最近は農村でも公共下水が普及しはじめていますが、まだまだ町の中心部など一部であることがほとんどであり、下水配管の接続が困難な場合が多い。そんな時は、浄化槽を設置して、トイレを水洗化することになるわけで、家庭から出る処理すべき汚水には、大きく分けて【トイレの汚水】と「台所」「洗濯」「風呂」などの【生活雑排水】がある。
浄化槽には、トイレの汚水だけを処理する「単独浄化槽」と、トイレの汚水と生活雑排水を合わせて処理する「合併浄化槽」というものがある。どちらもバクテリアによる浄化であるが、単独浄化槽はトイレ汚水の濃度が高く、処理能力が低い。しかも生活雑排水がたれ流しであるため、河川や池、湖などの水質汚濁の原因となってきた。そうした環境破壊を踏まえ、平成13年4月に、生活雑排水のたれ流しを禁じる「改正浄化槽法」が施行される。
これ以後、下水整備予定のない地域で、住宅を新築してトイレを水洗化する場合には、合併浄化槽の設置が義務づけられ、また、既に単独浄化槽を設置している場合も、合併浄化槽に取り替えることを努力義務としている。
合併浄化槽は、一人一日あたりの汚濁物質40gを4gまで下げられ、下水道並みの高度な水質浄化ができ、学者の中には「下水道より個別の合併浄化槽のほうがいい」という意見も多い。
(参考:田舎暮らし虎の巻:佐藤彰啓著)
11月号に向けて物件調査中!秩父では2軒の新築住宅を紹介予定。敷地には埋設前の「合併浄化槽」がありました!1m76cmの私の身長より大きいです!合併浄化槽はマンホールが3つ、単独浄化槽は2つである場合が多いですが、最近の合併浄化槽はコンパクトになって2つのパターンもあるのだとか。。。
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