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広島◆広島市/テンパールを上げる【本部スタッフ・不動産まめ知識】 

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2024年6月26日

▲時々「んっ!?」と思う不動産業界用語。

不動産業に携わっている人間からすると、ごく自然に出てくる言葉の数々は、必ずしもエンドのお客様がご存知とは限りません(と言いつつエンドユーザーという単語も、借主・買主側になる一般の方という業界用語)。

だからこそ私達宅建士は、不動産取引が人生初となるお客様にも十分契約内容を理解頂けるよう重要事項説明を行うことが、宅建業法第35条でしっかりと義務付けられています。

ですが北海道から沖縄まで、様々な方言や宅建協会が存在するように、不動産業界にも慣例に従ったご当地ローカルな業界用語も存在します。

その一部が「テンパールを上げる」です。

▲もし広島でお部屋探しをされている方がいらっしゃれば、営業マンにテンパールはどこに付いてますか?と質問してみてください。ほぼ間違いなく通じます。是非お試しあれ。

ここまで読んですぐ意味をお察し頂けた方は、なかなかいらっしゃらないと思いますが、それもそのはず。何故ならこれはほぼ広島県内でしか使われていない超ローカルネタですから。

住宅用分電盤、いわゆるブレーカーを製造している「テンパール工業株式会社」というメーカーが広島市に存在し、どういうわけか広島の不動産屋さんは、まず設備名の「ブレーカー」を会社名の「テンパール」と置き換えて呼びます。

当の私もむしろこれが全国標準だと思って呼んでいましたが、それが広島限定トークと知ったのは、上京後に他県の不動産営業と話して意味が通じなかったことがきっかけでした。(本部 髙橋瑞希)

東京◆本部/地役権設定【本部スタッフ・不動産まめ知識】 

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2024年3月28日

▲地役設定のイメージ。

久しぶりに土地の通行地役権設定を含めた土地取引を行いました。

土地の売買や相続、贈与などの所有権に関する権利は、登記簿の甲区欄に所有権移転の要因等が明記されます。

それ以外の権利、例えば賃借権や抵当権などは乙区欄へ明記され、地役権もそれに該当します。

地役権とは、A(要役地)の土地がB(承役地)の土地を使用すること。貸し借りの貸借と違うのは、AやBの土地そのものに設定される権利のため、双方所有者が合意で削除を申し出ない限り、その権利は自動的にそれぞれの所有者承継者へ引き継がれます。

その種類は今回のような通行のための通行地役権のほか、急カーブの交差点を緩やかに曲がるために脇の土地を通らせて頂くための通行地役権も有りです。

その他、水を通すための用水地役権、頭上に電線を張る送電線地役権、はたまた眺望を確保するための観望地役権なるものもあります。

色々調べてみると楽しいものです。

尚、購入物件のおける地役権の有無は内容です。(本部 金澤和宏)

東京◆本部/物件こぼれ話・ご縁に感謝!【本部スタッフ・日々の業務より】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2018年6月22日

「田舎暮らし」ということで、全国津々浦々から不動産売却の話を頂きます。実際に物件化するためにはいくつかのプロセスが必要で、事前調査、見学希望の際の案内、売却後のフォロー体制、そして何より安心して都会に住む皆さんにご紹介できる物件かどうかを見極め本誌に掲載されます。

先日お引渡しした港町の大型物件は、夫婦での移住には部屋数が多すぎ、東京から200㎞ある距離にも苦慮していました。そんな中、地元の漁師さんが購入して下さることに。売主さんのお知り合いのご縁で、弊社を通じてのお客様ではありませんが、責任あるご契約・引渡しをお願いしたいと弊社に引き続き媒介依頼を頂きました。

買主様は未来のある20代、近い将来の船長候補で、いずれ船乗り仲間が休息できる住まいにしたいとのこと。震災以降、沿岸部の物件は特に契約の際に津波の避難について注意喚起のご説明をしますが、私よりずっと海の恐ろしさを知っている方にお話するのは不思議な感じでしたが、良いご縁に感謝。(本部 星野 努)