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東京◆本部/地方移住を取り巻く環境の変化について~グリーンツーリズムから少子化対策へ~【静岡生まれ山梨県人・所長ふるさと随想録】

この記事の投稿者: 代表取締役・中村健二

2023年4月3日

▲『月刊ふるさとネットワーク』創刊号(1991年~2012年)の保存版。

わたしがふるさと情報館に入社したのは1995年のことだった。いまから28年ほど前になる。

その年の1月には阪神淡路大震災があり、入社の一週間前には地下鉄サリン事件が起こった。バブル崩壊後の景気後退は誰の目にも明らかで社会情勢も混沌としていた矢先のことだった。

そんな中、地方不動産を専門に取り扱うこの会社は常に時代の要請に応じてきたように思う。

会員向けの情報誌の毎月発刊と不動産実務、各地の団体と提携しながら都市と農村を結ぶ当社の基本的な姿勢は、インターネット全盛時代の今日、膨大な販売チャネルが拡散している中でも継続されているのだ。

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当時のエピソードを一つ。

ある百貨店が陶芸家の作品の展示販売をしている会場に我々も乗り込んでブースを出店した時のこと。

情報誌の購読会員を募ったものの、陶芸作品に興味ある方々であっても陶芸に適した田舎の場所探しをする人はいなく、結果的には一人の会員も得ることができなかった。

田舎探しは自分探し。人から勧められてやるべきものではなかったのだ。

▲「民話の里」岩手県遠野市に数多く残る見事な古民家。

そののち旺盛なエネルギーを持つ会員の方々によってわれわれの提唱するグリーンツーリズムが評価され、毎日新聞社本社の「グリーンツーリズム大賞」に選ばれ表彰された。

それは「ラーバニストのみなさんの勝利でもあった。

▲中山道の古き街道文化を感じる長野県佐久市の日本家屋。

その前後に当社が中心となって全国に広がりつつあった利用されない古い日本家屋を現代に蘇らそうという、民家再生の全国組織(NPO日本民家再生リサイクル協会・現 認定NPO日本民家再生協会)が生まれその理事長には日本文化の伝統を継承する観世流の能役者が選出された。

この反響はすさまじく、社内の電話は数日間止むことがなかったほどだった。

「実家」の問題がマスコミによってクローズアップされ出すとNHKの取材班が山梨県北杜市の物件を取材に来るなどその対応に忙しい思いもしたし、「空家等対策特別措置法」が成立されるやいなや(2014年、平成26年11月)、空き家活用法の事例紹介で大学の市民講座や宅建協会の地方支部などで登壇したこともあった。

自治体の「空き家バンク」ではその立ち上げとともに地方移住やいわゆる二地域居住の実務、東京のふるさと回帰支援センター等で行われている相談会や協議会等の要請を受け、いま現在もリアルやリモートで参加させていただいている。

▲文化放送第7スタ。「大人ファンクラブ」毎週土曜日6:25~。(中村の放送回は毎月第4週目)

わたしの八ヶ岳事務所が所属している山梨県の官民協同組織「やまなし二地域居住推進協議会」(通称「甲斐適生活応援隊」)でも県内の自治体に応募して活躍する多くの地域おこし協力隊のメンバーたちとも知り合うことができた。

バブル崩壊→震災→実家のあり様→民家再生→空き家バンク→移住定住→二地域居住と、地方不動産を扱う我々の日常とそれを取り巻くキーワードは常に変化してきた。そしてコロナを経験した都市住民の地方志向はリモートワークとメディアの多様化等により今後さらに加速化していくことだろう。

さらには「少子化対策」としての田舎暮らしがこれからの新たな潮流として拍車をかける勢いだ。

そして昨年末の政府発表では、東京集中是正へ支援拡充との方針から、2023年度の地方移住支援金として次のことが挙げられている。
1、地方での起業に300万円
2、地方での就職に100万円
3、子供一人当たり100万円を追加
ただし、現在東京23区居住者か東京圏から23区への通勤者限定で、移住後5年間は居住するという条件がつけられている。

自治体によっては中古物件を購入する場合に購入補助金として100万円程も出る(金額はそれぞれ違います)。

▲甲府盆地の東側に位置する山梨県山梨市。文化財級の古民家が残り、それらを大切にする工務店や設計事務所など熱意も高い。

楽しみながら古家をリノベする方々も増えてきておりその過程を自ら情報発信している。動画サイトでも閲覧回数は軒並みうなぎ登り。そうした大きな社会の変化やうねりの様なものを肌で感じられるのが、実はこの仕事の醍醐味でもある。

