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広島◆備北びほく地方/ワニ=サメ=ネズミ【本部スタッフ・ご当地ローカル発見伝】 

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2025年5月1日

三次みよし市内の至る所に鮫を見かけることが出来るのも、備北地方ならではの光景。

高度経済成長期の1950年代では、三種の神器と呼ばれる家電「電気冷蔵庫・電気洗濯機・白黒テレビ」が庶民の憧れの的とされてきました。

特に冷蔵庫は食品の長期保存を可能としたことで、肉や魚などの生鮮食品の流通を促進したと言っても過言ではありません。

無論冷蔵庫や冷蔵車のない昔、海から離れた山間部では魚は輸送する過程で傷みが生じるため、塩漬けしたとしても輸送出来る距離には限界がありました。

そんな中で、中国地方の山間部に位置する広島県三次みよし市・庄原市といった備北びほく地方では、昔からある魚を食べる文化が発展しました。

それがさめの生食です。

▲スーパーの鮮魚コーナーに当たり前のように並んでいる「わに」。

鮫は消化器官が未発達なことから、アンモニアを体内に取り込むことで腐敗しにくい特性があり、冬期は2週間程度も日持ちすることから、備北地方ではハレの日のご馳走として重宝されてきたという歴史があります。

一方で鮫肉を使った料理は「ワニ料理」と呼ばれていますが、これは鮫の古語を「和邇わに」と呼ばれていたことが由来で、江戸時代後期に石見地方の漁師が塩の道ならぬワニの道を通って売り歩いたことが起源だとか。

▲ワニ料理はお刺身に限らず、創意工夫は無限大。

そんな「ワニ」にも20種類以上の鮫があり、その中でも赤みの濃い「ネズミザメ」が最も高価とされ、現在でも備北地方のスーパーで目にすることがあります。

鮮度が良いとビントロに似た味だそうで、冷蔵技術が向上し当たり前に他の鮮魚類が店頭に並ぶ現代でも、備北地方の人々にはご馳走として親しまれている食文化が今尚根付いています。(本部 髙橋 瑞希)

群馬◆黒保根町/地域活性化の兆し【桐生くろほね・花咲爺日誌】

この記事の投稿者: 群馬・黒保根案内人/小林 峯司

2024年1月31日

▲人口減少の波に直面する農村部に明るいニュースが!!

新春を迎えましたが、戦争や震災等の暗いニュースが続く中ですが私達地域のホットニュースを紹介してみたいと思います。

私の在住地は群馬県・赤城山の東麓に位置する桐生市黒保根町(合併前黒保根村)の水沼地区にあります。

明治の初期、この地の名主、星野長太郎氏が製糸会社を興し、その製糸をアメリカに直輸出をするなど製糸産業の先覚者が地域を支え、群馬県の二番小学校を水沼に設立するなどの功績も残され繁栄の時代もありました。

やがて高度経済成長期から都市中心型の社会へと時代が変遷し、特に産業の少ない農村部は過疎化が進み人口減少と高齢化の波にこの地域も直面しています。

▲巷で話題のキャンプやグランピング(イラストはイメージです)

こんな中、最近の明るい話題の一つは『築地銀だこ』で有名な地元企業が新会社を興し、水沼駅周辺の自然の環境を生かして炭火で焼いてインドアで楽しむ『炭テラスとカフェテラス』を昨年9月にオープンさせ、現在グランピングやサウナ施設も5月の開業に向け建設中です。

この地域の活性化を目指すビッグニュースに地元では官民挙げ応援しています。

渡良瀬渓谷鉄道水沼駅周辺は早春から各種の桜、続いて花桃・アジサイ等沿線がまさに花街道に一変します。

更に、この大型観光スポットが誕生し水沼温泉施設の再活用の話題も加わり地域には明るい兆しも見えてきました。(群馬黒保根案内人 小林 峯司)

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SUMI TERRACE 森のヴィレッジ(公式ホームページより引用)
スミテラスBBG水沼
・営業時間
(平日)10:30~17:00(17:00以降については要予約。お電話にてお問合せ下さい)
(土日祝)10:00~20:00
・定休日 火曜日 ※ 火曜日が祝日の場合は営業致します。

森のカフェテラス『シカモア カフェテラス』
・営業時間
(平日)10:00~17:00
(土日祝)9:00~18:00
・定休日 火曜日 ※ 火曜日が祝日の場合は営業致します。