族連れをメインに老若男女で賑わう浄土ヶ浜、1時間1便の「うみねこ丸」へは2便待ちでの乗船になりました。

約50分をかけて宮古湾の内海外海と宮古港を周遊するコースで、道中はガイドさんによる案内や唄の他、船を追いかけて取り巻くように飛び回るうみねこ達への餌やり体験もあり、船初体験の姪っ子も大大満足の様子でした。

▲レストハウスで頂ける「浄土ヶ浜カレー」。岩を模したライスと、カレーの海にはお魚たち?笑。

宮古市の遊覧船は災害の被災や乗客数の減少、船体の老朽化によって令和3年に一旦幕を閉じ、その後多くの再開を望む声とクラウドファンディングなどの寄付により翌令和4年に新しい遊覧船として就航した「うみねこ丸」、今後また多くの人の思い出の日になっていく事でしょう。(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

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浄土ヶ浜 遊覧船遊覧船「宮古うみねこ丸」(公式ホームページより引用)
宮古市遊覧船「宮古うみねこ丸」は、国指定名勝「浄土ヶ浜」の美しい景観をはじめ、三陸ジオパーク・ジオサイトをガイドと巡る、宮古市の新しい遊覧船。

・浄土ヶ浜遊覧船乗り場
〒027-0001 岩手県宮古市日立浜町32-4

・浄土ヶ浜へのアクセス(車)
宮古港ICより国道45号線を久慈方面に約10分→浄土ヶ浜ビジターセンター駐車場から遊歩道で徒歩約3分

・浄土ヶ浜第1駐車場
台数:128台、料金無料

岩手◆宮古市/映画『すずめの戸締り』のあの場所へ【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2025年5月18日

▲織笠駅。待合室には映画ポスターの他登場キャラクター達が!?

突然ですが、皆さんは〝聖地巡礼〞とかされた事ありますか?

と言っても、宗教的な「the 聖地」を目指す本式なものではなく、映画やドラマの舞台を探訪するロケ地巡りの方です。

私は先月(3月)遅ればせながら、2022年に公開された新海誠監督のアニメ映画『すずめの戸締り』を鑑賞しました。

すると、岩手県沿岸地域の見覚えのある景色が登場!!!どうりで岩手県内でPR活動が盛んだったわけですね。

そして自分ももれなくその〝聖地〞に赴きたくなり、行って参った次第です。

まず向かったのは、本編にそのまんま登場した三陸鉄道リアス線の織笠おりかさ駅。

旧駅舎は東日本大震災による津波で被害を受け、約1キロ北に今の駅が新しく作られたそうです。

やはり映画のテーマでもあり、切り離せないあの大災害、何となく3月に観る事になったのは偶然でしょうか?

▲重要なシーンで登場する扉と鉄塔。

そしてお次は、〝戸締り〞をするための〝扉〞。

宮古市の運動公園の駐車場から道路を挟んですぐの所にひっそりとそれはありました。

これはもちろん震災前からあったものではなくて、映画の場面を再現して置かれたものですが、休日には映画ファンが多く訪れるそうです。

温かくなってきて旅をしたくなる季節、目的に聖地巡りも良いかもしれませんね。(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

岩手◆全域/#SGBプロジェクト【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2025年4月12日

▲最後の勇姿を見届けようと2000人を超えるサポーターが集まった。

2024年11月、その瞬間がついに訪れてしまいました。

岩手のサッカークラブチーム〝いわてグルージャ盛岡〞のホーム戦、既に来期からJFLへの降格が決定していた同クラブにとって、Jリーグ所属のプロクラブとして一旦の最終戦となったのです。

直後グルージャは新体制を発表、1年でのJリーグ復帰を誓い新たなスタートをきりました。

▲「#SGBプロジェクト」

年が明けて2025年3月、いわてグルージャ盛岡は同じく岩手県内を拠点とするトップスポーツクラブである日本製鉄釜石シーウェイブス(ラグビー:リーグワンディヴィジョン2)、岩手ビッグブルズ(バスケットボール:Bリーグ)と共に、3クラブの頭文字を取った〝相互大応援〞「#SGBプロジェクト」を発足、第1弾として3月に行われる3クラブの試合観戦スタンプラリーが実施される事が発表されました。