我々はこれからも多くのラーバニストに支えられながら事業を続けていきます。そして3年ぶりに6月から各地で「現地見学会」を開きたいと考えていますので、みなさまどうぞリアルでご参加ください。(代表取締役 中村健二)

 

山梨◆北杜市ほか/甲斐適生活相談会【来てくれんけ甲斐路・所長ふるさと随想録】

この記事の投稿者: 代表取締役・中村健二

2022年9月25日

▲各ブースでの相談会の様子。

~3年ぶりに相談会が対面で行われました~

山梨への移住定住や二地域居住を官民共同でサポートする「甲斐適生活応援隊」による相談会が6月25日に東京有楽町の東京交通会館で行われました。

ここ2年間はオンラインのみでしたが、当日は感染予防対策をした上でのリアルな対面相談となりました(同時にオンラインの開催)。

以下その報告となります。

自治体からは甲府市や北杜市をはじめ韮崎市、甲州市、大月市、都留市、山梨暮らし支援センターなど。民間は不動産や建設会社でした。今回わたし的に驚いたことは自治体職員が一新されていたこと。これが意外にも新鮮な話題を提供できたようです。

「新しい住まいの見つけ方」というテーマで、限られた時間のため先輩移住者による体験談はやめました。その代わりに県の職員による移住に対する補助金(100万円の移住支援金)の話や設計事務所の二酸化炭素排出量の少し専門的な話が好評でジッと最後まで聞き入っておられる方々もいらっしゃいました。

▲各ブースでの相談会の様子。

ここで相談会にご参加された方々のことに触れてみます。対面とオンライン合わせて参加者は50名ほど。そのうち当日お越しになられた対面者は実に95パーセントが首都圏在住の方でした。そのほかは山梨、東北、関西の方。

年齢層では50代以上が5割弱でしたが30代40代の方も4割ほどいらっしゃいました。希望地域は過去圧倒的に北杜市(八ヶ岳南麓)でしたが、今回は半数ほど。中部横断道の開通により県南部の身延や南部も認知度が高まって来たほか、独自の取り組みによって学生と高齢者の町として成功している都留も人気が出ていたように感じました。

そして意外に知られていないのが甲府。子育て支援メニューも豊富な甲府(の賃貸)にとりあえず住んでその先を探すという選択もあるし、少し離れた郊外は緑も多く喧騒も少ない、そして駅にもスーパーにも出やすく図書館も多いなどのメリットを考えると、県都に住むのも良いのかも。

終了時間の午後5時まで各ブースが盛況だった今回の相談会でした。

▲わたしもお話させていただきました!

▲講演の様子

今回、実はわたしも話をさせていただく機会がありました。「アフターコロナでどう変わった?山梨移住事情」というテーマで、内容はおおむね次のとおり。

『山梨県とゆかりのある太宰治は、「富嶽百景」で書いている月見草のことがよく知られているが、もうひとつ粋な地形の話も残している。

゛甲府は「擂すりばち鉢の底」と評しているが、当たっていない。もっとハイカラである。シルクハットを倒(さかさま)にして、その帽子の底に、小さい小さい旗を立てた、それが甲府だと思えば、間違いない。(「新樹の言葉」より。1939年)″

帽子の底の甲府は標高250m、帽子の東側のつばである笹子トンネルは同800m、西のつばにあたる小淵沢インターでは900m。100m 上がると気温は0・65度下がり、盆地との気温差は5度前後開きがある。

兼好法師の言った夏を旨とする家の作り方をここでは冬を旨として考えたい。そして職場を変えることなく引越し感覚で家探しができるコロナ下では家族で移住を決断するには絶好のチャンスであろう。

ネット環境さえ整えば首都圏と比べて中古物件ははるかに安い。庭も広い。欲しいものは宅配で手に入る。伊豆や軽井沢の観光地へも渋滞なく行ける。図書館も空いている。

ご夫婦やおひとり様におかれては1アールの自家菜園を確保しよう。森の中に小さな小屋(タイニーハウス)を建て一人用サウナ、広めのベランダ、ペレットストーブとハンモックを用意して人とはあまり会わない暮らしを楽しむこともできる。』

最後に、今年第2回目の相談会は10月1日の土曜日午後1時15分から午後5時まで行います(感染状況により変更の可能性あり)。(八ヶ岳事務所 中村健二)

