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山梨◆八ヶ岳/七夕の候、7月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】 

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2025年7月7日

▲天然エアコンの気候の中、鮮やかに咲くニッコウキスゲ。(長野県霧ヶ峰高原)

八ヶ岳南麓の夏。

標高の高さと森林が多く残された高原の環境から、涼しく快適に過ごせる魅力的なシーズンとして語られる事が多いのですが、今回はあえてマイナスな見方で語ってみたいと思います。

北杜市の夏はとても短いと思います。都心に住んでいた感覚からすると、始まりは一月遅く、終わりは一月も早いのです。

また、一日中暑いということはありません。昼間は夏のように気温が上がったとしても、それは夕暮れまでで、日が沈むころには、一気に気温が下がってしまいます。

昼は夏なのに、夜は秋といったところでしょうか。その為、一日中、夏を感じることはできません。

夕暮れ時から、ウッドデッキでゆっくり過ごそうと思っても、気がつくと肌寒くなり、早々に家の中へ避難することになります。

そのような気候ですから、夏なのにどっさりと汗をかくことが出来ません。

暑い季節特有の止まらない汗、かいているときは気持ち悪いのですが、シャワーを浴びるとスッキリ、まるでサウナで「ととのった」ような、あの苦から快への感覚を味わえないのです。

夏服を着られる期間も短いものです。

夏ですから、Tシャツ、アロハシャツ、短パンを謳歌したいところですが、適する期間は短く、それも昼間の間だけ、夜にそのような格好で過ごすと風邪をひいてしまいます。

そして、夏に特に魅力を増す、ガリガリ君などの氷菓子。これらも体が欲するタイミングは、幾分と少なくなります。

寝る時も、夜風をさけ、窓を閉めないとその寒さで喉を痛めることもあります。

▲夏野菜に目が奪われます。(山梨県北杜市)

夏はオフシーズンの静かな環境が一変し、観光客で賑わうことになります。

八ヶ岳南麓に無数存在するパン屋さんからは我先にとパンが消え、カレー店、蕎麦屋さんの行列も長くなります。

以上、不遜ながら、後ろ向きな、八ヶ岳南麓の夏を語ってみました。こんな文を書いたのは、自分自身がこちらの夏に慣れてきたからかもしれません。

また、5月後半に、久々に訪れた沖縄の気候が、記憶より暑く、体に辛く、一方でその暑さの刺激と解放感が何故か心地良く、今の環境には無いものだと気付かされからかもしれません。

夏の暑さに疲れている方には、八ヶ岳南麓の夏はとても魅力的です。一方で暑い夏を長く楽しみたい方には、こちらの夏は物足りなくなるかもしれません。因みに私は八ヶ岳南麓の夏が気に入っています。

地域により、夏の気候も大きく異なる。細長い日本の魅力の一つですね。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

山梨◆北杜市/『第二の故郷』に降り立つ【八ヶ岳スタッフ・日々の暮らしより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2025年7月2日

▲5月後半の沖縄は既に夏でした。

5月の後半、久々に降りたった沖縄は夏の気候でした。

沖縄から山梨へと移住して早10年。日々の忙しさもあり、疎遠になっていましたが、節目というか、ふとした気持ちから訪れたくなりました。

まだ肌寒い羽田発の飛行機に、半ズボンで乗り込む乗客を、気が早いなと苦笑した自分でしたが、沖縄の気候を忘れていたのは自分の方だったようです。

現地へ着いたとたんに、異様な湿度をもった暑さと、記憶よりはるかに強い紫外線で、体が驚いてしましました。

ただ、そんな戸惑いも半日程でした。

日焼け止めを調達し、着る物を一気に身軽にし、冷えた南国ジュースを飲んだり、涼める場所に移動したりと、どうすれば、この環境で体が楽かをどんどんと思い出してきたのです。

▲『第二の故郷』、沖縄。

そして旅行に来たというより、戻ってきたという感覚になりました。

第二の故郷とでも言うのでしょうか。その場所で一定期間、生活することで得られるような特別な感覚。

普段の生活から離れた場所ですが、自分の居場所の一つという気持ち。

久々に戻った沖縄でそんな気持ちになれたことが、とても嬉しく、自分の中に地層のように時が積み重ねられている事を感じた旅行となりました。(八ヶ岳事務所 大久保 武文)

