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岩手◆大槌町/岩手大槌サーモン【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2023年8月14日

▲岩手大槌サーモン祭りの様子。(2023.6.18)

岩手県の沿岸中部に位置する港町、大槌町(おおつちちょう)。

サバやイカなど多くの海産物が水揚げされるこの町で、近年再ブーム到来とも言える盛り上がりを見せている魚介類があります。日本の食卓でもお馴染みの鮭です。

再ブームと表現させていただいたのには理由があり、大槌町と鮭との関係は古く安土桃山時代に同町で考案されたと言われる「新巻鮭(あらまきざけ)」から始まります。

新巻鮭とは、わたを除いた鮭を塩漬けにした後に冷凍保存する事によって長期間保存ずる事ができ、保冷が難しかった当時でも鮮度を保ったまま江戸の町まで運ぶことが可能になり、大槌の名物になったと言われています。

それから約400年が過ぎた2022年、大槌町で新たにブランド化されたのが〝岩手大槌サーモン〞です。

大槌で養殖生産した銀鮭を指し、年間の水温が最適かつ海況の変化が大きい環境で育てられる事によって、程よく脂がのり締まった身の鮭が育ちます。

6月にはその名を冠した〝岩手大槌サーモン祭り〞が開催され、県内外から非常に多くの人々が集まり、港は久方ぶりの大賑わいを見せていました。

これからも海の恵みにも感謝を忘れずにいきたいですね。(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

秋田◆秋田/菅江真澄~その5~『男鹿の涼風』【地域駐在スタッフ・秋田からの風】

この記事の投稿者: 秋田現地案内人/ 片山 保

2023年8月11日

▲ 蝦夷百合のスケッチ 左は女草、右は男草。

朝ドラで牧野富太郎がにぎわっているが、真澄の『男鹿の涼風』(1810年)に「蝦夷百合」のスケッチがある。

真澄が北浦(男鹿市)の辺りを歩いていると、馬草を刈った中に蝦夷百合が交じり、その花に朝露が置いていた。

アイヌは蝦夷百合を「ぬべ」といって食料にしていたが、男鹿の人は「えぞろ」といって、米に混ぜて飯にしたり、餅にしたり、煮たりして食べている。味がいいのだろう。

草には雌と雄があり、多くは女草の根を採り、男草は四月末から五月初めに採って食べる。男草は紫黒色の小花を開くが、女草は花を付けない。

真澄研究者の調査では、地元の「えぞろ」を食用とした人に聞くと、「おとこえぞろ」には「す」があって食べられないが「おんなえぞろ」は根に養分があってうまい。

今年「おんなえぞろ」と呼ばれても来年は花を付けるので「おとこえぞろ」になるという区別を指す。

葉が萌え出てから田植え頃までに堀り、根元のしゅろ皮を剥いて白いところを食べる。

従来、これら植物は根茎に毒を持つといわれているが、男鹿・八森地方では近来まで「えぞろめし」を食べていたという。(つづく)(秋田駐在 片山保)

※「菅江真澄」シリーズ:『その1」、『その2』、『その3』、『その4

山梨◆八ヶ岳/大暑の候、8月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2023年8月8日

▲ひまわり畑がお出迎え。(北杜市明野町)

まだまだ陽射しを避けたい時期ではありますが、真夏の太陽の下には魅力的なのもあります。

そんな一つとして、お出かけいただきたいのが、北杜市明野町のサンフラワーフェスです。

茅ヶ岳の裾野にどこまでも広がる畑。その日当たり良好な畑に40万本ものひまわりが咲く、人気の観光イベントです。

今年は7月22日〜8月20日まで開催。コロナ禍で中止されていたのですが、昨年から復活しました。

サンフラワーフェスの魅力はひまわり畑の眺めは勿論ですが、北杜市ならではと言えるのがひまわり畑とその先に広がる山岳景観のマッチング。

会場は明野町の中でも標高の高いハイジの村のすぐ下。ここは北杜市でも南アルプスと八ヶ岳を同時に眺められる屈指のビュースポット。

さらに天候が整った日には遠方の北アルプスも眺めることが出来ます。この風景を見たことがきっかけで北杜市に移住を決意した方もいらっしゃるほどです。

期間中で順次、区画ごとにひまわりが咲くように工夫されているのですが、タイミングによってはイメージより随分と花が少ないことも。

私が初めていった時は、まさに残念なタイミングで、一区画だけ咲き、他の区画は咲き終わった寂しい状況でした。

このタイミングを合わせるのが難しいところが、自然を相手にするイベントの醍醐味とも言えます。

サンフラワーフェスについては、開花状況がホームページでアップされるようなので是非チェックされてからお出かけください。

▲水信玄餅とそれを求める行列(北杜市白州町)

