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山形◆上山市/東北で最も高いマンションの謎【本部スタッフ・地方出張余話】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2023年6月19日

▲山形新幹線からの車窓で一際目立つスカイタワー41。

あなたは一戸建て派かマンション派か、というのは長年に渡って議論されているテーマの1つであるが、建築資材が高騰している昨今でも次々に新築マンションが建設されているのを見ると、やはりマンションは根強い人気なのだろうといつも思う。

特にタワーマンションは都心の立地の良い場所に建っているケースがほとんどだが、その常識を打ち破るようなマンションが山形県にあることをご存知だろうか。

数々の温泉や蔵王の樹氷で有名な上山市の田園地帯に、ドカンと建っているのが、1999年竣工のスカイタワー41(地上134m)で、もちろん山形県で最も高い建築物だ。

なかなかギャップが凄い光景だが、山形市へ通勤しやすいことからファミリー層に人気だそう。

日本国内で建築物を建設する際には、建築基準法や都市計画法、景観法、自然公園法等といった様々な法令上の制限があるため、無論どんな建物でも自由に建てられるわけではない。

そんな中スカイタワー41は周辺が都市計画区域内にも関わらず、建っている場所ギリギリの区画が都市計画区域外となっている。

区域外になると一般的な建蔽率・容積率が原則無制限となるため、この地で41階建の超高層マンションが実現可能となったのだと思われる。

建設主となるデベロッパー業者は既に倒産してしまっているが、今後は更なる法規制もあり、ますますこういった珍百景のような建物は建てにくくなるだろう。(本部 髙橋瑞希)

東京◆本部/アクリル板で思うこと【本部スタッフ・ふるさと見聞録】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2023年6月1日

▲コロナ禍ではアクリル板必須で黙食が定番でしたね。

先日、いつもの朋友と東京郊外の牛タンをメインとした居酒屋で一杯しました。

しみじみと「普通の居酒屋に戻ったな」という実感。外食時のあの窮屈感は幾分緩和されました。

3月13日から「マスク着用が個人の判断に委ねられる」と国から発表されたと同じく、3年前から全国のテーブルというテーブルに不格好に置かれたアクリル板が少なくなってきた印象があります。

その当時は、それを置くことが義務のように叫ばれ、弊社四谷事務所界隈でもあちらこちらの飲食店で置かれました。その間隔が肩幅くらいしかなく、異様な雰囲気のなかで食事をすることも。

当にお弁当を隠して食べる、そんな風な環境では食事の楽しみは半減します。お祝いのテーブルでもそのおかげで、折角の御馳走が上手く写真に収まらなかったりと、絵的に変でした。そんな時期が懐かしく感じられます。

ふるさと情報館の営業は仕事上全国各地の飲食店に入ります。田舎のお店はどうでしょうか。

個人経営のお店は最初から置いていないところも多々あったという印象があります。いつも来るお客は決まって地元の常連さんだから。

都市部ほど厳格にならない緩いコミュニティー。田舎では食事が数少ない楽しみな部分があります。折角の楽しみがアクリル板で阻害される、仲間との楽しいお酒が吞み難いなど…。

▲これからはアクリル板のない会食が続くよう望みます(写真はイメージです)。

たかがアクリル板、されどアクリル板。アクリル板が分断したテーブルはもう懲り懲り。実物も、心の中にもアクリル板のない社会、そして田舎暮らしを実現したいものです。(本部 金澤和宏)

東京◆本部/待ちに待った法改正 ~ 農地法 ~ 【本部スタッフ・不動産まめ知識】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2023年5月30日

▲1,614㎡ある17442H の農地。今までは転用した宅地を除き、残った農地が市町村で定める面積(下限)を超えないと所有権移転できなかった。

令和5年4月1日から施行された農業経営基盤強化促進法等の一部改正により、農地法の下限面積要件が撤廃されました。

これにより、農地の権利取得時に求められていた下限面積に関する制限がなくなり、農地を利用するために必要な面積が小さくても、農業従事者が権利を取得することが可能となりました。

これは、農業従事者の減少が進む中で、耕作放棄地を解消し、効率的な農業の展開を支援するための法改正であり、地域農業の活性化に大きく寄与するものと言えます。

不動産業界にとっても、この法改正は大きな朗報と言え、この会社に20年以上勤めていますが歓喜すべき法改正、「空き家に付随する農地」の指定も良い特例だと思いましたが、実際、一部の地域では空き家バンクに登録しないと適用・許可されない不公平などありました。

