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東京◆本部/地域の言葉は受け継がれている文化【本部スタッフ・ふるさと見聞録】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2022年9月22日

▲各地域ごと異なる文化に触れられることも営業の醍醐味です

先日、北関東にある某ホームセンターへ仕事の関係で買い物に立ち寄った時のこと。

店員さんに商品を自家用車まで運んで頂いた帰り際、(私の)大宮ナンバーを見て一言「埼玉からいらしたのですね、どうりで話言葉(発音)がきれいなので地元の人ではないな、と思いました」と言われました。

埼玉と隣同士にも係わらず、言葉(方言)は大きく違うものだと今更ながら実感しました。

南北に長い日本、言葉(方言)はその地域に受け継がれてきている生の文化でしょう。

時には面と向かい合って話しても、日本語?と言う感じで何を言っているのかさっぱり解らない時もあります。

ひらがな四十六音の言葉を全部使わなくて会話が成り立っているような感覚さえ覚えます。

地方の田舎、特に年配者の方々ではそれが顕著に出ます。

特に今はマスク越しが相重なり、時々「すみません」と聞き直すこともしばしば。

若い人は意識して標準語で話してくれる方が多いように見受けられますが、一旦身内や地元の人との会話では方言になるという、当にバイリンガル!営業柄、言葉遣いや発音は常に標準語を意識しています。

以下新潟弁「ほ?んに日本語は難しすけ、また、面白っけな、と感じながら全国を廻ってらんだて。」(標準語訳、本当に日本語は難しく、また、面白いな、と感じながら全国を廻っています)。(本部 金澤和宏)

栃木◆日光市/行こうよ、新しい日光X 鬼怒川へ【本部スタッフ・全国乗り鉄漫遊記】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2022年9月19日

▲東武線の駅や車内に掲出中のスペーシアX

栃木県の代表的な観光名所といえば、日光や鬼怒川があります。

日光・鬼怒川へ観光で行ったことのある方の大半は、公共交通機関を使ったことがあると思いますが、その中でも東武鉄道の「特急スペーシア」抜きで日光・鬼怒川の開発の歴史は語れません。

かつて国鉄(現在のJR 東日本の前身)と東武との間で熾烈な輸送競争が都心~日光にありました。

前者は途中の宇都宮駅での方向転換による所要時間の問題、後者が浅草駅という山手線沿線に接続していないターミナルの利便性の問題という欠点を抱えていました。

しかしその後の東武側の全力の設備投資により、昭和後期になると東武が輸送シェアをほぼ全て占めるようになっていました。

東武にとって日光特急はまさに会社の看板商品であり、歴代車両を見てもどれもその造形美や車内設備の豪華さには目を見張るものがあります。

来年7月15日には新型車両「スペーシアX 」が運行開始されることも決定しています。

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特急スペーシアX 特設サイト
https://www.tobu.co.jp/spaciax/

特急スペーシアについて(東武鉄道HP)
https://www.tobu.co.jp/railway/special_express/vehicle/spacia/
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座席のグレードも以前より多い6種類と豊富で、それぞれ乗り比べてみるのも面白そうです。

すっかり旅行需要が落ち込んでしまった日光・鬼怒川に、新しい風を吹き込んでくれる救世主「スペーシアX」に乞うご期待。(本部 高橋瑞希)

🌸栃木県の物件はこちらから

 

北海道◆弟子屈町/弟子屈町ってどんな所・・・(1)【本部スタッフ・ふるさと見聞録】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2022年9月10日

全国の田舎暮らし向け物件を取り扱っているふるさと情報館。

物件数を都道府県別に見ると、8月1日現在で長野県79件山梨県51 件北海道47件が上位ビッグ3です。

市町村別で見れば、もともと八ヶ岳事務所のある北杜市の物件数が39件と一番多く、エリアの特徴をわかりやすく伝えるためにホームページなどは、合併前の旧市町村名で分類していますが、これは予想通りでした。

驚いたのは同率1位で39件掲載されていたのが北海道にある弟子屈町(てしかがちょう)。

ここ数年、成約される方も多く、今回、ひがし北海道案内スタッフ・松岡さんを通じて様々な方ともお会いでき、当方も初めて訪れた弟子屈の地の魅力に触れることができました。

北海道の翼・エアドゥで羽田空港から釧路空港までわずか約1時間20分の飛行時間というのも驚きで、限られた誌面ですが少しずつこの町の魅力をご紹介していきたいと思います。(本部 星野努)

※欄外メモ:弟子屈の「テシカ」とはアイヌ語で「岩磐」「ガ」は「上」という意味

※「弟子屈町ってどんな所・・・(2)」はこちらから。

※「弟子屈町ってどんな所・・・(3)」はこちらから。

※「弟子屈町ってどんな所・・・(4)」はこちらから。

🌸弟子屈町の物件はこちら

東京◆本部/20代、「田舎暮らし」に思うこと【本部スタッフ・日々の業務より】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2022年9月7日