もう一つお勧めしたいのが、金精軒の水信玄餅。山梨県のお土産といえば信玄餅ですが、今回ご紹介するものには「水」が付きます。

信玄餅は高速ドライブイン、コンビニ、スーパーと様々な場所で買うことが出来ますが、水信玄餅の入手はなかなか大変です。

まず販売しているのは県内の3店舗のみで、そのうちの一つが北杜市白州町の金精軒台ケ原店。6月〜9月末までの夏季、かつ金・土・日・祝日で販売。数量限定の為、売り切れの場合があります。

そして面白いのが賞味期限は作ってから僅か30分というところ。あまりの賞味期限の短さに持ち帰りが出来ない。限られたタイミングの中で、お店に行き、その場で食べる。

賞味期限が短いというのは、実物を見ると納得できるかもしれません。餅というよりはゼリー、ゼリーというよりは水そのもの、というのが私の印象でした。水が球状にまるまって存在を保っている。そんな外観です。

金精軒のHP によると白州の名水を僅かな寒天で固めたシンプルな水菓子が水信玄餅です。それはちょっとの体の振動で、プルプルと震え、今にも崩れ、水に戻ってしまいそうな繊細さです。そんなお菓子を求め、夏の炎天下の行列に並ぶのも良い思い出になるでしょう。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

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🌻サンフラワーフェス(北杜市ホームページより引用)
期間:2023年7月22日(土)~8月20日(日)

時間:午前8時~午後5時まで

協力金:車1台1000円、二輪車1台500円(排気量50cc以下のバイク、自転車は無料)、バス1台5000円

入場料金:無料

メイン会場:山梨県北杜市明野町浅尾5664
農村公園会場:山梨県北杜市明野町上手13811

東京◆本部/いざ、オンライン見学へ【本部スタッフ・日々の業務より】

この記事の投稿者: 総務

2023年8月5日

▲今年も暑い夏が来た!!(写真はイメージです)

自由行動が出来る夏がやってきました!

夏休みを満喫するも良し、田舎暮らしを実現するために現地に足を運んでみるのもいかがでしょうか。

とはいえ、昨今の夏は尋常ではない暑さです。「現地に行く前に物件の様子を見てみたい」という方に。画像での物件紹介についてご説明させて下さい。(画像のご用意がある物件は一部です。)

弊社ホームページ画面の【都道府県から探す】(県を一覧で掲載している箇所)の下部にある【グルッと360°オンライン見学 ヴァーチャル内覧公開中】をクリックしてみてください。

右上の検索欄にお探しの物件番号をいれて検索し、右端の写真をクリックすればご覧になれます。(写真の上をクリックしてください。「物件ページへ」だと資料へのご案内になります)検索しても画像が出てこない場合は、画像のご用意がありません。

現在50~60件程の物件の画像を掲載しています。ご興味がある方はぜひご覧ください。

使い勝手などまだまだ工夫すべき箇所がありますがより快適になりますようこれからも頑張っていきます。(本部 杉田 玲子)

▲いざ、オンライン見学へ!!

 

長野◆青木村/竹粉砕機オペレーター登場!【東信州あおき・小県からの手紙】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・上田青木店 / 山本 幸哲

2023年8月2日

▲竹林の道は美しいが、繫茂してしまうとやや大変なことに!

青木村の農業委員会では、地域農業の支援と発展のために、竹粉砕機を購入しました。高性能で馬力が強く、自走できる本格的な粉砕機です。

この粉砕機の取扱い説明会が先日行われ、私も参加しました。

講習会終了証をいただき、傷害保険に加入すれば竹粉砕機のオペレーターとして登録でき、機械の利用が可能になります。

青木村の山間地では、破竹が繁茂している土地が多く、畑として使われていた土地がいつの間にか竹林になっていたり、お隣の土地にまで竹が出始めて、対応に困っている方が大勢おいでになります。

▲困った竹たちを有効な資源へ!(イラストはイメージです)

この困り者の竹も、竹パウダーや竹チップに変えて利用すれば、土壌改良材や消臭、殺菌作用等すばらしい効能があり、今注目されているところです。

この竹パウダーや竹チップを利用して、おいしい農産物の生産に取り組んで行きたいと思います。(上田青木店 山本 幸哲)

長野◆茅野市/ピラタスの丘、お花畑再生プロジェクト【本部スタッフ・ふるさと見聞録】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2023年7月30日

▲ペンション村の憩いの場「お花畑」。

長野県茅野市の蓼科高原にある日本一の標高を誇るペンション村「ピラタスの丘」のペンション経営者らでつくる組合が、憩いの場「お花畑」を復活させ、地元住民、市民、観光客、移住者の交流の機会を創出しようと動き出した。

市街地に住む市民らと一緒に活動を重ねながら同地域のファンを増やし、移住希望者、観光客らと交流の輪を広げ、人を呼び込む好循環を生み出したい考えだ。

▲お花畑から茅野市街地を望む。

お花畑は、ピラタスの丘の象徴であり、眼下には茅野市街地の全景、遠くには日本三大アルプスの壮大な景色が広がります。その景観は今も健在だが、お花畑は荒廃してしまった。