#SGBプロジェクトの3クラブは現状トップカテゴリーのクラブではありませんが、熱狂する娯楽の場として、また子供達の目標として、三位一体となって岩手のスポーツを盛り上げていって欲しいものです。(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

岩手◆遠野市/この冬はオープンなるか!?遠野市・赤羽根スキー場【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2025年1月10日

▲オープンに備えて整備を進める赤羽根スキー場ゲレンデ。

「この地域は、冬場の積雪はどうなんですか?」

みちのくの物件を案内していて頂く質問で、堂々トップ(自分調べ)のチェックポイントです。

地球温暖化の影響を受けてか冬場の降雪量も減少しており、答えとしては〝不安〞はそれほどないという返答ができるようになっているのが実状ですが、中には積雪を求めて物件探しをされている方もいるのではないでしょうか?

みちのく岩手事務所が移転した〝ド地元〞遠野市上郷町に、知る人ぞ知る「赤羽根スキー場」があります。

遠野・沿岸地域から一番近くにあるゲレンデとして古くから親しまれており、私が小・中学生だった時世にも授業や行事、または家族と一緒にこの場所を何度も利用した思い出があります。

▲食堂もあるロッジ。スキー場と合わせて期間限定で営業する。

しかし、近年は前述の通り降雪が少なくなってきており、滑走可能=営業できる日数が年々少なくなっており、昨シーズンに至ってはなんと0日。

1987年に市営となってからは初めての事だったようです。

上郷町の先人達はスキー場から自分の家までスキーで滑って帰った(それほど雪もあった)という、都市伝説ならぬ〝田舎伝説〞もありますが、そこまででないにしても雪には程よく降ってもらえるようお願いしたいところです。(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

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遠野市 赤羽根スキー場公式ホームページより引用)

・所在地:〒028-0775 岩手県遠野市上郷町平倉41-47

・アクセス:新仙人峠道路「遠野住田IC」から住田方面へ。赤羽根峠入口よりおよそ2km
JR釜石線「平倉駅」から車で約15分。 ※スキー場までの路線バス等は運行しておりません。

・駐車場:無料駐車場完備(約150台)、大型バス可

※12/21オープン予定でしたが、積雪量が足りず延期になったとのこと。今年度はオープンすると良いですね。

岩手◆盛岡市/一岩・ICHIGAN J2いわてグルージャ盛岡【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2022年6月14日

今から20年前となる2002年の6月、日本は空前の盛り上がりの中にありました。オリンピックに並ぶ世界的な大イベント、サッカーのワールドカップが日本と韓国の共同という形で開催され、日本代表チームも本大会初勝利と初のベスト16進出を決めた歴史的な大会でした。

日本で男子のプロサッカーリーグであるJ リーグが開幕したのが1993年。わずか10のクラブチームから始まったリーグは、現在はJ1、J2、J3あわせて計58のチームが参加する大きなリーグとなり、全国の地域の発展を支える一つのコンテンツとなっています。

岩手にも社会人サッカーリーグを経て2014年よりJ3に参入し、昨年2位になった事で〝昇鶴”して今シーズンからJ2の舞台で奮闘しているチームがあります。それが「いわてグルージャ盛岡」です。

〝グルージャ”はスペイン語で〝鶴”という意味で、南部家の家紋の鶴に由来しており、方言の〝じゃじゃじゃ”や盛岡三大の一つである〝じゃじゃ麺”も取り入れているそうです。

2022年シーズンもクラブを率いるのは3年目となる秋田豊監督。ワールドカップ初出場となったフランス大会と2002年の日韓大会の日本代表メンバー23人に名を連ねた名DFです。J2挑戦の年となった今シーズン、グルージャは開幕戦となる3月5日のアウェイ戦に見事勝利、3月の5試合を2勝1敗2分けと上々のスタートを切ります。しかしホームで苦戦が続き、ゴールデンウイーク中の本拠地いわぎんスタジアムでの試合も落としてしまい、しばらくは残留をかけた戦いが続きそうです。

それでも、スタジアムには老若男女たくさんのサポーターが駆け付け、手拍子や太鼓でチームを応援します。以前のように声を出しての応援が出来るようになるのはまだ先かもしれませんが、その分ピッチ上の選手達の声がダイレクトに聞こえ、必死で走り回っている姿からはこちらが勇気をもらえます。

