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山形◆山形市/ラーメン大好き県民さん【本部スタッフ・地方出張余話】 

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2023年12月21日

▲「山ラー」加盟店は今では126店舗にも増えました。

歴史を紐解くと中国が発祥のラーメンが日本の国民食と呼ばれるようになり、もう何十年と年月が経過していることでしょうか。

一口にラーメンと言っても、北は旭川から南は鹿児島まで様々なご当地ラーメンが存在するように、生まれ育った環境によっては人それぞれ故郷の味もまた変わってくると思います。

ラーメンをこよなく愛する私は、これまで仕事・趣味柄様々な地域のラーメンを食べ歩いてきましたが、未だに日本一美味しいと自信を持って言えるお店はありません。

ただ話は逸れて、日本一ラーメンが好きな地域・県民はどこなのかと問われると、個人的には山形県民なのではないかと思います。

大まかに置賜・村山・最上・庄内地方と4つのエリアに分かれる山形県も、それぞれご当地ラーメンがあり、有名店ともなると連休になるといつも長蛇の列が発生しています。

ただそれだけだと他県と遜色ありませんが、なんと山形市は一般家庭のラーメンにおける外食費支出額が日本一であり、2021年だけ僅かの金額差で新潟市に首位の座を譲った以外は、長期にわたり一位の座を不動のものとしています。

2022年に再度一位奪還したのをきっかけに、2023年2月に山形市ではラーメン消費量日本一、ラーメンの聖地「山ラー」と称し、地域活性化に繋げようという試みも出るほどの勢いがあります。

▲龍上海の辛みそラーメンは、赤湯本店より米沢店が空いていておすすめです

私が以前お会いした山形県出身の方に、その真偽を確認するためラーメンについて尋ねたところ、曰く外食といえば一般的にラーメンの他にうどん・そば・カレー・中華・寿司・焼肉など選択肢はいくらでもありますが、山形県民にとって外食=ラーメンという驚きの方程式が出来上がっているほど、県民レベルで熱狂的なラーメン好きなんだと再認識させられました。

また山形のそば屋さんには鳥中華という、中華麺×そばつゆというご当地グルメも存在するほど。これはラーメン消費量日本一も納得の熱愛っぷりです。

仕事で山形の街中を車で走っていると、確かに他県よりラーメン屋さんの店舗数が比較的多い気もあり、お昼や夕飯時になるとどこのラーメン屋さんも賑わっているのを見ると、山形県民のラーメンへ対する熱い想いにも納得出来ます。

夏は暑く冬は寒い内陸性気候の山形市では、冬の需要はあっても夏はどこもガラガラなのでは?と思う他県民もいらっしゃるとは思いますが、そこもしっかり対策済み。山形市は全国でも珍しい冷やしラーメンの発祥地でもあり、ラーメンに氷が入っている光景はまさに珍百景そのもの。

いつでも美味しいラーメンを楽しめる山形県が、ラーメン好きの皆様のお越しをお待ちしております。(本部 髙橋瑞希)

福島◆会津若松市/福島の冬【地域駐在スタッフ・福島「六十の手習い」だべ】

この記事の投稿者: 福島・会津エリア案内人 / 馬場 和弘

2023年12月18日

▲スキー場。

福島県の冬は以前にも申し上げましたが「浜・中・会津」では全く異なり、浜通りは比較的温暖、中は少雪だけど寒い。会津は多雪で極寒(猪苗代・奥会津・南会津は豪雪)。

しかし、県内にはスキー場が多く、県内外の皆様にも楽しんで頂いており、中は三ヶ所、会津は十五ヶ所のスキー場が在りますが、その中でも今期話題なのが星野リゾートネコママウンテンです!

ここは表磐梯の南エリア(旧アルツ磐梯)と裏磐梯の北エリア(旧猫魔スキー場)の二つのスキー場が山頂で繋がり一つのリフトで結ばれ国内最大級のゲレンデ、コースバリエーションになりました。さすが星野リゾートさんやることが違う!