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※お問い合わせは、
山梨県二拠点居住推進課(055-223-1850)
または
ふるさと情報館八ヶ岳事務所(0551-46-2116)まで
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🌸山梨県の物件はこちらから

山梨◆甲府/【オンライン開催】やまなし暮らしのリアルを知る相談会【来てくれんけ甲斐路・所長ふるさと随想録】

この記事の投稿者: 代表取締役・中村健二

2022年2月15日

山梨県への移住定住や二地域居住を応援する官民共同組織である「甲斐適生活応援隊」は、組織のメンバーは山梨県をはじめとした19自治体のほか、不動産、住宅、金融、就職等民間50社が参加しています。

この中には県都・甲府市のほか、超大型ショッピングセンターや医大病院があり若い世代の県民に人気のある昭和町・中央市、過疎地といわれながら独自の取り組みにより移住者人口を増やしている早川町や小菅村、そして八ヶ岳や富士山の麓で別荘地も多く名水等の自然環境や移住者による特徴ある店舗の開店が著しい北杜市や富士河口湖町が含まれています。

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わたしはこの会の会長代理(会長は当社創業者の佐藤彰啓)を任されており、昨年末の役員会でこの2月の相談会はオンラインではなくリアルな対面にしようということで話がまとまった経緯がある。しかしながら、昨今のオミクロン株の感染拡大を受けて、今回も完全予約制ですべてオンラインでの相談会とせざるを得ない状況となった。

かつては県の窓口も「観光振興課」であった。対面で開催した時は観光物産会場に行くこともあり、あるときなど品川区のスーパーでハッピを着込んで県内産のワインをPRする県の職員の手伝いをしたことも。

移住が人口対策や空き家問題でクローズアップされ、「空家特措法」が施行されて以降は、横浜会場においてはオープン前から来場者が並んで待っておられるなど人気を博したことが懐かしい。

新宿の会場では隣接の静岡県と共同で移住相談会を開催したこともあった。ちなみに静岡県出身のわたしとしては、「静岡県人、山梨県民」が基本的スタンスだ。その間、山梨県では「移住問題対策課」と担当課が変わっていた。

そして現在は「リニア未来創造局二拠点居住推進課」が担当している。相談会場場所も東京有楽町の「東京交通会館」内で固定化するようになった。当社も多少の変動はあったものの引き続き八ヶ岳事務所の安江と原が相談会ブースで対応させていただいている。

また、相談会にお越しいただいてご自身の体験談を語っていただく講師の方々には本当にお世話になった。語学と絵の才を活かして世界中を旅してきた方、賃貸物件の空き家バンクを通じて移住され、その物件を購入し子育てと地域活動に取り組まれている方、相談会場近くのご出身で身近な移住者として物件購入について優先順位をつけること等を熱く語っていただいた方。いまも心に残っている。

さて、ここで昨年11月13日に行われた相談会の話。会場は「東京交通会館」(民間)と山梨県内のオンライン会場(自治体)とに分かれて行われた。東京には15組の来場者があり、地域おこし協力隊メンバーとオンラインによる地元で参加した安江の話では数組の相談があった。

当日のアンケートでは、テレワーク経験者が1/3あり、コロナ禍での暮らし方が現れた結果といえる。参加者の多数を占めるご回答を要約すれば次のとおり。

ご夫婦で中古住宅を購入し、住まいが決まったのちに移住を決め、その候補地は北杜市(八ヶ岳南麓)を希望している。ただし、この期に就労や転職をお考えの方も3割弱あった(貴重なご意見ありがとうございました)。

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今回の年度末・最後の相談会では、八ヶ岳事務所事務所より新着物件をご用意しております。また、『月刊ふるさとネットワーク』で毎号「星空散歩」コーナーを担当し、「星空ソムリエ」としても活動する安江が八ヶ岳の星座や流星群の話をさせていただきますので、あわせてご拝聴ください。(八ヶ岳事務所 中村健二)

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山梨移住相談会(甲斐適生活相談会)開催のお知らせ

【日時】2022年2月19日(土) 12:00~17:00

【参加方法について】
・完全予約制
・申し込みフォームに必要事項を記入してお申し込みください。

【実施方法】
・セミナー、移住相談含め、すべてオンラインでの実施となります。

【内容】
・個別相談会(12:00~17:00)
第1部 12:00~15:00 ※セミナーの時間を除く(12:30~13:00)
第2部 15:30~17:00

・リアルな山梨移住体験談セミナー
12:30~13:00  安江 美香 氏 「星のソムリエによる星空移住」
15:00~15:30  黒澤 駿 氏  「楽しい!を追求する地方での起業」

