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宮城◆白石蔵王/隣人が替わる~ペンションオーナーの世代交代【遠刈田温泉・ペンション奮闘記】

この記事の投稿者: 白石蔵王駐在/渡辺 和夫

2018年6月11日

長い間、軒をならべて営業しあってきたお隣のペンションから売却の相談を受け、話し合いのうえ、本誌で読者に紹介することで、厳冬期というハンディを負いながら短期に買い手につなげることができました。20年前に私がペンションを始めた時、すでに開業後12年の実績をお持ちで、東北にはまったく無知な私に、この地の特性や宿泊事情をこまかく指導してくれたオーナーに、今回は転出のお手伝いで応えることができました。

私は蔵王に移住する前、八ヶ岳で10年間の田舎暮らし(二地域居住)を体験し、甲斐大泉や清里でペンションの仲介経験を重ねていましたので、自身のペンション経験は自信をもってスタートできたと思います。平成10年ごろのペンション業界は、みな忙しかった創業期を過ぎ、ちょうど上昇後の航空機が巡航速度に移ったような状態でしたが、子弟の教育事情や繁忙疲れから早々と転業を考える方が出はじめるころでもありました。

それから20年の昨今、軒並みにオーナーの高齢化が進み、気力、体力の低下が売却の大きな要因となっています。田舎暮らしへの憧憬が都市社会で言われる一方で、ペンションオーナーの後継ぎ息子たちは、親爺の期待とは裏腹に、都会の花に魅せられて走り出ていきます。 今回のお手伝いは「もう32年やったものね」というオーナーの充足感からの売却でしたので、譲渡価格も低廉に設定され、次の所有者に喜ばれて引き継がれました。その顛末はまたご報告します。(白石蔵王駐在 渡辺 和夫)

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☆渡辺さんが経営する宮城蔵王・遠刈田温泉郷ペンションそらまめのホームページ
http://www.soramame-p.com/
「ペンションそらまめ」で検索できます。

ペンションそらまめ

宮城◆白石蔵王/小さな町の街おこし【遠刈田温泉・ペンション奮闘記】

この記事の投稿者: 白石蔵王駐在/渡辺 和夫

2017年7月6日

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蔵王町遠刈田温泉の初夏のイベント、「とうがった大道芸」が6月初旬に開かれました。伝統や歴史にはまだ遠い、温泉場の平成生まれの人集めの行事ですが、当日は仙台圏からの大変な数の観光客で、近年にない賑わいでした。

有名な「横浜野毛」の大道芸にヒントをもらい、21年前、街おこしに有志が都会から芸人を探し出し、アゴアシつき(交通費と宿泊代は主催者持ち)で呼んだのが始まりと聞きます。たべものや宿泊は地元の店や宿が無償で請負い、まだ駆け出しで出演料の安く済む芸人さえ確保できれば、新幹線の切符代ぐらいの負担でスタートできたイベントのようです。

今年は12人の若い芸人が温泉街のあちこちで6時間半、パフォーマンスを繰り広げました。何年かぶりに覗いてみると、どこも歓声、拍手、笑顔のあふれる反応のよさが、芸人の芸より私には印象に残りました。芸人と客とに通い合う息づかいが路上に満ちて、芸が終わるとゴミ箱のフタを裏返した受け皿にはたくさんの客から投げ銭(ほとんど千円札)が寄せられました。

名の知れた祭りや年中行事を持たない、地方の小さな町には、ちょうどよいライブと、ぜひ他の町でも始められたらいいのにと思いました。  (白石蔵王駐在 渡辺 和夫)

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宮城◆白石蔵王/誘客を椎茸栽培で(月刊ふるさとネットワーク5月号より)

この記事の投稿者: 白石蔵王駐在/渡辺 和夫

2016年6月6日

「月刊ふるさとネットワーク」2016年5月号の「ふるさと発」に掲載されたペンションそらまめの渡辺さんによる「誘客を椎茸栽培で」を公開します。ふるさと情報館が毎月発行している「月刊ふるさとネットワーク」には、他にも田舎暮らしの記事や物件情報が満載!無料見本誌もありますのでぜひお問い合わせください。

誘客を椎茸栽培で

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「誘客や、おもてなしの新しいアイデアを上司から求められているんだよ」と、リゾートホテルで働く知人から相談を受けました。むろん、予算があれば「最上階に展望大浴場を作ったら」などという提案もアリでしょうが、お金をかけずに、が条件となれば、従業員が頭を抱えているのが目に見えるようです。

私が伝えたアイデアは、ホテルの雑木林に自生する広葉樹を活かし、椎茸の原木栽培の体験をお客様に無料で提供する企画です。コナラなどの間伐材と椎茸菌をホテルが負担し、90センチに玉切りしたホダ木に植菌する作業を楽しんでもらい、ネームプレートをつけて預かります。椎茸が発生してくる2年目以降に収穫目あての再泊を期待、つまりリピーターになっていただくという寸法です。手間ヒマもあまりかからず、直接原価も一人150円程度の誘客プランですが、支配人はどう評価するでしょうか。

実は、当ペンションでは、すでに実施中の企画です。ご自宅に緑陰があるお客様には、植菌体験された原木を車に載せてお持ち帰りいただき、はるかな蔵王に思いをとばしながら、ご家族で椎茸栽培にいそしんでもらっています。コナラやクヌギなどの雑木は、切り出してもすぐ成長してくれる再生可能な資源、自分で育てた椎茸の採りたての味は絶品と、よいことづくめです。(白石蔵王駐在 渡辺 和夫)

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