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山梨◆八ヶ岳/向暑の候、7月のお知らせ【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2022年7月1日

▲青々とした田んぼにシラサギの姿。(北杜市高根町)

7月、今年も一年の折り返しとなりました。年齢が上がるにつれて早く時間が過ぎるように感じると聞きますが、もう半分終わってしまったという気持ちです。人は経験をしたことが無いことには意識を強くもち、結果時間が長く感じるようです。大人は子供に比べると新しい経験をするタイミングが少なくなることが原因かもしれません。その意味では、新しい環境に移り、今までやったことの無い、畑や庭いじり、薪づくり等をする田舎暮らしは、新しい経験の宝庫です。日々の生活が新鮮になり、充実した時間を過ごすことで、時間の流れもゆっくりとなるのかもしれませんね。

■ ラーバニストの動向

さて、コロナ禍によりリモートワークが浸透、地方移住がしやすくなったという声を聴きます。北杜市は都心から2時間圏というアクセス、通常は地方で自宅勤務、月に数回、都心へ出勤という働き方にピッタリの場所です。コロナ禍による生活も3年目となりましたが、八ヶ岳事務所における動向にはどのような変化があったでしょうか。

2019年から2021年の推移をご報告します。2019年がコロナ禍の前、2020年からコロナ禍の動向となります。

1)購入物件の種別 建物が8割、土地が1割強という割合が長らく続いていましたが、2021年は大きく変化し、建物が6割に減り、土地が3割と大きく伸びました。この傾向は2022年も続いています。2020年はとりあえず、直ぐに移り住みたいという希望が多く、中古住宅の需要が高まりました。ただ、2021年になると中古住宅の数が減ったこともありますが、しっかりと拠点を構えようという相談が多くなりました。結果、時間をかけ土地を選び、納得のいく新築を建てるという決断をする方が増えました。購入の動機が緊急避難的なものから、生活改善へと動いたように思います。

2)購入者の居住地 引き続き東京と神奈川の居住者で6割を占めています。山梨県内の購入者も引き続き堅調でした。コロナ禍の前後で大きな変化は見受けられません。移住の方も今までのお付き合いの継続を考えると、通える距離が安心感につながるようです。

3)購入者の年齢 元々、退職前後の60代の方が購入することが多かったのですが、2020年からは現役世代の40代の割合が大きく増えました。これはリモートワークが浸透し、現職で、転職なしで移住が出来るようになった事が大きいようです。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

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山梨◆八ヶ岳/いつかは憧れの「南十字星」【八ヶ岳スタッフ・ゆるり☆星空さんぽ】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2022年6月4日

6月と言えば言わず知れた「梅雨」の季節。植物にとっては大事な恵みの雨であるが、星を観るのが好きな自分にとっては残念なお天気が続く時期。

そんな時は八ヶ岳の麓を離れて、梅雨明けしているかもしれない沖縄エリアの星空を観に出かけるのも良さそう。

沖縄エリアと小笠原の一部、しかも12月末~6月末くらいまでの期間しか観ることができない憧れの「みなみじゅうじ座(南十字星)」。

もともと南半球の星座なので北半球の日本で観ることができるのはここエリアだけ。沖縄本島よりさらに南西に下った離島(宮古諸島や八重山諸島など)で観る方がさらに条件が良いです。

一生に一度はこの目で見てみたい「南十字星」は全天88星座のうちでもっとも小さな星座。曇天や雨天で家にこもりがちなこの時期、沖縄の離島で観るのか?

はたまた南半球までひとっ飛びして観るのか?など、写真などを見ながら妄想星旅をするのもなかなか楽しいですよ☆(八ヶ岳事務所 安江 美香)

山梨◆八ヶ岳/若葉青葉の候、6月のお知らせ【八ヶ岳南麓・高根の里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2022年6月1日

▲田植えを終え、青々とした田んぼ。(北杜市高根町)

6月を迎えました。

季節の変化を示す暦である「二十四節気」では、6月初旬頃を「芒種」と呼ぶそうです。日常では聞きなれない言葉ですが、読み方は「ぼうしゅ」、稲や麦などの穂の出る植物を蒔く時のこと。因みに、稲や麦などのイネ科植物の、先端の針状の突起を「芒(のぎ)」と言うそうです。

「芒種(ぼうしゅ)」も「芒」のどちらも私の知らない言葉で、「芒」は「すすき」とも読むそうです。暦を知る事は、私にとって昔からの営みを知る良いきっかけになりそうです。