山梨◆八ヶ岳/深緑の候、6月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】 

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2025年6月9日

▲水がはられ、田植えが終わった田んぼ。(山梨県北杜市)

北杜市の水田には、植えらればかりの稲がそよ風を受けて揺れています。

冬の間は水が抜かれて、カラカラになり、茶色一色だった土地に、水がはられたことで、生物の気配が感じられるようになりました。

ふるさと情報館の八ヶ岳事務所は田園のすぐ脇にあるのですが、雨の前にはカエルの合唱が始まり、ちょっとだけ雨を先読みすることができます。

水田というのは、一見、稲を育てる場所にしか見えませんが、そこは多くの生き物がつながりあって生きており、一つの世界ともいえます。

水がはられた田には、昆虫や蜘蛛が繁殖、その昆虫や蜘蛛をカエルが食べ、そのカエルをヘビが食べ、そのヘビをトンビが狙う。事務所の窓からは、カエルの声と、トンビが空を舞う姿しか見えませんが、自然がそこにある。そしてそれが毎年ごく身近に繰り返されているのですね。

昨年より、お米の高騰がニュースになりますが、田んぼで作業されている方は、ご年配の方ばかり見受けられます。土日には若い家族の方も手伝いますが補助的なものにみえます。長らく続いた減反政策が稲作とビジネスを切り分けてしまったのではという声も聞かれます。

一方で川上村のレタス畑では若い労働者が働き、ビジネスとして成功をしている。

この稲作作りという営みは今後も日本で続けられるのだろうか。カエルの声を聞きながらぼんやりと思うこの頃です。


▲雨の恵みを受け、花々が生き生きとする。(山梨県北杜市)

小さな話しですが、水道水の温度が気持ち良く感じる時期でもあります。

水道水というものは、地中の配管の中を長い距離を伝って、家庭の蛇口まで届く。その為、気温や地中の温度で水温が大きく影響を受けます。

そんな当たり前の事を体感したのは住居探しのため、当時住んでいた沖縄から北杜市清里のペンションに泊まった時でした。時期は3月だったでしょうか。顔を洗う為、水道水に手をつけたところ、そのあまりの冷たさに、数秒と耐えられなかったのです。

当時住んでいた沖縄では年間を通して水がぬるかったので、洗顔で温水を出そうという発想も無く、随分と気候が違う所にきたものだなと、頭でなく、体で認識をしたのです。

そんな北杜市の冷たい水道水ですが、6月にもなると適温になります。食器洗いで、温水を待つことなく、作業できるのが嬉しいですね。

外へ目を向けると気候も随分と暖かくなりました。北杜市の気候は東京よりは一カ月遅れ、日によっては夏日、時には梅雨の冷たい雨で冷え込む日もあり、案外と疲れが溜まりやすい時期ですのでご体調にご注意ください。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

山梨◆八ヶ岳/梅雨空の候、6月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2023年6月10日

▲田植えからひと月、稲は緑色の濃さを増していく。(北杜市高根町)

6月というのは水の月だ。旧暦で水無月と書くが、この際の、無は「なし」ではなく「の」という意味らしい。梅雨が始まるこの季節、水の月という表現は、直球な表現ということになる。

一方で水の月という言葉は、素敵な響をもつ。文字だけみると、お空に浮かんでいる月がこんこんと水を讃えているイメージが湧いてくる。地球を水の惑星というが、月も水の惑星だったらどんな風に、地上から見えるのだろう。

話が妄想で広がってしまったが、六月の梅雨は単純に嫌いでは無いのだ。

沖縄の西表島に住んだことがあるのだが、降水量が年間2,200㎜と非常に多い場所だった。島の中央の山には大海からの雲がぶつかり、留まり、雨を降らす。そこから多くの滝や川が派生し観光資源となっている。離島というと水不足に悩ませされることが多いのだが、西表島は雨に恵まれた島、言い換えると水の島だ。

ここで私は雨が嫌いでは無くなった。雨は濡れてはいけないという発想が無くなった。

沖縄の雨は暖かく、そして柔らかい。濡れることが気持ち良かった。雨って濡れても大丈夫ということ。雨に濡れても怪我しない。そんな当たり前の事に気付いた場所だった。

都会に住んでいた時は、雨が嫌いだった。服が濡れることが気になり、混み合った電車の中で他人の傘がぶつかることにイライラしていた気がする。雨は革靴とも相性が悪かった。靴の中が蒸して気持ち悪かった。どんどん、どんどん雨から遠ざかりたかった。

