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山梨◆八ヶ岳/5月の八ヶ岳事務所よりお知らせします【八ヶ岳南麓・高根の里だより】

この記事の投稿者: 代表取締役・中村健二

2017年5月23日

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風薫る皐月の空に悠然と泳ぐこいのぼり。北杜市高根町長沢地区の「南きよさと 道の駅」のこいのぼりは「北杜二十四景」のひとつとしてすっかり定着した感があります。

 

地元では4月に入った頃には国道141号線と東の里山を結ぶ雄大な景観が八ヶ岳を背景に現れます。また、北杜市は昼間と夜の気温差が大きく、この時期はたとえば最低気温5度、最高気温20度という日もあったりします。そのおかげかどうか花々の色づきが深く日照時間が全国一といわれる明野町のハイジの村では色鮮やかなツツジ畑が見られます。

 

そして花散ったそのあと、カラマツ林はいっせいに新緑の時期を迎えます。生気溢れる木々を愛でるのもこの時期ならでは。注意することは鉛直方向に伸びる積乱雲が現れ大気が不安定となることもあり、現地見学等当地へお出かけの際には、雨具の用意が必要です。

 

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居ながらにして富士山を望む高級感のある田園住宅

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◆今月号の物件こぼれ話  物件詳細はこちら

高根町2780万円は八ヶ岳の岩盤強固な尾根沿いに建ち富士山をいながらに望める立地です。西側のアカマツ林を伐採したので明るい土地になりました。所有者は学生時代に弁論部に在籍していて某政治家の私設秘書まで務めた経歴の持ち主です。私はそんな話を事務所でよく聞かせていただきました。二地域居住でご利用になられていましたが、断熱性の高い住まいはもちろん定住にも向きます。周辺は移住者村とでも呼べる場所で南麓の暮らしを楽しんでおられる方々が増えています。移住者の自治会もあると聞きます。(八ヶ岳事務所・中村 健二)

 

物件詳細はこちら
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◆イベント報告
5月20日(土)に「韮崎市&北杜市合同相談会」が有楽町・交通会館8Fにて開催されました。
八ヶ岳事務所・安江も「北杜市空き家バンク」のお手伝いとして参加。真夏日となった東京ですが、会場の移住熱もアツい感じでした☆

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静岡◆三ヶ日町/ミカンの花咲く丘に想う、五月の頃【所長中村・ふるさと随想録】

この記事の投稿者: 代表取締役・中村健二

2017年5月20日

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童謡にも歌われる『みかんの花咲く丘』が有線で三ヶ日町全域に流れる5月。この時期ミカン畑はむせかえるほどの香気を放っている。

婿養子で中村家にきた父はちょうどこの5月に亡くなっている。ディープインパクトが競馬界を天馬の如く席巻していた年だ。その父によれば、姫街道のはずれにある海抜15メートルほどのミカン畑には、今も貝殻が見つかると言っていた。かつては海地であったようだと。

長い年月をかけて浜名湖は隆起や陥没を繰り返してきた。そのおかげで奥浜名湖に向かって傾斜した地形とたぐいまれな水はけの良い赤土が出現した。いまの三ヶ日ミカンの土壌を培ってきたわけである。

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「三ヶ日ミカン」と一口に言っても、個人的に地区によってそれぞれ微妙な味わいがあるように思う。北遠五山の大福寺や摩訶耶寺がある福長、周辺の只木、平山、本坂の各地区は湖から離れているため、ここのミカンはやや渋みがあり大人の味わいがあるが、いっぽう奥浜名湖に近い上尾奈、下尾奈地区は甘みの強い味わいが楽しめる。

ちなみに天浜線尾奈駅前の駄菓子屋(いまは営業していない)はわたしの同級生宅であり、尾奈地区は父が養子に入った中村家の義母の生家であったため親類縁者も多かった。わたしが小学生の頃、近所の農家では収穫しても倉庫に入りきらないミカンを家じゅうの畳間に広げ、家族はその横で食事をし寝床を取っていた。牛馬とともに暮らす農村地帯にあって「ミカン」と寝食を共にしていたのだ。

ちなみにその当時の晩酌は二級酒と火鉢で炙ったハゼの丸焼きだったと記憶している。(八ヶ岳事務所 中村 健二)