20年程前は、お花畑にはニッコウキスゲやヤナギランが咲き誇り、訪れる人々や宿泊客を楽しませていましたが、鹿の食害が進み、対策を打とうにも住人の高齢化により体力的に作業が厳しく、維持が困難になっていった。

現在、組合員は17名で、平均年齢は72・3歳。若手もいるものの、80代のペンション経営者もいます。

さらに、ペンションは、廃業し個人の別荘として利用している人など、組合員でない住民とのつながりも以前よりは疎遠になりつつある状況。

▲水沼組合長は、自身のペンションの体験ツアーにて宿泊客と登山もする。

同組合の水沼昇組合長は「このままでは5年後にはピラタスの丘の魅力を維持することが難しくなるかもしれない」との危機感を抱き、再生に向けた行動を始めました。

市の支援事業を活用し、草刈りや支障木の伐採などの作業をイベント化して県内外からの参加者を呼び込む工夫を盛り込む。

▲住民との清掃活動後、お花畑での昼食の様子。

例えば、作業参加者にはピラタスの丘の施設やロープウェイで利用できる割引クーポン券を配布し、作業終了後には懇親会を開いたりし、お花見会やサマーキャンプ、山菜・きのこ狩りなど、季節に合わせたイベントも計画中との事。

また、伐採した木を利用してベンチや山々の案内板、花の植栽などの整備を行い、省資源化へ貢献することで、SDGsの取り組みも行う。

水沼昇組合長は「ピラタスの丘の再生には街と山のコラボレーションが欠かせない。すぐには結果が出ないかもしれないが、多くの人がピラタスの丘に対して愛着心を持ち、深めてもらうように活動していく。

持続可能な観光地域をつくっていきたい」と夢を語った。今度の活動を本誌にて掲載をする乞うご期待。

山梨◆北杜市/ヤマネ【北の国から・制作スタッフ進行日誌】

この記事の投稿者: 編集

2023年7月27日

▲実物のヤマネ(上)とヤマネの人形(下)

先日山梨県北杜市にある弊社の八ヶ岳事務所に行ってきました。

観光地で有名な「清泉寮」と「萌木の村」へ立ち寄ることができたのでお土産コーナーを少し覗きました。

ひと際目を引いたのは「ヤマネ」のぬいぐるみです。

見た目も可愛いし、そこかしこに配列されているので特に目立っていました。

▲萌木の村。

ヤマネの見た目はリスに似ているのですがネズミの一種で国の天然記念物になっています。

体はリスより小さく背中に黒い1本線が入っているのが特徴的です。

八ヶ岳事務所のスタッフが物件案内時に野生のヤマネを見たことがあるそうなのですが長年勤めている者でさえも1度しか見たことがないほど、とても貴重な生き物です。

ヤマネが気になる方は「清泉寮やまねミュージアム」でヤマネの生態を知ることができます。(※生きたヤマネの展示はありません)

八ヶ岳事務所で過ごす1日はあっという間でホトトギスの鳴き声に見送られながら事務所を後にしました。(本部 井上美穂)

東京◆本部/カーナビと紙の地図【本部スタッフ・日々の業務より】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2023年7月24日

▲車の運転の際、必須のカーナビ(写真はイメージです)。

「○○公園はどこから行けるんですか?」と、お巡りさんに尋ねられた貴重な経験があります。

昨今、交番で道を尋ねる人がめっきり少なくなったそうです。カーナビやスマホ地図の恩恵です。

ふるさと情報館四谷本部には、昭文社・都道府県別道路マップがあります。

最近ではそれらを手に取ったり、出張に持って行ったりすることがめっきりなくなりました。

世界最古の地図は2600年ほど前、西アジアの古代バビロニアで粘土板に作られたものと言われ、その後、大航海時代における新大陸発見や世界探検で地図は進化してきました。

それが現在、インターネット上のマップで世界各地の街並まで見られるようになりました。

ただ、その便利さの代償として「人類は空間認知能力」が無くなってきていると、警鐘をならす専門家もいます。

▲地図を見ながら歩くことはめっきり減りましたねぇ。

地図を見ながらの場合、動くのはあくまでも人間。それがカーナビやスマホのナビは自分(自分を中心)が動かず、地面が動くという機能です。

自動で誘導してくれるので脳の思考、学習能力が衰えてきている。以前訪れたところでもナビ無しでは道に迷うことが多くなる、という研究結果だそうです。

昔は、助手席の奥様が地図を見ながら指示する「カカァナビ」なる言葉もありました。

紙の地図を携え出掛けることは、ゆっくりしたりした田舎時間を感じ、はたまたボケ防止にも一役買うかもしれません笑。(本部 金澤和宏)