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岩手◆遠野/霊峰・早池峰山~森林鉄道を偲ぶ一本道【地域担当・出張旅ガラス】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2018年11月20日

先月無事、決済お引き渡しした「遠野市附馬牛町」の物件について少しお話ししたいと思います。

物件は霊峰・早池峰山(はやちねさん)の南麓に至る道路沿い、目の前を清流・猿ケ石川(さるがいしがわ)が流れています。本格的な渓流釣りが集まる、野趣に富む民宿が現地でしたが、なぜか敷地の中を「里道」が通っていて、ちょっと不思議な感じでした。

「里道」といっても道の境ははっきりせず、通行する人もおらず、どこへ抜けているのかもよくわからない。調べをすすめると実は、そこは森林鉄道の軌道でした。かつて早池峰山は自然林の宝庫で、ブナ、コナラ、アカマツ、ミズナラなどを輸送する鉄道がこの敷地内を通っていたようです。

確かに、売主さんの指さす方向をみると、線路のあとがはっきりと見えます。わずかながら枕木や石垣もちゃんと残っていました。森林鉄道は昭和40年代にはほとんどが姿を消したようですが、チェーンソーのなかった時代には、百年かかっても切り出せないといわれた森林資源がありました。また、交通機関のなかった時代には一般住民や登山者も便乗させていたようで、貴重な交通手段にもなっていたそうです。(本部 山中 準一)

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岩手◆遠野市/日出神社例大祭がありまして【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2017年8月15日


去る6月18日に、小生が宮司を務める日出神社の例大祭がありました。御祭神は「少彦名命(すくなびこなのみこと)」で、遠野南部藩から石段及び所領を拝領した旧上郷村の村社です。

地元の言い伝えでは、源義経公が平泉で兄頼朝の謀略により藤原泰衡勢に襲われた際に、秘かに平泉を脱け出した話は北行伝説となっていますが、その主従一行が住田町秋丸峠にさしかかった時に、義経公の娘の日出姫が病で無くなり、此の地に葬られたのを哀れんだ地元の者たちが、お社を建てて祀ったことに始まるとの説があります。

昔は例祭日には、参道近くの踏切に鉄道の臨時停車場が設けられて、盛大だったと諸先輩方から聞きますが、年々参拝者が減って来ていました。小生が宮司に就いてから4年目を迎えるのですが、此のままでは良くないと思い、一念発起して拝殿、社務所の修復と神社林を伐採して駐車場を拡張し、参道整備もしたところ、今年は芸能8団体と多くの参拝者が押し掛けて盛大な祭りとなりました。

神職になって17年ですが、総代や地元の関係者と一つ一つ地道に積み上げてきた努力が報われた感があります。 是非、遠野郷にお越しの際は、数々の神社と多様な郷土芸能、そして奇々怪々な昔話をお楽しみ下さい。
(みちのく岩手事務所 佐々木 泰文)