【お申込】こちらをクリック
※中村のブログを見た!とお書き下さい

お問合せ  山梨県二拠点居住推進課  (055 -223 -1632)
または ふるさと情報館八ヶ岳事務所 (0551 -46 -2116)まで

https://www.kaiteki-seikatsu.org/

山梨◆甲州市/扇状地に住まう人々(中萩原~下小田原)【行くぞ!甲斐路・所長ふるさと随想録】

この記事の投稿者: 代表取締役・中村健二

2021年8月25日

▲緑濃い梅雨時の慈雲寺。

中央本線塩山駅の北東方向にある「甲州市塩山萩原地区」は、かつて養蚕農家が軒を連ねていた。水田ではなく畑の赤土土壌で、水はけが良い代わりに「痩せた土地」であり、桑畑が広がる農村だった。今では国道と県道の続くこのあたりはその土壌と寒暖差を活かしたモモやスモモ、ブドウの一大産地として人気が高まり、「大菩薩の湯」から秩父路を目指す人々が往来するほか、名刹やワイン醸造所など甲府盆地の東エリア(峡東地区)における拠点となっている。

また、このあたりは別名「一葉(いちよう)の里」とも呼ばれ、春から秋にかけては格好の散策コースとなっている。「一葉」とは明治期の夭折の女流作家で五千円札の肖像でも知られる「樋口一葉」のこと。ご両親のご生家がこの近在の「中萩原」であったためだと言われる。イトザクラの名所・慈雲寺には一葉を偲び幸田露伴の碑文や文学碑も建っている。周辺の民家はこの地区特有の養蚕に適した屋根の中央が出っ張っている甲州民家が数多い。

▲桃畑より見る甲府盆地。

さて、大菩薩などの奥秩父連山を源とする重川(おもがわ)が作り出した地形は、この先南西方向に向かい甲府盆地につながる。いわゆる東郡(ひがしごおり)の扇状地が甲府盆地に広がっていくのだ。そして道路は甲府盆地までずっとずっとくだっていく。そのため、このあたりの民家は南向きであるにもかかわらず、屋敷は道路より西側が一段高くなっていて、きれいに石垣が積まれた家々がまるで西側を正面にしているようで面白いと思った。

▲大菩薩の湯の横を流れる重川。

初めてこの「萩原地区」に来たときのこと。今から20 年ほど前の話である。特に冬の時期夕日が沈む方向に真っ白な南アルプスの北岳(標高3193m)、間ノ岳(同3190m)、農鳥岳(同3026m)の白根三山が雄々しく光り輝いていたことが強く印象に残っているのだ。ある年の春、甲州市で鎌倉時代から続く工務所の社長からこんな電話があった。

「突き上げ屋根の甲州民家が多く残った場所があるんですが、一度見てみませんか」と。

時はまさに「民家再生」が全国的なブームとなっていたころ。ギャラリーや酒蔵や旅館などに古材が利用され移築再生された民家などが一般誌なども賑わわせていた。それはリーマンショックあたりまで続く。今その流れは、環境配慮型の化石燃料を抑えた持続可能なこの時代の生活様式に引き継がれていこうともしている。

さて、われわれは国道411号線(青梅街道)を北上し、下小田原地区の脇道をさらに山側へと向かっていった。東西の山裾にはモモ畑が広がり由緒ありそうな寺院や神社が続く。と、その先はぐっと開けた場所である。見上げると、段々畑の上にはみごとな突き上げ屋根の民家が、かみしもを身にまとい、居住まいを正すように整然と建ち並んでいるではないか。その数は10軒以上もあるようだ。

金剛山より真南に伸びる舌状台地に形成された「上条集落」。一説には戦国時代の黒川金山衆(くろかわきんざんしゅう)が居を構えたのが始まりだという。武田が滅んだ後も、この集落の人たちは脈々と生きながらえてきたのだと思うと、少なからず気持ちが震えたのだった。

▲上条集落入口から見たもの。

その後この社長が中心となって設立された「NPO 法人山梨家並保存会」の努力により、この地区は「重要伝統的建築物群保存地区」に指定され、見学コースも徐々に整備されてきた。地区の中心にある「中村家」(いまは「もしもしの家」)で、わたしも福生里(ふくおり)の広瀬さんたちに招待され何ごとかを話し、丁重にお昼をおもてなしされたことがある。心暖まるひとときだった。今でも地元の子供達などにも開放されているという。