北杜市は5月後半から6月初旬の芒種にかけて、田植えの最盛期を迎えます。「二十四節気」に大体あっていますね。ゴールデンウィークの頃に田んぼに水が入れられ、キラキラと輝いていた水面には、今、青々とした苗が整然と立ち並んでいます。風にゆれる様は見ているだけで、気持ちの良いものです。

田んぼから近隣の山々を見上げると、山頂の雪がほとんど無くなっています。6月は夏山登山の開始時期でもあります。

▲雨をうけ、生き生きとしたバラの花。(北杜市長坂町)

北杜市は北に八ヶ岳、南に南アルプスが位置し、特に八ヶ岳へのアクセス方法が豊富です。ルートも苔の森を楽しむ初級者向けのものから、ヘルメット着用が推奨の上級者まで様々。北杜市に住んだら、登山は身近なレジャーになることと思います。

6月は梅雨の時期でもあります。梅雨というと都心に住んでいた時は、蒸し暑かったり、暗かったりとあまりイメージが良くなかったのですが、ここ北杜市では若干イメージが変わりました。雨が降ることは変わらないのですが、なんというか暑いではなく、涼しい時の方が多い印象です。同じ雨でも気温が低いと、不快感がかなり減るようです。

▲梅雨の時期に咲くヤマボウシ。(北杜市大泉町)

そして一歩、お庭に出るだけで、さらに梅雨の印象は変わってきます。雨を受けたお庭の木々や花が生き生きとしているのです。雑草でさえも美しく感じてしまうことも。そういえば、物件の取材の際に、お庭の写真を撮るときは、炎天下よりも、小雨が降っている方が、魅力的な写真になります。日常生活にとって一見、面倒くさいと思う雨が、自然にとって恵の雨だということ。そんな当たり前のことに、改めて気づかされる北杜市の梅雨です。(八ヶ岳事務所 大久保 武文)

▲お庭の雑草も、雨で美しく感じる。(北杜市大泉町)

宮城◆旧岩出山町~旧中新田町/岩出山城址と加美町の田舎道【行くぞ!北東北・所長ふるさと随想録】

この記事の投稿者: 代表取締役・中村健二

2022年5月30日

仙台から真北方向へ60キロほどの場所にある「大崎市・岩出山(いわでやま)」と音響効果にすぐれているといわれるバッハホールのある「加美町(かみまち)」の話である。なかなか味わい深い場所であるので今回ご紹介させていただくことにした。

岩出山城は伊達政宗公が天正年間から慶長年間の12年(10年という説もある)を過ごした断崖絶壁の城である。24歳から35歳のころだ。いまでいう人生の節目に当たる年だともいえる。

その後四男が後を継ぎ岩出山伊達家が誕生したといわれる。馬出しのあった場所からは市街地、江合川(えあいがわ)そして名峰・栗駒山(標高1626m)を望むことができる。本丸跡を下って行けば1キロほどで『有備館(ゆうびかん)』に着く。

『有備館』とはなにか。江戸時代の伊達藩家臣である岩出山伊達家が開設した学問所で、郷学と呼ばれる。中国故事の「備え有れば憂いなし」がその出典だ。開校は幕末の嘉永3(1850)年頃と考えられるという。現存する『有備館』の建物と池を見るには入場料(350円)が必要だが、一見の価値ありだ。

▲陸羽東線岩出山駅と構内の産直売場。

隣接した「東北の駅百選」の有備館駅構内には「伊達政宗公騎馬像」がある。この像はもともと仙台駅にあったもので2008年にこの場所に設置された。(日付とは関係なくウソではありません。)

伊達様のお城下から丘陵地帯へ。県道を走るとすぐに雑木林の疎林を尾根づたいに道路を進むことになる。途中、国立音楽院の宮城キャンパスの脇を抜けた。昨年の11月にはバッハホールでウインターコンサートも開かれていた。大崎市から加美町に入ったのだ。

▲息を飲む風景が広がる馬出し跡。

「加美町」は「群馬県甘楽町(かんらまち)」と同様、非常にきれいな町名だが、神の宿る場所を表すといわれる「賀美郡(かみごおりぐん)」に由来するらしい。そして町の中ほどに聳(そび)え立つ独立峰の「薬莱山(やくらいさん)」(標高553m)は町のシンボルとして「加美富士」とも呼ばれている。

ところでこの町の「中新田(なかにいだ)」を私は「なかしんでん」と言うのだと勘違いしていた。静岡県には御前崎に「池新田(いけしんでん)」というところがあるためだが、女優の「新垣(あらがき)さん」を「にいがきさん」とずっと思い込んでいたように読み方は難しい。

