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岩手◆宮古市/映画『すずめの戸締り』のあの場所へ【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2025年5月18日

▲織笠駅。待合室には映画ポスターの他登場キャラクター達が!?

突然ですが、皆さんは〝聖地巡礼〞とかされた事ありますか?

と言っても、宗教的な「the 聖地」を目指す本式なものではなく、映画やドラマの舞台を探訪するロケ地巡りの方です。

私は先月(3月)遅ればせながら、2022年に公開された新海誠監督のアニメ映画『すずめの戸締り』を鑑賞しました。

すると、岩手県沿岸地域の見覚えのある景色が登場!!!どうりで岩手県内でPR活動が盛んだったわけですね。

そして自分ももれなくその〝聖地〞に赴きたくなり、行って参った次第です。

まず向かったのは、本編にそのまんま登場した三陸鉄道リアス線の織笠おりかさ駅。

旧駅舎は東日本大震災による津波で被害を受け、約1キロ北に今の駅が新しく作られたそうです。

やはり映画のテーマでもあり、切り離せないあの大災害、何となく3月に観る事になったのは偶然でしょうか?

▲重要なシーンで登場する扉と鉄塔。

そしてお次は、〝戸締り〞をするための〝扉〞。

宮古市の運動公園の駐車場から道路を挟んですぐの所にひっそりとそれはありました。

これはもちろん震災前からあったものではなくて、映画の場面を再現して置かれたものですが、休日には映画ファンが多く訪れるそうです。

温かくなってきて旅をしたくなる季節、目的に聖地巡りも良いかもしれませんね。(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

岩手◆三陸沿岸地域/道路開発の代償~三陸沿岸を想う~【みちのく岩手・日々の業務より】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2025年5月3日

▲道路開発により利便性は向上した半面、昔からある景色に変化が。(写真はイメージです。)

田舎の物件を取り扱う仕事をしていますと、色々な開発による弊害に直面することがあります。

特に三陸沿岸は、昭和初期まで陸の孤島と言われるほどの交通の難所でした。

目的地まで、リアス式海岸と称する風光明媚ふうこうめいびな自然と海の光景を思い浮かべるのですが、その岬の突端と入江の湾とを幾度となく出入りして行く道程は直線距離の何倍にもなるのです。

しかし、昭和になり国道45号線が仙台から八戸まで通ったことで、何十ものトンネルをくぐって、飛躍的な改善がなかったことが、昨日のように思い出されます。

それが、令和年代の今は、未曽有の東日本大震災の復興道路として、45号線はわずかな期間に三陸高速道路として整備されて、三陸沿岸地域の復興の動脈となっています。

しかし、その反面、風光明媚だった沿岸線はトンネルと橋梁の擁壁に囲まれて、ちっとも面白くなくなってしまいました。

開発の弊害として残念に思うところです。(みちのく岩手事務所 佐々木 泰文)

東京◆本部/過去の経験から未来へ【本部スタッフ・日々の業務より】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2024年2月21日

▲賑わいが戻りつつある深大寺の山門前。

能登半島並びに北陸各地の被災地の皆様には心からお見舞い申し上げます。

私自身は岐阜の車中で大きな揺れに遭いましたが、東日本大震災で見た映像がすぐに重なり、海や河川側に出ることなく退避できました。

特に震災の時に貴重な一次情報をSNSで取得でき、旅先から戻ってテレビで流れ続ける壮絶な映像で改めて事態の大きさを認識しました。

地震のメカニズム、翌日の飛行機事故も事実情報が積み上がっていく度に、専門家を含め数多くの方が冷静にSNS上で検証され、新たな対策、復旧活動について明文化されていくスピード感に驚きました。

またコロナで途絶えていた4年ぶりの会社の深大寺参詣&新年会。

御焚き上げの拝殿には小さい椅子が並べられ、履物は脱がず土足「解禁」。冷たい床に腰を下ろし足が痺れることなく、何より経を唱える時間もコンパクトで、心無しか聴き取りやすいようにも感じました。

拝殿からの出口も二方向となり、毎回混雑するお札取得も広場になり、伝統を重んじる古刹がこうも変わるものかと驚きました。

「新年からご利益、変化がすごいね」と説法前に隣りのベテラン経理に話しかけたら「うるさいよ」とひと言住職より先にありがたい御言葉を頂きました。(本部 星野努)

新潟◆長岡/長岡花火大会2023【本部スタッフ・ふるさと見聞録】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2023年9月7日

▲あまりの大きさに全体が写りきらないフェニックス(本人撮影)

例年、我が家の夏の恒例行事となっているのが「長岡花火大会」を見に行くこと。今年も8月2、3日と夏休みを頂き行って参りました。

日本三大花火大会の一つだけあり、そのスケール、打ち上げ数(2日間の開催も他に類を見ません)は一言では言い表せないことはもちろん、〝感動〞がプラスされていることが特徴です。

