ブログ

岩手◆八幡平市/岩手県有数の避暑&紅葉スポット・八幡平【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2023年10月15日

▲夏の湿原散策 (2017.7.8)

残暑、厳しいですね。

地球温暖化どころか沸騰化とまで言われている2023年ですが、先日、気象庁よりこの秋の紅葉予想が発表されました。

みちのく岩手事務所のある北日本は、色づきが平年より遅い予想と出ており、過ごしやすい秋の到来が待ち遠しいところです。

という事で、今回は岩手県有数の避暑&紅葉スポット、八幡平を紹介します。

▲八幡平より紅葉越しに見る岩手山(2014.10.5)

八幡平とは岩手の北西部の八幡平市にある標高1614mの山で、〝はちまんたい〞と読みます。

正式には岩手県と秋田県にまたがる周辺の大地を含む八幡平は、日本の百名山や花の百名山にも名を連ねており、四季を通して多くの観光客や登山客が訪れる場所です。

八幡平の頂上付近にはレストハウスがあり、アスピーテラインと樹海ラインの2つのルートにより車でアクセスが可能、その道中でも紅葉ドライブを十分に堪能できます。

冬期の閉鎖期間は雪山を歩いて登る形になりますが、樹木に氷の粒がぶつかって凍りついた〝樹氷〞や、池に溶け残った氷が龍の目のように見える〝ドラゴンアイ〞も近年話題となっています。

遊歩道も充実し観光客も多く登りやすい八幡平ですが、山は山。事前のチェックと準備をしっかりとして、それぞれの歩き方に合わせてお楽しみ下さい。(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

※トレッキング・観光について詳細は八幡平市観光協会公式ホームページをチェック!!

岩手◆遠野市/バケツでジンギスカン?【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2023年9月16日

▲遠野市内のホームセンターに毎年当たり前のように並ぶバケツとジンギスカン鍋。

ジンギスカンと言えばどの地域の名物でしょう?まぁ、北海道ですよねぇ。

さすがに北海道には敵いませんが、みちのく岩手の遠野にも知る人ぞ知るジンギスカン文化、それも少し変わった風習があるんです。

「遠野ではジンギスカンはバケツを使って食べるよ」

他所の地域の人達にポカ〜ンとされるワードなのですが、もちろん皆さんもピンときませんよね?

バケツとはジンギスカン用に作られたブリキのバケツ、その中に固形燃料を入れて着火し、その上にお馴染みのジンギスカン鍋を乗せる。これで準備完了!!あとはお肉や野菜を乗せて焼くだけです。詳細は「遠野ジンギスカンのあんべ」さんの動画をチェック!

ところで、遠野に羊って、いないよね?なのに何故?と、自身も長年思っていたのですが、かつては市内の多くの農家で羊毛用に飼われていたのだそうです。

〝あんべ〞初代の「安部梅吉」が満州からジンギスカンの文化を持ち帰ると爆発的に普及し北海道に次ぐ羊肉の消費地になりました。

その反面、人気に供給が追いつかなくなり、遠野の羊は次第に数を減らしていったのです。

今でこそ全国どこでも新鮮な羊肉を頂けます。遠野のバケツでジンギスカンも是非一度お試し下さい。(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

岩手◆遠野市/遠野麦酒ZUMONA【北の国から・制作スタッフ進行日誌】

この記事の投稿者: 編集

2023年9月13日

▲ 上閉伊酒造「遠野麦酒ZUMONA」左からアルト、ヴァイツェン、ゴールデンピルスナー。

梅雨が明け猛暑が続き、こう暑いとビールが飲みたくなります。夏に飲むビールはなんでこうも美味しいのでしょう。

最近個人的にハマっているのは某大手会社の「トリプル生」という生ビールです。こちらは口当たりが滑らかで飲みやすく、とても美味しいです。

スーパーへ行くたびに真新しいビールはないかとチェックしては色々と試していますが結局このビールに落ち着きます。

この雑誌のルーラルレポートのコーナーで遠野に移住された方が遠野の地ビールについて度々コラムを書いてくれています。

遠野市はホップ栽培の日本随一の生産地です。

遠野のビールは前々から気になっていたので先日、ショップ一番のおススメセットをネットで注文してみました。注文してからありがたくも2〜3日で届き、すぐに冷蔵庫で冷やしました。

