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山梨◆八ヶ岳/清秋の候、10月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2024年10月7日

▲10月前半は稲刈りの季節。奥に八ヶ岳の姿。

慣用句で暑さ寒さも彼岸までとあります。

今年の秋分の日は9月22日、この頃から暑さも和らいでいくということですが、この感覚を北杜市で感じられるのが、それより1カ月以上早いお盆過ぎからでしょうか。

北杜市では9月には夏の空気感が消え、心は秋へと切り替わっていきます。そして10月は秋というよりは冬の入り口という気持ちになります。

▲10月中旬には甲斐駒ヶ岳の頂きに降雪が。

わが家では9月の後半からコタツが登場。コタツはゴールデンウィーク後に片付けるので、ゆうに8か月くらい利用していることになります。10月の中旬には八ヶ岳、南アルプスの山々に雪が見えることも。10月後半には薪ストーブの火入れ、暖かい家が恋しくなる季節です。

10月の前半は稲刈りの最盛期です。

今まで黄金色に揺れていた稲穂が刈り取られ、地肌が露わになった田んぼは少し物寂しさを感じますが、美味しい新米まであと少しということですね。

北杜市は知る人ぞ知る米どころ。過去には最高評価「特A」を獲得したこともあります。

今年は「令和の米騒動」、スーパーに米が無い、購入制限、値上げなどということがメディアに取り上げられました。北杜市においてもJAの直売所やスーパーから米が無くなることがありました。

▲10月下旬には寒さが本格化。

今まで当たり前のように買えたものが、ある日突然に買えなくなる。お米以外にも、パン、うどん、パスタなど食べるもの多々あるのですが、不安になってしまう。日本人はやっぱり米なのか。今年は、例年以上に新米が恋しくなっている自分がいます。

お米と同じように今年の収穫が気になっているのがリンゴです。

▲北杜市の隣は長野県。リンゴが恋しい季節。

わが家は季節になると毎日リンゴが食べたいというリンゴ好き。ふるさと納税を利用したり、隣の長野県まで足を延ばして、割安なものを箱買いしてきました。

ただ昨年はどこに行っても、箱売りしているのは贈答用の高価のもの、割安なものは売っておらず、袋売りがちらほらあるばかり。その内、ふるさと納税で申し込んでいたリンゴが発送出来ないと連絡がありました。そこで初めて、不作、それも全国的なものであること知りました。

今年のリンゴの収穫はいかがでしょうか。北杜市に移住してからは、野菜でも果物でも、旬のものが美味しくて安いという感覚が強くなり、それらが出回る季節が楽しみになっている自分がいます。

食べ物によって季節を感じる。今年はリンゴを沢山食べられる冬となれば良いのですが。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

山梨◆八ヶ岳/新秋の候、9月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2024年9月8日

▲気が付くと黄金色に染まっていた稲。秋空に下に南アルプスの眺め。

9月を迎えました。

田んぼを見ると、夏の間は青々としていた稲が、いつの間にか黄金色に染まり、稲穂が揺れています。

我々が見ていなくとも、自然の時は刻々と過ぎて、季節も夏から秋へと変わったことを感じる瞬間です。

今年の夏も全国的に暑さが厳しいものとなりました。

私が登録している市役所の「北杜ほっとメール」というサービス。地域の防災・防犯情報、生活情報などが配信されるもので、配信は不定期、なにかが起きたときにされるものです。

今年の6月から7月にかけて多かったのは、「クマの目撃情報」。

私は幸いにも出会ったことは無いのですが、北杜市の色々な場所で連日、目撃情報がありました。

登山の際には、鈴をつけるなどの対策をしていますが、生活環境にクマが現れるという事に不思議な気持ちになりました。

そして夏になってから増えたのが「熱中症警戒アラート」。

山梨県全域で出ているものですが、北杜市も例外では無い暑さとなりました。

そして、ふるさと情報館の八ヶ岳事務所もエアコンを増設いたしました。

以前は扇風機で対応していた部屋でしたが、ここ数年の気温から、ついに取り付けることになりました。今年はこのエアコンのおかげでどんなに助かったか。

▲毎年、八ヶ岳事務所の片隅に咲くコスモス。秋を感じる風景です。

そんな夏の暑さも9月は折り返し地点、最低気温がぐいぐいと下がっていき、ほっと一息がつける季節となります。

そして例年ですと、9月の下旬には我家ではコタツが登場するタイミングに。その時には夏の暑さが懐かしくなるのでしょうか。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

