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山梨◆八ヶ岳/清秋の候、10月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】 

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2025年10月8日

▲稲刈りを終え、天日干しされる稲。奥に南アルプスの姿。(山梨県北杜市)

10月前半に北杜市は稲刈りの最盛期を迎えます。黄金色に輝く稲が次々と刈り取られ、田んぼでは、杭を交差させた棒で、稲を天日干しする様が見られます。現在は、ほとんどの農家が乾燥機でおこなっているそうで、貴重な風景といえるかもしれません。

天日干しは、時間と労力がかかる大変な作業ですが、ゆっくりと乾燥させることで、風味・粘り・光沢が良くなると言われ、短時間で乾燥させたお米よりも断然美味しいと聞きます。今年の新米は、天日干しの米を探して食べ比べてみたいものです。

北杜市に移住して驚いたのが野生動物の近さでした。一番身近なものは野鳥でしょうか。車からおりたとたん、木々の間から鳥のさえずりが降り注ぎ、とても気持ちがよかった事を覚えています。

車を走らせると、夜間にキツネが車と並走して走り、霧が立ちこむ早朝の道の真ん中に、静かに鹿がたたずんでいる。ふと、道路脇を見るとリスが木を駆け上がり、狸が草むらから顔を出す。自然の豊かさを身近に感じ、楽しくなったものです。

一方で、野生動物と住居が近いということは楽しいことばかりではありません。ご売却相談の中では建物、土地に加え、周辺環境についてもお聞きします。その時、必ずと言ってよい程に話題にあがるのが野生動物です。

▲草を食む鹿の集団。野生動物は身近な存在。(山梨県北杜市)

北杜市の中でも、白州町、武川町、須玉町で多いのが猿の話題。集落などから、一歩外れてしまうと、畑を荒らされることが多いのです。せっかく育てても、収穫まであと一歩というところで、猿が集団で現れて食べてしまう。きれいに食べるのではなく、少しかじっては放り投げ、食い散らかされる。たまったものではありません。

高い柵を設けたり、猿が嫌うものを選んで育てたりと対策には苦心しています。ゴーヤ、ピーマン、シシトウといった苦いものは嫌いだとのこと。皆さん、「猿は可愛くない」と異口同音に顔をしかめて話してくれます。

標高が上がると、被害が増えるのが鹿です。庭づくりで、新しい苗木を植えても、夜のうちに新芽が食べられてしまう。軟らかくてみずみずしい葉物を好み、葉物野菜にも被害があるそうです。森の中にいるイメージの鹿ですが、稲の新芽を狙って田んぼまで下りてくることも。

森の近くではキツツキの被害があります。キツツキは家の壁に穴をあけてしまいます。なぜ穴をあけるのか?理由は餌(昆虫)探し、巣作り、テリトリーの主張といくつかあるようです。赤松の幹をトントンと上がっている様は大変可愛いのですが、穴はあけて欲しくない。気に入られると、壁を補修しても何度も同じ場所に穴をあけに来ます。キツツキの気持ちは分からず、私の家の2軒先は頻繁に狙われています。わが家に来ないことを祈るばかり。

野生動物との関わりは、自然を考える入口となるかもしれませんね。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

山梨◆八ヶ岳/春暖の候、4月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】 

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2024年4月7日

▲青空の下、桜の花と八ヶ岳。(山梨県北杜市高根町)

春の訪れを感じる季節となりました。

北杜市の冬が大好きな私ですが、なんでしょう、春が近づくとワクワクしている自分に気づきます。なぜ春は人をワクワクとさせるのでしょうか。

まず大きいのは気候の変化でしょうか。3月の後半から、北杜市の最高気温はぐいぐいと上昇し、4月中旬には20度を超えはじめてきます。

気温が上がると、コートやダウンジャケットといったモコモコとした衣類が減り、体が軽くなると伴に、動きやすくなります。春は衣類も明るいデザインが好まれ、目からも軽やかさを感じられますね。

気候の感じ方として、寒い時は最低気温に影響を受け、暑い時は最高気温に影響を受けるそうです。4月は最低気温では無く、最高気温に体が反応するようになる、体感が切り替わる時期となりそうです。

▲桜。背景のレンギョウの黄色い花が賑やか。(山梨県韮崎市)

