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岩手◆北上市/北上展勝地〜1万本の桜並木〜【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2023年4月24日

▲展勝地の桜(撮影2016年4月20日)

日本を象徴する花、桜。今年も日本のあちこちで皆さんの目を楽しませているのではないでしょうか?

岩手にも桜の名所と呼ばれるスポットは数多くありますが、その中でも最大の規模を誇る場所があります。それが北上展勝地(きたかみてんしょうち)です。

正式名称は北上市立公園展勝地で、総面積3万平方メートルに迫る広大な公園内に咲き誇る桜はなんと約1万本!!

青森県の弘前公園、秋田県の角館と共に「みちのく3大桜名所」にも選ばれており、例年では4月中旬に見頃を迎える展勝地が一足早い開花を迎えるようです。

展勝地は岩手県西側の奥羽山脈から流れる和賀川(わががわ)と中央を縦断する主流の北上川(きたかみがわ)との合流地点に位置し、公園内の展望台やレストハウスからもその様子を眺望する事ができます。

桜の歴史は大正10年の植栽により始まり、度々の北上川の洪水を乗り越え、100年余りを経た現在では桜の種類も150種とも言われ、〝展望のきいた景勝地〞が守り作られてきました。

毎年4月には〝さくらまつり〞が開催され、北上川の水上から桜を眺める遊覧船や、夜桜のライトアップなど(令和4年度はいずれも中止)、大スケールの桜をより一層楽しむ事ができます。

イベント期間中は交通規制により臨時シャトルバスでの入場となる場合もあります。開花情報と共に事前に確認の上、ぜひ余裕を持ち穏やかな気持ちでお越し下さい。(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

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北上展勝地(きたぶら北上観光コンベンション協会ホームページより引用)
・所在地:024-0043 岩手県北上市立花10地割
・JR北上駅東口(新幹線口)から珊瑚橋側の桜並木入口まで徒歩約20分

・令和5年のさくらまつりは4/9~4/30まで開催🌸
・夜桜ライトアップは18時~21時🌸

秋田◆秋田/菅江真澄~その1~【地域駐在スタッフ・秋田からの風】

この記事の投稿者: 秋田現地案内人/ 片山 保

2023年4月21日

▲菅江真澄の肖像画。

秋田城は創建から250年くらいまで存続したことは何とかわかるが、それ以降の800年くらいはどこにあるのかも分からなかったが、1812(文化9)年に菅江真澄(すがえ ますみ)が旅日記『菅江真澄旅日記』の中の『水の面影』のところで『続日本紀』に書いている秋田城はここではないかと現在の秋田城跡の場所を述べている。

この菅江真澄は私も秋田に来て初めて知ったのですが、すごい方と云えます。

何がすごいかと云いますと、三河(岡崎という説)を30才で出発し、信州を経て秋田から岩手、宮城、青森、北海道をめぐり歩き48才から亡くなる76才までを秋田ですごしました。

この間、秋田の領内をくまなく歩き、今の県内すべての市町村に足跡をしるしています。(県内の400カ所に真澄の足跡の標柱がある)

真澄は、生まれ故郷や家族、経歴など自分自身のことをあまり人に語ったりしなかったために人物像はちょっと謎めいていますが、国学、本草学、歌学などを学んでいたようで、なぜ北国への旅に出たのかもよく分かっていません。

ただし、どんな階層の人にも分け隔てなく接し、歌を詠み、薬をつくる心得があったため、旅のゆく先々ではどこでもこころよく迎えられそこにしばらく滞在していたようです。

酒はあまり飲まず食べ物の好き嫌いもいわず、常に節制した生活を心がけていたとも言われています。

唯一残っている肖像画も実に穏やかな好々爺と云えます。(つづく)(秋田駐在 片山保)

※「菅江真澄」シリーズ:『その2』、『その3』、『その4

北海道◆全域/つきこんにゃくの子和え【北の国から・制作スタッフ進行日誌】

この記事の投稿者: 編集

2023年4月18日

▲つきこんにゃくの子和え。

北海道から上京したばかりの頃「つきこんにゃくの子和え」は全国共通の食べ物と思っていたため、東京で北海道の郷土料理と知ったときには驚きました。

▲真鱈の子。

たしかに東京のスーパーでは真鱈の子を見かけません。どうやら北海道や北陸以外では入手が困難みたいです。

真鱈の子は見た目はグロテスクですがとても美味しい食材なので気軽に手に入らないのが残念です。

▲松前漬け。

また「つきこんにゃくの子和え」よりもメジャーな「松前漬け」も北海道の郷土料理です。

松前漬けはご存じのとおり数の子と乾燥させたスルメイカと昆布を細切りにし、醤油、酒、みりん、砂糖などで漬け込んだ保存食です。

どちらもごはんにとても合いますし、お酒のおつまみに最適です。

魚卵でコレステロールを気にされる方も多いと思いますが食べ過ぎない程度であれば過度に気にされなくても大丈夫かと思います。気になる方はご賞味ください!(本部 井上美穂)

