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栃木◆那須/諸味は自然の贈り物・笑顔あふれる田植え作業【高久の里山日誌りたーんず】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子

2020年7月19日

5月8日 醤油諸味届く

昨日のこと「明日届けるよ?!」とつくばの沼屋本店4代目の店主から連絡が入ると、私は赤飯を炊く準備をします。

それは沼屋さんのこだわりと自然の力で作られた諸味を厳かな心で迎え引き継ぎ育てる心の準備のためです。それと元気な諸味を無事届けてくれた気持ちばかりの「プチ祝い事」としてお持ち帰り頂きます。

ウグイス色の大豆と小麦の醤油こうじに塩水をあわせた諸味になった物が届き、我が家の桶に移し替えている側にいると香ばしい匂いが漂ってきます。そして「自然て大したもんだよなァ~、人にはできない良い仕事をするんだよ?」とポツリとつぶやいた。 

思えば毎年この場面で同じ言葉を聞いている感じがする。これは手塩に掛けて作った諸味とそれをこれから掻き混ぜて空気を補うお手伝いをする私に「力を合わせて頑張れよ??」とエールを送ってくれているのかな? と勝手に思う今日この頃です。

帰りしな「10日後に軽~く天地返しをして」と言われ、10日後に撹拌しようと櫂を押し込んでも・・・表面が固くて入らない。体中の力を振り絞って「ヴ??」という声と供に押し込めると、今度は引き上げる時に吸い付いて上がってこない・・・。体力の衰え?が気になります。

▲醤油諸味が届き、我が家の桶に移しながら毎年自然のすばらしさをつぶやくひとときです。私と諸味にエールを送ってくれているのかな?

仕込んだ直後は大豆や小麦の形はそのままで、時間と共に分解して溶けて色も変わって次第に濃くなり醤油色になります。そして香りも香ばしいから醤油の匂いになります。この変化の経過をたどることができるのは「おいしくなーれー!」と声を掛けながら育んでいる者へのご褒美かな?と思っています。そしてこれがあるから頑張れるんですよ。乳酸菌や酵母菌の微生物の働きやすい環境を整えてやるのが私の仕事なんだな?と改めて身が引き締まる思いです。

これから真夏になるとプチッ!ピチッ!と発酵のおしゃべりが聞こえてきます。手間暇掛かってもかわいいですよー。

5月13日  田植え

カラッと晴天で気持ちの良い田植日和です。我が家は兼業農家で大きい田んぼは大型農家に委託して稲の植え付けと秋の収穫、そして農協への出荷までやってもらっています。その田んぼの一部分を秋に稲は架さ掛がけし、おいしい米を収穫したり、お手伝いの皆さんは畑に使う稲ワラと籾もみガラを確保します。

▲新型コロナの影響で来ることができなくなった孫達の代わりに急きょの田植えですが「昔とった杵柄」で順調に植えています。

事務所隣の小さい田んぼを孫田として毎年浦和に住む長女家族が来て田植えをやるのですが、今年は「新型コロナウイルス感染拡大防止対策で外出自粛の要請があり、その中に県をまたぐ人の移動はひかえて下さい」ということで帰省することができません。孫達からは「楽しみにしていたのに残念!稲刈りは必ず行くねー」ということで今年の田植えは近くに移住された方と別荘に長期滞在の方3人で植えてくれました。

子供の頃の思い出を語り合いながら久しぶりの田植えに「腰が痛ーい!」といいながらも頑張って植えてくれました。11時頃となり、曇行きが怪しくなってなんとなく涼しい風が吹いて来ました。「ひと雨ありそうだね?」と言い終わらないうちに大粒の雨が降り出し一頻(ひとしきり)強く降った後、間もなく何事も無かった様にもとのお天気に戻りました。孫田で植えている人達は近くのビニールハウスに逃げ、田植機の方のお手伝いはそれぞれの軽トラックに駆け込んだそうです。

でも田植機のオペレーターは広い田んぼの中では雨宿りする所もなく、仕方なく雨合羽の上だけ来てそのまま作業を続けていると、屋根が無いので椅子に雨水が溜まりお尻がびっしょりになってしまったとか・・・。昼食の時「お尻が濡れて座れないんだよ?」と言い訳を話したのですが「お漏らししたの?」と近くにいた人達は大笑いです。 