■北杜市の移住者向けの制度について
物件購入の際に、移住者の方が利用しやすい制度で「子育て世代マイホーム補助金」というものがあります。
この制度は移住者のみを対象としているものでは無いのですが、子育て中または子育てを始める世帯(50歳未満)であれば対象となります。
子育て世代で北杜市に移住を考えている方にはお勧めの制度です。

●補助金額
・新築・建売住宅の購入最大150万円
・中古住宅の購入最大100万円
・増築・リフォーム最大100万円

■お問合せ 子育て政策課:0551‒42‒1332

山梨◆八ヶ岳/初夏の候、6月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】 

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2024年6月8日

▲田んぼに植えられたばかりの稲が育つ。奥には僅かに残雪を残す南アルプス。(山梨県北杜市小淵沢町)

5月中旬から始まった田植え作業も6月初旬までくると、ほぼ全ての田んぼが完了しています。

冬の間は乾いて、カラカラの茶色い大地だった場所が、水をたたえ、小さな緑色の稲が育つ、命の水場へと変わります。

これから冬にかけて、カエルやトンボ、ザリガニ、野鳥など様々な生物が過ごす生活の場となるのですね。

日本人の心のふるさと、原風景ともいわれる田園風景とは、水と稲だけでなく、その周囲に交わる生き物がいるからこそ、魅力的なのかもしれません。

家の近くに田んぼがあると、雨が近づくと、カエルがオーケストラを奏ではじめ、カエルの鳴き声の後、雨が降り出したことに気づく。なんだか自然との中継ぎを生き物がしてくれているようで嬉しくなります。

▲森の中の林道。若葉の木々が緑のトンネルを作る

6月の気候は、最低気温は10℃を下回ることは無くなり、最高気温も25℃くらいと、朝は涼しくて日中は暖かい。体感として楽な時期といえるでしょう。

一方で梅雨の時期にかかり、日常では雨が気になるところですが、そのおかげで森の木々は生き生きとしているように感じます。

たまの晴れ間に森の小道に入ると、みずみずしい若葉の間から光が差し込み、緑のトンネルにいるかのようです。

▲木々に囲まれたウッドデッキで寛ぎのひと時を。

森に囲まれたお家の方であれば、若葉の輝き、風にゆれる様を見ながら屋外でお茶を楽しまれるのも良いでしょう。緑の森とウッドデッキの組み合わせは絵になりますね。

毎年、この時期になると足を運ぶのが、富士見町の入笠湿原です。

冬はスキー場として運営している富士見パノラマリゾート、このゴンドラに15分ほど乗ると、標高1800m程の高地に到着し、そこに山野草の高原が広がっています。

▲日本スズランの可憐な姿に癒される。(長野県富士見町)

この入笠湿原で6月に楽しめるのが、日本スズランです。その数、100万本。びっくりするような数ですよね。

市場で出回っているスズランはドイツスズランが一般的とのことで、日本スズランは一回りも二回りも小さい。

また2枚の葉よりも下に、隠れるように花を咲かせるため、上からは花が見づらい。その為、100万本という言葉からくるほど、ゴージャスな景色では無いのですが、その可憐さが逆に自然に感じ、私は惹かれるのでしょう。

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入笠湿原 富士見パノラマリゾート(富士見町観光サイトENJOY FUJIMIより引用)
・住所:〒399-0211 長野県諏訪郡富士見町富士見6666-703番地
・電話番号:0266-62-5666
・営業時間:8:00~16:30
・定休日:無休

山梨◆八ヶ岳/萌芽の候、3月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】 

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2024年3月9日

▲春は足元から。オオイヌノフグリと小さな菜の花。(山梨県北杜市)