その晩にまずは金賞を受賞した「ゴールデンピルスナー」を飲んでみました。ホップの良い香りがして喉越しが爽やかで飲みやすく、あっという間に1本を空けてしまいました。

翌晩には「ヴァイツェン」を。このビールはフルーティーな香りがして特に女性に人気がありそうです。

残念ながら「アルト」はまだ飲んでいませんがリピート間違いないでしょう。

遠野市のふるさと納税でも頼めますので気になる方はお試しください! (本部 井上美穂)

▲夏場のサッカー観戦とビールもまた乙なのです。(画像はイメージです)

岩手◆大槌町/岩手大槌サーモン【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2023年8月14日

▲岩手大槌サーモン祭りの様子。(2023.6.18)

岩手県の沿岸中部に位置する港町、大槌町(おおつちちょう)。

サバやイカなど多くの海産物が水揚げされるこの町で、近年再ブーム到来とも言える盛り上がりを見せている魚介類があります。日本の食卓でもお馴染みの鮭です。

再ブームと表現させていただいたのには理由があり、大槌町と鮭との関係は古く安土桃山時代に同町で考案されたと言われる「新巻鮭(あらまきざけ)」から始まります。

新巻鮭とは、わたを除いた鮭を塩漬けにした後に冷凍保存する事によって長期間保存ずる事ができ、保冷が難しかった当時でも鮮度を保ったまま江戸の町まで運ぶことが可能になり、大槌の名物になったと言われています。

それから約400年が過ぎた2022年、大槌町で新たにブランド化されたのが〝岩手大槌サーモン〞です。

大槌で養殖生産した銀鮭を指し、年間の水温が最適かつ海況の変化が大きい環境で育てられる事によって、程よく脂がのり締まった身の鮭が育ちます。

6月にはその名を冠した〝岩手大槌サーモン祭り〞が開催され、県内外から非常に多くの人々が集まり、港は久方ぶりの大賑わいを見せていました。

これからも海の恵みにも感謝を忘れずにいきたいですね。(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

岩手◆盛岡市/きたぎんボールパーク【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2023年6月16日

▲きたぎんボールパークのスタンドより。この日(5/3) は少年野球の試合が行われていた。

世界に誇る二刀流、オオタニサンこと大谷翔平選手。岩手が生んだスーパースターの活躍は野球ファンのみならず多くの方に夢と希望を与えてくれます。

また、花巻東高校の先輩の菊池雄星投手や、沿岸の陸前高田市で生まれ大船渡高校卒のプロ入り3年目に完全試合を達成した佐々木朗希投手、花巻市の富士大学卒業でWBCにも出場した山川穂高選手などの躍動により、岩手県内の野球人気はますます上昇気配です。

盛り上がりの中、令和5年4月、盛岡市に新しい野球場が誕生しました。

この球場は岩手県営野球場と盛岡市営野球場の後継施設として建設された〝きたぎんボールパーク〞です。

同時に県営野球場は3月いっぱいでの閉鎖と取り壊しが決まり、半世紀以上にわたるその歴史に感謝をする多くの人々が訪れました。

▲建設中の球場(昨年)。右手にはサッカーグルージャ盛岡のホームいわぎんスタジアム。
現在はスケボーパークも開設され、緑豊かな運動公園になっている。

深刻な少子化に伴い、児童数どころか学校の数も統合され減っている岩手県ですが、大谷選手の出身の奥州市立姉体小学校には「頑張れ!大谷先輩」の横断幕が掲げられ、後輩児童が元気に通っています。

きたぎんボールパークでは6月28日にもプロ野球の公式戦が開催される予定です。

新球場をきっかけに、これから先も心技体を兼ね備えた人材が生まれ育つ事に期待です。(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

===========================
きたぎんボールパーク(公式ホームページより引用)
・所在地:〒020-0834 岩手県盛岡市永井8地割
・アクセス
JR盛岡駅より車でやく20分
JR岩手飯岡駅より徒歩約15分
東北道盛岡南ICより車で約7分

東京◆本部/北東北三県、チケットレス革命【本部スタッフ・全国乗り鉄漫遊記】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2023年5月27日