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静岡◆三ヶ日/奥浜名湖に沈められた戦車?!【所長中村・ふるさと随想録】

この記事の投稿者: 代表取締役・中村健二

2017年4月21日

奥浜名湖周辺はマリンスポーツが盛んだ。「県立三ケ日青年の家」、「ヤマハマリーナ」、「東急リゾート」など諸施設がある。わたしが子供の頃には想像もつかなかった。

奥浜名湖でもっとも水深があるのは大崎地区の「瀬戸」と呼ばれる場所だ。江戸時代の大地震で今切口(いまぎれぐち)と遠州灘が通じ、海水が流れ込んだ汽水湖で、潮の満ち干により豊富な魚介類の漁場でもある。現在の天浜線三ヶ日駅前はもともと遠浅の浜辺であったため、牡蠣や海苔の養殖が盛んでシジミの宝庫でもあった。また、ボラやウナギ、ナマズ、ハゼといった魚も多く取れた。子供会ではボートに乗って潮干狩りに出かけることがゴールデンウィークの楽しみの一つだった。

郷土史家であった父方の祖父の話では、農閑期に村人たちが浜名湖に屋根を取り付けた船を浮かべ、その中で賭け事に興じていたという。真偽のほどはともかく湖上はある意味「治外法権的特権」を受けていたのだという。

瀬戸に架かる橋から飛び込むのが子供たちの肝だめしの最たるものだった。後年小学校から厳禁の命が降ったが、その深海には終戦時に旧日本軍が戦車を沈めたという噂が代々受け継がれている。

三ヶ日町観光協会ではこの旧式戦車を陸に上げる構想があると聞いた。いまさら湖底に沈んだ戦車を見にくる人なんているのかと疑問に思うけれども、けっこう本気らしい。うまく行くことを願っています。

(八ヶ岳事務所 中村 健二)

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現在の「瀬戸」には大きな橋がふたつ架かっている。

山梨◆北杜市/3月の八ヶ岳事務所より報告いたします【八ヶ岳南麓・高根の里だより】

この記事の投稿者: 代表取締役・中村健二

2017年3月28日

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0328-02春は喜びあふれる季節ですがいっぽう今月は気候変動が大きいため体調面を崩しやすい月でもあります。大相撲3月場所(大阪)は荒れる春場所と昔から言われてきました。場所中の負傷でも休場することなく見事に千秋楽を乗り切り、優勝した稀勢の里。すばらしかったですね。

さて、山あいの町・北杜市は標高差があるので、特にこの時期は注意が必要です。真冬並みの寒気が居座ることもあれば、春休みに入っても気温が一気に下がる日もあります。以前、浜松からの帰り道吹雪に見舞われたこともありました。中央道で新宿方面から北杜市へお越しになる場合、須玉IC から小淵沢IC までは実に400m の標高差があります。高原鉄道・小海線も小淵沢駅から清里駅までもほぼ同様です。

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ちなみに高尾山山頂(599m)の標高は市内では明野中学校の少し茅ヶ岳寄りと同じです。一般的な気象データでは100m 上がるごとに0・65度気温が下がります(気温減率)。それに加えてこの時期は宮澤賢治の『風の又三郎』のモチーフになった八ヶ岳おろしという季節風があるので、都会で桜が開花する時期であっても要注意です。25日(土)の南麓見学会も久しぶりに雪の中の見学会となりました。物件見学の際は防寒対策(おおむね気温が5度下がればダウンなどの上着プラス一枚で)をしっかりいただくとともに、行き帰りの道中を安全のため「タイヤチェーンの携行」と今しばらくの間は「スタッドレスタイヤの装着」をお願いします。

0328-03▲3月25日(土)南麓現地見学会、たくさんの方にお越し頂きました。八ヶ岳事務所の駐車場はいっぱいです。

◆今月号の物件こぼれ話

須玉町民家480万円は西側にある里山を背にひな壇になっている地区にあります。このため集落内の民家は茅ヶ岳に向かってほぼ南東向きに建っています。タモリさんならこうした地形の高低差を歴史的な事象と結びつけるかもしれませんが。地区名も東ひがしむき向と言います。