▲「もしもしの家」スタッフの内田さん。

甲州市は隣接の山梨市と同様に移住定住に積極的で「甲斐適生活応援隊」メンバーでもある。当社においても甲州市は人気エリアのひとつだ。
(八ヶ岳事務所 中村健二)

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甲州市役所のお問合せ
甲州市塩山上於曽1085-1
Tel 0553-32-2111

▲甲州市役所。

山梨◆八ヶ岳/暮秋のみぎり、11月のお知らせ【八ヶ岳南麓・高根の里だより】

この記事の投稿者: 代表取締役・中村健二

2019年11月1日


季節の変わり目を告げる風が、冬の終わりなら「春一番」、秋の終わりなら「木枯し一号」。「一番」というと 「お墨付き」のようで、「一号」というと「この先まだ強い北風が吹きますよ!」という覚悟を植え付けているようでおもしろい。「木枯らし」の条件は厳密で、東京方面では次のとおり。

1)時期は10月なかばより11月いっぱい。

2)西高東低の冬型の気圧配置。

3)東京の風向は西北西から北方向。

4)最大風速が、おおむね風速8m/s 以上。

山梨県内では昨年1日に「初霜」、15日に「初氷」を観測しており、農家ではこの時期も気象状況に敏感になっている。アメダス大泉の観測所では(標高867m)、昨年11月の最高気温21.0度、最低がマイナス2.0度。月平均9度で平年よりやや高めであった。日照時間が191時間、降水量は16ミリと内陸性の乾燥した晴れの気候が続く。「八ヶ岳ブルー」と呼ばれる澄み渡った青空のその先に富士山、甲斐駒ヶ岳、八ヶ岳、瑞牆山(みずがきやま)などの四方の雪を抱いた名山が一望のもとに見渡せる時期がやってきたのだ。

平山郁夫先生が「小海線甲斐小泉駅」から描いた富士山のブルーはもう少し季節が進んだ頃だと思われるが、こうした時期に見学会を行う僥倖にも私は感謝している。

季節とともにあるのが「地域の行事」、毎年11月3日は明野町の「浅尾ダイコン祭り」が行われる。雨の少ない茅ヶ岳の麓では江戸時代から灌漑用水(浅尾堰)を須玉方面より引いてきて地域の農地を潤してきた。

苦労の甲斐あって冬場の保存野菜にも重宝する「浅尾ダイコン」はこうした冷涼で寒暖差が大きく、日照時間が長い南西斜面の当地だからこその農産物だ。その日は瑞々しいダイコンで鍋物を囲む家族が多いという。

この時期の物件見学は朝夕の冷え込みと日中の気温差が20度近くになるため、着帽で上厚手の上着が必要。今年最後の見学会にもお出かけください。(八ヶ岳事務所 中村健二)

◆「山梨まるごと移住セミナー&相談会」

山梨県内への移住を応援する「甲斐適生活応援隊」メンバーである当社八ヶ岳事務所では、このたび都内で行われる下記大規模相談会に参加いたします。八ヶ岳南麓に移住した当社八ヶ岳スタッフが自身の経験をもとに、ご参加いただいた皆様にアドバイスできる機会になればと思います。

新着物件や賃貸不動産を含めた「北杜市空き家バンク」の動向などもご案内させていただく予定です。

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開催日時:11月4日(月・祝)11:00〜16:30
開催場所:東京交通会館12階カトレアサロン(一番広い会場です)
お問合せ:山梨県地域創生・人口対策課(055 ‒223 ‒1850)
または
ふるさと情報館八ヶ岳事務所(0551 ‒46 ‒2116)まで
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★☆★遠方からの物件見学の際は、「田園暮らし体験館」がお得です!


<田舎暮らし体験館とは>

ふるさと会員の皆さまに田園暮らしを体験していただくために建てられました。「リタイヤ後の田園暮らし」にふさわしい快適な住まいを求めて設計した「ラーバンシリーズ甲斐/大屋根の家」。夫婦二人の生活は1階で簡潔、2階は週末に訪れる子供や孫たちの「夢のある空間」。都市の農山村を結ぶあたらしい二世帯住宅の提案です。約180坪の敷地には、野外テーブルや菜園。テレビやラジオのない中、お料理もご自分で。夜は町営温泉でゆったりと、また満天の星空を眺むるのもよし。ご自由に「田園暮らし」をお楽しみください。