▲日常生活や旅行に不可欠な鉄道(図はイメージです)。

来たる2023年5月27日、青森・秋田・岩手県内の在来線一部エリアで、Suica・PASMO等の交通系ICカードの利用が可能となります。

利用可能区間は青森エリアが青森駅〜弘前駅、秋田エリアが和田駅・新屋駅〜秋田駅〜男鹿駅、岩手エリアが北上駅・新花巻駅〜花巻駅〜雫石駅となり、どれも新幹線発着駅を意識していることから、従来からSuicaの利用が出来る新幹線タッチアンドゴーサービスとの乗換利便性の向上を図っているものと思われます。

▲今春開業したイオンモール盛岡最寄りの前潟駅ももちろん対応しています。

これによりJR東日本管内の在来線は、全ての県でSuicaが利用出来るようになります(なお山形県は山形駅と作並駅のみ)。

全体的にまだまだ利用出来ない区間は多いですが、北東北にお住まいの方にとって、チケットレス文化が浸透することは大きな技術革新となるでしょう。

なおこれで全国の鉄道路線において、46都道府県で交通系対応となり、2000年のサービス開始から23年で、ついにここまで来たかとしみじみ思います。

ところで全国で残り1県だけ、交通系ICカードの利用開始予定のない都道府県があります。それどころか47都道府県で唯一(広義的な意味で)電車が走っていない県でもあります。沖縄県ではありません。時間のある方は是非調べてみてください。すだちって美味しいですよね。(本部 高橋瑞希)

岩手◆北上市/北上展勝地〜1万本の桜並木〜【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2023年4月24日

▲展勝地の桜(撮影2016年4月20日)

日本を象徴する花、桜。今年も日本のあちこちで皆さんの目を楽しませているのではないでしょうか?

岩手にも桜の名所と呼ばれるスポットは数多くありますが、その中でも最大の規模を誇る場所があります。それが北上展勝地(きたかみてんしょうち)です。

正式名称は北上市立公園展勝地で、総面積3万平方メートルに迫る広大な公園内に咲き誇る桜はなんと約1万本!!

青森県の弘前公園、秋田県の角館と共に「みちのく3大桜名所」にも選ばれており、例年では4月中旬に見頃を迎える展勝地が一足早い開花を迎えるようです。

展勝地は岩手県西側の奥羽山脈から流れる和賀川(わががわ)と中央を縦断する主流の北上川(きたかみがわ)との合流地点に位置し、公園内の展望台やレストハウスからもその様子を眺望する事ができます。

桜の歴史は大正10年の植栽により始まり、度々の北上川の洪水を乗り越え、100年余りを経た現在では桜の種類も150種とも言われ、〝展望のきいた景勝地〞が守り作られてきました。

毎年4月には〝さくらまつり〞が開催され、北上川の水上から桜を眺める遊覧船や、夜桜のライトアップなど(令和4年度はいずれも中止)、大スケールの桜をより一層楽しむ事ができます。

イベント期間中は交通規制により臨時シャトルバスでの入場となる場合もあります。開花情報と共に事前に確認の上、ぜひ余裕を持ち穏やかな気持ちでお越し下さい。(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

===========================

北上展勝地(きたぶら北上観光コンベンション協会ホームページより引用)
・所在地:024-0043 岩手県北上市立花10地割
・JR北上駅東口(新幹線口)から珊瑚橋側の桜並木入口まで徒歩約20分

・令和5年のさくらまつりは4/9~4/30まで開催🌸
・夜桜ライトアップは18時~21時🌸

岩手◆八幡平/岩手山と日なたの猫【いくぞ北東北!所長ふるさと随想録】

この記事の投稿者: 代表取締役・中村健二

2021年3月23日

▲稜線もくっきり、岩手山。

八幡平市(はちまんたいし)は岩手県北西部に位置し、秋田県鹿角市(かづのし)・仙北市(せんぼくし)、青森県田子町(たっこまち)との県境となっている。2005年(平成17年)に旧岩手郡の西根町(にしねちょう)、松尾村、安代町(あしろちょう)が合併して八幡平市となった。

東京二十三区の約一・四倍、八百六十二・三平方キロメートルの市域に二万三千八百人ほどが暮らしている(本年1月1日現在)。市の名前は西に聳える日本百名山の八幡平(標高千六百十四メートル)に由来している。山域は十和田八幡平国立公園に指定されている。

