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山梨◆八ヶ岳/清秋の候、10月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2023年10月12日

      ▲稲刈りを終えた田んぼ。奥には雪をかぶった南アルプス。(北杜市高根町) 

目まぐるしく季節の変化を受け入れる日々、それが八ヶ岳南麓の10月ではないでしょうか。

前半には稲刈りが最盛期を迎え、田んぼの様相が日に日に変わってきます。

黄金色の稲が次々とコンバインで刈り取られていく様はなかなかダイナミックで、稲が天日干しされている景色は清々しいものがあります。ただその後、天日干しされた稲も回収されると一転、寂しさのようなものが漂います。

そのころになると気温も大きく下がり、10月の中くらいには最低気温が10度を下回り、後半にかけては1度近くになる日も。秋の様相も気が付けば冬へ。涼しいと思っていた気候がいつの間にか寒いに変わっています。

10月後半には周囲を見ると標高の高いとこから紅葉で山々が色付いています。南アルプス、八ヶ岳の頭には積雪の様子も。毎年、薪ストーブの火入れの時期もこのころでしょうか。季節の変化を間近に感じられる北杜市の10月です。

▲縄文遺跡の跡地を試掘調査している様子。

■身近な縄文時代
八ヶ岳山麓は縄文文化が花開いた地域として、考古学好きな方には知られる場所。

北杜市、茅野市、富士見町には考古学資料館があり縄文土器の実物が見られ、当時の人々の暮らし方を知ることが出来ます。

ロマンのある話、でも現在の我々には関係ないよねと思うのだが、そんな縄文時代を身近に感じられるのが、意外にも土地の売買です。

北杜市では売買をする土地が、縄文遺跡の上にあるということが度々あるのです。現在は集落であったり、町工場であったり、畑や森だったりと一貫性がなく、はたからみても、縄文遺跡があるか見分けがつきません。

そこで、売買の際には埋蔵文化財センターという場所に照会をかけることになります。

標高が高いエリアでも該当することがあり、縄文時代は今より気候が温暖だったのでしょうか。

縄文遺跡の跡地に家を建てる際は試掘調査が入り、めぼしいものが見つかれば発掘、写真や記録を残して埋め戻して調査終了となります。調査費用は市が負担します。

以前、試掘調査に立ち会う機会がありました。試掘とはいえ、遺跡発掘、さぞかし繊細な作業をするかと思ったら、実際にはショベルカーでガツガツと地面を掘っていきます。かなり広い土地でしたが、作業は1日かからずに終了。それでも縄文土器のカケラが何点か見つかり回収がされました。

縄文人が住んでいた場所にまた現代の人が家を建てる。時代を超えた人の営みになんだか不思議な楽しさがあります。少し縄文時代が身近に感じられる瞬間です。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

長野◆東御市〜小諸市〜御代田町/笑う仁王に福来たる【所長・ふるさと随想録】

この記事の投稿者: 代表取締役・中村健二

2023年1月28日

▲芸術村公園(東御市八重原)。

いまから25年以上前のことになるが、わたしがふるさと情報館に入社してしばらく経ったころの話だ。

長野県の東側・千曲川と鹿曲川(かくまがわ)の河岸段丘の上に広がる台地状の村に初めて足を運んだことがあった。その名は北御牧村(きたみまきむら)。

伸びやかに田園が広がり至るところに大小のため池がある。その台地は大きく八重原と御牧原に分かれており、役場のある八重原には温泉や芸術村公園、アートビレッジ明神館(みょうじんかん)といった宿泊施設などのほか、近くの村の分譲地の一角には懇意にさせていただいた料理研究家のお住まいもあった。

現在は隣接の旧東部町と合併して東御市(とうみし)となり三万人ほどが暮らしている。そこはまた東部湯の丸高原の南麓に位置した田舎暮らしの人気の高い地域でもある。

▲井上さんの経営するリサイクルショップ「エコ」(長野県小諸市与良町6丁目4、電話0267-26-6318)。

その当時ふるさと情報館の地域店で一緒にやっていた井上さんは、現在国道18号線より一本入った場所でリサイクルショップを経営している。今年開業20年目になるという。月日はあっという間に過ぎていくのだ。それでも移住された方とはいまもメールでのやり取りをしている。

