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岩手◆遠野/田舎暮らしは自然が相手でして【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2018年9月29日


昨今の田舎事情で、各地でサルやイノシシ、シカなどの食害が多発しているのは、まさにその通りなのですが、私の住む当地域もご多分にもれず、シカが単独に限らず十数頭の群れをなして、集団で里山の中を堂々と闊歩することが日常茶飯事であります。

そこで、数年前に地域の住民で構成した組合の呼びかけにて、行政の「有害駆除助成金」を活用し、ソーラー発電による「電気牧柵」を集落の周囲の林との境に、延べ5キロに渡って設置しました。


もちろん電圧は人体に影響するようなものではなく、安全なレベルなのですが、さすがに不用意に接触すると、思わず飛び跳ねるようなショックを感じます。これが、理屈の分からない自然の動物ならば、慌ててビックリするのも無理はなく、設置した当初は殆んど侵入しなくなります。


しかし慣れとは恐ろしく、跳躍力のあるものは、この電気柵を軽々飛び越えたり、中には電気ショックに鈍感なのか、お尻でこじ開けて侵入するものも現れる始末です。それでも、従前よりはかなり出没が減少してるので、当組合では年に数回は巡らした電気牧柵の下草刈りと、中には体当たりで倒された支柱等の補修作業を実施しています。
(みちのく岩手事務所 佐々木 泰文)

投稿者プロフィール

みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 
みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 ふるさと情報館・みちのく岩手事務所 所長・スタッフ
元JA職員で都市と田舎を結ぶ取り組みを約15年担当者として務め、退職を機にふるさと情報館・みちのく岩手事務所所長として一念発起。民話の宝庫・岩手県遠野市在住にて、地元神社の神主としての顔もある。令和3年よりデジタルを駆使して後方支援していた息子も全面的に加わり情報発信いたします。