長岡花火大会は江戸時代(1840年)発祥で、始まりはごく普通の花火でした。

その後時は流れ第二次世界大戦で一旦中断。その際の空襲により焦土化した長岡市を復興の願いを込めて、慰霊の花火として復活。

今では中越地震(2004年)、中越沖地震(2007年)を含め、東日本大震災からの復興の願い。はたまた世界平和への祈りまで込められています。

特に象徴的なのは日本一の大河・信濃川に沿って全長2㎞にわたって打ち上げられる「フェニックス」花火。

涙を誘う演出で何度見ても〝うるっ〞と涙腺が緩みます。

他にも三尺玉、尺玉100発など全ての花火の迫力に圧倒されます。

今年は2日間とも天気が良く、暑い中家族で感動を味わらせて頂きました。また、来年も行く予定でおります。(本部新潟担当 金澤和宏)

岩手◆陸前高田市/陸前高田市立博物館〜乗り越えて継がれるもの〜【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2023年2月12日

▲再建された陸前高田市立博物館。

今回訪れたのは陸前高田市立博物館。

2011年の津波により被災した「旧市立博物館」と「海と貝のミュージアム」の展示物や資料を多くの人の努力と情熱により再生修復、建物は新しい市街地に再建され、昨年11月5日にオープンした施設です。

入館料はなんと無料。

入り口のパンフレットを手に取り館内を歩き最初にたどり着いたのは〝大地の成り立ち〞のコーナー。1850年に落下した〝気仙隕石(けせんいんせき)〞の標本と共にプロジェクションマッピングによる映像と音の見事な演出。

遠野からそう離れていない土地であっても知らなかった歴史や成り立ちを、臨場感をもって学ぶ事が出来ました。

〝奇跡の海三陸〞のコーナーでは陸前高田の生態系が、多くのはく製などの目で見て楽しめる展示がされていました。

〝宿命とともに生きる〞のエリアでは津波の歴史と教訓が紹介されており、私たちの知る東日本大震災もその長い歴史の資料の一つに加えられていました。

▲博物館屋上の展望デッキより。太平洋や防潮堤、新旧道の駅などが見渡せる。

他にも館内には資料の修復の様子や博物館復活まで道のり紹介、お子様向けの体験コーナー等もあり、家族で楽しめる施設になっていました。

皆さんも新しい拠点を探す際、博物館や歴史館などで歴史をのぞいてみるのも良いかもしれませんね。(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

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陸前高田市立博物館
住所:岩手県陸前高田市高田町字並杉300番地1
TEL:0192-54-4224
開館時間:午前9時00分から午後5時00分まで(最終入館は午後4時30分まで)
休館日:毎週月曜日(祝日・休日の場合は翌日)
    12月29日から翌年の1月3日まで
観覧料:無料(特別展示を行う場合は、展示内容に応じ観覧料を徴収する場合があります)
※詳細に関しては、陸前高田市ホームページ内の博物館ページ(https://www.city.rikuzentakata.iwate.jp/soshiki/kanrika/hakubutsukan/index.html)をご確認ください。

岩手◆遠野/早くも十年が過ぎます【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2021年2月22日

▲ラグビーワールドカップを記念したモニュメント。

2011年3月11日午後2時46分に、小生が当時勤務していたJAいわて花巻の遠野支店事務所を大きな揺れが襲いました。天井の蛍光灯は大きく揺れ数本落下し、事務机の引き出しは飛び出し、キャビネットの書類も扉が開き落下しだしました。

通常であれば冷静に揺れが収まるのを待つのですが、さすがに我慢しきれずにヨタヨタと建物の外に飛び出すと、電線が大きく波打ち、駐車している車はボンボンと弾んでいるのです。まもなく発生した大津波が沿岸地区を襲来し、JAの釜石支店、鵜(う)のすまい住居支店、大槌(おおつち)支店を襲いました。

3月のまだまだ寒くて雪も降り、電気も水道も途絶えた夜を不安と共に過ごしながら数日後には「おにぎり」と「お茶」をリュックに詰め、爆弾でも落ちたような煙の立ち上る被災地へ同僚の捜索に勇気を振り絞って何日も通ったのでした。

現在、嵩上げされた鵜住居支店の跡地は釜石市の慰霊公園になって犠牲者の名が刻まれた銘板が建てられ、JR鵜住居駅には、ラグビーワールドカップを記念したモニュメントが立ち人々の往来を見ていますが、決して犠牲になった同僚の面影を忘れられません。心の復興はまだまだですね。(みちのく岩手事務所 佐々木泰文)

▲犠牲者の名が刻まれた銘板。

▲訪れる人が絶えることはありません。

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山梨◆八ヶ岳/小林節子さんからのメッセージ【八ヶ岳事務所からのお知らせ】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2012年2月3日

月刊ふるさとネットワーク2月号、

情報誌常設店紹介コラムで掲載させていただいた

原村の「輪の舎」オーナー、小林節子さんからお礼のメールが届きました。

小林さんが関わっていらっしゃる東日本大震災被災者のためのチャリティーイベント

響命(きょうめい) vol.5の前売り券が、すでにほぼ完売だそうです!

かねてから多方面にPRをされていた小林さんご本人の力によるところが大きいのですが

一人でも多くの方にご賛同、ご支援いただくため

ふるさとネットワークがパイプ役となれたのであれば

こんなに嬉しいことはありません。

読者の皆様、ほんとうにありがとうございました。

なお、チャリティーイベントの収益の行き先について

情報誌および事前配布チラシには

東日本大震災の復興支援に寄付、とありますが

震災・津波遺児支援・あしなが育英会に寄付されることになったそうです。

(八ヶ岳事務所・和田)