3月を迎えました。

冬の底といえる寒い日々が過ぎ、日に日に気温が上昇していることが体でも感じられる、そんな季節となりました。三寒四温という言葉とおり、日によって気温が大きく上下するのもこの時期の特徴でしょうか。

気を緩ませるにはまだ早く、寒さへの緊張を解いてはいけないのですが、春へと近づいているという確信が、気持ちにもゆとりを生ませるような気がします。

北杜市に住んでいるものにとっては冬のイメージは悪くない。

空気が澄み切り、低い太陽高度により山の陰影がハッキリし、日々変化する山頂の雪化粧。富士山や南アルプス、八ヶ岳といった北杜市を取り囲む山々を、一番美しく魅せる季節が冬だからです。

日々の通勤時に暖かい車から眺める山々は、ただただ美しく、通勤時間なのか、山を眺める時間なのか、判らないほどです。

ただ一方で体は無理をしていたのでしょう。今年の冬は足の指先が霜焼けになり、随分と痒い思いをしました。霜焼けなんていつ以来だろう。雪山に行ったわけでもなく、少しの間、冷たい床に触れていただけなのにと、赤くなった自分の足をまじまじと眺め、大事に至らずに良かったと安堵しました。

▲ホトケノザが広がり紫の絨毯に。奥に南アルプス。(山梨県北杜市)

春が近づくにつれて、まず気づくのは体が緩むという感覚、続いて色彩に飢えていたという気づきでしょうか。自分が緊張をしているというのは、実は緊張がとけてからでないと判らないもの。色彩の飢えも同様のもののようです。

足元の緑が芽吹くのが3月頃から。冬の間は、茶色い台地だったものに、色が点々と増えていく。気が付けば新しい絨毯のように広がり、世界の色を変えていく。その時に初めて冬の間、自分は色に飢えていたのだと実感をする。

毎年繰り返される事なのに、それを忘れ、巡りあった時に、また感動をする。物忘れということも悪いことばかりではないと思う瞬間です。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

山梨◆八ヶ岳/向春の候、2月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】 

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2024年2月6日

▲晴天が続き、台地は乾燥、八ヶ岳は雪化粧をしている。(山梨県北杜市)

年間で最も気温が下がる、冬の底といえる時期となりました。

昨年の気象庁の記録をみると、1月下旬から2月中旬が最も気温が低く、大泉町の観測地点においてはマイナス10度までさがった日も何日かあったようです。

冬の北杜市というと田んぼや畑、家々の屋根にまで雪が積もった、白銀の世界のイメージを持たれるのですが、実際にはそういったシーンが見られるタイミングはごく僅かです。

▲南アルプスの上は頻繁に雪雲が発生。(山梨県北杜市)

基本的には晴天の日が続き、地面は乾燥し、カラッとした明るい里を囲むように、雪化粧をした山々がたたずんでいる。それが北杜市の冬の景色でしょうか。

ただ、明るいからといって、暖かいわけではないのが北杜市の冬。写真からは伝わりづらい寒さは是非現地でご体験ください。

厳しい冬を過ごしていると、暖かいというだけで楽しくなる、娯楽だと感じる感覚に至ります。

八ヶ岳おろしによる強い風と低い気温、外で作業をしていると、どんどんと体温が奪われていきます。

そんな中、家に戻った時の安堵感はかけがえのないものです。部屋の中ってだけで、こんなに違うのかと驚き、暖房のスイッチを入れ、やかんでお湯を沸かします。コタツはすぐに暖かくなるのが良いところですね。

▲ホッとする瞬間

お湯が沸くのを待つ間に、何を飲むかを考える。お茶かコーヒーか。コーヒーは入れるのが面倒で、コタツから離れる時間も多くなる。お茶にしようか。家にあるのは、紅茶、緑茶、焙じ茶、ウーロン茶、なんか薬草系もあったなと思う。身体が冷えた時に飲みたくなるのはほうじ茶が多い気がします。香ばしく広がる香りが身体をほっとさせるからか…。こんな風に思いを巡らすのも楽しい時間となります。