今回は満を持して面積撤廃、実態に合った画期的な是正だと感じています。(一般住宅の転用面積500㎡の指針も、数年前に無くなったことも、時代の変化、この分野での改革のメスが適正に行われているように思っています)

▲自身の範囲内で農業ができるように!(写真はイメージです)

田舎暮らしを希望する人々にとっても、自分が維持管理、手に負える範囲で提出することができ、同時に安易な貸し借りや仮登記による売買などが減少することも期待されます。

今後は、地域農業の活性化や農地の有効活用に向けて、より一層の取り組みが求められることとなります。たとえば、今までは5000㎡以上耕作しなければダメで、面積が足りなければ近隣からむりやり借りて耕作するケースなどがありました。

当然広くなればなるほど、農業経験の無い方にとっては敷居が高いと言え、今回、面積要件が無くなったことで、自分が責任もって行える面積で、しっかりとした営農計画が立てられ、耕作準備できる方にとっては追い風、といったところです。

農地の権利取得に必要な要件が緩和された今こそ、多くの人々が地域の農業を支える力となることでしょう。

田舎の空き家に切っても切れない農地問題。今後の展開を注視して行きたいと思います。(本部 星野努)

※農地法第3条許可は「すべての農地を効率的に耕作すること」や「世帯員が農作業に常時従事すること」等

 

東京◆本部/北東北三県、チケットレス革命【本部スタッフ・全国乗り鉄漫遊記】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2023年5月27日

▲日常生活や旅行に不可欠な鉄道(図はイメージです)。

来たる2023年5月27日、青森・秋田・岩手県内の在来線一部エリアで、Suica・PASMO等の交通系ICカードの利用が可能となります。

利用可能区間は青森エリアが青森駅〜弘前駅、秋田エリアが和田駅・新屋駅〜秋田駅〜男鹿駅、岩手エリアが北上駅・新花巻駅〜花巻駅〜雫石駅となり、どれも新幹線発着駅を意識していることから、従来からSuicaの利用が出来る新幹線タッチアンドゴーサービスとの乗換利便性の向上を図っているものと思われます。

▲今春開業したイオンモール盛岡最寄りの前潟駅ももちろん対応しています。

これによりJR東日本管内の在来線は、全ての県でSuicaが利用出来るようになります(なお山形県は山形駅と作並駅のみ)。

全体的にまだまだ利用出来ない区間は多いですが、北東北にお住まいの方にとって、チケットレス文化が浸透することは大きな技術革新となるでしょう。

なおこれで全国の鉄道路線において、46都道府県で交通系対応となり、2000年のサービス開始から23年で、ついにここまで来たかとしみじみ思います。

ところで全国で残り1県だけ、交通系ICカードの利用開始予定のない都道府県があります。それどころか47都道府県で唯一(広義的な意味で)電車が走っていない県でもあります。沖縄県ではありません。時間のある方は是非調べてみてください。すだちって美味しいですよね。(本部 高橋瑞希)

千葉◆香取市/小江戸・佐原の町並み散策【本部スタッフ・地方出張余話】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2023年5月24日

▲佐原を縦断する小野川。

北総の小江戸と呼ばれる人気観光地、千葉県香取市(旧佐原市/さわらし)には、昔ながらの石畳の道や水路、江戸時代の商人屋敷や蔵など、多くの歴史的建造物が、そのまま残されています。

古くから利根川水運の中継基地として栄え、要所要所に船着場があります。

現在、佐原の町並みは国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されており、多くの観光客が訪れる人気スポットとなっています。

町内には多くの飲食店や土産物店があり、地元の食材を使った料理や手作りのお土産などが楽しめ、写真映えスポットも多くあるため若者でも十分に楽しむことができます。

▲さわら舟めぐりチケット売り場。

また、小江戸のさわら舟めぐりは、観光遊覧船から江戸情緒いっぱいの町並みを眺める事ができ、徒歩とはまた違った楽しみを発見できます。

東京からのアクセスも良いので、香取市にお越しの際には、ぜひ一度立ち寄ってみてはいかがでしょうか。(本部 角南辰彦)

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水郷佐原観光協会(旅なび!佐原 あやめ祭り5/27~6/25)
https://www.suigo-sawara.ne.jp/

伊能忠敬記念館(香取市HP内)
https://www.city.katori.lg.jp/sightseeing/museum/

東京◆本部/日々の業務から学ぶこと【本部スタッフ・ふるさと見聞録】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2023年5月9日

▲机上ではピンとこなかった事をを絶賛学び中!!