 

北海道◆弟子屈町/弟子屈ってどんな所・・・(4)【本部スタッフ・地方出張余話】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2023年4月15日

▲この季節、新生活や旅行などで国内外を飛び回ることが多いのでは・・・。

いよいよ4月、新年度。今年になってすでに2回も道東に行きました。

たくさんの方が北海道を目指し、集まっているように実感。費用を度外視すれば、道内へ飛行機で羽田からほぼ2時間以内で着いてしまいます。

連休渋滞で本州の観光地を車で5時間かけて移動していたことと比べれば、心理的にも体力的にもメリットしかないよ。というお客様のお話に衝撃とともに納得。

そんな北海道との移動手段で避けて通れないのは飛行機の利用です。

昭和の大投手・江川卓氏は飛行機嫌いで有名でしたが、何となく航空チケット購入も敷居が高く、搭乗までのプロセスも複雑なので敬遠する方が多いのではないでしょうか。

今回は今更聞けない飛行機の旅のプロセスをざっくりとご紹介します。

▲保安検査の前はピークが重なると行列になって思わぬ時間がかかることも。
まずはチケット購入。これはインターネットが最適。航空会社の公式ページもしくは格安航空券など希望検索して下さい。オンラインで座席指定すれば、空港でチェックイン手続きは不要になります。

当日は大きな荷物を預ける手続き(任意・機内に持ち込めるのは基本、バッグと手荷物1つ)、その後に保安検査(必須・X線検査)があるので、離陸予定時間の1時間前には空港に到着しておきたいですね。

▲保安検査後に受領する紙。

チケットは2次元コードですべて手続きするので、印刷した紙の持参もいいですが、スマートフォンで撮ったものでも手続きは可能。

手荷物を預ける際や、保安検査の入場、搭乗ロビー前のゲートと、3回スマートフォンをかざすことで、晴れて機上の人となれます。(本部 星野努)

▲エア・ドゥの飛行機までは場内バスで移動します。

※北海道の翼・AIRDO は空港内のバス移動のため、搭乗ロビーも空港内でも遠い所が多いので時間には特に余裕を!

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※令和5年4月1日よりSKIPサービスが終了し、事前オンラインチェックイン(ANA、AIR DO)に変更がありました。(JALはタッチアンドゴーサービス)

2023年4月より搭乗スタイルが変わります
https://www.airdo.jp/news/2022/news-8791.html
(出発24時間前からAIRDO Webサイトでチェックイン・座席指定・搭乗券発行ができるサービスとのこと。とりあえず座席指定は先にできましたが・・・ログインの回数が1回増え、もしかして改悪??)

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★過去の『弟子屈町ってどんな所・・・』は1)、(2)、(3よりご覧いただけます。

🌸弟子屈町の物件はこちら

山梨◆八ヶ岳/陽春の候、4月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2023年4月12日

▲山高神代桜。推定樹齢は1800年とも言われる。(北杜市武川町)

春が少し遅れてやってくる北杜市ですが、4月を迎える頃には、さすがに春になったなという安堵感に包まれます。

3月の後半あたりから最高気温が20℃近くになる日もあり、最低気温もマイナスからプラスへと転じます。着ている服も一枚少なくなり、体が軽くなります。日が長くなったのも嬉しいですね。

1月にはすぐに暗くなっていたものが、4月では19時を過ぎても明るさを感じます。街明かりが少ないせいか、都会以上に日没が気持ちに影響しているようです。日中の活動時間が増えると気持ちも前向きになる、4月はそんな季節ですね。

春の訪れと桜の開花は同意義といっていいほど、日本の春には桜が欠かせません。

近隣では韮崎市の和二塚の桜を皮切りに、次は武川町の山高神代桜と3月下旬ごろから標高の低い場所から順々と桜が開花を始めます。冬の寒さの中から開花を待ち望み、春の暖かな空の下、ワイワイと桜の花びらの下に集まるこの慣習というか文化は本当に良いものです。