お茶を入れ、菓子箱から甘いものを出し、身体の中へ入れる。暖かい飲み物と甘いお菓子が体にいきわたり体の中から暖まるとともに、コタツが冷えた足先をじんわりと暖める。なんとも幸せを感じる冬の瞬間です。

▲冬の幸せ

仏教では、人は苦から解放される時に幸せを感じるというが、まさにコレがそうなのかと思うことも。

寒い環境に住んでいると、身体を暖めるというだけで、幸せを感じてしまう。暖かいは娯楽である。オシャレな薪ストーブである必要は無く、コタツだって、灯油ストーブだって、エアコンだって効能は変わりません。

冬の八ケ岳、暖かさをくれる自分の家が大好きになる季節です。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

山梨◆八ヶ岳/大雪の候、12月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2023年12月9日

▲冬の陽射しは角度が低い。暗い森の先に、煌々と輝く南アルプス。(北杜市高根町)

師走となりました。師走という響きだけで、なんだか慌ただしく、せわしない気持ちにさせられてしまいます。

毎年、気が付けば12月、そしてじっくり味わうというよりは、走り抜けるように過ごす感覚になるのは、年末というゴールが目前に迫り、それまでに決着をつけねばという気持ちになるからでしょうか。

八ヶ岳南麓の北杜市の気候でいうと、11月下旬から12月初旬に毎朝の最低気温が0度を下回り、別荘や長期間に留守をする場合は、水道管の凍結防止のために、水抜きをしないといけない時期となります。

地元ラジオにおいても凍結防止のために、蛇口をゆるめ水を少し出しておくようにという自治体の広報が流れたりします。都内で住んでいた時には聞かなかった話題です。

冬場の習慣として、北杜市に移住してから知ったのは、お風呂に水をはっておくというものです。暮らし始めてから2年程は、全くそういった事は知らずに、過ごしていたのですが、気温がマイナス5度を下回るような寒い朝に、お湯が出なくなるということが数回ありました。

そんな日は、朝風呂派の私は家での風呂を断念し、仕事帰りに公営温泉に立ち寄って帰るという生活をしました。

まあ寒い地域なので、それも仕方ないのだろう、たまに行く温泉はめちゃくちゃ気持ちが良いし、仕事帰りに気軽に温泉に寄れる北杜市は最高だ、なんてポジティブに思っていました。

ところがどっこい、お風呂に水をはっておけば、そんなことにはならないと、後から知ったのです。

▲冬の凛とした朝に、暖かな太陽が昇る。右奥に富士のシルエット。(北杜市高根町)

お風呂のお湯を沸かすのは、外にある給湯器。寒い朝にはこの給湯器に残っている水が凍ってしまい、詰まり、お湯が出なくなるのだそうです。

一方で、追い炊き機能があるお風呂については、水をはっておけば、気温が下がると、給湯器のポンプが自動で動き、給湯器内の水を循環し、凍結を防止する機能がついています。

なお、加熱はせずに水をポンプで循環させるだけなので、光熱費はほぼ変わりません。

給湯器の凍結は、故障へもつながり、それは大きな出費となります。冬になるとお風呂には水をはっておく、北杜市に移住してからの新しい習慣となりました。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

山梨◆八ヶ岳/清秋の候、10月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2023年10月12日

      ▲稲刈りを終えた田んぼ。奥には雪をかぶった南アルプス。(北杜市高根町) 

目まぐるしく季節の変化を受け入れる日々、それが八ヶ岳南麓の10月ではないでしょうか。

前半には稲刈りが最盛期を迎え、田んぼの様相が日に日に変わってきます。

黄金色の稲が次々とコンバインで刈り取られていく様はなかなかダイナミックで、稲が天日干しされている景色は清々しいものがあります。ただその後、天日干しされた稲も回収されると一転、寂しさのようなものが漂います。

そのころになると気温も大きく下がり、10月の中くらいには最低気温が10度を下回り、後半にかけては1度近くになる日も。秋の様相も気が付けば冬へ。涼しいと思っていた気候がいつの間にか寒いに変わっています。