「八幡」は奈良時代の応神天皇に由来するらしく国内に広く分布していて、京都府八幡市(やはたし)、滋賀県近江八幡市(おうみはちまんし)、愛媛県八幡浜市(やわたはまし)、北九州市八幡(やはた)東区・同西区があり、それぞれの市で呼び名が異なっている。また、平安後期の陸奥国で国守となり東北地方にもゆかりのある八幡太郎義家(はちまんたろうよしいえ)は、源頼朝や足利尊氏などの祖ともいわれる(八幡平とゆかりがあるかどうかまではわたしは存じ上げておりません)。

▲写真撮影も自由なイーハトーブ火山局。

さて、二十一世紀の初めに三町村が合併してできた八幡平市だが、岩手山(日本百名山で標高は二千三十八メートル)の北麓に位置する旧松尾村。まずは「イーハトーブ火山局(岩手山火山防災情報ステーション)」を訪ねたい。火山局の入口では宮沢賢治の『グスコーブドリの伝記』に出てくる博士のスタンプを押してもらえる。ここでプレートや火山の成り立ちから噴火や防災の基礎知識をまず学んでおきたいものだ。

本州屈指の良雪質で知られる八幡平スキー場や高温泉が自慢のリゾート地であるこのエリアはペンションや別荘も数多い。スーパー、小学校、銀行、郵便局、警察署、クリーニング店など日常生活をおくるための施設等が集中し、幹線道路の除雪も完璧に行われる。別荘族に人気のハンバーグ店も近い。そして診療科目十一科、病床数百五十を誇る中核病院の東八幡平病院も小学校の道路向かいにある。こうした環境を求め近年では中高年の移住者が増えているという。

また、静かな雑木林に囲まれた近在の別荘地には創作活動を志す若者も移住し始めており、「クラフト村」を目指している分譲地もある。地域おこし協力隊のおひとりは、「富士山は年間でその姿を見られるのは三分の一だけ、岩手山はほぼ一年のあいだ町のどこからでも見られるからとても愛着が湧く山です」と話す。花巻以北の住民には共通の思いかも知れない。

新しくできたモダンな八幡平市役所は田園風景越しに岩手山から安比高原(あっぴこうげん)までをパノラマで見渡せる場所にある。やはり冬の岩手はすごいと思わせる大迫力だ。

その後、リゾートから少し離れ花輪線の「大更駅(おおぶけえき)」に行って見た。ここは旧西根町エリア。いわゆる地元の中心部である。どこの町に行っても中心地といわれる商店街は活気が少ないものだが、オッと思わせる店もあったりする。少し離れた西根中学校近くには古民家を改装した食堂があり風情ある町並みも残る。猫が気持ちよさそうに車の上で日向ぼっこをしていた。

▲猫が車で・・・。

昨年秋、東京有楽町の「ふるさと回帰フェア2020」に岩手県内から参加した五自治体のひとつである八幡平市。市の担当者は1)山のそば、2)温泉がある、3)学校等教育施設が整っている、と三つのアイコンで強調していた。

では、移住定住窓口である「空き家バンク」をみてみよう。 登録物件は全部で8件(本年2月1日現在)。別荘や町場の住宅で売買のみ。利用するにはあらかじめ所定の用紙をダウンロードし、市へ提出する必要がある。見学は随時受け付けており、契約から決済(物件のお引き渡し)は市の全宅連加盟事業者が行う。成約時には仲介手数料が発生する。

わたしの感想としては、売買物件においては不動産情報サイトの方が情報の量や質においては圧倒している。今後は移住のハードルを低くするため、市内の賃貸向けの空き家をどうやって確保するか、それをどうやって情報発信していくかが勝負どころだ。(東北担当 中村健二)

▲八幡平市役所。

=============================
〈八幡平市移住相談窓口〉
企画財政課地域戦略係  電 話:0195-74-2111

はちまんたい移住定住サイト
https://www.city.hachimantai.lg.jp/site/ijyu/

空き家バンク物件一覧
https://www.city.hachimantai.lg.jp/site/ijyu-6/1816.html

(文化放送「大人ファンクラブ」毎週土曜日06: 25 より。中村の放送回は毎月第4週目)