かれこれ何年雛人形を出していないだろう。父親としてもとにかくこの時期はその話題に触れずに過ごしたい。とにかく出す(片付ける)のが大変。なんせ物置の一番奥に押しやられている大きな箱2つのため、手前の物も一旦全部出さなくてはならない。
7段の台(意外と重い)を組み立て、一体づつ帽子やら小物やらを付ける。終われば顔には汚れ防止の和紙を巻き、防虫剤を入れ、そしてまた物置の一番奥へ。ただ今年は大学生になった娘へご褒美として、初めて茨城県桜川市真壁町のひな祭りへ出掛けてみた。
真壁町は江戸時代から残る見世蔵、土蔵、門が多数あり、それらを国、県指定登録文化財に指定し、かつ町全体をその保存地区にしている、小江戸情緒の溢れる町。(町のなかにもふるさと会員の住宅はあります。文化財に指定された建物も売買取引することが可能なんです!)
期間中は臨時バスが運行され、町中も車を通行禁止にするほどの賑わい。雛人形は大きな土間、客迎え場、蔵、縁側に飾られ、沿道から見られる。100年以上前の雛人形から、吊るし雛、真壁石で作られたもの、動物であしらったものなど、その他様々なお雛様が楽しめる。
名物「すいとん」の試食会、人形浄瑠璃、蕎麦打ちなどのイベントも開催。都心から車で2時間半で行ける素朴な町、一度訪ねてみては如何でしょうか。あの雛人形を出す(片付ける)作業から解放もされます。(本部 金澤 和宏)
▲沿道の古民家に飾られる。
栃木県桜川市真壁町真壁
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