▲池越しの「御改所」と室内。

宮城県の中西部に位置する加美町は570平方キロの町域に27800人(推計人口)が暮らす(2022年3月1日現在)。内陸性の気候のため寒暖差が大きく積雪量もやや多めのようだ。ただし下多田川あたりの尾根沿いの別荘地でも町では除雪してくれるようだ(町建設課に確認)。

▲境界杭に「中新田町」の刻印。

町の東西を国道347号線(中羽前街道)、南北を国道457号線(羽後街道)が走り古くから交通の要衝地であった。ここからどこへでも出られるというのはちょうど、岩手県の「遠野」に似ている気がした。山あいの雑木林あり、牧場あり、農地ありの田舎道はどこかほっとする場所だ。

空き家バンクの登録物件を見てみよう。宮崎支所や小野田支所など町場が中心で、別荘地はほとんどない。丘陵地と田園の近接したところで移住者が農業を始めており町の活性化に一役買っている。さらに東北自動車道古川インターに向かうバッハホールのある辺りは精密機械工場が集積しており、大崎市と並んで一大精密機械産業都市としての顔を持つ。

▲中新田にある本庁舎。

30万都市圏の一翼である岩出山から加美町はいまもなお、伊達藩の進取の気性と渋みを受け継ぎながら「備え有る」まちづくりを目指しているように思えた旅であった。(宮城・岩手・秋田担当 中村健二)

山梨◆八ヶ岳/葉桜の候、5月のお知らせ【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2022年5月5日

▲田んぼの代掻き(しろかき)。奥に八ヶ岳の姿(北杜市大泉町)

5月最大のイベントといえば「ゴールデンウィーク」ではないでしょうか。4月末から5月初めにかけてのこの長期休みは、お盆、正月休みと並ぶ国民的な行事と言えますね。

4月から年度が変わり、生活や仕事環境が大きく変わった人にとっては、やっと一息つける、砂漠の中に現れたオアシスのような休暇となるかもしれません。5月病という言葉がありますが、部署異動、転勤などといった大きな環境変化が自分自身に無くとも、4月というだけで色々な変化があったかと思います。

「毎日聞いていたラジオのDJ が変わった」、「新しいテレビドラマが始まった」というものから、「上司が変わった」、「同僚が増えた」、「仕事先の担当者が変わった」と仕事に直結する変化があった人もいるでしょう。一緒に暮らすご家族の生活が変わったかもしれませんね。

今年の4月は電気、ガスといったライフラインの値上げ、日用品の値上げも沢山ありました。物心ついた時から10円だったうまい棒もついに値上がりをしました。まだコロナ禍の先は見えず、たった一人の人間の暴走でも、それが一国の大統領であれば戦争が起きてしまうという現実も目の当たりにしました。気候の変わり目でもありました。自分は何も変わっていなくとも、周りの変化により、案外、私達は疲れているかもしれません。

▲大空を泳ぐ沢山の鯉のぼり。(北杜市高根町、道の駅「南きよさと」)

この連休は、自身を振り返り、体調を整える良い機会となりそうです。体調を整えるということは、ただ家でじっとしていることとは限りません。むしろ外に出て、体を動かし、気候の変わり目を肌で感じることも大事なのではないでしょうか。

そういった時に、最適なのは自然の豊かな場所かもしれません。4月にあった色々な雑事も、自然の中で、その自然のリズムに向き合うことで、自分のリズムを取り戻せることでしょう。

さて北杜市の「ゴールデンウィーク」といえば、道の駅「南きよさと」の鯉のぼりが印象的です。国道141号沿いの谷間に約450匹の鯉のぼりが風を受けて大空を泳ぐ様は見事なものです。ここ最近ではドッグランも出来て、ワンちゃん連れの方にも人気のようです。

▲夕暮れ時の田んぼ。水面に夜空の青色が写る。(北杜市高根町)

田園エリアに目を向けると、この連休を利用して行われるのが田んぼの水入れです。冬の間、干乾びた地面が見え、ひっそりとしていた田んぼですが、水が入ると印象が大きく変わります。

風が吹けば一面がキラキラと輝き、風の無い時は青い空や遠くの南アルプスの山々が映り込みます。夕陽の赤、夕暮れの青を映す様も美しいものです。田植えが始まるまでの短い期間でしか見られない景色となります。北杜市を訪れた際は、是非目を向けていただければと思います。良い休日をお過ごしください。(八ヶ岳事務所 大久保 武文)