「孫の写真を送ってきたよ」と井上さんは嬉しそうに話す。そのうち売却の話が出るかもしれんな、ということらしい。

リサイクルショップとは聞こえはいいが空き家の後片付けの方が多いという。固定客も少なからずいて昭和レトロなお宝探しに来る人もいらっしゃる。

▲「八ヶ倉(やかくら)」(小諸市加増179-13、電話0267-24-0205)。

「エコ」の近くにはパスタの美味しいイタリアンのお店もある。女性同士の会話がはずみ地元を中心に訪れる人も多いという。ゆったりとしてくつろげるのだろう。この小諸と御代田(みよた)にお店がある。

『田舎暮らしの本』のライター山本一典さんともお付き合いは長い。たまにわたしが取材された折、こんな特集をしたらどうですか?と編集者に話すことがある。できれば山本さんに取材をしてもらいたいと思っているので。

今年は東北の古民家特集を取り上げていただいたことがあった。お住まいの福島から岩手県遠野市までご足労おかけしました。

その雑誌の熱心な読者からこの秋、ご売却相談をいただいた。長野県の御代田町(みよたまち)に物件をお持ちだという。

その方のお話が面白くてなんと3時間以上も話し込んでしまった。10年余りの二地域居住で得たその人なりの田舎暮らしのノウハウだからだ。

▲ノートいっぱいに書き込まれた「御代田日誌」とでも呼べる日記は感動的ですらある。

いわく、『集落内ではあるものの地元に深入りはしない。付き合う人は同じ同好の志を持った人たち(具体的には薪ストーブの会など)。畑の収穫物を農協に出荷する。信州大学の聴講生となって長野市に通う。畑それぞれの土壌のPHを把握する(どこが一番良い立地かなど)。冬場の野菜の貯蔵方法を地元の所有者に聞くこと。

▲倉庫。

建物のリフォームでは土間に薪ストーブを設置する。壁を作りコンセントの数を増やす。オール電化にはしない。北側結露対策と防犯を兼ねて二重サッシとペアガラス。雨戸ではなく片手でひき下ろしのできるシャッターを設置。雨の日の作業やトラクター、耕運機、薪置き場としてコンクリ土間の倉庫を新設等々』。

「楽しみました」とはご主人の弁(この物件は本誌2022年11月号に掲載済み)。

▲真楽寺内エメラルドグリーンの池

そして物件を後にし、山懐にいだかれた真楽寺(しんらくじ)の境内に行ってみた。渾々と水が湧き出る池はエメラルドグリーンだ。神秘さをたたえている。

▲仁王様が柔和な顔で出迎える。

その山門には仁王像が二体。なんと右側の仁王様は笑っていらっしゃる。

笑う門には福来る。新しい一年は戦争も感染症も終結するよう祈らずにはいられない、そんな思いで東信州の名所を後にしたのだった。(八ヶ岳事務所 中村健二)

山梨◆八ヶ岳/寒冷の候、12月のお知らせ【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2021年12月1日

八ヶ岳はすっかり真冬の様相です。今年は10月の中旬からグッと気温が下がり、秋が無くていきなり冬になったような気候でした。とは言え、別荘の水抜きが必要になるような本格的な寒さは11月の下旬から。12月は連日の最低気温はマイナスを記録し続け、最高気温も10度をしたまわる状況となります。

日陰は路面の凍結に注意が必要で、市内に住む方は冬タイヤに履き替えています。空気が澄みわたり、雪化粧をした山がクッキリと存在感を増し、暖かい日差しを感じながらドライブが楽しい季節なのですが、路面状況にはくれぐれもお気をつけください。冬の八ヶ岳南麓は移住者には大変人気が高い季節です。北杜市は冬の寒さが大変厳しいところです。それなのになぜ、移住者には人気の季節なのでしょうか。

まず、八ヶ岳南麓の冬の魅力は、前述したように「空気が澄み渡ることによる山の眺望の見事さ」があると思います。そして夜には「満天の星空」が広がります。夜の屋外は泣きそうになるくらい寒いですけど、やはり一番きれいに星が輝くのは冬でしょう。

※写真はイメージです。

人の数がぐっと減る季節でもあります。観光客が多いのは春から夏、そして秋の紅葉シーズンには再びピークとなります。紅葉も終わったこの時期は一気に観光客の数が減り、結果として静かで落ち着いた雰囲気になります。ペンションや飲食店等、観光客向けにご商売をする場合は冬の営業をどうしていくのかが大きな課題とお聞きしたことがありますが、定住している者からすると、人の気配がないことに魅力を感じるから不思議なものです。