▲大内宿雪祭り。

また冬の楽しみ方も多く各地で「雪まつり(冬まつり)」が行われます。なかでも有名なのは下郷町の「大内宿雪祭り」と只見町の「只見ふるさとの雪祭り」ですね。

▲イカにんじん。

さて、食いしん坊の私としましてはやはり食は外せません。冬も浜通りの「ヒラメ・アンコウ」、福島北部の「あんぽ柿」や福島市の「イカ人参」、会津は「ニシンの山椒漬け」「身不知柿」かな。

イカ人参、ニシンの山椒漬けは酒の肴には最高ですのでネット検索し是非作ってみてください。日本酒が進みますよ。

余談ですが、福島県は日本酒も有名で毎年行われている「全国新酒鑑評会」にて県内蔵元の新酒が多数入賞していますので県産酒と一緒に楽しんでみて下さい。(福島エリア現地案内人 馬場和弘)

秋田◆秋田/東海林太郎~完~【地域駐在スタッフ・秋田からの風】 

この記事の投稿者: 秋田現地案内人/ 片山 保

2023年12月15日

▲東海林太郎(秋田の赤い靴と背中合わせに建っている)。

辺境の地に左遷された太郎はやはり音楽をやろうと退職して東京に帰りバックコーラスをしていたが、ソロの代役で見いだされてNHK主催のコンクールで入賞し35歳で歌手の仲間入りをした。

『赤城の子守唄』(1934)がやくざの歌と思った太郎は断ったが、作詞の佐藤惣之助から「国定忠治は貧農の味方だ」「この歌は男がなく歌だ」と説得されて心が動いた。

太郎は「私にとっては赤城の子守唄もシューベルト等の歌曲も、歌にはいささかの区別もない。どうしたらこの歌の心をつかめるか、歌の美しさに迫ることができるのか、それだけを考えて歌うと直立不動にならざるを得ないのだ」という心構えでいつも歌っていた。

この年に歌った『国境の町』は満州の荒野に思いを馳せて歌い爆発的なヒットで完全にスターダムにのし上がっていた。

太郎が浅太郎役の舞台で背負っていた勘太郎役は子役の高峰秀子だったそうで、後に可愛さのあまり母子で東海林家に招かれて同居し、養女にと懇願されたが断ったと高峰秀子の自伝にある。

当時は国民服が強制された。燕尾服は敵国の服だから駄目だと言われたが洋服は西洋の服だ、燕尾服は最高の儀礼用だと断った。

太郎の座右の銘「一唱民楽」は尊敬していた宮本武蔵の「一剣護民」からで、常にお客さまが例え一人の時でも歌うという信念で直立不動、一尺四方を自分の舞台としていました。(1972逝去73才)

♫ 橇の鈴さえ 寂しく響く 雪の曠野よ 町の灯よ〜 (秋田駐在 片山保)

※2023年10月号掲載『秋田の赤い靴

※2023年11月号掲載『東海林太郎~その1~

岩手◆遠野市/世紀の大修理~重文・旧千葉家住宅~【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2023年12月12日

▲遠野ふるさと村の南部まがり家。

物件の見学、特に歴史のある古民家を案内する際、度々お客様からこんな質問を受ける事があります。

「建物の屋根を茅葺きにする事は可能ですか?」

やはり遠野周辺には〝南部まがり家〞の名残がある、というよりも茅葺きだった屋根を瓦やトタン屋根に葺き替えて住んでいる家も多く、茅葺き屋根をイメージしたくなるのも必然ですよね。

しかしながら、現代で再現できる技術を持った人材の不足、維持管理の難しさ等から、「難しい」とお答えせざるを得ないのが実状です。

とは言え、遠野の茅葺き屋根は途絶えた訳ではなく、日本の原風景を五感で感じられる〝遠野ふるさと村〞や〝伝承園〞などの観光地の他、神社仏閣でも茅葺き屋根を継承している建物が度々見られます。