▲雨の中、北八ヶ岳の苔の森を訪れる。

雨の中で自然は活性化する。花や木々は潤い、田んぼではカエルが大合唱を始める。野鳥は意外と雨でも活動をしている。水浴び場が増えて楽しそうだ。鹿や狐、熊はどう思っているのだろう。雨の日に、自然の中に入ると、都心の電車の中では見えてこなかった世界がある事に気付く。

なので、今では梅雨の時期が嫌いでは無いのだ。

▲雨で生き生きとした表情を見せる。

ただ、北杜市は沖縄とは違い、雨で身体が冷えやすい。そのため雨合羽は必須。素材は少々値がはってもゴアテックスが良い。雨合羽を手に入れるだけで、晴れてなくとも、雨でもどんどん山の中へ、自然の中に遊びに行ける。

布一枚の上を流れる雨水の流れを感じながら歩くのが楽しい。雨合羽は魔法のマントだと気付く。そして雨が楽しいと気付くと、自然に少し近づいた自分がいると感じる。

▲雨が山に降り、湧き水になり、川になる。

北杜市の6月はそんなことを教えてくれるでしょう。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

山梨◆八ヶ岳/いつかは憧れの「南十字星」【八ヶ岳スタッフ・ゆるり☆星空さんぽ】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2022年6月4日

6月と言えば言わず知れた「梅雨」の季節。植物にとっては大事な恵みの雨であるが、星を観るのが好きな自分にとっては残念なお天気が続く時期。

そんな時は八ヶ岳の麓を離れて、梅雨明けしているかもしれない沖縄エリアの星空を観に出かけるのも良さそう。

沖縄エリアと小笠原の一部、しかも12月末~6月末くらいまでの期間しか観ることができない憧れの「みなみじゅうじ座(南十字星)」。

もともと南半球の星座なので北半球の日本で観ることができるのはここエリアだけ。沖縄本島よりさらに南西に下った離島(宮古諸島や八重山諸島など)で観る方がさらに条件が良いです。

一生に一度はこの目で見てみたい「南十字星」は全天88星座のうちでもっとも小さな星座。曇天や雨天で家にこもりがちなこの時期、沖縄の離島で観るのか?

はたまた南半球までひとっ飛びして観るのか?など、写真などを見ながら妄想星旅をするのもなかなか楽しいですよ☆(八ヶ岳事務所 安江 美香)

山梨◆八ヶ岳/久々の新宿 ~ もう沖縄にいるとしか思えない ~ 【八ヶ岳スタッフ・巡り巡って出張探訪記】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2022年4月18日

令和4年2月某日。久々の新宿。ここ数年はめっきりと行くことが少なく、この度は仕事での訪問。目的は仕事ですが、個人的な目的がもう一つ。私は沖縄に移住した経緯があるほど沖縄大好き人間。ただ、現在住んでいる山梨には沖縄ショップと沖縄料理屋が無い。そんな日々の小さな残念?を解消したいと思ったのだ。

新宿駅東口には過去に何度も通った沖縄食堂「やんばる」がある。そして京王百貨店には沖縄ショップがある。久々の食堂「やんばる」は沖縄の空気感そのもの。まず店員さん同士の会話が、沖縄の訛とリズム。店内に流れるBGMは本州では無名の沖縄ポップ。オリオンビールのポスター。全てが懐かしい。注文をしたのはゴーヤチャンプルー定食。沖縄の炊き込みご飯のジューシーに、沖縄そばが付いてくる。安定の美味しさだ。奇をてらわない素直な味付けが沖縄らしい。さんぴん茶が付くのも嬉しいところ。

沖縄で日頃飲まれるさんぴん茶。本州で言うところのジャスミン茶なのだが、少し苦みが強い。この苦みが沖縄の暑さにピッタリなのだ。もう沖縄にいるとしか思えない。その後、沖縄ショップにて食材を購入。東京に居ながらに沖縄に迷い込んだ素敵な一日となりました。(八ヶ岳事務所 大久保 武文)