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さてこの民家、実は市の空き家バンク登録物件で昨年初めて伺ったとき、現在の所有者がいまだ建物の相続をされていないことが判明。人様にお譲りするには「不完全な状態」でした。なぜなら建物の登記が先代と先々代の名義になっていたからです。

このたび地元の古屋司法書士によって半年かかってようやく相続登記がなされました。「わたしがいま52歳だからこの建物は75歳だね」とはオーナーの弁。愛着を持って引き継がれんことを望みます。

 

◆「甲斐適生活相談会 冬」が行われました

0328-051月14日㈯、東京交通会館カトレアホールには当日雪の予報が出ていたにもかかわらず本当に多数の方にお越しいただきありがとうございました。

毎回好評の移住体験談には夜叉神峠の手前のペンションにご家族で南アルプス市に移住された折口さんにお越しいただき、今の暮らしぶりをお話しいただきました。

事前に入念な情報収集をされ、中学生のお子さんが地区の伝統である新聞配達にも参加されていることなど話され、会場に集まった方々は熱心に耳を傾けていました。折口さんの都合が合えばまたぜひお招きしたいと思っています。

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折口さんの記事が平成29年3月28日の読売新聞に掲載されました!
※弊社・中村も取材を受けました。「移住先と仕事を探す際の注意点」が掲載されました!

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静岡◆三ヶ日/数々の伝説と子供たち【所長中村・ふるさと随想録】

この記事の投稿者: 代表取締役・中村健二

2017年3月3日

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浜松市北区三ヶ日町の冬はミカンの出荷に追われる。エースの青島種は品のある甘さが人気で、首都圏などに年明けから集荷されている。この町の一大産業はこの時期活況を呈している。

 

わたしが子供の頃はこの町にいろいろな伝説があった。「三度巻き」と言われる場所には「ダイダラボッチ」の巨大な足跡があったり、平安時代の遺構を残す「瓦塔」が里山の中腹にあったり、能面を祀る「八幡神社」では小学生女子児童が「浦安の舞」を奉納したり、現在の三ヶ日スカイラインには「白蛇神様の祠」があったり、コウモリの生息する「マンガン鉱の洞穴」があったりと、子供達の好奇心と想像力をなにかと刺激する「地域資源」の宝庫であった。

 

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当時、悪ガキメンバーの一員であったわたしも興味津々おそるおそるそうした「施設」に出向き、大将を任ずる年かさのリーダーの旗本よろしく付いて行くのであった。 ある村の行政区は新田(しんでん)、中町(なかちょう)、下(しも)に区分けされ、さらにそれぞれが10班に分かれ、班を取り仕切るのは一門の長(おさ)がなるのが習わしだった。

 

その地で育つ子供たちはやがて、「村祭り」→「青年団」→「消防団」→「公民館館長」として「出世」して行く。それほど地区分団に属する村の子供たちが多かったとも言える。(八ヶ岳事務所 中村 健二)

 

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天浜線の三ヶ日駅は昭和11年築、登録有形文化財に指定されている。

静岡◆三ヶ日/浜松市内の某高校を出て【所長中村・ふるさと随想録】

この記事の投稿者: 代表取締役・中村健二

2017年2月18日

すわたしの通っていた浜松市内の某高校は1学年時の退学者が1割を超えるという(いまは知りませんが)、すさんだところでした。

徳川ゆかりの地名があちこちに残り、三ヶ日というミカンしかない僻地から一人で通う16歳の少年にとっては、ここがかつては歴史の表舞台になっていたということを、大人の階段を一歩ずつ登るにつれ、薄ぼんやりとうかがい知ることとなります。

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技術を生かした製造業中心の地場産業。東海地方の産業の重要拠点である浜松市は、高校や大学で他県等へ進学した学生が卒業後、地元の企業に就職するU ターン者が多いというところも特徴的です。

 

そうした意味で、他の自治体には羨ましい限りですが、北遠地域と呼ばれ、杉の美林地帯の「天竜区(旧天竜市)」や農村地帯の「北区」では人口減少が目立っています。当然高齢化による空き家が増えているとのこと。

 

一方、こうした地域に都会の若者が関心を持ち、移住する人が増えてきています(静岡県の移住担当者による)。中区中心部へも車で1時間程度の立地条件や、年間を通じて温暖である気象条件をかんがみて、自ら移住相談員になる青年層が、お年寄りたちと協力して地域を盛り上げているという話は、わたしの同級生の口からも語られました。