宮城◆仙台市~塩竈市 /「いき」と「だて」【いくぞ!北東北・所長ふるさと随想録】

この記事の投稿者: 代表取締役・中村健二

2022年4月21日

▲遠く港が見える。

長野県諏訪湖近くの鰻屋で遅めの昼食を取っていたとき。「しかめっ面をしながらうまい鰻を食べるなんてのは野暮よ」とそのご老人はわたしに言ったのである。仕事が捗々(はかばか)しくなかった立春前のことだった。わたしを元気づけようと下社秋宮近くの静かな老舗鰻屋に誘っていただいた折の話である。そこはいかにも縦縞の似合いそうな艶やかでいきなお店であった。「野暮とはまた、久しぶりに聞きました」

▲諏訪の鰻重。

仙台の繁華街のはずれにあるカウンターだけの店で牛タンを食べたあと、ひとしきり地元の本屋で立ち読みをするというのが出張時のわたしのルーティーンのひとつだ。この仙台をはじめとして盛岡、秋田など東北の主要都市には個性的と呼びたい本屋が多いように思える。2年前の春に始まった御書印プロジェクトに参加しているところもある。

と、新刊棚に懐かしい書名を見つけた。『「いき」の構造』(パイ インターナショナル刊)だ。著者は九鬼周造。1930年(昭和5年)に雑誌「思想」に発表され、その年の10月岩波書店より発刊された戦前の名著である。

「九鬼」といって思い出されるのが戦国時代に紀伊水道あたりを中心に名を馳せた「九鬼水軍」だが、周造はその末裔だといわれている。わたしがその難解な古典と初めて出会ったのは、大衆酒場の有線放送で「ラ、ラ、ラーッ」と聞いたこともないダミ声が繰り返し流れていたころのことであった。記念すべきサザンのデビュー曲だ。

▲仙台の牛タン。

煙草の煙がもうもうと立ち込めるなか、5階の研究室では先輩方が当時の最先端の思想家の名を出しながら、その時代の社会をとても熱く論じ、知らないではいられない雰囲気がそこには充満していた。わたしにとって『「いき」の構造』とはそうした文脈に置かれた、息苦しくも忌まわしき本であったのだった。

それが今、新しい判型で江戸紫の鼻緒の写真が目を引く本として生まれ変わっていたのである。誤解を恐れずにいえばとってもオシャレな新刊だった。しかもここは伊達様のお膝元である。

「だて」は「立て」との一説もある。目立ち、好みがあかぬけ洗練されいきであること(『広辞苑』第七版)。人通りの少ない繁華街から宿に戻り、あらためてその本を読んでみた。

新かなづかいや句読点などによって格段に読みやすく大川裕弘氏の写真も素晴らしい。実に座右の銘になりそうな字句が散りばめられており、わたし的には今年上半期を代表する一冊として推薦したいぐらいであった。

そしてふと谷崎潤一郎の『陰翳礼讃(いんえいらいさん)』のことを思い出してもいたのだ。

amazonで購入▲『「いき」の構造』と『「いき」の構造』を読む(安田武 多田道太郎著、ちくま学芸文庫

私がはじめてこの地方に来たのは20代の半ば。仙台から北東へ17キロほど行った松島湾に面した塩竈市のまちづくりで、ちょっとした仕事をさせていただいたことがあったのだ。仙台近郊の発展著しい隣接市町村に取り残されてはならぬとばかり、「土地区画整理事業」と「都市再開発事業」を組み合わせたプロジェクトがここでは進行しようとしていた。

▲芭蕉も訪れた塩竈神社境内の灯籠。

わたしは徹夜で仕上げた報告書を手に朝一番の新幹線に乗り込んだ。待ち合わせをしていた年上のコンサルタントにまず報告書に目を通していただくためだ。開口一番「ダメだな」と彼。その後仙台に着くまでわたしの仕上げた報告書を散々にこき下ろし始めました。

▲あまりに有名な青葉城の伊達政宗公像。

その後市役所の担当課に着くなり、彼は「中村氏の報告書はたたき台にもならないかも知れません」と言い放ち、30分後大会議室の満場のなかわたしは蚊の鳴くような声で報告書を読みはじめたのだが、10分足らずで話は打ち切られた。こうしてわたしの惨めな「初東北」は終了したのである。

会議室を出た後、港の方へ行きしばらくぼんやりしていたが、通り沿いにある酒屋にふと目が止まった。そこできれいな輸入ワインを一本手に取った。

薄暗がりの店のなかで縦縞細おもての女性が「いきなおにいさん、このいきなワインを買ってて」こんな一日でも悪いことばかりではない。甘いロゼの香りがした。(宮城・岩手・秋田担当 中村健二)