その中で今回紹介するのが国指定の重要文化財「旧千葉家住宅」です。

遠野市綾織町に構える〝千葉家〞は約200年前となる天保の時代に建てられた南部まがり家で、代々の千葉家が修繕しながら住み続け、遠野観光の中心的役割も担ってきました。

平成19年に重文に指定され、市が譲渡を受けた後の平成28年の6月、数十年にも渡る保存修理工事が開始したのです。

平成に始まった世紀の大工事は令和に入った今も続いており見学する事は出来ませんが、遠野市のホームページよりその工事の様子を見る事が出来ます。

後世に残していきたい文化の一つですね。(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

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旧千葉家住宅

千葉家住宅は、天保年間(1830-1844)に当時の千葉家当主である四代喜右衛門(1792-1870)が、飢饉で困窮した人々の救済のため、約10 年の歳月をかけて普請したと伝わる茅葺屋根の南部曲り家です。その後代々千葉家が修繕しながら守り続け、昭和49年(1974)からは「南部曲り家 千葉家」として公開し遠野観光の中心的役割を担ってきました。平成19年(2007)に主屋と附属建物及び宅地が国重要文化財に指定され、平成25年(2013)には遠野市が譲渡を受け、観光施設としての活用を継続しながら、保存整備工事に向けた準備を進め、平成28年(2016)6月に保存修理工事が始まりました。整備事業は文化庁の補助を受けて進めています。なお、令和4年9月20日に宅地内の「便所」が国の追加指定を受け、あわせて指定名称が「千葉家住宅」から「旧千葉家住宅」に変更となりました。(遠野市ホームページより引用)

山梨◆八ヶ岳/大雪の候、12月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2023年12月9日

▲冬の陽射しは角度が低い。暗い森の先に、煌々と輝く南アルプス。(北杜市高根町)

師走となりました。師走という響きだけで、なんだか慌ただしく、せわしない気持ちにさせられてしまいます。

毎年、気が付けば12月、そしてじっくり味わうというよりは、走り抜けるように過ごす感覚になるのは、年末というゴールが目前に迫り、それまでに決着をつけねばという気持ちになるからでしょうか。

八ヶ岳南麓の北杜市の気候でいうと、11月下旬から12月初旬に毎朝の最低気温が0度を下回り、別荘や長期間に留守をする場合は、水道管の凍結防止のために、水抜きをしないといけない時期となります。

地元ラジオにおいても凍結防止のために、蛇口をゆるめ水を少し出しておくようにという自治体の広報が流れたりします。都内で住んでいた時には聞かなかった話題です。

冬場の習慣として、北杜市に移住してから知ったのは、お風呂に水をはっておくというものです。暮らし始めてから2年程は、全くそういった事は知らずに、過ごしていたのですが、気温がマイナス5度を下回るような寒い朝に、お湯が出なくなるということが数回ありました。

そんな日は、朝風呂派の私は家での風呂を断念し、仕事帰りに公営温泉に立ち寄って帰るという生活をしました。

まあ寒い地域なので、それも仕方ないのだろう、たまに行く温泉はめちゃくちゃ気持ちが良いし、仕事帰りに気軽に温泉に寄れる北杜市は最高だ、なんてポジティブに思っていました。

ところがどっこい、お風呂に水をはっておけば、そんなことにはならないと、後から知ったのです。

▲冬の凛とした朝に、暖かな太陽が昇る。右奥に富士のシルエット。(北杜市高根町)

お風呂のお湯を沸かすのは、外にある給湯器。寒い朝にはこの給湯器に残っている水が凍ってしまい、詰まり、お湯が出なくなるのだそうです。

一方で、追い炊き機能があるお風呂については、水をはっておけば、気温が下がると、給湯器のポンプが自動で動き、給湯器内の水を循環し、凍結を防止する機能がついています。

なお、加熱はせずに水をポンプで循環させるだけなので、光熱費はほぼ変わりません。

給湯器の凍結は、故障へもつながり、それは大きな出費となります。冬になるとお風呂には水をはっておく、北杜市に移住してからの新しい習慣となりました。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

