秋田に転居して市内のあちこちを探検していると、赤い立派な門が目についた。これはなんだ、秋田城跡復元外郭東門(写真)と書いていた。
それから何年か後に知人から「秋田城跡の学習講座があるので聴きに行かないか」と誘われて、あぁあの門があるところだなと思い、興味を持って聴講した。
講座の終わりに「秋田城跡のボランティアガイドの会」がある。興味があれば入会しないかと誘われ、臆面もなく怖いもの知らず、入会申込書にサイン。
あれから十七年、次第にのめり込み事務局も担当しながら見学者のガイドを続けている。
会員五十余名が三名一組で毎日交代出勤するので月に三日前後の当番なので負担は少なく、年相応の良い運動になっている。
秋田城と云ってもメジャーではなくほとんど知られていないので概要を若干述べさせていただきます。
奈良時代編纂『続日本紀』の天平五(七三三)年の出来事として、「出羽柵(いではのき)を秋田村高清水岡に遷置く」とある。
時の朝廷が本州全域を支配下にするために太平洋側には多賀城を、日本海側は秋田城(七六〇年頃に出羽柵を改称)が最北の城柵として設置された。
秋田城の役割にはもう一つ、渤海国との交易で使節団は船が小さいために樺太、北海道の沿岸伝いに来航するのでその受け入れ窓口としての役割がありました。(つづく)(秋田駐在 片山保)
※秋田城でボランティアガイド~その2~はこちらから
※秋田城でボランティアガイド~その3~はこちらから
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秋田城跡
住所:〒011-0939 秋田県秋田市寺内大畑5
営業時間:24時間営業
※城跡近くに、秋田市立秋田城跡歴史資料館あり。
詳細は歴史資料館公式HP(https://www.city.akita.lg.jp/kanko/kanrenshisetsu/1003616/index.html)で確認してください。
投稿者プロフィール
- 元大手ハウスメーカー会社専務取締役。2001年よりふるさと情報館に協力、秋田の現地駐在として地域情報を提供を行う。現在は市内にある「東海林太郎音楽館・大鵬ギャラリーの管理人、秋田城址で観光ボランティアなど幅広く地域活動に勤しむ日々。
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