テレワークのイメージ

20代の自分にとって「田舎暮らし」とは、定年退職後に貯金があって老後の余生をのんびり暮らすライフスタイルという、ぼんやりとした固定概念がありました。

私からすればそのような選択肢はまだまだ先の話で、興味を持ってもすぐに実現できることではないので、今の自分には関係ない世界だと思っていました。

ですが入社してその意識はすっかり変わってしまいました。

特に近年では働き方改革の下、テレワークの推進によりネット環境さえあれば、どこで働いても自由という従来では考えられなかった仕事が普及しました。

弊社で物件をお買い求め頂いたお客様にも年々そういった方が増えていると聞き、若年層の田舎暮らしのハードルも下がり、仕事次第では一気にチャレンジしやすいものになりました。

目まぐるしく変化する昨今。どこにいてもリアルタイムで様々な情報が手に入りやすくなったことで、必ずしも人の集まる環境で生きるだけが全てじゃないと気づかされました。(本部 高橋 瑞希)

東京◆本部/チャドクガに注意!【本部スタッフ・ふるさと見聞録】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2022年8月29日


栃木県北部某所。数年空き家状態だった別荘の売却依頼。敷地は繁茂した熊笹が下り重り、地面、境界、起伏は然り、浄化槽も何処にあるか不明。ここは運動を兼ねて刈り払い機の出動。そこでは椿の葉に「毛虫」が沢山いました。

一時間半ほどで作業を終え、長靴を脱ぎ逆さにするとその「毛虫」がどさっと、落ちてきたではありませんか!・・・時既に遅し。靴下を脱いでみると足首に赤い斑点が沢山。どんどん痒くなってきます。

更に厄介なのは〝とびひ”します。手やもう片方の足にまで赤い斑点と痒さが広がり、掻けば掻くほど悪循環。見た目は火傷のケロイド。インターネットで症状から虫の種類と対処法検索すると、「チャドクガ」という「毒蛾の幼虫」と判明。ステロイド軟膏を塗り捲りカーゼを巻き、毒針はかなり小さく何十本何百本と刺さっているので、抜くのは難しく粘着テープで取るのが効果的なんだとか。その時履いていた靴下は毒針が残っている可能性があるので捨てた方が良い・・・らしい。

この原稿を書いているのは事件から一週間経過していますが、症状はやっと落ちついた感じ。蚊とは比べものにならない厄介さと痒み。「チャドクガ」は住宅地や公園にもいます、皆様くれぐれも触れたりしないように。

この似たような文章、どこかで似たものを見たような気がします。
「あっ、マダニに注意。2020年8月号だ!」(本部 金澤和宏)

 

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チャドクガについてのQ&A(世田谷区HP)
https://www.city.setagaya.lg.jp/チャドクガ

東京◆本部/野菜の意外な親戚【本部スタッフ・日々の業務より】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2022年8月26日

▲福島県田村市で栽培されているタバコの葉。

嗜好品といえば人によって好きなものは様々ですが、よく代表的な例として挙げられるのは、お酒やコーヒー、紅茶などです。

嗜好品として忘れてはならないのはやはりタバコです。

現代では至る場所で喫煙できる空間が減っています。

昔を知っている愛煙家からはしばしば嘆きの声を聞きます。

ただ喫煙スペースの減少や税金の負担額が大きくなったりしただけでは、タバコの需要がピタッと無くなることはありません。

日本では江戸時代から品種によって様々な地域でタバコの生産が行われています。

1月に種まき、5月に開花、6月に葉を収穫し10月まで乾燥させ、JT(日本たばこ産業・旧日本専売公社)に出荷されます。

東日本ではバーレー種、西日本では黄色種が主に栽培され、先日訪れた福島のタバコ畑では見事に青々とした葉が広がっていました。

このタバコという植物は、ナス科に分類されるため野菜のナスやジャガイモ、トマトの仲間になります。

これら野菜との大きな違いは、タバコは食料として実や根を収穫するのではなく、葉を乾燥させたものがタバコという嗜好品の原料となるので、野菜の仲間というより親戚にあたる存在になるのかもしれません。(本部 高橋瑞希)

🌸福島県の物件はこちらから🌸

東京◆本部/いつかは今に。変わりゆくライフスタイル【地域深掘り・のぞむ暮らし紀行】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2022年8月20日

ここ数年、「会社がテレワークを導入したから移住をしたい」とのお客様が増えました。

ライフスタイルの変化で都市に生活をする必要が無くなり、居住地を自由に選べる方々が増えている様に感じています。 今でも退職後の楽園を求めてご購入頂く方もおりますが、時には作曲家や翻訳家、設計士、ネット販売などインターネット環境があれば、何処でも仕事が出来る方の増加。その他にも、キャンプ用品の開発の為に山小屋を購入された方、養蜂に挑戦する為に山を購入される方、心機一転農家を目指す為に広大な敷地を購入された方。など都市に住まないからこそ出来る仕事も多くあります。