東京◆本部/春夏秋冬、農家さんと私たち【本部スタッフ・日々の業務より】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2023年12月6日

▲1年間の営業活動で気付いたこととは?(画像はイメージです)

今月でようやく2023年は終わりを告げようとしていますが、この1年を通してありがたいことに数多くの皆様とお取引をさせて頂いた中で、1点気づいたことがありました。

それは秋に入ってから、春夏に情報を公開した物件の購入希望のお問い合わせを頂く件数が多いこと。

▲稲作のスケジュールと同じ歩幅で歩んでる・・・!?(画像はイメージです)

この流れは農家さんの稲作スケジュールと非常に一致しており、冬眠していた物件が春になると雪解けと共に目を覚まし、夏にかけて『月刊ふるさとネットワーク』で物件公開すると、関心を持って頂いたお客様に内見頂き、雪が降る秋までに実を付け収穫してお持ち帰り頂ける・・・。

田舎暮らし物件専門業者である我々は、業種は違えど農家さんと同じ歩幅で田舎を支えているんだと気づかされた今日この頃です。

また雪が解けてきたら積雪地の空き家物件探しの旅に出ますので、来年4月以降の掲載号まで今しばらくお待ちくださいませ。(本部 髙橋 瑞希)

山梨◆八ヶ岳/手作りコスメとドクダミと【八ヶ岳スタッフ・日々の暮らしより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2023年12月3日

▲理科の実験のように作る手作りコスメ。(画像はイメージです)

カレンダーも残すところ1枚となりました。今年はどんな一年でしたでしょうか?

最近手作りコスメのワークショップに参加し、化粧品を手作りしています。

ビーカーやガラス棒を使って作る過程は理科の実験みたいで集中します。

そこでドクダミの花には美白効果があると聞きました。

例年庭にはびこる「ドクダミ」の駆逐にかなり労力をつかっていましたが、今年は丁寧に摘み取りチンキを作りました。

2~3か月熟成させると、あのドクダミが甘いはちみつに似た香りになりびっくり。

化粧水を作る際に加えました。憎かったドクダミとの和解です。美白効果のほどはさておき、作る過程や、使用感も気に入っています。

他にも植えると広がりやすい「和ハッカ」も、簡易的に蒸留しハーブウォーターに。虫よけスプレーも作りました。

▲来年の楽しみが増えました。(画像はイメージです)

来年は木質化しつつあるローズマリーやラベンダーの蒸留にも挑戦してみたいと、ようやく自分が楽しい時間の過ごし方が見えてきたように思います。(八ヶ岳事務所 原 きみえ)

香川◆小豆島/小豆島、実は2つの島?【本部スタッフ・地方出張余話】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2023年11月30日

▲小豆島全体図

小説、二十四の瞳の舞台、香川県小豆島。

オリーブや渓谷・寒霞渓、エンジェルロード、ギリシャ風車でも知られる瀬戸内海の島。

その島にギネスブック認定されている場所があります。

島で一番大きな港・土庄港から徒歩20分ほど。世界一狭い海峡・土渕(どぶち)海峡。

最も狭い箇所は9,93m。深さは、私が訪ねた時は1mないくらいでした。

▲土渕海峡。数秒の感動を是非!

一見して普通の川のようですが、海峡なので流れているのは海水。エイなど海の魚が見られたりします。

ということは、実際、小豆島は2つの島でできているのでしょうか???

土庄町役場商工観光課に照会してみました。

「まぁ、う〜ん、そうかもしれません…、ですね…、はぁ」という曖昧な回答。

それぞれの島に名前はあるのですか、という質問には「…無いです」ときっぱり。

そこは″森羅万象の島〞ということで深く追求しないでおきましょう。

小豆島を訪れた時は是非、歩いて海峡を横断してみて下さい。数秒の感動です!(本部 香川担当 金澤和宏)