次に、冬の北杜市の冬の過ごし方では「薪ストーブ」の存在がとても大きいと思います。八ヶ岳事務所で扱っている物件の4軒に1軒くらいの割合で「薪ストーブ」が付いています。新築を建てられる方は、かなりの割合で薪ストーブを設置されています。そして何より感じるのが、使っている方の満足度の高さです。薪ストーブについてお話をお聞きすると、薪の仕入れ方から、薪棚を作った時の話し、薪の割り方、着火のコツ、炎を見ながら過ごす冬の暖かさなど、どんな人でも皆さん饒舌に語りだすから面白いものです。

「薪への着火方法」だけをとっても話に花が咲き、新聞紙派、着実な着火剤派、果ては強引なガスバーナー派など、そこへ至る遍歴など話は尽きません。地域によっては煙の臭いが洗濯物についたり、煙臭さがトラブルになったりとあるようですが、この北杜市では薪ストーブという暖房が地域に根付いています。冬には薪ストーブを楽しめる。これも冬が人気の大きな理由となりそうです。高根町清里にある清泉寮というホテルは、「暖炉の宿」と呼ばれるほど、ロビーやホール等館内各所に暖炉が設置してあるとのこと。薪ストーブ付きのお部屋もあるそうで、その魅力を体験されてはいかがでしょうか。

冬場には北杜市の近隣でスキー場もオープンします。スキーは激しいスポーツと思っていましたが、還暦、さらには古希を越えてスキーを楽しむ方を見かけます。正直びっくりしたのですが、スキーは生涯スポーツ、シニア割引もあり、元気なシニアがスキー場をにぎわしているそうです。 北杜市の冬の過ごし方は人それぞれですが、それぞれが冬の生活を楽しんでいるから人気の季節となるのでしょう。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

長野◆青木村/薪ストーブの会・20周年【地域深堀り・のぞむ歴史紀行】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2020年5月27日

▲冬になる前に用意された薪の山。

平成12年より長野県青木村での取引が始まり、20年を迎えました。関東をはじめ、東北、東海、中京、関西、中国、四国、沖縄と方々からお越し頂き、移住や二地域居住、別荘利用の方を含めて100組を超す方がご成約を頂きました。

長野県は寒冷地と言うこともあり、移住者の方々より「薪ストーブを設置したい」と言う声は多く耳にします。土地を購入し、新築する方も中古戸建を購入する方も一度は憧れるかもしれません。そんな中、「薪の工面はどうするの?」と思う方もおります。

勿論、購入して利用するのも良いのですが、自身でチェーンソーを手にし、工面される方もおります。青木村では約13名で構成される「薪ストーブの会」があり、浦野川の河川敷にて自前で薪を調達しています。未経験の方も先輩移住者の指導を受け、ワイワイガヤガヤ楽しみながら参加しています。(本部 長内 望)

▲薪ストーブのあたたかさは格別です。

宮城◆白石蔵王/暖炉の怖さ~メンテナンス・点検の重要性を【遠刈田温泉・ペンション奮闘記】

この記事の投稿者: 白石蔵王駐在/渡辺 和夫

2019年6月24日

数日前の夜、当ペンションからすぐ近くのペンションが火災で消失してしまいました。

築30年の丸太組みのログハウスは木の乾燥度も高く、消防隊の機敏な消火努力で外観はかろうじて残りましたが、判定は全焼扱い、むろんリフォームで再建できる状態ではありません。古い書類を暖炉の火で燃やしていたら、というご主人の弁によると、異常に気がついたとき、暖炉上部の壁から白煙が吹きだしていたそうです。

営業物件のペンションを暖炉からの出火で失うという事例を私が見たのは、清里、蔵王合わせて何と3件目です。煙突を室内に露出させ、排煙の暖気も利用する簡易な工法でなく、煙突を壁の内側に組み込んだ本格的な暖炉は、よほどの耐火工法が仕込まれていないと危ないと痛感しました。

家具調度として、外装として、暖炉のある家は、あこがれですが、見栄えより壁内部の構造や煙突のメンテナンスが大事です。電気やガスに比べ、薪の火力は時により強力に立ち上がります。

煙に含まれる炭素粒「スス」や、鳥や虫の巣、風で舞い上がった枯れ葉などによるストーブ煙突の詰まりに無頓着な日本人の性格も気になります。 薪を焚く暖炉の家が多い当地のような山間部では、その防火指導が必要ではと、消防署に進言しています。防災カーテンを使っているかなどの指導より、室内で直火を炊くことになるストーブの点検に歩くべきです。(白石蔵王駐在 渡辺 和夫)

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☆渡辺さんが経営する宮城蔵王・遠刈田温泉郷ペンションそらまめのホームページ
http://www.soramame-p.com/
「ペンションそらまめ」で検索できます。

ペンションそらまめ

☆ふるさと情報館でFacebook ページ始めました!/田舎でお店を開業された方は本誌及びFacebook ページでご紹介させて頂きます!

