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岩手◆遠野市/日本のふるさと遠野まつり【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2024年9月12日

▲遠野まつりポスター。

8月に入りようやく梅雨明け宣言がなされた岩手県遠野市、この号が発行される9月にはどのような気候になっている事でしょう?

夏は無事に通り過ぎてくれているでしょうか?と、一刻も早い秋の訪れを期待したところで、遠野の秋と言えば一大イベント〝遠野まつり〞が今年も開催予定です!!

一言にお祭りと言っても全国津々浦々、力強くスリリングな祭りや華やかな舞を楽しむお祭り、または他にはないユニークなものもあるでしょう。

ちなみに遠野のお祭りは?

ズバリと一言でいうのであれば、郷土芸能の共演会です!!

でも遠野の郷土芸能ってそんなにたくさんあるの?

あらためて調べてみたらなんと神楽や南部ばやし等60を超える保存団体があるそうです。

そのほとんどが山岳などの自然信仰から発生したもので、なかでも各地から集い舞う勇壮な鹿踊ししおどりの列は圧巻です!!

▲9月21日、22日はぜひ、遠野へ!

日本のふるさと遠野まつり、2024年は9月21(土)22(日)の開催。

1日目が遠野駅前や市役所でのパレードや輪踊り、2日目が遠野郷八幡宮での馬場巡ばばめぐりや、流鏑馬やぶさめなども行われます。

9月は是非、残暑もいなくなって過ごしやすい(予定の)遠野へ〝おいでやす〞(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

岩手◆遠野市/歳祝いとしいわい?【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2024年8月17日

▲お神輿を背に拝殿に向かう歳男衆。

ご当地ならではの風習や催しなど、日本全国のあちこちに数多ある事と思います。

また、それらは得てして地域住民にとっては当たり前、常識として生まれ育って外の世界に出た時に初めてそれが地元ローカルのものだと知らされる事になるのです。

さてここで、〝歳祝いとしいわい〞という言葉を皆さんはご存じでしょうか?

これは還暦や米寿、古希などの節目を祝うものとは違い、男女それぞれの厄年(数え年で女33、男42歳)の年に、それぞれの地域ごとのやり方でお祝いを催すというものです。

厄年なのにお祝い?とも思えるこの風習、なんと!?岩手県特有のものだったようです!!…って、県外の皆さんおそらく初耳なんですよね。

それぞれの地域でのやり方と申し上げましたが、現代で一般的なのは、同窓会として集まって飲み会を開催する形が多いようです。

遠野市の上郷町では、毎年地域の日出神社ひでじんじゃの例大祭と合わせて、その年の歳男(厄年)衆が神輿渡御とぎょをして町内を巡る慣わしになっており、今年は私も参加してきました。

そう、私、歳男なのです。

岩手のこの風習はTV番組や有名人のSNS等でも紹介され、その度に〝みんな知らないの?嘘でしょ?〞となる岩手県民が続出。

外から教えられなければ気づけない地元特有の文化、面白いものですね。(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

岩手◆遠野/時代と共に移ろう神社運営のあり方【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2024年7月5日

▲地域の過疎化、少子高齢化に伴い、神社のあり方も変わっていく。(画像はイメージです)

私は片田舎の集落にある小さな神社の神職を務めています。

我が家は十数代前から此の里に根を下ろして命脈を繋いできたようで、土蔵の中に刀剣等があったことから、何時かの時代に敗れて落ちのびて、この地にたどり着いてものと思われます。

残念ながら五代前に火災にあって、主な書き物は失ってしまってます。

田舎の過疎化は急ピッチに進んでおり、虎舞、鹿舞、田植え踊り、神楽等々数々あった踊りも、少子高齢化により継承のピンチですが、所々には新規移住者家族や、モンゴル等からの企業の研修生が参加して、盛り上がる団体も見受けられるようになりました。

やはり、田舎にも多様な人材があり、彼らを巻き込んだ地域活動が芽生え始めています。

私もふるさと情報館の一員として移住者のおてつだいをさせて頂いていますが、この様な時代にあった神社運営していかなければ神社の護持もままなりません。

もっと、精進しなればと思うこのごろです。(みちのく岩手事務所 佐々木 泰文)

青森◆八戸市/ウミネコ神社〜青森県八戸市・蕪島(かぶしま)〜【みちのく岩手・新遠野物語(番外編)】 

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2024年6月11日

▲早朝の蕪島神社、ウミネコが人々を迎え撃つ?

皆さんは先の大型連休はいかがお過ごしでしたか?