宮城◆白石蔵王/冬は暖地で ~ 22年間のキャリアの先に ~【遠刈田温泉・ペンション奮闘記】

この記事の投稿者: 白石蔵王駐在/渡辺 和夫

2020年2月29日

年も明け、蔵王にもまた寒さが帰ってきました。昨年は2月号で沖縄への短期避寒滞在のプランを書いて、4月号でその体験談を細かく述べましたら、読者から多くの問い合わせがきました。新潟、山梨、茨城など、冬は寒いだろうと思われる所にお住まいの方から「もっとくわしく聞かせて」と要望され、なかには当ペンションに泊まられて、一晩ゆっくり沖縄滞在を語り合ったご夫婦まであらわれました。二組のご夫婦が一年前の私たちと同じこの2月、私たちが滞在した宿に実際行かれているはずです。

極寒期の2月、田舎暮らしは寒さに辛抱の季節であり、夏涼しい立地ほど冬は寒さにひたすら耐えねばなりません。別荘としてならともかく、定住となると雪や氷で屋外作業が制限されますから、もんもんとして暗い室内で春を待つだけの生活になりがちです。

子供は成長してもうおらず、仕事もないのに時間はいくらでもあり、経済的な負担も軽いとなれば、冬の一時期を暖かな南国の地で避寒滞在の生活を、とは高齢者ならどなたでも考えることです。

今回、私の情報がお役にたった二組のご夫婦は、いずれも奥様主導で、キリキリと計画され、実行に移されました。女性は強し!です。お帰りになられたら一部始終をぜひうかがって滞在記を書いてみようと考えています。22年間、ペンションを経営しこの3月でひとまず幕を降ろしたいと考えています。その後の生活はまだ未定ですが、より能動的に動きたいと思います。(白石蔵王駐在 渡辺和夫)

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☆渡辺さんが経営する宮城蔵王・遠刈田温泉郷ペンションそらまめのホームページ
http://www.soramame-p.com/
「ペンションそらまめ」で検索できます。

ペンションそらまめ

宮城◆白石蔵王/沖縄での1ヶ月間の田舎暮らし【蔵王ツーリズム・遠刈田からの手紙】

この記事の投稿者: 白石蔵王駐在/渡辺 和夫

2019年4月23日

氷点下の寒い風が吹く仙台空港から4時間後、沖縄西海岸の恩納村(おんなそん)の宿に着き、1か月間の田舎暮らしを始めました。

2月1日、気温は予想通りの22度と温暖。この沖縄行きの動機は、1、厳寒期の蔵王からの避寒 2、時間だけはあり余る高齢夫婦のローコストの沖縄滞在体験です。すでに目ぼしい観光ポイントは、これまでの沖縄旅行で承知していますから、避寒の28日間はまだ知らない本島の北部や、離島の島々、いま社会問題化している辺野古沖の造成現場、琉球王朝文化からの沖縄の歴史的経緯などを実感してみること。本土から移住して暮らしている人の声や、受け皿としての民宿、民泊の現実にも触れてみたいと思いました。

あくまでも無為無策に、毎日を縛られずに、ムダもよしとしましたので、旅装を解くと、たちまちにして私の箍(たが)はゆるんでしまい、散策だ、畑作業だ、海釣りだ、ストレッチだなどと公言していたモクロミさえ、霧散してしまい、時間だけが矢のように消えていきました。

ネットを開ければ、沖縄の旅情報はあふれていますから、私の体験の一部でも、次に続く方へのヒントに役立てばとご報告します。

◆宿は恩納村の戸数30ほどのマンション。部屋は狭いけれど清潔(写真)。一泊から利用できますが、長期滞在は歓迎されます。私どもは家賃8万円、敷金、権利金なし、光熱費は家賃に込みでしたから格安と思います。畳敷きの和室なので布団を上げれば広く使えますが高齢の爺、婆とはいえ、ベッドの方がよかったです。

一日3度の食事の大半は食材を近隣で買い自炊。外食に10回は出ました。ほとんどは沖縄料理です。この宿の管理人と親しくなりましたのでご希望があればご紹介できます。部屋のタイプは別もあります。近くのペンション、民宿、不動産屋さんなどを廻り、滞在を受けるこの手の宿を物色してみましたが、料金、設備、態勢、地の利と、条件の合うところを探し出すのは現地に総合的な受け入れ組織がないので、容易ではなさそうです。

