▲県道28号の清里大橋を渡り、清里駅に向かう途中にある。
北杜市の豊かな森には、天然記念物のヤマネやリスなどの小動物が木の上で暮らしています。
森を分断する道路が原因で動物たちの移動範囲が制限され、時には車と衝突する危険性があります。
平成10年(1998年)、山梨県は保護活動の一環として「ヤマネブリッジ」を整備しました。
森の小さな動物たちが安全に道路を渡れるようにするための、橋のような通り道です。
こちらは道路の案内表示と兼ねる形で建設されました。
鋼鉄製の堅牢なつくりで、ブリッジの内部は人がかがんで通れるほどの広さです。
▲小動物保護のため「橋」を設置。
また、北杜市では平成19年(2007年)に民間連携事業として「アニマルパスウェイ」を八ヶ岳南麓の市道上に整備しました。
現在では、2基の「アニマルパスウェイ」が設置してあります。
「アニマルパスウェイ」、「アニマルブリッジ」共にモニタリングによって、ヒメネズミやヤマネなどの小動物だけでなく、彼らの天敵であるテンも利用していることが確認されています。
このような取り組によって、動物たちが安心して移動できることが期待されています。
北杜市にいらした際は、ぜひ探してみてください。(八ヶ岳事務所 柳本朝子)