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北東北◆秋田/物件ウォッチ誌上オンエアー【文化放送「大人ファンクラブ」より】

この記事の投稿者: 代表取締役・中村健二

2020年10月4日

「秋田県」というと思い浮かべるものってなんでしょう?

「秋田こまち」に「比内地鶏」、「稲庭うどん」、「いぶりがっこ」などの食べ物。「武家屋敷」と「桜の町・角館(かくのだて)」、深さが日本一の「田沢湖」と花火競技会で知られる「大曲(おおまがり)」。古くから北前船で賑わった「土崎港(つちざきこう)」や男鹿半島の「ナマハゲ」。そして「秋田美人」や「秋田犬」などなど・・・。

実はもう一つ、秋田県を代表するのが「地下資源の宝庫」だということをご存知でしょうか?

秋田内陸縦貫鉄道(総延長は94・2㎞)角館駅と鷹ノ巣駅を結ぶ第三セクターの鉄道沿い、「またぎの里」としても知られる「阿仁(あに)」地区では、明治期にすでにドイツ人技師を招いた鉱山開発が進められていました。そのゲストハウスの洋館はなんと東京銀座の鹿鳴館(ろくめいかん)よりも古く、国の重要文化財にも指定されています。

▲秋田大学「鉱業博物館」の展示施設。

秋田大学の前身「秋田鉱山専門学校」が明治43年に開校していて、「鉱山学部」もありました。(平成10年に工学資源学部に改組)その研究成果でもある「鉱業博物館」は見ごたえ十分です。有名なアニメ映画に出てくる「飛行石」とおぼしき美しい鉱石も展示されています。

さて、物件は秋田市内から北へ行った場所。この物件の地名にもある「黒川」とはかつてこの近くで原油が採掘された名残です。また「金足」とは明治22年に近隣12村が合併してできた「金足村」のことで、甲子園でも活躍したこの名を冠した高校生たちの活躍はまだ記憶に新しいところです。周辺はのどかな山里で周辺には10数軒ほどの集落が点在しています。

歴史をひもとくと、なんとこの地は江戸時代より交通の要衝地として開かれていた地域で、関東地方相模の豪族三浦氏の流れを汲んだ三浦氏が村の肝煎(きもいり・庄屋)を代々務めていた場所です。この居館は保存状態も良くて国の重要文化財に最近指定されました。

▲三浦氏館跡。

そこから1㎞ほど先の田園地帯にこの物件(16416N)が建っています。微に入り細部にこだわった作りは必見です。大工さんが自宅としてかつて建てた家で、米蔵もあり敷地内ではほぼ100坪ほどの広さの菜園用地もあります。

詳細は『月刊ふるさとネットワーク』9月号に掲載していますので、どうぞご覧ください。現況は空き家で室内はきれいに片づけられています。(北東北担当 中村健二)

▲敷地西側には広い菜園用地がある。

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物件ウォッチ誌上オンエアー (文化放送「大人ファンクラブ」毎週土曜日06:25 より。中村の放送回は毎月第4週目)

投稿者プロフィール

代表取締役・中村健二
代表取締役・中村健二(株)ラーバン代表取締役 兼 八ヶ岳事務所所長
静岡県浜松市(旧三ヶ日町)出身
私自身も八ヶ岳南麓に移住し都会で暮らしたままでは得られないたくさんのことを手にしました。山梨峡北地域の8町村が合併、北杜市が誕生し八ヶ岳一帯の物件のことはもちろん、暮らしや気候、何でもお答えいたします。