昨月4月にふるさと情報館のメンバーとして働いて1年が経過しました。

この1年の間にたくさんの方と出会い、様々なお話が出来たことは後の自分にとってかけがえのない財産になることと思います。

仕事として不動産業に携わっていると、これまでは全く注目してこなかった分野でも、自然と気にするものが増えてきました。

それが法令上の制限です。宅建試験の勉強で最も苦手の分野でしたが、業務上避けて通ることは出来ない話なので、今ではすっかり体に染みついてしまいました。

例えばある街並みを見ていると、このあたりは区域内非線引だな~とか、農振地域だから農転大変そうだな~とか、もはや職業病にまでなりつつあります。

士業の先生方と話す機会も増えてきているので、知識を得られるチャンスに恵まれていることを感謝し、日々の業務を遂行していきたい所存です。(本部 髙橋 瑞希)

▲これからも日々精進していく所存です(画像はイメージです)。

東京◆本部/マムシ焼酎【本部スタッフ・ふるさと見聞録】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2023年5月3日

▲マムシもまさか焼酎になるとは思ってなかっただろうに・・・

東京でも小雪が舞った2月のとある日の北関東某所。売主さんが「金澤さん、ちょっとこれ見てよ」と手招き。

スロップシンクの影から褐色の一升瓶を持ち上げ私の目の前に寄越す。その間一秒ほど。

一升瓶が視界に入った瞬間、自身に存在する嫌悪感が沸き起こりましたが時既に遅し。

私がこの世で最も嫌いとする生き物、そう、蛇、しかもマムシを間近で見せられました。

それは俗に言う「マムシ焼酎」。

息が止まり、吐き気をもよおしました。

それは瓶の底で蜷局を巻き、頭が丁度上を向いている立派な形(いやいや、感心している場合ではない)。

売主さん曰く、引越し作業していたら台所の下にあったのに初めて気づいたとのこと。自分の物ではないので以前の家主の物らしい。

マムシ焼酎は、マムシを生きたまま瓶に入れ焼酎に浸ける。勿論マムシは絶命するが体の何かが染み出て、焼酎と反応し、それが日本古来の万能薬(火傷、捻挫、皮膚病などに効果があるらしい。臭いも強烈。飲む人もいる!)になる。

私自身蛇が大の苦手である故、申し訳ございませんが諸々について詳しくなろうという意思はありません!

ただ、案外このマムシ焼酎、田舎物件で何度かお目にかかったことがあります。常に怪しい一升瓶の近くには寄らないよう心掛けています。(本部 金澤和宏)

東京◆本部/五十の読み方、無限大【本部スタッフ・全国乗り鉄漫遊記】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2023年4月30日

▲五十石駅、五十公野駅、五十岡駅は既に廃止となりました。

よく海外の方から難しいと言われる日本語ですが、同じ漢字でも地域によって全く別の読み方をする地名も、私は十分奥深い分野だと思います。

その中でも漢数字を用いる地名には、地元民や専門家でないとまず読めない地名もあり、その代表格にあたる漢数字は「五十」であると自負しています。

私が駅名として把握しているだけでも読み方は8通りあり、地名やバス停名なども含むとその数はもっと多いと思われます。

北海道標茶町にあった五十石(ごじっこく)駅、山形県鶴岡市の五十川(いらがわ)駅、新潟県新発田市にあった五十公野(いじみの)駅、新潟県阿賀町の五十島(いがしま)駅、静岡県袋井市にあった五十岡(いごおか)駅、三重県伊勢市の五十鈴ヶ丘(いすずがおか)駅、島根県大田市の五十猛(いそたけ)駅、愛媛県内子町の五十崎(いかざき)駅、宮崎県都城市の五十市(いそいち)駅。

JR五十鈴ヶ丘駅と近鉄五十鈴川駅、五十猛駅と五十市駅は同じ読み方のため1通りとカウントしても、これだけ様々な読み方があるのもかなり稀なケースと言えるでしょう。

地元民しか知らないような難読地名を知っていると、すぐ打ち解けて話が盛り上がるきっかけなることも多々あるので、私は営業マンとしてこれを武器にコミュニケーションすることを心掛けています。(本部 高橋瑞希)