▲新府城跡からほど近い桃畑。奥に八ヶ岳の姿。(韮崎市中田町)

桜の花と時を同じくして、桃の花も開花します。桃の花見というのは桜に比べれば、あまり馴染みが無いかもしれません。韮崎市中田町には出荷用の桃畑が一面に広がり、春になると桃の花見に多くの人が訪れます。

ちょうど目線ほどの高さに選定された木にピンク色の花が咲き、あたり一帯が華やかな雰囲気になり、自然と桃源郷という言葉が頭に浮かんできます。

武田氏最後の城となった新府城跡に隣接しており、駐車場はそちらを使うと良いでしょう。周囲より小高い、新府城の本丸跡地まで息を上げながら登ると、眼下にピンクに染まった桃畑、その遠方に八ヶ岳の峰々の景色。新府城跡は桜の名所でもあるので、一度に桜と桃の両方の花見を楽しむことが出来ます。

日頃のストレスを和らげに、春の花を楽しんでみてはいかがでしょうか。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

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🌸山梨・桜桃観光コレクション🍑
①韮崎市の和二塚の桜(韮崎市観光協会ホームページより)
・所在地:407-0042 山梨県韮崎市神山町北宮地624
・アクセス:中央自動車道韮崎ICから約15分
バス停「武田八幡宮」を下車から徒歩5分

②新府城跡(韮崎市観光協会ホームページより)
・所在地:407-0262 韮崎市中田町中條4787
・アクセス:中央自動車道韮崎ICから約20分
JR中央線新府駅から徒歩約15分

北杜市には他にも4月開花の桜がたくさんあります。詳細は北杜市観光協会ホームページでご確認ください🌸

東京◆本部/「人」との対話に関して【本部スタッフ・日々の業務より】

この記事の投稿者: 広報

2023年4月9日

▲ネット全盛の今だからこそ、対話を大事にしたいと思う今日この頃。

何年か前、母が祖父に代わり役所の事務的な手続きに行った時のこと。

何の手続きか忘れてしまいましたが、祖父の委任状なしでは手続きできない要件でした。

母はそれを知らず、委任状を持ち合わせていなかったため、受付で手続き出来ないと言われてしまいました。

勿論、委任状必須の事なのだから、役所の対応に間違いはなかったと思います。しかし母の愚痴は止まらない。

散々話を聞いて思ったのは、委任状必須の可否ではなく、その時の対応に不満があったのだろう。

つまり、母が祖父の代わりに手続きに来たのだという状況を察して対応して欲しかったのだと思います。機械的にではなく、もう少し優しい対応をして欲しかったのではないだろうか。

仕事だけでなく日常生活でも、「人」がいなければ成立しないことが多々あります。

原則的なことを覚えるだけでなく、相手の気持ちになり行動したいと、最近暖かくなり気持ちも緩んできた今、思い出す話でした。(本部 大野 美紗子)

山梨◆八ヶ岳/おでかけスポット増えました!【八ヶ岳スタッフ・日々の暮らしより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2023年4月6日

▲感性を磨くアートスペース。(写真はイメージです)

私が住む明野町は昔からの集落と広大な農地が広がり移住者の方は少ない印象でした。

最近新しいスポットが2つオープンし、住民の私はワクワクしています。

2つのお店の共通点は元工場を再生している点。

「MANGOSTEEN HOKUTO」は、東京に拠点を持つ会社がクラフトビール製造の為に立ち上げ、ビールやワイン、今注目のお酒「メスカル」の販売とビール食堂も併設された大変おしゃれな空間になっておりました。甲斐駒をはじめとする南アルプスを正面に臨む素晴らしいロケーションに惚れ、この場所を選ばれたそう。

▲見て楽しい、飲んで美味しいクラフトビール!(写真はイメージです)

お隣は「GASBON METABOLIZM」という巨大アートスペース。作品展示の他、撮影スタジオの他多彩な機能を併せ持つ施設で、現在入店は無料です。

若い人達のパワーを感じる2つの施設。そのパワーが波及していくといいな。イベントも色々開催されているので、北杜にお越しの際は、明野にもぜひお立ち寄りくださいませ。(八ヶ岳事務所 原 きみえ)