静岡県人であるわたしも、遠くから応援しているよ!杉本くん。

(八ヶ岳事務所 中村 健二)

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新浜松市概要(浜松市HP)
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/shiminkyodo/kaigi/chiikikyougikai/ground/index.html

山梨◆北杜市/2月の八ヶ岳事務所より【八ヶ岳南麓・高根の里だより】

この記事の投稿者: 代表取締役・中村健二

2017年2月14日

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八ヶ岳事務所・中村です。3年前(2014年)の2月、山梨県内は未曾有の大雪に見舞われ、死者重軽傷者数は合わせて112名、家屋の全半壊55棟、一部損壊357棟という甚大な雪禍となったのは記憶に新しいところです。

もともとあまり大雪は降らない山梨県は、気象台のある甲府市でも降って約50cmほどの記録しかありませんでした。

この年は、南岸低気圧がオホーツク海側の寒気を呼び込み、初めて積雪量が甲府市で114センチ、富士河口湖町では143センチという未曽有の大幅な記録を更新、降雪量の少ない地域であるが故に、大雪の対応が遅れ、学校・病院・スーパー・流通といった市民生活はその後数日間マヒ状態に陥ったのは、東京と変わらずご存知の通りです。

いっぽう、干し柿や乾燥イモ、漬け物、玄米備蓄といった食文化や薪ストーブで暖を取る暮らしを継承する農家をはじめ、都会からの移住者の間では、多少の不便さはあっても、ひと冬をゆうに越せるだけのストックが確保できていたため、「不安はあまりなかったよ」という声も多く聞きました。「中村さん、われわれは日々サバイバルしています!」とは八ヶ岳ふるさと倶楽部メンバーのおひとりの弁。

私自身はといえば、前日から東京へ出張しており、高速道路が復旧・開通し、山梨に戻れたのが3日後でした。

不安な気持ちで自宅へ帰ってびっくり。なんと1台分の駐車場スペースと玄関先まで除雪されていました。

八ヶ岳ふるさと倶楽部の方が店舗の除雪の合間にやってくれていました。人と人とのつながりに改めて感謝した次第です。

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平成26年2月14日から15日の大雪に関する山梨県気象速報(PDF)
http://www.jma-net.go.jp/tokyo/sub_index/bosai/disaster/20140214/20140214_kofu.pdf

静岡◆浜松/大河ドラマ『おんな城主 直虎』~今年は浜松に注目!【所長中村・ふるさと随想録】

この記事の投稿者: 代表取締役・中村健二

2017年1月19日

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大河ドラマ『おんな城主 直虎』が始まりました。現在の静岡県浜松市北区引佐町井伊谷(読み方/いなさちょういいのや)では昨年からこの話題で持ちきりでした。

直虎は徳川家康の家臣・井伊直政の育ての親にあたります。家を継ぐべき男子がことごとく亡くなってしまうという一大事。許婚となった亀之丞(のちの直親)、そして鶴丸(のちの小野正次)との悲劇的な関係。男子名に改めお家を守り通した、戦国時代を生き抜いた女性の一代記です。

井伊家一覧

その主な舞台となる井伊谷地区の入口にある龍潭寺(りょうたんじ)は私の母方が檀家衆となった菩提寺であることから、私も大いに関心を持ってドラマを観ています。

1701中村-02      ▲梅の匂い薫る我が菩提寺哉・・・。

臨済宗の古刹で小堀遠州(こぼりえんしゅう/古田織部に学んだ戦国期の茶人で遠州流茶道の祖。建築や造園にも才能を発揮。)が作った庭園が有名ですが、歩くと鳥の声のように鳴るうぐいす張りの長い廊下が私は好きでした。そこは今でも小学生たちが夏休みに入ると雑巾がけをしているそうです。

龍潭寺庭園       ▲豪華・豪胆な中に繊細さが見受けられるのが遠州流。

知り合いの静岡県庁職員によると「中村さんは山梨県民ですが、静岡県人ですよ!」と言われています。さてどうでしょうか?

(八ヶ岳事務所 中村 健二)

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