参加22チームと最もチーム数の多いJ2リーグは、年間で42試合というサッカーとしては過密なスケジュール。様々な面で苦しい戦いが続くと思いますが、それだけたくさんの人に岩手の事を知ってもらえるチャンスもあります。チームもサポーターも「一岩」となって最後まで戦い抜ける事を信じています。

岩手のチームとしてはプロバスケットボールB3リーグに所属する岩手ビッグブルズや、ラグビーのジャパンラグビーリーグワンに所属する釜石シーウエイブスRFC などもあります。シーウエイブスの本拠地釜石鵜住居(うのすまい)復興スタジアムは、2019年のラグビーワールドカップの会場にも選ばれ、残念ながら台風の影響で試合は実現しませんでしたが、各種イベントやサッカーの試合などにも使われて復興のシンボルとして地域に根付いてきています。

10年先、20年先はどんなスポーツが流行して地域を盛り上げているのか?それは20年前の日韓ワールドカップの時に、将来岩手にサッカーのプロクラブが出来る事なんて予想も出来なかったように、想像は難しいですが、声を出して笑顔で平和に競い合う場が残ってくれる事を願います。(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

岩手◆遠野/遠野産・とれたてホップ【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2021年10月7日

▲1年の内約3週間だけフル稼働する「ホップ工場」。

例年以上に暑かった夏も終わり、遠野市は一気に秋の気候になってきました。秋と言えば実りの季節、自然の美味しい恵みをおつまみにビールをいただく機会も増えるのではないでしょうか?

ビールの原料となるホップ、その生産量日本一(令和2年)を誇る岩手県の中でも、みちのく岩手事務所のある遠野市は、有数のホップの産地として知られています。遠野市では毎年お盆明け頃からホップの収穫が始まり、約3週間の短い期間に、市内全ての圃場で収穫されたホップを乗せたトラックが市内上郷町にある「JA いわて花巻ホップ加工処理センター」(通称:ホップ工場)へと次々に運び込まれます。

キリンビール株式会社から毎年発売される『キリン一番搾りとれたてホップ生ビール』は、収穫後24 時間以内に急速冷凍させて使用するという製法により、とてもフルーティーな香りと味わいが楽しめるのが大きな特徴で、毎年人気の商品となります。2004年より始まり、18年目となるとれたてホップも、今年の発売が11月2日に決定しました。全国の店頭で販売される他、遠野市の「ふるさと納税の返礼品」としての予約も始まっています。今年の遠野の味を、皆さんも是非味わってみてください。(みちのく岩手事務所 佐々木泰文)

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岩手◆奥州市(江刺)/中尊寺と賢治のあいだ ~ 江刺探訪 ~【行くぞ北東北!所長ふるさと随想録】

この記事の投稿者: 代表取締役・中村健二

2021年8月13日

▲種山高原の賢治像(住田町)。

「みちのく岩手事務所」の設立時から、いやその前からかもしれないが、農地法や国土利用計画法など、なにかとお世話になってきた市がある。岩手県南西部の「奥州市」だ。

この名前、岩手県内における絵に描いたようなネーミングだが、東京の「西東京市」、山梨県の「中央市」、秋田県の「北秋田市」などと同様、わたし的にはその名前から特徴がつかみづらい市のひとつだとも言えるのだが、どうだろう。

さらに「奥州市」の周りを見渡せば、南には中尊寺の「平泉町」、北には宮沢賢治の「花巻市」、東には遠野物語の「遠野市」といった県内外での知名度が圧倒的に高いビッグネームのエリアに挟まれているのだ。

いっぽうで、平安時代の英傑・アテルイや胆沢(いさわ)そして幕末から戦前の近代日本のすぐれた立役者も輩出していて、市内には城址や趣きのある町並みが残っている。また、水稲や大豆、ピーマンの収穫量が県内トップだという。

かといってそこを目指していくようなスポットとも言いがたい。要は控えめに言っても地味目な市というのが一般的な評価なのかも知れない。

▲アテルイの名を冠した地元の銀行。

しかしながら・・・。

「奥州市」は平成18年(2006)「水沢市」、「江刺市」、「前沢町(まえさわまち)」、「胆沢町」、「衣川村」が合併してできた市で、約1000平方キロメートルの市域に11万人強が住む県南の中核都市だ。製造業の事業者数も288あり、これも県内トップ。旧市町村のいずれも謂われや歴史が古い。