ニュースで空港や自動車道、観光地の混雑の様子を見る一方で、みちのく岩手事務所のある遠野市をはじめ岩手県内の町々は人手がいつもより少なく感じられました。

ここ数年抑えられていた反動で県外へ出かけられた方が多かったのかな?と感じました。

GWこそゆっくりと過ごした私ですが、連休前の4月にお隣の青森県に小旅行をしてきました。

旅で訪れたのは自身9年ぶりとなる八戸市の蕪島(かぶしま)、島のてっぺんに建つ蕪島神社は2015年の火災により焼失してしまったのですが、2019年に再建、火災の数日前に訪れていた私にとって再建後ようやくの参拝でした。

▲彼らの熱い歓迎をうけます。

島に神社、それだけで画になる蕪島神社ですが、ここの特筆ポイントは別にあります。ウミネコです!!

その繫殖地として国の天然記念物に指定されているだけあり、島にはウミネコがいっぱい!!

名前の由来の〝ニャーニャー〞を余裕で通り越した鳴き声が響きわたります。

▲ビニール傘の無料レンタル、助かります。

ウミネコ達の空からの〝落とし物〞もここの名物で、島にはなんとソレ対策の傘の貸し出しコーナーもあります。

慣れた地元民の中にはノーガードの強者もいましたが、観光客は皆さん珍しがりながら利用していました。私も全力で推奨します。

運をつける為に〝ウン〞がつく覚悟も必要な蕪島神社なのでした。(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

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八戸市・蕪島神社(公式ホームページより引用)
青森県八戸市の蕪嶋神社は、弁財天をまつり、商売繁盛、漁業安全の守り神として、古くから地元の人々の信仰を集めてきました。
また「蕪島」はウミネコの繁殖地として知られ、国の天然記念物に指定されております。

所在地:青森県八戸市大字鮫町字鮫56-2

主な催事:東日本大震災慰霊祭(三月十一日)、ウミネコ巣立祭 [ 平成 27 年から ]・ウミネコ塾(海の日/七月第三月曜日頃)、大晦日大祓い/干支花火昇運祈願祭 (大晦日)etc.

宮城◆気仙沼市/気仙沼〜生まれ変わる日本有数の港町〜【みちのく岩手・新遠野物語(番外編)】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2024年4月10日

▲海の見える街、気仙沼

皆様が住まう地域にも春が訪れている頃でしょうか?

暖冬から一変し遅れてやってきた冬に見舞われている遠野も、無事に暖かい新年度を迎えている事と思いたい3月の頭です。

心地良いぽかぽか陽気が始まると、ふと海を見たくなりませんか?

昨年の夏に宮城県の気仙沼市で新規売り出しの申し込みがあり、以降調査や案内で気仙沼に赴く事が多くなり、街中や港の方を見て回る機会が増えたのですが、感じる事はやはり〝新しく生まれ変わった〞という事。

特に港の方は新しい施設が建ち並ぶオシャレな港町になっていました。

▲2020年の7月にオープンした商業施設「ないわん」

2020年の7月にオープンした商業施設「ないわん」は、迎(ムカエル)、創(ウマレル)、結(ユワエル)、拓(ヒラケル)の4つの施設からなり、それぞれの中に多種多様なテナントや飲食店などが入り、すっかり気仙沼観光の中心地となっています。

美しい海を見ながら新鮮な海の幸をいただいたり、遊覧船でウミネコの群れと一緒に海に乗り出したり、宮城気仙沼の魅力を間違いなしです!!

「ないわん」気仙沼市まち・ひと・しごと交流プラザは三陸沿岸道路・気仙沼鹿折(ししおり)IC から車で約5分。

海の見える街への移住を考える方には特にオススメのスポットです!!(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

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商業施設「ないわん」(気仙沼観光推進機構ホームページより引用)

・所在地 宮城県気仙沼市南町海岸1-14

・アクセス
【車でお越しの方】
仙台方面から:三陸自動車道気仙沼港ICから9分
岩手県方面から:三陸自動車道気仙沼鹿折ICから4分
【バスをご利用の方】
・三陸沿岸道路高速バス(仙台空港・仙台駅・気仙沼・宮古線)
最寄りバス停:気仙沼市まち・ひと・しごと交流プラザ
・市内循環バス(気仙沼市立病院~気仙沼駅前~市役所前~南気仙沼駅~気仙沼市立病院)
最寄りバス停:南町

・駐車場
内湾地区駐車場:24時間利用可/駐車可能台数 普通乗用車66台/料金は入場から3時間以内が無料。
さらに午後8時から午後12時までは無料で利用可能。

岩手◆釜石市/程よいコシ、極細・縮れ麺 ~ 釜石ラーメンを堪能【みちのく岩手・新遠野物語】 

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2024年3月12日

▲新華園本店の赤のれんは、大きな被害を受けた東日本大震災の津波でも流されなかった。

寒い時期に特に食べたくなるラーメン。

全国各地にに個性豊かなご当地ラーメンがあり、当みちのく岩手事務所がある遠野市にも〝五右衛門ラーメン〞という汗が出る程に辛〜いソウルフードがありますが、今回紹介するのはお隣・釜石市の「釜石ラーメン」になります。