自然も春の訪れを告げてくれます。

気候が暖かくなると伴に、大地にポツポツと小さな花々が目を出します。冬の間は、茶色一色で占められていた大地に、色が付き、大地に表情が生まれたかのようです。

木々で一番初めに花を咲かすのは桜の木でしょうか。春といったら桜。日本人のDNA に刻み込まれているのでしょうか。桜を見ないと、春ではないような、そんな気さえしてしまいます。

桜の花は、エリア毎に一斉に咲き、僅か1週間程で花を散らしていきます。その豪華な咲きぶりの一方で、一瞬で散ってしまう儚さ。

▲川沿いの桜と遠方の山桜(山梨県北杜市武川町)

北杜市では、この桜の花を長い期間楽しむことが出来ます。八ヶ岳南麓の緩やかな傾斜に位置する北杜市は、エリアにより標高差が激しいことが特徴。具体的な標高としては、須玉ICは470m、少し上がって長坂ICは706m、小淵沢ICまで上がると916mと、八ヶ岳の山頂に近づくにしたがって、どんどんと標高が上がっていきます。

須玉町で買ったポテトチップスの袋が、標高1100mのわが家にくると、パンパンに膨らみ、2倍くらいになっている、それが日常の風景です。

この標高がエリアによる気温差を生み、桜の開花をずらしてくれます。

北杜市では標高の低い須玉町、武川町、白州町エリアから、階段を上るように標高の高いエリアへ、桜の開花前線がゆっくりと移動をしていくのです。

その為、3月下旬から4月下旬にかけて、車で市内をドライブしていると、どこかしらで満開の桜を見ることが出来ます。

それぞれの花との出会いは一期一会、春の暖かな陽気の下、素敵な出会いがあなたを待っていることでしょう。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

山梨◆八ヶ岳/陽春の候、4月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2023年4月12日

▲山高神代桜。推定樹齢は1800年とも言われる。(北杜市武川町)

春が少し遅れてやってくる北杜市ですが、4月を迎える頃には、さすがに春になったなという安堵感に包まれます。

3月の後半あたりから最高気温が20℃近くになる日もあり、最低気温もマイナスからプラスへと転じます。着ている服も一枚少なくなり、体が軽くなります。日が長くなったのも嬉しいですね。

1月にはすぐに暗くなっていたものが、4月では19時を過ぎても明るさを感じます。街明かりが少ないせいか、都会以上に日没が気持ちに影響しているようです。日中の活動時間が増えると気持ちも前向きになる、4月はそんな季節ですね。

春の訪れと桜の開花は同意義といっていいほど、日本の春には桜が欠かせません。

近隣では韮崎市の和二塚の桜を皮切りに、次は武川町の山高神代桜と3月下旬ごろから標高の低い場所から順々と桜が開花を始めます。冬の寒さの中から開花を待ち望み、春の暖かな空の下、ワイワイと桜の花びらの下に集まるこの慣習というか文化は本当に良いものです。

▲新府城跡からほど近い桃畑。奥に八ヶ岳の姿。(韮崎市中田町)

桜の花と時を同じくして、桃の花も開花します。桃の花見というのは桜に比べれば、あまり馴染みが無いかもしれません。韮崎市中田町には出荷用の桃畑が一面に広がり、春になると桃の花見に多くの人が訪れます。

ちょうど目線ほどの高さに選定された木にピンク色の花が咲き、あたり一帯が華やかな雰囲気になり、自然と桃源郷という言葉が頭に浮かんできます。

武田氏最後の城となった新府城跡に隣接しており、駐車場はそちらを使うと良いでしょう。周囲より小高い、新府城の本丸跡地まで息を上げながら登ると、眼下にピンクに染まった桃畑、その遠方に八ヶ岳の峰々の景色。新府城跡は桜の名所でもあるので、一度に桜と桃の両方の花見を楽しむことが出来ます。

日頃のストレスを和らげに、春の花を楽しんでみてはいかがでしょうか。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

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🌸山梨・桜桃観光コレクション🍑
①韮崎市の和二塚の桜(韮崎市観光協会ホームページより)
・所在地:407-0042 山梨県韮崎市神山町北宮地624
・アクセス:中央自動車道韮崎ICから約15分
バス停「武田八幡宮」を下車から徒歩5分

②新府城跡(韮崎市観光協会ホームページより)
・所在地:407-0262 韮崎市中田町中條4787
・アクセス:中央自動車道韮崎ICから約20分
JR中央線新府駅から徒歩約15分

北杜市には他にも4月開花の桜がたくさんあります。詳細は北杜市観光協会ホームページでご確認ください🌸