▲大型田植機 のオペレーターは突然の雨にお尻びっしょりに…。「お漏らし騒動?」がありました。

午前で孫田の田植が終わり、午後は全員集合して大きな田んぼに行き田植機の側で苗箱を差し出す人、空箱を洗う人機械で植えられない田んぼの周囲を植える人等。いつの間にか持ち場が決まったらしい。3時のお茶休みの時、田んぼの周囲を植えていた女性の腰カゴが無く、破片の付いた紐だけが腰に縛り付けてあったのでどうしたの?と聞くと、一番大きな田んぼに行った時、急斜面の土手を田んぼに下りようと踏み出した足が滑り尻もちをついたらしい・・・。

すごい悲鳴をあげてスライディングしたかと思ったらケツアツ(お尻の圧力)でカゴがぺちゃんこに潰されてボロボロになってしまったとか。その時の様子を近くで見ていた人がおもしろ可笑しく楽しそうに説明してくれたので皆で今日2度目の大笑いです。怪我が無くて良かったね?。お疲れ様でした。(那須店 高久タケ子)

▲ケツアツ(お尻の圧力)で潰された腰カゴ。

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栃木◆那須/ほふく前進の枝豆種まきと夏の恒例?!うなぎの贅沢暑気払い【那須・高久の里山日記リターンズ】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子

2019年9月8日

▲覆土(土をかぶせる)1)枝豆のたねをまいた後2)板で鎮圧して3)覆土をします(土かけ)

6月26日 枝豆の種まき 7名参加
予定では昨日でしたが、連日の雨で畑に水が溜まり種まき作業が危ぶまれたものの、土の湿り具合をみながら1日延べて今日の午後にやりました。

朝のうち曇っていましたが次第に日が差して来て、作業に気合がはいります。種まく人、鎮圧する人、覆土する人と分業で、手際良く順調に進みました。

最後にハトの食害を防ぐため、網を張り完璧な仕上げを眺めながら「食べたくてほふく前進で潜り込むかもよ?」と誰かが言うと、「それ程優秀なハトはあそこ(自衛隊)からスカウトに来るよ?!」と作業に携わった人全員言うことなしで終了しました。

▲「えだまめだ~いちゅき~」とお父さんと一緒に初参加の男の子(4才)です。

7月27日 暑気払い(土用の丑の日) 20名参加

ここ数年土用の丑の日が近づくと「うなぎ高そうだけどどうする?」と仲間と暑気払いの打ち合わせが始まりますが「やっぱり夏バテの滋養にはうなぎが一番よ」とちょっぴり贅沢することに。今年も片道1時間かけていつもの那珂川町の「高瀬やな」(リンク先:栃ナビ・高瀬観光やな)へ美味しいうなぎを買いに出かけます。

買い出し班の人達が戻ってくると、いよいよ串刺しが始まり、慣れた手つきで捌く姿は見事です。昨年考案した落下防止網に物干し竿を渡し、自家製「うなぎ焼き炉」?が出来上がり。そこにタレを絡めた串刺しうなぎを並べると「うなぎ屋のオヤジもどき」がうちわでパタパタと風情を醸し出している(笑)タレは2度付けがイイ!とか3度付けだ!とか言って囲炉裏の炭火を残して置いたが、結局は誰も使わず暑いだけでした。

▲「さぁ~出来たよ~」と大量のうなぎ。こんなにあっても一串ずつよ~!

乾杯をしてうなぎを食べ始めると「旨~い!」「今年のうなぎは特別おいしいね?!」とあちこちから絶品の嬉しい声が聞こえる。「このうだるような暑さを乗り越えるには、もう一度贅沢うなぎを食べる様かな??」なんて声が聞こえた暑気払いでした。

この日は台風直撃の天気予報に覚悟をしていましたが、拍子抜けする程静かで、解散後に雨が降り出し朝方には通過した様です。(那須店 高久タケ子)

▲うなぎを食べて厳しい暑さを乗り越えよう~!とカンパイ~!

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