釜石ラーメンの特徴は、まず何と言っても麺の細さ。ラーメン通の間でもここまで細い麺はなかなか珍しいのでは?と思う程。

なんでもお腹を空かせた漁師さんや製鉄所で働く人たちを待たせないために、早く茹で上がる極細麺が浸透したのだとか。

港町そして鉄の街として知られる釜石の生活に根付いた歴史があるようです。

▲釜石ラーメン&半チャーハンのセットは休日でもランチ価格の1050円。

提供する店先にはためく釜石ラーメンののぼり旗を目印に訪れたのは、発祥のお店と言われる「新華園本店(しんかえんほんてん)」。

釜石ラーメンのもう一つの特徴でもある琥珀色に透き通ったスープはあっさりとした味わいで細ちぢれ麺に見事にマッチし、非常に美味。本当にご馳走さまでした。

岩手の釜石にお越しの際は是非「釜石ラーメン」ののぼり旗が立つお店をチェック!!

一杯のラーメンからその地域柄を感じ取ることが出来るかもしれませんよ?(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

岩手◆遠野市/今年も開催!!第23回遠野どべっこ祭り【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2024年1月14日

▲遠野ふるさと村の様子

2024年、あけましておめでとうございます。

昨年は気候変動による農作物の不調や、世界情勢による物価の高騰など、生活に関わる事が多くあった1年だったかと思います。

本年は新拠点や新生活を検討される皆様のためにも、落ち着きを取り戻した新しい年になる事を祈念したいです。

▲どべっこ祭り広告

新年1発目のみちのくだよりは、あえて一昨年の1月号でも取り上げさせていただいた遠野ふるさと村の「どべっこ祭り」をピックアップしたいと思います。

ここでおさらいですが、皆さんは〝どべっこ〞という言葉を聞いた事がありますか?

最下位の・・・子?という予想もありそうな雰囲気ですが、どべっことは遠野の方言で〝濁り酒〞=どぶろくの事を指します。

岩手県遠野市は、自家製の酒類の製造が可能な日本のふるさと再生特区(通称どぶろく特区)に指定されており、附馬牛町の遠野ふるさと村で開催されるどべっこ祭りでは、どぶろくや郷土料理のおもてなしの他、語り部による昔話、郷土芸能も堪能できます。

どべっこ祭りの詳細や参加申し込みは遠野ふるさと村ホームページ(https://www.tonofurusato.jp/)から。

猛暑の夏に反しこの冬は寒くなるという噂もあります。是非しっかり〝もよってきてくだんせ〞(着て来てください)。(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

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第23回遠野どべっこ祭り(遠野ふるさと村ホームページより引用
・日程(全6回)
2023年11月25日(土)
2023年12月2日(土)
2024年1月20日(土) ※満員御礼
2024年1月27日(土) ※満員御礼
2024年2月17日(土) ※満員御礼
2024年2月24日(土) ※満員御礼
2024年3月2日(土) ←追加開催決定!

・開催時間(共通)
17:00~19:00 (遠野ふるさと村ビジターセンター16:30集合)

・会場
遠野ふるさと村 肝煎の家(座席指定/テーブル・椅子席)

・内容
特製どぶろく2合+遠野の田舎料理、語り部による昔話、郷土芸能神楽の披露
※ノンアルコールビールやソフトドリンク等もご用意しております(別途料金)

岩手◆八幡平市/第42回一関国際ハーフマラソン【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2023年11月13日

▲稲刈り待ちの田んぼの中を駆け抜けるランナー達。息遣いが聞こえ、汗も出きったか。

〇年ぶりに、〇年ぶりの――。

今年は日本全国のあちこちでお祭りや催しが復活し、その模様をニュースで見る毎に改めて流行り病を乗り越えた日常が戻ってきたんだなぁと感じますね。

9月16、17日にはみちのく岩手事務所がある遠野市でも「日本のふるさととおの祭り」が開催され、多くの観客で賑わいをみせました。

遠野まつりで踊った疲れが残るまま、翌週の24日には岩手県の最南に位置する一関市で開催された「第42回一関国際ハーフマラソン」に参加…ではなく、初めて応援に行ってみました。

例年であれば9月の下旬ともなれば少し肌寒くなってくる時期ですが、今年は残暑が居座りこの日も真夏日予報の地域もある暑い日でした。

それにも関わらず海外招待選手から市民ランナーまで約2500名のランナーがエントリーし、一関から世界遺産の街平泉、苦しいレース終盤には黄金色の田園の中を、十人十色の様相で駆け抜けていきました。

この大会は昨年の同時期にも第41回大会が開催され、その時は全国的にも先駆けて再開されたマラソン大会だった事もあり、遠くからの参加者も多かったそうです。

各地の伝統の催しのこれからに期待です。(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

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第42回一関国際ハーフマラソン大会ホームページ
https://ichinoseki-half.jp/