山梨◆八ヶ岳/久々の新宿 ~ もう沖縄にいるとしか思えない ~ 【八ヶ岳スタッフ・巡り巡って出張探訪記】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2022年4月18日

令和4年2月某日。久々の新宿。ここ数年はめっきりと行くことが少なく、この度は仕事での訪問。目的は仕事ですが、個人的な目的がもう一つ。私は沖縄に移住した経緯があるほど沖縄大好き人間。ただ、現在住んでいる山梨には沖縄ショップと沖縄料理屋が無い。そんな日々の小さな残念?を解消したいと思ったのだ。

新宿駅東口には過去に何度も通った沖縄食堂「やんばる」がある。そして京王百貨店には沖縄ショップがある。久々の食堂「やんばる」は沖縄の空気感そのもの。まず店員さん同士の会話が、沖縄の訛とリズム。店内に流れるBGMは本州では無名の沖縄ポップ。オリオンビールのポスター。全てが懐かしい。注文をしたのはゴーヤチャンプルー定食。沖縄の炊き込みご飯のジューシーに、沖縄そばが付いてくる。安定の美味しさだ。奇をてらわない素直な味付けが沖縄らしい。さんぴん茶が付くのも嬉しいところ。

沖縄で日頃飲まれるさんぴん茶。本州で言うところのジャスミン茶なのだが、少し苦みが強い。この苦みが沖縄の暑さにピッタリなのだ。もう沖縄にいるとしか思えない。その後、沖縄ショップにて食材を購入。東京に居ながらに沖縄に迷い込んだ素敵な一日となりました。(八ヶ岳事務所 大久保 武文)

山梨◆八ヶ岳/春宵一刻千金の候、4月の八ヶ岳事務所より【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2022年4月1日

▲集落の外れ、お寺の山門に咲く桜。(北杜市高根町)

北杜市にも春が訪れています。春と言えば桜。花見の季節ですね。桜の花の下でどんちゃん騒ぎというのは、周りの目が厳しい世の中ですが、青空の下、桜の花を見上げに散策に出かけるのは構わないでしょう。

桜前線を追いかけながらキャンピングカーで日本を縦断する方もいらっしゃるそうです。キャンピングカーと言わずキャンプをしながら日本を北上していくのも良いですね。季節の変化とともに居住場所が変わる・・・遊牧民みたいでロマンを感じてしまいます。

そういえば以前ご案内したお客様にシェアハウスを経営されている方がいました。月5万円程を払うと、全国に点在する拠点のどこにでも住むことができるサービスで、旅をするように暮らすことができるとのことでした。

ネットで調べると、全国どこでも住み放題というシェリーハウスのサービスが広がっているようです。こういったサービスで点々と桜前線を移動しながら、自分にあった田舎を探すことも可能ではと思う今日この頃です。

八ヶ岳南麓では桜は標高の低い場所から坂を駆け上がるように順々に開花をするので、比較的長い期間にわたって花見を楽しむことが出来ます。 最初の見どころは、北杜市に隣接する韮崎市の「わに塚の桜」でしょうか。西側に山を背負い、緩やかな傾斜に棚田が広がるまん中に、大きな桜の木がどんと1本立っています。

▲田園風景の中に現れる一本桜「わに塚の桜」。(韮崎市神山町)

樹齢約330年のエドヒガンザクラ。桜の先には残雪を残した八ヶ岳や富士山の姿も見え、多くのカメラマンが訪れる人気のスポットとなっています。例年ですと満開の頃は3月下旬頃。見ごろの時期にはライトアップがされるとのこと。星空の下の夜桜、魅力的なシチュエーションです。

北杜市の桜の見ごろは4月上旬からです。推定樹齢1800年の山高神代桜に始まり、4月中旬には750mの桜のトンネルが見事な真原桜並木、清春芸術村のお庭に植えられたソメイヨシノが見ごろとなります。

須玉町下津金地区に明治、大正、昭和時代に建てられた古い校舎が並ぶ廃校があります。現在はレストラン、お土産売り場もある観光名所ですが、桜が立ち並ぶ校庭はまるで映画のワンシーンのよう。

一瞬で時代を遡ったような不思議な気持ちになります。こちらの桜の見ごろも4月中旬頃。気温も上がり、体も軽くなるこの時期、様々な桜を見に北杜市へ訪れてください。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

巡り巡って北杜市探訪◆わに塚の桜 (山梨県韮崎市神山町北宮地624)