さて、これまでに弊社が取り上げた物件は、胆沢川の作り出した扇状地が広がり人口の集中した生活利便性の高い「水沢地区」は案外少ない。逆に北上川右岸の河岸段丘が広がる「江刺地区」が圧倒的に多い。それはなぜか。以下わたしなりの見解だ。

高台の市街地を見下ろす中央運動公園や高校など坂道のある岩谷堂(いわやどう)地区は個人的に静岡の久能山あたりの景色を想起するし、なんとも岩盤がしっかりしているイメージが強い。市のハザードマップを見てみると急傾斜地指定は思いのほか少ないし、なんとも地形がユニークだ。

高台からはくりこま高原も遠望でき、南西側傾斜地のため、日当たりや降雪時の心配も意外と少なそうだ。さらにその西側にある「江刺稲瀬地区」のうち、山付きの場所は神社や民家が点在し稲作を中心とした農地が広がる可住地面積県内一の真骨頂ともいえる場所である。

視線が遠くまで伸びる場所で、商業地にも近い。ただし浸水想定域にも隣接しているため場所選びには慎重を期したい。

▲民家の配電盤(江刺稲瀬地区)。

いっぽう江刺の東部に目をやれば、そこは市内でももっともディープな場所として根強い支持者もいらっしゃる人首(ひとかべ)地区がある。人首川に向かって舌状に伸びる北傾斜地と河岸段丘の上にあり、古くからの宿場として一時代を築いた場所だ。対岸には人首小学校があり、元気に通学する児童たちの声がけも日課だ。

さらにその東側の「米里地区」のその先には山あいに開けた種山(たねやま)高原がある。「星座の森」としてかつては宮沢賢治もしばしば訪れた名所で、『風の又三郎』など彼の作品にも多く登場する場所だ。

▲「宇宙遊学館」内のスパコン(白い建物)。

ここで、先月号で物件のご紹介もさせていただいた「江刺梁川(やながわ)地区」。伸びやかな丘陵地で南東側に田んぼが大きく広がり、空も大きい。のどかで牧歌的そしてどこか懐かしい。夜は真っ暗で星空も美しい。

その後、水沢の市役所に戻って移住担当の大越くんと話しをしたところ、「そうですかねぇ」と不思議そうにわたしを見ていたが、その後大きく頷いた。「ここは魅力的な町ですよね」。地味目で控えめだが底力がある。それがここ奥州市なのだ。「ロンバケ」と大リーガーを生んだところでもあるし、ね!(宮城・岩手・秋田担当 中村健二)

▲江刺梁川の点在する民家。

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奥州市の移住相談は、「一丁目1番地」奥州市総合企画部都市プロモーション課
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岩手◆遠野/牛の博物館に行ってみまして【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2020年10月20日

▲奥州市前沢にある「牛の博物館」

岩手和牛の名産地は、なんといっても「前沢牛」が名高いところで、最近の当事務所の取り扱い物件は、不思議とこの近くに多くなっています。この「前沢牛」の地元に「牛の博物館」がありましたので寄ってみました。

牛専門の博物館は世界で唯一ここだけにあるとのことで、雄大な北上川の流れを一望できる高台の草原にありました。牛は古代から人類に食料、労働、衣料、肥料のほか、闘牛などの娯楽をもたらしてきたとのことに、なるほどと頷かずにはいられませんでした。

▲博物館内の様子。

「前沢牛」といえば、当然ながら霜降り状態の高級な肉をイメージし、地元町内にも焼き肉屋やレストランが立ち並んでいるのですが、この博物館の展示をみて、世界的にみても、最も人類に恩恵をもたらしてくれる家畜だと、改めて感心させられました。

ある国では「神の化身」と崇められ、また、トラクター・自動車にも匹敵する農耕や運搬、牛車、食料としての肉、牛乳、しいては革・毛は衣料として、人類の営みを何千年と支えてきた事に、感謝、感謝です。奥州市にお越しの際は、「牛肉料理」だけでなく、是非「牛の博物館」にもお立ち寄りください。
(みちのく岩手事務所 佐々木泰文)

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