◆空き家大募集中! 八ヶ岳岳事務所には「一般社団法人空き家相談士協会」認定の空き家相談士が常駐しています。相続手続きや農地や山林、築100年以上の母屋の有効活用など空き家に関する相談を承っております。(要予約、相談無料。担当は中村

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山梨◆甲州塩山/合同現地見学ツアー開催します【甲斐適生活応援隊より】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2013年1月24日

ふるさと情報館が会員として参加している、甲斐適生活応援隊主催による現地見学会のお知らせです。上条集落にある古民家群の散策、物件見学、甘草屋敷の見学、移住者宅への訪問等、今回は1泊2日とじっくり見て回れる、盛りだくさんの内容です。移住者の生の声が聞ける貴重な機会です。

甲斐適生活応援隊会員(複数)による合同の現地見学ツアー

 

Jpgfile1【受付終了しました】

日程:3/9(土)1100 〜 3/10(日)1500 

場所:中央本線塩山駅 集合・解散

内容:甲州市内の物件見学、甘草屋敷見学、上条集落見学、移住者宅への訪問、他詳細は追ってお知らせします。移動は塩山駅から全てバスです。

宿泊:大和自然学校

参加費:一人6,000円(税込・一泊4食付)※定員20

申込み:ふるさと情報館本部 03-3351-5601 担当:山中【受付終了しました】

山梨◆八ヶ岳/◇八ヶ岳南麓見学ツアー参加者募集(山梨)◇【甲斐適生活応援隊のお知らせ】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2012年6月19日

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ふるさと情報館も全面バックアップしている甲斐適生活応援隊では、
1泊2日の八ヶ岳南麓見学ツアーを企画しています。

地元企業・建設会社と合同の新しい試みのツアーです。

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◇八ヶ岳南麓見学ツアー参加者募集(山梨)◇
日 時:平成24年7月7日(土)〜8(日)

参加費:大人/5,000円 こども/2,500円 (コテージ宿泊+夕・朝食付き)
見学できる事業者:ふるさと情報館八ヶ岳事務所(株式会社ラーバン)
巧光建設、
ふれあい情報館(有限会社 高根商事不動産)
セラヴィリゾート泉郷

スケジュール(予定)
【1日目】
13:00 現地集合(セラヴィリゾート泉郷 八ケ岳ショウルーム)
北杜市長坂町小荒間1860 tel:0551-32-3242
13:30 参加事業者の八ヶ岳南麓の物件見学①
17:30 夕食 バーベキュー、移住者との交流会、事業者により現地説明等
21:00 解散 各自コテージにて宿泊 ※コテージへ送迎あり

【2日目】
7:00〜 朝食 (各自)
9:00 フロント集合 チェックアウト
9:30〜 参加事業者の八ヶ岳南麓の物件見学②
12:00 フロントにて解散

お申し込み・お問い合わせはふるさと情報館八ヶ岳事務所まで
TEL0551-46-2116 【甲斐適生活南麓ツアー希望】とお伝えください。

山梨・甲斐適生活ホームページ
http://www.kaiteki-seikatsu.org/

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東京◆本部/今週土日は「甲斐適生活応援隊」開催(日本橋)【ふるさと情報館からのお知らせ】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2009年11月10日

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山梨県の「甲斐適生活応援隊」では、11月14日(土)及び15日に、東京日本橋にある日本橋プラザビルにて、山梨の田舎暮らしに関する大相談会 『甲斐適生活相談会2009』 を開催します。

相談会では、甲斐適生活応援隊のメンバーが多数参加し、田舎暮らしの準備をサポート。ふるさと情報館もブースを出しておりますのでどうぞご参加ください。

 

○ 日  時 : 平成21年11月14日(土) 10:00〜19:00

11月15日(日) 10:00〜17:00

 

○ 場  所 : 日本橋プラザビル3F展示ホール (アクセスは コチラ

東京都中央区日本橋2−3−4

※↓情報館のブースはここだ!↓
 yamanashi.pdfをダウンロード

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特  典

  ◇ 当日ご来場された方でアンケートにお応えいただいた10組20名(希

        望者多数の場合は抽選)は、来年1月に開催する「甲斐適生活体験

    ツアー(仮称)」に参加いただくことができます。

  ◇ 甲斐適生活応援隊が作成する田舎暮らし情報誌「山梨Life」を来場

    者にプレゼントいたします。

詳しくは 富士の国やまなし観光ネット
http://www.yamanashi-kankou.jp/greencafe/greencafe018.html

※さらに特典!情報館代表佐藤をはじめ、杉田・三鴨も参加してますよ〜!(^^;)ノ