東京◆本部/地方移住を取り巻く環境の変化について~グリーンツーリズムから少子化対策へ~【静岡生まれ山梨県人・所長ふるさと随想録】

この記事の投稿者: 代表取締役・中村健二

2023年4月3日

▲『月刊ふるさとネットワーク』創刊号(1991年~2012年)の保存版。

わたしがふるさと情報館に入社したのは1995年のことだった。いまから28年ほど前になる。

その年の1月には阪神淡路大震災があり、入社の一週間前には地下鉄サリン事件が起こった。バブル崩壊後の景気後退は誰の目にも明らかで社会情勢も混沌としていた矢先のことだった。

そんな中、地方不動産を専門に取り扱うこの会社は常に時代の要請に応じてきたように思う。

会員向けの情報誌の毎月発刊と不動産実務、各地の団体と提携しながら都市と農村を結ぶ当社の基本的な姿勢は、インターネット全盛時代の今日、膨大な販売チャネルが拡散している中でも継続されているのだ。

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当時のエピソードを一つ。

ある百貨店が陶芸家の作品の展示販売をしている会場に我々も乗り込んでブースを出店した時のこと。

情報誌の購読会員を募ったものの、陶芸作品に興味ある方々であっても陶芸に適した田舎の場所探しをする人はいなく、結果的には一人の会員も得ることができなかった。

田舎探しは自分探し。人から勧められてやるべきものではなかったのだ。

▲「民話の里」岩手県遠野市に数多く残る見事な古民家。

そののち旺盛なエネルギーを持つ会員の方々によってわれわれの提唱するグリーンツーリズムが評価され、毎日新聞社本社の「グリーンツーリズム大賞」に選ばれ表彰された。

それは「ラーバニストのみなさんの勝利でもあった。

▲中山道の古き街道文化を感じる長野県佐久市の日本家屋。

その前後に当社が中心となって全国に広がりつつあった利用されない古い日本家屋を現代に蘇らそうという、民家再生の全国組織(NPO日本民家再生リサイクル協会・現 認定NPO日本民家再生協会)が生まれその理事長には日本文化の伝統を継承する観世流の能役者が選出された。

この反響はすさまじく、社内の電話は数日間止むことがなかったほどだった。

「実家」の問題がマスコミによってクローズアップされ出すとNHKの取材班が山梨県北杜市の物件を取材に来るなどその対応に忙しい思いもしたし、「空家等対策特別措置法」が成立されるやいなや(2014年、平成26年11月)、空き家活用法の事例紹介で大学の市民講座や宅建協会の地方支部などで登壇したこともあった。

自治体の「空き家バンク」ではその立ち上げとともに地方移住やいわゆる二地域居住の実務、東京のふるさと回帰支援センター等で行われている相談会や協議会等の要請を受け、いま現在もリアルやリモートで参加させていただいている。

▲文化放送第7スタ。「大人ファンクラブ」毎週土曜日6:25~。(中村の放送回は毎月第4週目)

わたしの八ヶ岳事務所が所属している山梨県の官民協同組織「やまなし二地域居住推進協議会」(通称「甲斐適生活応援隊」)でも県内の自治体に応募して活躍する多くの地域おこし協力隊のメンバーたちとも知り合うことができた。

バブル崩壊→震災→実家のあり様→民家再生→空き家バンク→移住定住→二地域居住と、地方不動産を扱う我々の日常とそれを取り巻くキーワードは常に変化してきた。そしてコロナを経験した都市住民の地方志向はリモートワークとメディアの多様化等により今後さらに加速化していくことだろう。

さらには「少子化対策」としての田舎暮らしがこれからの新たな潮流として拍車をかける勢いだ。

そして昨年末の政府発表では、東京集中是正へ支援拡充との方針から、2023年度の地方移住支援金として次のことが挙げられている。
1、地方での起業に300万円
2、地方での就職に100万円
3、子供一人当たり100万円を追加
ただし、現在東京23区居住者か東京圏から23区への通勤者限定で、移住後5年間は居住するという条件がつけられている。

自治体によっては中古物件を購入する場合に購入補助金として100万円程も出る(金額はそれぞれ違います)。

▲甲府盆地の東側に位置する山梨県山梨市。文化財級の古民家が残り、それらを大切にする工務店や設計事務所など熱意も高い。

楽しみながら古家をリノベする方々も増えてきておりその過程を自ら情報発信している。動画サイトでも閲覧回数は軒並みうなぎ登り。そうした大きな社会の変化やうねりの様なものを肌で感じられるのが、実はこの仕事の醍醐味でもある。

我々はこれからも多くのラーバニストに支えられながら事業を続けていきます。そして3年ぶりに6月から各地で「現地見学会」を開きたいと考えていますので、みなさまどうぞリアルでご参加ください。(代表取締役 中村健二)