
▲かつての栄華を物語っている、うだつ。
佐久市から長野市へ行く途中、北国街道から旧北国街道に入り、海野宿(うんのじゅく)を通った。
東御市本海野にある海野宿は、江戸時代の1625年に北国街道の宿駅として開設され、2025年には開宿400年を迎える。
明治・大正時代には鉄道網の発達により宿場町の利用客が減ったため宿場町としての機能はなくなり、養蚕のまちとして栄えていた。
ここで私は、初めてうだつを見た。うだつが上がる・上がらないのうだつだ。
昔は、隣り合って連続して建物が建てられている場合、火事がおきた際に、隣家に燃え移るのを防ぐために防火壁が造られていた。この防火壁を、うだつという。「本梲」「卯建」「宇立」という漢字があてられる。
うだつを上げるためには、費用がそれなりに必要で、瓦屋根の装飾は、富の象徴でもあり、自己の財力を誇示するための手段として、屋根上には競って立派なうだつが上げられていた。
「地位や生活が向上しない」「現状がよくない」という「うだつが上がらない」の語源となったとも言われている。
歴史的な街並みに、玩具博物館やカフェなどがあり、観光コースになっている海野宿。東御市に来られたら際は重要伝統的建造物群保存地区に指定されている海野宿に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。(本部 角南辰彦)
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海野宿(うんのじゅく)
住所:〒389-0518 長野県東御市本海野1052周辺
駐車場:第1~3駐車場まであり(いずれも無料)
★詳細は信州とうみ観光協会のホームページ
(https://tomikan.jp/area/tanaka-unno/unnojuku/)をチェック!!
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