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岩手◆一関市/骨寺村(ほねでらむら)って何ですか?【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2017年9月30日


岩手県一関市周辺は岩手の中でも、気候が温暖で雪も少なく過ごし易いところで、当社の紹介で移住された方々も多い地域です。そんな頻繁に訪れる地区で、何時も気になっていたのが「骨寺村遺跡」でした。

先日、一関市厳美町の物件調査に行った際に通りかかったので、骨寺村荘園交流館「若神子亭」に寄ってみました。なんと栗駒山麓のここ一帯が、藤原清衡(奥州藤原三代の祖)の時代から、中尊寺の経蔵別当領(荘園)だったところで、八百年以上も昔に描かれた「陸奥国骨寺村絵図」では、中世の風景が残る村の魅力がいっぱいでした。


761haの重要文化的景観区域の中に九つの遺跡群があり、レンタサイクルで約一時間の散策コースが設定されています。施設の中には産直、レストラン、歴史シアター、展示室もあり、ゆっくりと平安時代の集落・生活風景を満喫出来ました。

さて、骨寺村の名前の由来ですが、平泉郡にいた一人の娘が、天井裏の髑髏(ドクロ)から法華経を習い、その髑髏を逆柴山に葬ったという話があります。その髑髏は比叡山の高僧第十八代座主の慈恵大師・良源の髑髏で、葬った場所が慈恵塚として現在も有ることが、「骨寺村の由来」となっているそうです。

平安の風を感じにお寄りになっては如何でしょうか?(みちのく岩手事務所 佐々木 泰文)