10月後半には周囲を見ると標高の高いとこから紅葉で山々が色付いています。南アルプス、八ヶ岳の頭には積雪の様子も。毎年、薪ストーブの火入れの時期もこのころでしょうか。季節の変化を間近に感じられる北杜市の10月です。

▲縄文遺跡の跡地を試掘調査している様子。

■身近な縄文時代
八ヶ岳山麓は縄文文化が花開いた地域として、考古学好きな方には知られる場所。

北杜市、茅野市、富士見町には考古学資料館があり縄文土器の実物が見られ、当時の人々の暮らし方を知ることが出来ます。

ロマンのある話、でも現在の我々には関係ないよねと思うのだが、そんな縄文時代を身近に感じられるのが、意外にも土地の売買です。

北杜市では売買をする土地が、縄文遺跡の上にあるということが度々あるのです。現在は集落であったり、町工場であったり、畑や森だったりと一貫性がなく、はたからみても、縄文遺跡があるか見分けがつきません。

そこで、売買の際には埋蔵文化財センターという場所に照会をかけることになります。

標高が高いエリアでも該当することがあり、縄文時代は今より気候が温暖だったのでしょうか。

縄文遺跡の跡地に家を建てる際は試掘調査が入り、めぼしいものが見つかれば発掘、写真や記録を残して埋め戻して調査終了となります。調査費用は市が負担します。

以前、試掘調査に立ち会う機会がありました。試掘とはいえ、遺跡発掘、さぞかし繊細な作業をするかと思ったら、実際にはショベルカーでガツガツと地面を掘っていきます。かなり広い土地でしたが、作業は1日かからずに終了。それでも縄文土器のカケラが何点か見つかり回収がされました。

縄文人が住んでいた場所にまた現代の人が家を建てる。時代を超えた人の営みになんだか不思議な楽しさがあります。少し縄文時代が身近に感じられる瞬間です。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

山梨◆八ヶ岳/初秋の候、9月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2023年9月10日

▲稲穂が黄金色に輝く。先に南アルプスの姿。(北杜市大泉町)

夏が終わり、一足早い秋を感じられる季節となりました。

例年ですと、8月のお盆を頂点に気温が下がり、夏の終わりを感じながら8月下旬を過ごし、9月になると夏では無く、もう秋の足音が聞こえてきてしまう、それが北杜市の季節感でしょうか。

田んぼに目を向けると、稲穂がいつのまにか大きく育ち、穂が垂れています。稲穂の周りをトンボが飛ぶ様も秋を感じされる一因かもしれません。

また商店や道の駅ではブドウが並ぶようになり、味覚の秋、食欲の秋と舌の上でも秋を感じるのでしょう。

▲9月はエゾリンドウが美しい。(富士見町入笠山)

ブドウの流行りといえばシャインマスカット。酸味が無く、甘みとみずみずしさ、皮ごと食べられ、まさにデザートのようです。ただ、お値段が高いことが個人的にはネック。さらにいうと酸味が無いことが、フルーツ感を減退させているような気がします。甘さも上品なせいか、砂糖水のように感じないことも。まあ、気軽に買えない自分の難癖のようなものでしょうか。

そんな私がお勧めするブドウがベリーAです。ワイン用のイメージだったのですが、道の駅など生食用で見かけることも。シャインマスカットに比べ、粒は小振りですが、濃厚な香りと強い甘み、ほどよい酸味で、まさにブドウという感じがします。お値段も驚くほど安いのが嬉しい。

▲ブドウは秋の楽しみ。

こういった掘り出し物のブドウはスーパーでは見かけることが少なく、北杜市から足を延ばして、笛吹市、甲州市の直売所まで出かけると良いでしょう。

また、お昼くらいに着いたのでは遅く、目ぼしいものは売り切れています。早起きをして、開店時間に合わせて来所する気力が必要です。

少し頑張って美味しいブドウに出会いに行く、9月の楽しい休日の過ごし方の一つです。(八ヶ岳事務所 大久保武文)