◆恩納村は那覇から1時間程度、海岸の景観に優れ、いまではハワイに匹敵するリゾートエリア。大型のホテルが20を超えました。

◆滞在中は恩納村の図書館がおすすめ。明るく眺望よし。非住民にも快く貸出カードを作ってくれます。このエリアは「琉歌」が盛ん。2百年前の女歌人「恩納ナベ」の故郷で、いまは「ナビーちゃん」のゆるキャラになって村を支えてくれています。ナベの遺構巡りも楽しいです。

◆政府肝いりでつくられた恩納村山腹の「沖縄科学技術大学院大学」の見学ツアーに参加。東大出でも入学は至難という世界最先端をいく大学で、学生よりスタッフや教授陣が多いという広大で知的なキャンパスを案内してくれます。外国人の行き交う学食やカフェにも入れました。

◆沖縄の北半分は集落も少なく、山塊を一周する道路があるだけの未開地。「北端までいってみた」記念になるだけです。

◆レンタカーは保険、燃料込みで8万円ほど払って1か月17000キロ走りました。沖縄の集落はメロンの縞模様のような狭い道、借りる車は軽が最適で充分です。

◆魚はNG。暖海育ちで新鮮でも脂が足りず、美味とは言えず、天ぷらや、カラ揚げの多い食生活に合点がいきました。

◆名物の「沖縄そば」は蕎麦ではなく、小麦粉のうどん。日本そば、ラーメン、すし、和菓子は少数派。牛より豚を好む文化です。亜熱帯なのに米はほとんど作らず。

◆いま人気の宮古島に渡り、ホテルに2泊し、すみずみまで行きました。本島と違い山がなく平坦で明るい。妻は清新さが気にいったようです。海も花も一段ときれいです。

◆2月でも緑のたえない沖縄。2月初旬に蒔いた小松菜が月末には5センチに。宿の空き地に育つサラダ菜は、毎朝採り放題、食べ放題でも処置に困っていました。

◆宿、レンタカー、航空運賃が安い1、2月が沖縄のオフ。車の渋滞も少なく、曇天続きで日焼けも軽い。海にもう縁のなくなった世代なら沖縄は冬に堪能すべしでしょう。

◆2月27日、蔵王に戻る最後の夕食はアメリカナイズされた、いかにも沖縄らしい、うるま市のステーキ店「サムズ」で乾杯。ネオンが咲き、プレスリーが流れる店内は50年前の世界でした。

◆那覇空港は滑走路の増設がすすみ、宮古島の下地島にも格安エア用の滑走路の開設が目前、那覇市内を走るモノレールの延長もすすみ、おなじみの国際通りの公設市場は全面改装と、観光ブームは続くようです。

◆短期滞在で明るい沖縄の今後を実感しましたが、いまの年齢ではさすがに、私は背中を押すだけの立場で本格移住はムリのようです。 (白石蔵王駐在 渡辺 和夫)

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沖縄への中高年の移住を実体験してみようと、2月は沖縄の村落で過ごしました。新しい米軍基地を新設する辺野古沖埋め立ての是非を問う投票が県下で実施された経過はご存知の通りです。滞在中に出会った本土からの観光客に感想を聞くと、ほとんどは無関心、辺野古の場所さえ知りません。美ら海水族館近くですすむ埋め立て用土の大量採掘、海上運搬などへの反対運動の苦悩は、はなやかな観光の声に埋もれて私にもよく見えませんでした。

本土の2%に過ぎない面積に在日米軍基地の70%を引き受けてくれているのに県民所得の低い沖縄。これからも観光立県に徹するしかない沖縄の現状に、私たちができることの一つは、この美しい島々にひとりでも多くの日本人が足を運び、本土の豊かさを分け、島の経済に寄与することではないかと考えます。 成田空港から宮古島の新空港へは、7000円で3月から格安航空が就航するようです。どうか皆さん、ハワイに並ぶ観光地になった沖縄の島々にお出かけください。

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☆渡辺さんが経営する宮城蔵王・遠刈田温泉郷ペンションそらまめのホームページ
http://www.soramame-p.com/
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