地方での生活は、「日常生活には車が欠かせない」や「暑さ寒さが厳しい」などと良い事ばかりではありませんが、「会社に出社する」や「会議の為に集まる」、「取引先に出向く」の概念を無くすだけで、自然豊かな環境での生活がおくれる事は数年前までは考えられない事でした。

「いつかは地方で暮らしてみたい。」の「いつかは」は「今」に変わりつつあるのかもしれません。(本部 長内   望)

静岡◆掛川~浜松/つま恋リゾートの『夏休み』と懐かしき矢島屋書店【静岡生まれ山梨県人・所長ふるさと随想録】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2022年8月1日

▲現在のつま恋リゾート入口。2016年まではヤマハが施設を管理・保有し、現在はHMIグループ(ホテルマネージメントインターナショナル)が運営。

もうかれこれ47年ほど前のこと。1975年8月2日の夕方5時から翌朝まで掛川市の山中にある原っぱで5万人規模の大野外コンサートが開かれた。わたしは当時未成年であったため行くことは叶わなかったが、翌朝惚けたように戻ってきた兄に強く嫉妬の念を覚えたことを記憶している。

当時、県や西部地区の学校などが中心となり青少年育成条例か何かで子供たちへの締め付けがとても厳しかった。地元では夕方のニュース番組の中で映像も音も無く「掛川市では若者たちによる夜通しコンサートが開かれています」とアナウンサーが半ば呆れ顔で淡々としゃべっていた。何せここは静岡。当時は喫茶店に入るのも不良だったのだから。

▲東海道本線菊川駅。深蒸し茶発祥の地として知られる。

本年5月下旬の平日、東名高速・菊川インターを出て旧道を走る。東海道は私にとって安定感のある場所だ。菊川市(2005年に菊川町と小笠町が合併)は県内屈指の御茶所として知られており、製茶工場も多く建ち並んでいる。深い瓦屋根が特徴のこの地方の民家でどことなく品の良さが感じられる佇まいがいまもそこかしこに残る。

また、高校野球の縦縞のちょっと粋なヤンキースを思わせるユニホームで一躍全国的に有名になった高校も市内にある。静岡はサッカーどころだが、高校野球人気も非常に高い。いまも、1973年の夏の甲子園決勝の話題が60代以上の少人数の宴席でスカイラインGTRの車高とともに語り継がれているのだ。

ゲートで「日帰り駐車許可証」をもらって中に入る。車でも一周するには15分程度掛かる一方通行路なのだ。ホテルあり、乗馬クラブあり、プールあり、温泉ありのアクティビティ施設が森の中で営業中。途中、テスト用のカートを操作している30代と思しきスタッフに聞いてみたが多目的広場のことはもう誰も知らなかった。

「君たちの親世代が歓喜した夏の夜の夢だったのだよ。」多くの若者にとって歌にある『夏休み』を共有できたその夜はタバコの味を覚えた日かもしれないが。今ではすぐ隣の茶畑の中をのぞみが走り抜けていく。

▲日帰り駐車許可証。

その後、掛川、袋井、磐田から天竜川を越えて浜松へと1号線を走らせた。この街の中心に来たのはディープインパクトがダービーを圧勝した年以来のこと。今回のように仕事で浜松に来るとは思わなかった。駅前に広がる高層ビル群もそうだが、高校生の制服もまるで変わっていた。だが私が目指すのは高校のとき何かにつけお世話になった老舗書店だ。

駅に向かう高校生に「矢島屋はどこ?」と聞いてみると、駅ビルの8階だという。その最上階のワンフロアー600坪がほぼ矢島屋書店だった。書籍と共に「ご書印帳」をいただいた。名入れに200円。この地では誰の名言を著するのだろう。ワクワクしながら中を見るとそこにはなんと、島崎藤村の一文が綴られていたのである。

▲馬場。

「この駅ビルに書店をオープンした2009年に連尺(れんじゃく)店から本店も移したのです」

と一番年配と思われる方が話してくれた。

「連尺は遠かったですからね。北高(きたこう)と市立(いちりつ)の生徒しかいなかったらしい」

と私。

「ホントですか?」「たぶんウソでしょう!でも私は名店ビルの方に行ってました」

「丸井の先の静銀本店向かいのところ?別の銀行には音楽家が支店長で赴任されてた頃もあったようですね」

こんな浦島太郎的会話もなぜか心地良く感じられたのだった。

▲浜松駅北口は80万人都市の風格が漂う。

最後にご書印帳に綴られた島崎藤村の『新生』の一節。

「今日まで自分を導いてきた力は、明日も自分を導いてくれるだろう。」

いかにも実直な人柄を偲ばせる名言だが、わたし的には正岡子規の次の名句が好きだ。

「紫陽花や きのふの誠 けふの嘘」 以下次月号に続く。
(八ヶ岳事務所 中村健二)

▲矢島屋書店入口。デザインは鯨を模したもの。

▲加茂荘花鳥園(掛川市)