山梨◆八ヶ岳/あなたの一番好きな季節はいつですか?【スタッフ・日々の業務より】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2017年12月26日

八ヶ岳南麓に移住して1年半になり、2度目の冬を迎えます。

避暑地だからこそ、冬の寒さは今まで経験したことない大変なものと覚悟しましたが、いざ過ごしてみると寒さの考えが少し変わりました。

外気温がマイナス10℃を下回る時もありますが、一番冷え込むその時間帯は朝方の暖かいベッドの中。寒冷地仕様の我家の室温は朝方が最低で10℃とそこまで冷えませんでした。また初めて使った薪ストーブは、一般的なストーブに比べ手間のかかるものでしたが、道具を使い込む楽しさがあり、炎にも癒されました。

寒さは家などの仕様で対応でき、楽しむことも出来るのですね。

外は凍えるような寒さでしたが、きりっと澄んだ空気の中で見る、雪化粧した南アルプスと八ヶ岳は、神々しいものでした。

そして温泉の気持ち良さ。露天風呂で芯まで温まり、白い息を吐き出す。寒いからこそ、暖かさをより感じるというのは面白いですね。

移住者の方には、八ヶ岳の一番好きな季節に冬をあげる方が多いそうです。私もその一人で、2度目の冬を今から楽しみにしています。
(八ヶ岳事務所 大久保 武文)

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薪ストーブ・暖炉・住まいのグランビル HAMPTON(カナダ)Regency(カナダ) ESSE(イギリス)の日本総代理店
株式会社グランビル

岩手◆釜石市/今なら薪ストーブ購入者に南部鉄器ケトルをプレゼント!【2015年キャンペーン】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2015年6月7日

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石村工業のご厚意にて、ふるさと情報館を通じて「ペレットストーブ」を注文・
施工された方にもれなく約2万円相当の南部ケトルをプレゼント
(※このキャンペーンは終了いたしました。)

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商品名:ケトル(小)ホーロー付(茶コシ付)

製造元:株式会社及精鋳造所(岩手県奥州市)

是非今年の冬に薪ストーブ設置をご検討中の方は一度パンフレットをご覧ください。

 

ketol※ストーブにしっくり合い見本市イベントでも反響の高かった逸品だとか。

「クラフトマン」のパンフレット希望の方はふるさと情報館・本部、もしくは下記アドレスに直接申し込みください。(※このキャンペーンは終了いたしました。)
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石村工業株式会社(ペレットストーブ・craftman)
http://www.craftman-pe.com

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田舎暮らし生活で憧れの設備、必ず上位に挙げられる「薪ストーブ」。『月刊ふるさとネットワーク』でも昨年2月号「我が家の暖房特集」では大きな反響を頂いた。とりわけ「ペレットストーブ」はチップ状の木片「ペレット」を燃料とし、地元の間伐材を再利用でき、なんと購入費用に補助金がある自治体もあるのだ。(長野県・佐久市埼玉県ときがわ町 他多数自治体あり。予算に限りがあるので年度末を待たずに終了する場合があります)

今回ご紹介するのは、石村工業株式会社(岩手県釜石市)が開発・販売しているペレットストーブ「クラフトマン」。今まで培った製鉄技術でストーブを2003年に製品化。最もこだわったのが、電気を全く使わないストーブであること。またペレットだけでなく薪も使える機能があるのは他には無い特長だそうだ。

craftman

現在までに全国に累計2255台を販売。震災の際は「このストーブのおかげて停電や灯油不足でも暖をとったり煮炊きができて助かった」とその価値を改めて実感、励みにされたそうである。

釜石市はみちのく岩手事務所のある遠野市から東へ車で約1時間ほどの距離。
「クラフトマン」のパンフレット希望の方はふるさと情報館・本部、もしくは石村工業(上記にアドレスあり)に直接申し込み頂きたい。