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岩手◆三陸沿岸地域/道路開発の代償~三陸沿岸を想う~【みちのく岩手・日々の業務より】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2025年5月3日

▲道路開発により利便性は向上した半面、昔からある景色に変化が。(写真はイメージです。)

田舎の物件を取り扱う仕事をしていますと、色々な開発による弊害に直面することがあります。

特に三陸沿岸は、昭和初期まで陸の孤島と言われるほどの交通の難所でした。

目的地まで、リアス式海岸と称する風光明媚ふうこうめいびな自然と海の光景を思い浮かべるのですが、その岬の突端と入江の湾とを幾度となく出入りして行く道程は直線距離の何倍にもなるのです。

しかし、昭和になり国道45号線が仙台から八戸まで通ったことで、何十ものトンネルをくぐって、飛躍的な改善がなかったことが、昨日のように思い出されます。

それが、令和年代の今は、未曽有の東日本大震災の復興道路として、45号線はわずかな期間に三陸高速道路として整備されて、三陸沿岸地域の復興の動脈となっています。

しかし、その反面、風光明媚だった沿岸線はトンネルと橋梁の擁壁に囲まれて、ちっとも面白くなくなってしまいました。

開発の弊害として残念に思うところです。(みちのく岩手事務所 佐々木 泰文)

三重◆伊勢/ストレートな物言いに感謝【本部スタッフ・日々の業務より】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2024年10月28日

▲戒めか、教訓か。なんと分かり易い標識。

自身、伊勢地方は初めての訪問で興奮気味のなか、売却依頼調査で南伊勢町を訪れた時のこと。

大型で強い台風10号の台風一過の影響のため、9月初めだというのに30℃の夏日でした。

波のない穏やかなリアス式海岸沿いを走っていた時、交通標識とも看板とも思えない、串団子のようなものが目に留まりました。

「交通三悪 飲酒-25点、無免許最高-23点、速度超過最高-19点」。

何とも分かり易いことでしょう。

交通量も歩行者も少なく、気持ち良い道路のための戒めなのか、はたまた実際に起きてしまった事故の教訓でしょうか。

田舎では大きな事故が起きてしまうと、地元では悲しい記憶が薄れるのに期間を要します。

罰金や点数だけでは済まないこともあります。

▲安全運転を心がけて。

日常的に車に乗る機会が多い田舎暮らし。

皆様におかれましても、弊社営業活動においても日々車の運転は気を付けましょう。(本部三重担当 金澤和宏)

岩手◆遠野/気仙沼市から陸前高田市を通りまして【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2018年4月15日

私の管轄する岩手県から宮城県の「三陸沿岸」は、皆様ご存知のとおり「リアス式海岸」と称して、太平洋に面した岬や湾が織りなす風光明媚なところです。特に私の住む山間地の遠野から行くと、開けた青い海を見るだけで心が清々しさを感じるものです。

ところが、七年前の東日本大震災による大津波で、穏やかな街並み風景は一変し、現在も大規模な土地の嵩上げ工事が継続されていて、大砂ぼこりをあげて大型ダンプが往来しています。先日、気仙沼市内の物件案内に車で陸前高田市を経由して行ったのですが、街全体を覆う土砂粉塵が前日の雨で汚土となって、大型ダンプの勢いに巻き上げられて、自分の車に降りそそぎます。

それも、何台ものダンプとすれ違うのですから、洗車したばかりのパールホワイトの車の色は、たちまち茶褐色の泥車と化してしまいました。通常であれば、環境汚染とか公害とか、騒がれるところですが、どの車も茶褐色の芋虫みたいになって、当たり前に走行しています。

高田松原海岸は海が見えない位の大堤防が完成した中に、あの「奇跡の一本松」として話題を集めた松が保存処置されて、居心地悪そうに寂しく立っており、その横には未だに解体撤去されない校舎の残骸が残されていました。

私ども内陸に住む者、または遠方の方々にとっては、もう七年も前の出来事として、過去の事のように思えるのですが、被災地の現状は、未だに通常の環境には戻ってないのが実状です。私の友人も住宅を流失したのですが、家族は幸い全員無事でした。ようやく土地の嵩上げ工事が完成し、これから住宅の再建に取り組むとの事です。

微力ながら、自分も出来ることから支援を続けたいと思っているところです。
(みちのく岩手事務所 佐々木 泰文)